第103回カーネル読書会でLinux Collaboration Summitの話を聴いた
第103回カーネル読書会に参加してきました。今回のお題は、サンフランシスコで開催されたLinux Collaboration Summitの参加報告。(なぜか)トレーサー技術関係の方々が中心にスピーカーになって話してくれました。
あと、Cerevoの中の人が来て、ちょうど同じ日に発表された「CEREVO CAM live!」でUstream中継してくれました。
このへんの参加報告は後で重要になるキーワードが出てくるので、とりあえずメモ。
杉田さん
- Linux Collaboration Summitとは
- 2010.4.14-16
- 招待制
- 500名
- Googleが「FORK YOU」Tシャツを配ってた
- Nexus Oneも全員に
- キーノート
- 一部はLinux Foundationがビデオで公開
- Jim Zemlin
- 最近の状況
- MeeGoなど
- IBMのVPのDan Frye
- IBMのOSS/Linuxへの取り組み
- 活動の歴史
- NokiaのVPのAri Jaaksi、IntelのImad Sousou
- MeeGo(別々にそれぞれ)
- GoogleのChris Dibona
- GoogleのOSSの取り組みを紹介
- コミュニティへの歩み寄りか?
- トレーシングセッション
- ftrace、ftrace、kprobes、LTTng、uprobesなど、各種トレーサのメンテナが参加して発表、議論
- Ericssonのテレコム向けシステムワイドトレース機能
- トレースデータのフォーマットを統一しようという提案。これからMLで議論
- 2000年前半はトレーサ苦難の時代
- カーネル2.4
- LKST、LTT:upstreamで不採用
- LTTを軽量化してLTTng、採用を働きかけている
- LTTngの要素が由来のtracepointがupstreamで採用。原形なし
- LKSTのチームはSystemTapプロジェクトと合流。Kprobesがupstreamで採用。その流れででてきたuprobesは苦戦中
- ftraceはupstreamで採用
- Perf tools:採用
- LINUXCON Japan 2010
- 9/27-29
- ボランティア募集中
- (よしおか)LKSTが採用されなかった理由は、今どう思うか
- (杉田)カーネルのいろいろな部分に影響がある大きなものを、完成してから出した。反省をふまえ、今は調整しながら完成させていくようにしている
よしおかさん
- IBMのキーノートがすごかった
- ツールチェーンの話
- gcc、gdbなど
- ptraceがイケてないのでutrace、とか、じゃLinusをどう説得するか、とか
- gccは進化してる
- リンク時最適化とか、プロファイルベースの最適化とか
- gdb
- 性能改善、C++/Pythonのサポート
- face to faceとオンラインの両輪で話が進む
加藤(楽天)さん
- Solarisの人が見たCollaboration Summit
- 基調講演
- Linux Kernel What's Next
- カーネルメンテナーのパネルディスカッション
- カーネル開発者の高齢化。Solarisも同じ
- ドキュメントの整備が課題
- wifi driver (Broadcom) がLinux標準に組み込まれていない
- ユーザー空間とカーネル空間の両方をトレースする(DTraceのような)はないか、という質問
- Ftrace、LTTngなど多くのプロジェクト
- プロジェクトは統合しない、という答え。Solarisと違うアプローチ
- Linux Kernel What's Next
- Tracing Session
- Ftrace
- うまくできていると思った
- ユーザーフレンドリー。変数をかえるだけでデバッグをオンオフとか
- カーネルにデフォルトで入っている
- オンにするとトレース情報をリングバッファに格納。APIで情報を取得
- オーバーヘッドが少ない
- debugfsをマウントして、命令を書き込む
- 面倒なのでtrace-cmdツールがある
- trace.datファイルを読み込む
- big endianでもlittle endianでも
- Ftrace
- Filesystem Session
- ATA 4KiBセクタサイズの問題
- アラインメント
- 2.6.32で修正済み
- Filesystem Panel Discussion
- 新しいデバイスへの対応(SSD、Fusion I/Oなど)
- 巨大データの話
- HPCCで取り扱うファイルシステム
- ATA 4KiBセクタサイズの問題
- Solarisの人から見て
- 開発スピードが速く、多くのツール
- 複数企業が貢献
- トレーサーツールに期待
- 資源管理がしっかりしている
- Solarisにしかないかと誤解していた
- チューニングパラメータがいっぱいあってチューニングしがいがあるOS
- そこでトレーシング機能が有効
安井(楽天)さん
- カーネルの開発者からカーネルのユーザ、ベンダまで交流する場
- サーバー系だけじゃなくてデスクトップ系やモバイル系も
- MeeGoのセッションに人が集まっていた
- キーノート
- Jim Zemlin
- お金の使い方が変ってきている
- ハードからサービスへ
- そこでオープンソース
- お金の使い方が変ってきている
- クラウドのパネル
- 定義が広すぎて話が発散w
- 「コミュニティを妨害する方法」というキーノートw
- クローズディスカッション
- 沈黙を守る
- など
- Jim Zemlin
- クラウド
- 自動車のフォードはスケーラブルだから大きくなった
- スケールする企業が大きくなる
- プロプラはライセンスがスケールしない
- そこでオープンソース
- RedHatのDeltacloudプロジェクト
- RESTでいろいろなサービスをサポート
- jclouds
- Deltacloudと同じような感じだがストレージに強い
- Virtualzation
- 13%程度のコスト削減になっている
- OpenVZ
- ネームスペースにIDがない
- virtio
- Filesystem
- Fusion I/OやSSDに対応するファイルシステムはどれがベストか
- 検証が必要
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