トマト11

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トマトの収穫第1号です。
早いですね。「麗夏」の1段目になった1個だけがなぜだか早く熟してしまいました。
他の株もこれからおいおい赤くなってくると思いますので、心の準備をしておきたいと思います。

「麗夏」の今年の作型をまとめておきます。
播種  2月11日
鉢上げ 3月5日
定植  4月7日
収穫  5月31日~

ジューンベリー 4

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ジューンベリーが収穫の時期を迎えました。
今年は防鳥ネットを張ったおかげで鳥の被害にあうこともなく収穫までこぎつけました。
写真の中央付近に濃い紫色の熟した赤ブドウのような色をしたものがありますが、これくらいの色になると食べ時です。
一粒の大きさが小さく、熟したものは柔らかく傷みやすいので市場に出回ることはないと思います。
食後のデザートとして食べるには十分なおいしさです。
申し訳ありませんが、自家消費用として利用させていただきます。

麦秋

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麦秋というのは麦の取り入れをする季節を指す言葉です。
初夏の季語にもなっています。
梅雨入り前の今頃、麦が黄金色に輝き収穫期を迎えます。

「麦秋」というと、映画が好きな方なら小津安二郎監督の有名な映画を思い出す方が多いと思います。
映画「麦秋」は1951年の作品で私が生まれる前にできた古い映画です。
この頃、日本は戦後の復興期で国民の大半が農業で生計を立てていました。
日本のどこでも、この時期には上の写真のような光景がありふれていて、「麦秋」という言葉が理解されやすかったと思います。

それから半世紀以上がたち、世の中はすっかり変わりました。農業人口は減少の一途を辿り、もはやこのような光景を目にする機会が減り、今では「麦秋」と言われてもピンとこない人が多いのではないでしょうか。
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私の畑の東隣の畑では麦を作っていて、ちょうど、今日、コンバインで麦の収穫を行っていました。
すごいですね。今の農業機械の性能は。
私が野菜を栽培している面積の10倍はあろうかという面積の麦畑を、午前中であっという間に収穫し終えて帰って行かれました。


キャベツ22 「新藍」収穫開始

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昨日、「グリーンボール」の収穫が終了しました。
そして、今日「新藍」の収穫をして初出荷しました。
理想的な収穫のリレーができ、今年の作型は来年以降の参考になると思いますのでまとめておきたいと思います。

播種    「グリーンボール」 1月31日    「新藍」 2月15日
鉢上げ   「グリーンボール」 2月19日    「新藍」 3月5日
定植    「グリーンボール」 3月19日    「新藍」 3月26日
収穫始    「グリーンボール」 5月15日    「新藍」 5月29日
収穫終    「グリーンボール」 5月28日      「新藍」 5月12日頃

スズメ

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珍しいことにキャベツに張った防虫ネットの中にスズメが10羽近くも入り込んでいました。
ネットの中で何かバサバサと音がするので、近づくといきなり10羽くらいのスズメがパニックになり慌てた様子で狭いネットの中を行ったり来たりして大騒ぎになりました。捕まえようとしても動きが速く簡単には捕まりません。そのうち、彼らはネットの裾に潜り込めば簡単に外に出られることを発見して次々に飛び去っていきました。
写真は逃げ遅れた1羽をネット越しに撮ったものです。
ヨトウムシなどの害虫を食べてくれていたのでしょう。キャベツにとっては益鳥です。
運悪く私に捕まったこの1羽も、空に放つと元気よく仲間の元へ飛んでいきました。

トマト10

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「麗夏」のほうは順調に育って、下から3段目まで実がついてどんどん大きくなっています。 
5段まで花が咲いたら摘芯するつもりでいましたが、いつの間にか6段目の花房ができていました。
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せっかくだからと6段目の花房を残して摘芯してしまいましたが、5段目までにしておいた方がよかったかもしれません。
でも、樹勢が強いので案外6段目まで持つかもしれません。
しばらく、様子を見ます。

一方、「桃太郎」の方は生育が遅く、茎の太さも葉の繁り方も「麗夏」の半分ほどしかありません。
根を十分に張ることができず、枯れてきたので抜いてしまった株も5,6株あります。
品種の差によるものなのかどうか、原因がよくわかりません。
これはいけないと思い、いまのところ4段か、5段目までしか花房がきていませんが、「桃太郎」の方もこのタイミングで摘芯してしまいました。
今後、注意深くみていきたいと思います。

ダイコン10 収穫しました

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スイカやマクワウリやトマトなどの夏野菜の手入れ、ビワやジューンベリーなどの果樹の手入れ、レタスやキャベツやニンニクやタマネギなどの収穫などに追われて、あまり注意を向けていなかったダイコンがもう出荷できるほどになっていました。

3月16日にニンジンの種をまいた畝に、ニンジンと並ぶように3月29日にダイコンのタネをまきました。
ニンジンとダイコンは仲良く育ち、今では大根の葉がニンジンに覆いかぶさるように育っています。
ニンジンとダイコンの混植は(私はやっている農家を見たことはありませんが)家庭菜園をされる方には大いに参考にしてもらえる事例になると思います。
ニンジンはセリ科、ダイコンはアブラナ科の植物なので栄養要求も違いますし、お互いにつく害虫も違います。
モンシロチョウはダイコンの上を飛び回っていますが、アオムシに食害されていません。
隣に植えてあるニンジンを忌避して卵を産まないのかもしれません。
ニンジンにはアゲハチョウがつきますが、ダイコンの葉がしっかりガードしているように見えます。
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ニンジンの方が栽培期間が長いので、ダイコンを収穫し終わったあとに、ニンジンの収穫時期が来ます。
ニンジンも当たり前に収穫にこぎ着けるかどうか、注目です。



マクワウリ4 孫づるの摘芯

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成長早いですね。
子づるの摘芯をしたのが5月13日で、それから2週間もたっていないのに、もう孫づるが伸びて早くもころころと実がついています。
実がついた孫づるはその先端を摘芯しました。栄養成長を止めてもらって少しでも果実の肥大の方に養分を回して欲しいからです。

スイカ5 人工授粉1回目

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1回目の人工授粉をしました。
今日は雌花も雄花も数多く咲いていて、朝から天気がいいので、人工授粉するにはもってこいの日でした。
スイカの収穫時期を正確に把握するためには、1個1個のスイカがいつ受粉したかわかるようにしておく必要があります。
受粉してからの日数が収穫適期を知る最も確実な方法だからです。
そのためには人工授粉をしてその日付が分かるようにしておくことが大切です。

スイカの花はカボチャやマクワウリなど他のウリ科の野菜と同様、単性花です。サクラやウメなどのように一つの花におしべとめしべがある両性花ではなく、おしべのある雄花とめしべのある雌花が別々に咲きます。
雄花と雌花は簡単に見分けがつきます。
上の写真は雌花です。
花の下部に大きな膨らみがあります。受粉するとここが肥大して果実になります。
雄花にはこの膨らみがないのですぐわかるというわけです。
人工授粉をするには雄花を摘んで、雌花の中心部(柱頭といいます)に花粉をこすりつけてやればいいのです。
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上の写真は雄花を摘んだところです。
これをそのまま雌花の上に持って行って花粉の部分をこすりつけます。
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上の写真は昆虫の媒介などにより自然に交配したものです。
受粉がうまくいくと果梗が下向きになって果実の肥大が始まります。
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人工授粉した雌花には印を付けます。
カボチャのあんどんを張るのに使用した支柱を使います。
支柱には長さが短くて緑色をしたものと、これより長くて青色をしたものの2種類があります。
今日人工授粉した雌花と自然に交配していた雌花には短い緑色をした支柱を立てました。
全部で22本の支柱が立ちました。
これらがすべて大きくなるわけではありません。
受粉に成功しなかったものはやがて黒くなってポロリと落ちていきます。
これから数日ごとに受粉の結果を見ていき、脱落したものは支柱を取り去っていきます。
そして、4,5日おきの天気のいい日を選んで、2回目、3回目の人工授粉を行い、これを繰り返していきます。



ビワ3 収穫しました

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ビワが色づいてきました。
色づきのいいものから収穫してみました。
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昨年は摘果もせず、袋がけもしませんでした。
今年は一箇所になる数を5個以内にしたのですが、それでもまだ小さめな感じがします。
来年は一箇所の数を4個以内にするといいかもしれません。

タマネギ3 収穫しました

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タマネギの収穫のサインである、株元の茎がへし折れるという現象が起きました。
しかし、それ以前に写真で分かるとおり葉が枯れてしまっています。
病気なのか、生理障害なのか、このような例は初めてなので、いまのところわかりません。

タマネギは8割の葉が倒伏して1週間後くらいに収穫するとよいと言われますが、今現在倒伏しているのは1割くらいです。しかし、葉がこんな状態なので全部引き抜くことにしました。
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引き抜いた後、すぐ根を切って並べました。
2,3日このまま干して乾かそうと思います。
大きさは最も大きいもので標準サイズくらいで、ピンポン球くらいのものもあり、小型のものが多いです。
それにしても購入したときは鉛筆の芯のように細かった苗が冬を乗り越えよくぞここまで育ってくれたと思います。
タマネギくん、頑張ったね、と言ってやりたいくらいです。
2,3日したら泥を落として、風通しのいいところで保存します。



ジューンベリー 3

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ジューンベリーが色づき始めました。
赤くなったものがいくつかありますが、これくらいだとまだ熟していません。
完熟するともっと紫色っぽい濃い赤になります。
昨年は、ほとんど周辺の鳥に食べられてしまったので、今年は収穫してみようと思い、ネットを掛けてみました。
キャベツに使っている防虫ネットをかけたことは、おととい(4月20日)報告したとおりです。
ただ、周囲を囲むように張った分はよかったのですが、上からかぶせた分はネットの重量がありすぎてどうにかならないかと考えていました。

スイカのカラス対策に使う防鳥ネットを2つ、ホームセンターで購入しました。
一つは例年通りスイカ用に使いますが、もうひとつをジューンベリーに使ってみることにしました。
1シーズン使い捨てタイプで、素材の使用量が極めて少なく、ひとつ250円と値段も安いものです。
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まず、おととい東西方向に木の上にかぶせた防虫ネットを取り除きました。
そして、木の周囲を取り囲むように張った防虫ネットはそのままにして、買ってきた防鳥ネットを上からかぶせます。
防鳥ネットの幅は3.6メートルありあすから、周囲に張った防虫ネットと合わせれば鳥の侵入は完全に防げます。

ところで、スイカのカラス対策として使うこの防鳥ネットですが、張り方が一筋縄でいきません。
経験してみないとわかりませんが、細い糸で編まれたやたらと長いものを広げて対象物の上に上手に広げるのは生やさしくないのです。
ネットの張り方は包装の裏側に詳しく書かれていますが、頭の体操をすることになります。
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どうにか思い描いていたとおりにネットを張ることができました。
写真ではネットの糸が細すぎてよく見えませんがが、木全体を上からすっぽりと覆っています。
ネットの重量が軽いので、小枝がたわむこともなくまっすぐ伸びています。
写真の左下を見ると、糸が重なっている部分が赤く見えるので、ネットが張られているのが分かります。


キャベツ 21

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一週間前からグリーンボールを出荷しています。
グリーンボールは今年初めて作ってみましたが、球形に近いかわいい感じのキャベツに育ってくれました。
1.2kg~1.5kgになって早生種としては重量感のある大きさになりました。
昨日、今日は320円~350円でほぼその日のうちに売り切れました。
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一方、隣の列に植えた新藍の方も順調に成育中で、収穫は6月に入ってからにになりそうです。

上の写真は、防虫ネットの長さが少し足りずに、新藍の最後の一株だけがネットの外に置き去りにされてしまったものです。
防虫ネットの効果を見るために、あえてこの株を残しておいたのです。
生物学の実験では対照実験がよく行われます。
生物の生育条件には要素が多すぎて、複数の要素の影響を一つの実験で検証することは困難です。
そこで一つだけ条件を違えて他の条件はすべて同じにして比較することを対照実験といいます。
この場合、防虫ネットをかけているか、かけていないかの違いがあるだけで他の条件はすべて同じなので、防虫ネットの効果を検証することができます。

ネットの中の新藍は結球して肥大している最中ですが、この株は早い段階から虫に食われ生育が遅れ、結球するまでに至っていません。キャベツを無農薬で栽培するとき、防虫ネットが必須の資材であることが分かると思います。

ジューンベリー 2

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ジューンベリーが早いものでは色づいてきました。
昨年もたくさんなったのですが、ほとんど鳥に食べられてしまいました。
今年はネットを張っていくらかでも収穫してみようと思います。
そこでキャベツなどに使う防虫ネットで、回りを囲ってみました。
上がスカスカですね。
これでは空から飛んでくる鳥には効果がなさそうです。
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もうひとつ、今度は東西方向に上からかぶせてみました。
これで少しは防げそうな感じになりました。
南北方向にもうひとつ上からかぶせれば良さそうですが、木が傷むかもしれません。
それに、半分くらいは鳥にくれてやってもいいかな、とも思いますし、
それより、このネットが収穫までのあと一ヶ月くらいの間耐えられるのかどうかが心配です。
この木の回りにはこれより背の高いものが何もありませんから、全方向からの風をもろに受けます。
このような脆弱な仕掛けでは、あっという間に吹き飛ばされてしまうかもしれません。
しばらく、様子を見ることにします。

カボチャ10 あんどんを外しました

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カボチャの葉がだいぶ大きくなって、ウリハムシに多少かじられたくらいでは弱らない程度まで育ってきたのであんどんを外しました。
ただし、気をつけなければならないことは、あんどんに四方を支えられて大きくなってきたので茎が株元から真上に伸びていることです。
大きく育った分、総重量は重くなっていて、その重みを支えきれず株元からポキッと折れてしまうことがあるのです。カボチャの茎は相当もろいです。風にあおられて折れることもあります。私は過去に何度か株元が折れて苦々しい思いをしたことがあります。
そこで、あんどんを張っていた支柱で株元の折れやすい部分を支えます。経験では、三方向から三本の支柱で支えてやると安定するようです。数週間様子を見て、子づるが十分伸びて地面に着地して株元に余計な力がかからなくなったら支柱を外します。

トウモロコシ8 収穫しました

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トウモロコシを3本ほど収穫してみました。
十分実が入っています。
写真の左側のトウモロコシが下半分がないのは、私めが収穫したその場で試食してみたからです。
バッチリでした。
柔らかくジューシーで甘味も十分のっていました。
これなら、明日から出荷できそうです。

思い起こせば、私が幼い頃、トウモロコシを生で食べるなんて考えられないことでした。
当時のトウモロコシは、私たちは「とうきび」と呼んでいましたが、フリントコーンの一種で生で食べようものなら、歯が折れてしまいかねないほど固いものでした。でも、煮たり焼いたりすればとてもおいしく大好きな食べものでした。
時代はすっかり変わり、いまやトウモロコシといえば、スイートコーンを指すのが一般的になりました。
スイートコーンは煮ても、焼いても、生でも甘くて柔らかいのでフリントコーンにとって代わったのも無理ないですね。


本60 河野實「菜園バカの独りごと」

河野實「菜園バカの独りごと」 週末農業は楽しい
展望社(2001年刊)
菜園バカの独りごと
河野實
昭和16年生。長野県伊那市出身。中央大学商学部に入学。
昭和39年、中央大学3年のときに出版した『愛と死をみつめて』は150万部を超えるベストセラーとなる。
ジャーナリストを目指して昭和40年、東京写真専門学校報道写真科に編入。
その後、フリーカメラマン、自動車専門誌記者、経済記者を務める。
平成2年、フリーのノンフィクションライターとなる。

はじめに - さらば東京砂漠
 新宿、渋谷、上野、池袋などのターミナル駅周辺は、さながらアリ地獄である。各種商業施設が工夫を凝らした仕掛けをして、引っかかって落とし穴に落ちるアリを待ち受けている。
 仕掛ける側も、仕掛けられる側も、欲望のつばぜり合いをするのだ。IT機器の量販店であろうが、ファッション店であろうが、あるいは各種飲食店であろうが、欲望の鼻先にニンジンを差し出してその反応を探り合うのを、商売というのである。商売の範囲ならば、まだかわいいほうだ。
 これがビジネスの世界になると、仕掛けが大型になる。タマ(商品)が必要な場合は、マーケティング、企画、製造、販売チャンネル、広告、物流、販売促進などのいくつもの仕掛けが必要になる。当たれば、欲望のアリを一網打尽にしてしまう。これを人間社会では、ヒット商品の誕生として賞賛の対象にする。

 私の菜園の元の持ち主は、化学肥料だけで作物を作っていたと思われる。私が有機肥料を主とし、化学肥料を従としてから五年目に、すべての野菜がうまくいかなくなったことがある。この現象は、医療にも当てはまる。化学薬品をやめて漢方薬に切り変えると、ある時期に症状が悪くなる現象に似ている。

 還暦を迎えた私は、週二日だけの大地との戯れでは我慢ができなくなってきた。ぼつぼつ大地に還る準備をしようと思い始めている。大地に還るという意味は、死ぬことだと承知しているが、まだ死ぬには早すぎる。ただトラックの第四コーナーにさしかっていると自覚している。

 私はこの千葉に、〝ついの住みか〟を見つけた。といっても、まだ住居はない。あるのは五百坪の大地だけ。五年前にこの地を手当てした。すでに果実の苗は植え込んである。五百坪は広い。毎年夏草を刈るのが大変である。

大地と健康の関係
生命は海から誕生したが、後に森の動物になって進化に進化を続け、現代人にまで至っている。海と山が生物のふるさとであることは、遺伝子によって受けつがれてきているのだ。海と山の影響を受けにくい都市生活者は、生命の起源とかけ離れた人工的な場所で生きている。そこに生きる体は、森に海に近づきたいと悲鳴を上げているに違いない。

 初夏の朝、私は歯ブラシをくわえたまま畑に行く。もちろん出勤前のあわただしい中でのことである。ひととおり畑を回って、サヤエンドウ(きぬさや)をひと握り採る。家に戻って手作りの自家製の味噌で作った味噌汁に、ザルで洗ったきぬさやを入れる。沸騰と同時にガスの火を止める。緑鮮やかなきぬさやの味噌汁の味は、残念がら皆さんにお伝えする術を知らない。

トマト物語
 ゴールデンウイークに出回る苗を購入して植え付けるのだが、昔のトマトの苗が出回っておらず、仕方なく、今人気の「桃太郎」という苗木を購入せざるを得ない。この「桃太郎」がよくないのである。消費者が見てくれと甘みをトマトに求めるようになってきた。このため、キューピーの頭のように、やや縦長で形が良くて甘みのある「桃太郎」が、市販のトマトの主流になってしまった。この「桃太郎」は極端に雨に弱いのだ。その結果、今日のトマトはほとんどがハウスものになってしまったのである。
 私は十八年の週末菜園を体験して、一番作りやすい作物にトウモロコシを、一番作りにくい作物にトマトを挙げる。

山本茂實さんの言
「人間が生きる基本は大地です。コンクリートジャングルが栄えるのは、かりそめの姿ですよ。皆さんは猫の額のような家庭菜園を楽しんでいるようですが、土に親しむ行為そのものが人間の証明なのです。人間は大地に生まれ、大地とともに生涯を全うして、大地に帰るのです。それ以外のことは芝居です」

堆肥作り
 堆肥積み場は一間のトタン板で囲ってある。底の土は深さ30センチくらい掘り出して、トタンの外側周囲を補強している。トタンの高さは60センチ。それに30センチの掘り下げ分をくわえると、枠の中の深さは90センチになる。
 一袋の落ち葉は足で踏み込んで詰めてあるので、掻き出された落ち葉は、一袋だけで枠のいっぱいになってしまう。落ち葉に鶏糞、油かす、ヌカ、亜炭の粉体を混ぜ込む。フォークで混ぜながら水を打ち、また混ぜる。よく攪拌したところで、農作業の長靴を履いて踏み込む。よく踏み込んだ後は、二袋目、三袋目と同じ作業を繰り返す。六袋目で枠の中は落ち葉でいっぱいになる。積み終えた積み場の上を、ビニールシートで被い、風で吹き飛ばされないように、シートの下部を枠の周囲にロープで縛り付ける。たちまち落ち葉は発酵を始める。

野菜の肥料やり
 私は有機質にも無機質にも味方しない。どちらにも、長所と短所があるからだ。それをよく熟知した上で、有機質肥料の短所を化学肥料が補い、化学肥料の短所を有機肥料が補う、相互補完関係がいいと思う。

マルチとトンネル
 2,30年前まで、わが国のマルチといえば、刈草や藁以外になかった。ビニールと違い、刈草や藁のマルチは、真夏の遮温と保湿、ドロはね防止に使用される。あるいは、地這いキュウリ、青ウリ、スイカ、カボチャなど、地上を這うつるものの下に藁を敷いた。ドロはね防止と、果実が直接土について、腐らないようにする効果を期待したものだった。腐敗防止には、稲藁よりも麦藁の方が、効果が高い。稲藁よりも麦藁の方が腐りにくく、畑土に敷いておいても、雨などの水分を弾き、長持ちするからだ。
 稲束がなくなってしまったのは、機械化によって、稲束不要の収穫行程になってしまったからである。近くのホームセンターで売っている稲束の値段を見て、びっくりしたことがある直径10センチほどの一束が、なんと八十円もしていた。
 私がマルチに藁を使うのは、レタスだけである。レタスは高原野菜の代表的なものである。つまり、高温多湿を嫌う。私は秋にレタスを作る。ポットにタネを蒔き、苗を育て、十月上旬に植え付ける。千葉県は温暖で多湿。十月の長雨が長引くと、レタスに軟腐病が出る。軟腐病はレタスの尻が地面に接しているところが、湿気が多いと腐る病気である。そこで、結球前の外葉が目一杯広がるころ、一番下の地面に接している葉の下に、藁を差し入れるように敷く。
 マルチもトンネルも、あくまで補助装置である。野菜は適期にタネを蒔き、育てれば、本来これらは不要である。保温、防寒、防風、保湿の役目が済んだら、なるべく早く撤去する。過剰な保護は、子育てと同じで逆効果になってしまう。野菜のルーツは、野草であることを忘れてはならない。

畑は野菜の胃腸
 産業革命が起きるまで、何万年もの間、人間は狩猟か自然農業だけで食べてきた。たかだか二百年前まで、人間は自然の中で、本格的な人工物なしで生きてこれたのである。食料の量産化が始まったのは、十九世紀末からであるが、それはドイツで発明された化学肥料の量産化に起因する。しかし、化学肥料の大量使用と大規模農園が始まったのは二十世紀であり、日本やアジアで化学肥料の使用が一般化したのは、太平洋戦争後のことである。

 つまり、化学肥料の大量使用は、農薬の大量散布となり、畑の土壌菌のバランスを崩す結果を引き起こした。だからといって、アメリカなどの大規模農業は、有機栽培では生産性が上がらないため、ついに病気や害虫に害虫に強い耐性菌の開発に走った。これが遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシである。

私の菜園作法
 試験場や研究機関での成果を書いたものはあまり参考にならない。農業専従者の書いたものの方が、試験場のように設備や資材が豊富でないので、自然条件ややりくりに合わせた知恵があって参考になる。一般社会と同じで、知識はそこそこでも、知恵を活かした方が、結果的にはうまくいくのである。
・ジャガイモ
 南米アンデス高地が原産地といわれ、冷涼な気候を好む。このためわが国の最大産地は北海道である。
 私は三月第一週に、菜園仲間のトップを切って蒔く。早く蒔くのには、理由が二つある。一つは発芽後の四月、五月の冷涼な季節をフルに活用するため。もう一つの理由は、後作として植える大根、カブのために、梅雨入り前に収穫を終えたいからだ。梅雨に入ると畑がグチャグチャになってしまうので、収穫した日か翌日には、スコップで天地返しをする必要がある。
 三月上旬に蒔いたジャガイモは、四週間後には芽を出す。このころ、温暖な千葉でも内陸部では必ず遅霜がある。ジャガイモは霜に弱く、芽は黒色になって枯れてしまう。そこで遅霜注意報が出たら、芽に手で畑土をすくってかけに行く。芽が見えない程度に、土をばらまくようにかけるといい。土かけをした後は、予報が当たっても嬉しいし、予報が外れてもそのままにしておけばよい。
 発芽後、順調に伸び出したら二本立てとし、他の芽は掻き取る。約15センチ伸びるごとに、株間にひとつまみの化成肥料を蒔いて、軽く土寄せする。これを花が咲くまでに三回に分けて行う。新ジャガイモは、種イモより上につくので、土寄せしないと緑化するばかりか、収穫量にも響く。
・タマネギ
 ホームセンターで売っている時期が蒔き時、植え時と思ったら、大間違いである。同じホームセンターでは、ナス、トマト、キュウリ、ピーマンなどを四月上旬から売り出している。適期よりも一ヶ月も早い。うがった見方をすれば、四月上旬に一度売って、うまく育たなかった人たちに、五月上旬にもう一度購入させるためではないか、と思う。
タマネギを育てるには、習志野台地では、苗であっても球根であっても、十一月中旬に植える。早すぎるとトウ立ちしやすくなり、遅すぎると梅雨入り前の収穫期までに十分な玉にならない。
・ニンジン
 ニンジンは発芽しにくい。好光性のタネに、土を厚くかけると光が届かず、発芽に悪影響を与えるのだ。また、蒔き時が梅雨明けから秋分の日頃までは、畑に十分な水がない上に、土を薄くかけるので、日照りの下では発芽率が極端に悪くなる。もう一つの問題は、順調に成長を始めても、ネコブ線虫に犯されやすいことだ。せっかく育ったニンジンがコブだらけになって、太くならない。ネコブ線虫を退治する土壌消毒薬があるが、私はどうもこの種の薬を使用する気になれない。ネコブ線虫は、肥料過多の土壌に繁殖するらしい。それに対抗するには、トウモロコシのように、土中の肥料分を全部吸い取ってくれる後作に、ニンジンを蒔くことだ。
 混み合ったところを間引いたニンジンの葉は、ゴマ油、塩、コショウで炒めて食べると、食が進むばかりか、ニンジンそのものより栄養価が高い。
・ナス
〝ナスの肥料食い〟と言われるほど、多肥栽培をするが、これは栽培期間がべらぼうに長いからである。ナス、トマト、キュウリは夏野菜の三大トリオである。
 種族保存の原理で、ナスの中にタネができてしまったら、その先に実を付ける意欲を失ってしまい、なるのをやめてしまう。タネが未熟なうちに取り続けると、ナスは子孫保存のために次々と花を咲かせ、実を付けていくのである。
・キュウリ
 私はキュウリを一シーズンに二度作る。最初のものはゴールデンウィークに、市販の苗を植える。二度目は6月20日頃にタネをまく。苗を植えたキュウリは、梅雨明けと同時に曲がったヘボキュウリしか取れなくなるから、引き抜いて捨てる。夏キュウリが終わると同時に、タネを蒔いた秋キュウリがなり始める。これで六月から九月末まで、四ヶ月の間キュウリを食べることができる。
・キャベツ
 アオムシさえ退治できれば、キャベツは作りやすい。 私は冬越し(十月蒔き)の春キャベツ、八月蒔きの秋キャベツ、九月蒔きの冬キャベツと、年間三回も作る。畑が空いていれば、五月蒔きの7月取りも可能だ。品種改良が進み、春夏秋冬作れるようになった。
 キャベツは、すべてタネから苗を自分で作る。苗床は完熟堆肥と低濃度(N,P,K各8%)の化成肥料をまいて、一週間後に種をバラまく。十月蒔きは、もうアオムシが出ないので露地のままでいいが、八月、九月蒔きは、苗床全体に白い寒冷紗をかける。蝶々を寄せ付けないためと、発芽を促すため陽光を制限するためである。それでも苗床の土が乾くので、早朝寒冷紗の上から、水様性カルシウム鉱石と亜炭を浸した水を、ジョウロでかける。
 取りたてのキャベツは、生食するとうまい。結球している葉を一枚ずつはがし、茎の固いところを切り取り、スティック状にして、マヨネーズで食べる。キュウリとニンジンを同じようにして三色にして食べるとなおいい。
・ハクサイ
 ハクサイはタネの蒔き時に幅がない。私は三畝作る。一畝十五本で四十五本植える。一畝だけ早生にする。残り二畝は晩生である。早生の種まきは八月中旬。晩生は同下旬。これで苗を起こしてから、三週間目に植える。九月五日以降にタネを蒔いたものは、完全な結球をしない。つまり、ハクサイのタネの蒔き時は、たった半月ぐらいしかない。
・ホウレン草
 ホウレン草は、葉もの野菜の中では、やや作りにくい。酸性土壌に弱いからである。酸性地にホウレン草を蒔くと、発芽しても黄色くなり、いつの間にか消えてしまう。枯れた後、地べたに張り付くようにして、数日のうちに腐植してしまうのである。また、暑さと湿気に弱い。成長してしまえば少々の暑さや雨にも耐えるのだが、双葉のときに高温多湿にあうと、枯れてしまう。枯れる場所をよく観察すると、畝の凹部から始まる。このため、畝づくり仕上げは、畝幅と同じ長さの板で、丁寧にならさなければならない。
・トウモロコシ
 トウモロコシは作りやすい野菜だ。しかし天敵が二つある。一つは、アワノメイガの幼虫である。このメイガは、房(俵)の中に潜り込み、収穫前のトウモロコシを台無しにしてしまう。このアワノメイガは七月に卵を産み付けて、トウモロコシを食い荒らす。したがって、七月中旬までに収穫してしまえば、被害にあわなくて済む。それは逆算して、四月二十日までに種まきを済ませないといけない。この時期の朝晩の温度は低いので、トンネルをするかビニールマルチをする。その両方をすれば、なお発育効果が上がる。
 トウモロコシは、イネ科の野菜で連作もいとわない。したがってトウモロコシは、連作障害の出そうなところや、悪玉土壌菌がいそうな後作に作るといい。トウモロコシは畑の掃除機の役割を果たしてくれるのである。
・ソラマメ
 もぎたてのソラマメとビールは、絶妙のコンビで引き立てあう。枝豆もいいが、コクと舌触りでソラマメが優る。
 ソラマメのタネ蒔きは,十一月三日の文化の日と決めている。冬越し中に土中深く根を張らせることが大切である。
 カラスの鳥害を予防するため、ネットを張るか、寒冷紗をトンネル状に覆う。
 花が咲き終わる頃になると、アブラムシの大発生を招く。私はソラマメだけには、遠慮なく殺虫剤を散布する。その理由は、葉やサヤにかかっても、食べるソラマメには薬品がかからないからだ。
 それにしても取りたて茹でたてのソラマメは、なぜこんなにも美味なのだろう。
・ダイコン
 私は早稲種を八月下旬に蒔き、十一月中旬から年内分として栽培する。そして冬用に九月中旬、長ダイコンと煮物用に丸い聖護院を蒔く。
 八月下旬蒔きは残暑と大雨(台風)に遭遇するので、失敗することがある。また、アブラムシと芯食い虫にやられることもある。六月中に掘り上げたジャガイモの後作に栽培するようになってから、失敗しなくなった。七月、八月の二ヶ月間、天地返ししたままにしておくと、真夏の太陽が照りつけるので、ジャガイモの跡の余分な肥料が発酵・分解してしまうからだ。ジャガイモの後作に二ヶ月休耕することが、秋ダイコンにとっては好条件を生み出しているようだ。
 習志野台地では、露地のまま冬越しするが、年内取り(8月下旬蒔き)は、凍傷にあって地表に出ている部分が固くなったり、腐ってしまうことがある。私は年内に食べきれなかったダイコンを、畑の隅に穴を掘り、埋めてしまう。昔は藁を五、六束先端のミゴの部分をしばって帽子状にして穴のダイコンの上に裾を広げてかぶせた。頭の部分を地上に出るようにし、その上に土を戻して土中のダイコンの呼吸を確保した。
・エシャロット
 エシャロットは、フランス語のため,西洋野菜だと思っている人たちが多いが、いま日本に出回っているもののほとんどは、ラッキョウの一年ものである。
 4月から5月にかけて、間引くように一株ごとに引き抜いて食べる。取りたてのエシャロットは香りが強く、市販のものよりもはるかに歯ざわりがよい。二年ものは球根が大きくなる分、香りと歯ざわりのよさを失う。つまりエシャロットを卒業し、ラッキョウになっているのだ。
・ニラ
 ニラは株分けしてから一、二年経つと葉が細くなってしまう。私は菜園の畝の縁取りに植えている。通路側は夏の刈り取りを省いて、白い可憐な花を咲かせる。食べないで花を楽しむだけなら、株分けしなくてもよい。食用にするならば、二、三年に一度植え替えた方がいい。多年草は根を張るので天地返しを行い、堆肥、鶏糞、油粕をたっぷり畝の下に割り込む。この作業は秋に行うと良い。翌年には見事なニラができる。

あとがき
 毎年、「今年こそ」と、新たな気持ちになって春が待ち遠しくなるのは、何故だろう。飽きっぽい性格なのに、野菜づくりだけは何年経っても飽き足りない。

平成22年12月

ムラサキツユクサ

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倉庫代わりに使っているハウスの北側に二叢(むら)のムラサキツユクサが茂っています。
この時期なると、毎朝あざやかな紫色の花を数多く咲かせます。
この花は生物を教えるときになくてはならない最も重要な教材の一つです。
生物学の基本は細胞学です。その細胞の観察材料として最も適しているもののひとつがムラサキツユクサだからです。
どこを見るのかというと、おしべの毛を見るのです。
上の写真の真ん中当たりで黄色い色をした葯(やく)を乗せているのがおしべです。おしべの根もと当たりから細い産毛のようなものがたくさん出ているのが分かると思います。
これをひとつまみピンセットでつまんで顕微鏡で観察するわけです。
するとこれを当然と思うか、びっくりするか人それぞれでしょうが、紫色をしているのです。
私は初めて見たとき、その目の覚めるような鮮やかな紫色にびっくりしました。
さらにびっくりしたのは、おしべの毛が糸のように細長い形をしているのではなく、球形に近い細胞や細長い細胞が数珠玉をつなぎあわせたように一個ずつつながっているということです。
色にびっくり、形にびっくりでしたが、さらにびっくりすることが待っていました。
それは細胞の中がぐるぐると川のように一定方向に流れているということです。
植物は動かないものと思っていた私の既成概念が吹っ飛びました。
植物の個体は動かないけど、一つ一つの細胞は動物も植物も関係なく活発に動いているのだということがわかりました。
細胞が活動しているということ、それが生きているということだという生命の本質を理解するのに、ムラサキツユクサは手頃で扱いやすい植物なのです。

このような植物は教育の現場を離れた後でも、身近なところに置いておきたいという思いから、最後に勤務した学校で育てていたムラサキツユクサから株分けしたものがここで花を咲かせているという次第でございます。


モンシロチョウ

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昨夜から午前中にかけて、熊本市では洪水警報が出るほどの激しい雨が降りました。
午後には止んだので、雨上がりの畑に出てみたら、キャベツに張った防虫ネットの中でモンシロチョウが10匹以上も乱舞していました。
いったいどこから来たのでしょう。
外からは入れませんので、苗のときに卵を産み付けられたものでしょう。
「新藍」を鉢上げしたのは3月5日で定植したのは3月26日でした。
この頃にはモンシロチョウは普通に舞っていたので、苗はハウスの中に入れていたのですが、スキを見て卵を苗に産み付けたものでしょう。それが一斉に羽化して乱舞状態となったものと思われます。
一匹だけなら増えることができないのでそのままにしておいてもいいのですが、なかにはちゃっかり交尾をしているカップルまでいましたから、こうなると見過ごせません。ネットの中で繁殖されたら何のためにネットをかけているのかわからなくなります。
ネットの中のモンシロチョウはネットごと両手で挟んでパチンとやれば簡単に潰せます。
生まれたばかりの命をあやめるのは忍びないですが、この状況ではそれが掟なのだと思うしかありません。
ある命を育むために、別の命を犠牲にする、これが農業という営みの一面でもあります。



トマト 9

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4月7日に定植した「麗夏」です。
第1花房の実が太り始めています。
花は第4花房が咲き始めました。
第5段の花が咲いたら摘芯しようと思っています。
隣の列の「桃太郎」は定植が4月23日と遅かったため、その分生育も遅れています。

キツネアザミ

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一本だけひょろりと背が高いキツネアザミが畑に出現するととても目立ちます。
紫色のアザミに似た小さい花を多数つけ、真上から間近にみるととても奇麗です。

キツネアザミの花言葉は「嘘は嫌い」だそうです。
キツネに化かされたとよく言いますが、キツネのように騙しちゃいやよ、と言っているようです。

キツネアザミではありませんが、種田山頭火がアザミを詠んだ俳句を思い出したので紹介します。

あざみ
あざやかな
あさの
あめあがり


ネギ12 芽が出ました

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糸のように細長く頼りないネギの芽生えです。
この場所で数十センチの長さになるまで育てます。
その後、別の場所に植えつけて育てます。
収穫まで息の長い栽培が始まりました。

マクワウリ3 子づるの摘芯

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4月28日に親づるの摘芯をしてから2週間ですが、子づるが伸びてきました。
子づるの先端の葉はまだ小さいですが、本葉12枚をしっかりかぞえて先端の芽を摘み取りました。
もう孫づるも伸びているものがありますが、これからさらに孫づるの数が増えてくるでしょう。
孫づるに雌花が咲きますから、着果したらその後の本葉2枚を残してさらに摘芯しようと思います。
果たして、そんなにまめにできるでしょうか。

スイカ4 トンネルを外しました

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スイカの畝に張っていたトンネルを外しました。
スイカの蔓がトンネルからはみ出すところまで成長していましたし、気温もだいぶ高くなってきたのでもう外しても大丈夫だろうと思ったからです。
この畝は手前からスイカ5株(小玉2、縞王2,黒スイカ1)、マクワウリ4株、キュウリ4株が成長しています。

サツマイモ 10

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おととい(5月11日)植えつけたサツマイモです。
黒マルチをしているので、表面の温度が高くなりすぎて葉が熱で焼けて枯れてきました。
そこで、刈り取った草を株の回りに敷きました。
無事に活着してくれますように。

カボチャ9 敷きわらをしました

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カボチャやスイカ・マクワウリ・キュウリの畝に敷きわらをしました。と言っても、イネを作っていないのでわらがありません。
そこで、わらの代わりに昨年刈り取っておいたソルゴーやイネ科の雑草を敷きました。
敷きわらをするのは、雑草防除のためと、果実がなったときに果実が地面に接していると、その部分が害虫の被害にあいやすいからです。
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あんどんを上から覗いてみると、だいぶ葉が大きくなってきました。
葉があんどんをはみ出すくらいまで成長したら、あんどんをはずします。
あと、一週間か10日くらいでしょうか。


サツマイモ9 植えつけました

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5月6日に苗取りをして、水に浸けておいたものです。
発根しているのがわかりますか。
拡大しますね。
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水に浸けて5日しかたっていませんが、太い根がいくつも伸び出しています。
これなら、植えつけても大丈夫だろうと思い畑に移しました。
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30センチ間隔でマルチに切れ目を入れて移植ごてを差し込んで土に裂け目を作りました。
土の裂け目に、溜めておいた雨水をじょうろで注ぎこんだ後、苗を植えつけました。
苗の植え方によってイモの形に影響が出ます。水平方向に植えると細く長いイモになりがちで、垂直方向に植えると丸く短いイモになりがちです。これは根が伸びる方向にイモも成長するからです。
このサツマイモは安納イモなので丸っこい形にしたいので、垂直植えにしました。

サトイモ8 芽が出ました

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4月2日に植えたサトイモの芽が出てきました。
今日は久しぶりに雨が降り、からからに乾いていた畑が潤いました。
これから気温が上がると、どんどん成長していきます。

ヤーコン9 芽が出ました

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4月11日に植えたヤーコンが芽を出しました。
今日は雨が降り畑が久しぶりに潤いました。
これからは気温が上がってくるので、成長も速くなるでしょう。

ニワゼキショウ

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きれいな花なので接写で拡大気味に撮りました。
ニワゼキショウは芝生などの日当たりがよくひらけた場所でよく見られますが、この畑では初めて見ました。
畑の入り口付近のクルマを回すスペースに咲いていました。

プロフィール

blogst66

Author:blogst66
 教職在職中に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を読んで感銘を受け、無農薬農法に関心を持ち、200冊以上の農業書を読み漁りました。本を読んで農業の知識が深まるにつれ、自分でも農業をやってみたくなり、一年早く教職を退き就農しました。(2013年)
 農業は8年間続けることができましたが、持病の腰痛の悪化により、農業活動を継続することが難しくなり、一線から退きました。(2021年)
 一昨年から趣味として「個別株投資」を始め、ブログの中身も投資に関することが増えてきました。投資はまだわからないことが多く、初心者が陥りやすい失敗例などを発信しながら経験を積み上げていこうと思っています。(2022年)
 2年半続けた個別株投資に限界が見えてきました。しばらく個別株投資に距離を置きます。(2023年6月)
 植物の写真集「みちばたの花」をはじめました。過去に散歩の途中で撮った植物の写真の中から、毎日ひとつずつ紹介します。(2023年6月)

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