2023/05/09
きままに投資 416
「きままに投資」終焉計画 2
二年半、個別株投資をやってみてわかったことを、株式投資に興味がある方の参考のために書きます。ここで書くことは、株式投資の中でも、個別株のしかも短期投資に限定していることにご留意ください。
「きままに」やっていては決して株で勝つことはできない
「きままに投資」は〝定年男のきままなブログ〟のひとつのカテゴリとして始めました。
コンセプトとしては、あくまでも趣味の範疇であり、誰にも何にも束縛されることなく自由きままに投資を楽しもうという趣旨で始めたものです。
株の購入に必要な資金をどうやって捻出するかという問題は、かつてやっていた釣りと対比して、もし、釣りを続けていたらどれくらいのお金を使うかということを考えて算出しました。今、株で約50万の損失を出していても、釣りをやっていれば2年半ではそれくらいは使うので、趣味としてやっていたのだとすればまったく問題はなかったということができます。
しかし、実際やってみると、株式投資は勝ち負けが顕著に出て、損失が拡大すれば精神的ダメージも大きく、最後には勝たないと報われない勝負事であることがわかりました。趣味だから損をしてもいいという気持ちにはなれないものです。
株式市場参加者は個人であれ、法人であれ、資金力、情報力、技術力、持ち技のすべてをかけて真剣に取り組んでいるので、素人が趣味の延長で市場に参加すればたちどころに食われてしまうのではないでしょうか。
また、趣味でやっていれば、どうしても楽しさを追求してしまいます。たしかに、デイトレをやっていると、家にいながらにしてパチンコをやっているときのような勝ち負けのスリルを味わうことが出来ます。そのスリルを楽しんでいる間に損を出し、どうしてもシビアに仕事でやっている人たちに負けてしまいます。個別株投資においては趣味的要素を排除しなければ勝てないことがはっきりしました。
結局、趣味的要素の濃い〝きままに投資〟は株式市場では「持続可能」なやり方ではなかったのです。
今後、株式市場に残り続けるとするなら、もっとシビアで真剣なやり方を見いださなければなりません。その日が来るまで(来るかどうかかどうか分かりませんが)、二年半続けた「きままに投資」を閉じることにします。
応援ありがとうございました。
コメント
趣味的要素の排除
板垣 浩さんの著書によれば、
「一般投資家が売買に上達しない原因というのは、技術水準が低いことの他に「当てもの売買」から脱皮できないこと、そして何故そうなるのかについてはほとんど指摘されていない。上手な人やプロは売買を「仕事」としてやっている。趣味的な気持ちを意識的に排除するように心掛けて上達したのだ。」
と書かれています。そのことに独力で気付かれたというのはすばらしいですね。
2023/05/09 20:04 by SY URL 編集
Re: 趣味的要素の排除
コメントありがとうございます。
一般の投資家が、何も知らずに投資の世界に入っていけば、趣味的になるのは必然の流れですよね。
私の場合、8年ほど前から、投資信託での運用を模索してしていて、現在どうにか投資信託のほうでは利益が乗っていますが、
ブログに書いているとおり、2年半前に、個別株投資に興味を持って、恐る恐る1株単位で始めました。
まわりに株に詳しい人が誰もいないので、すべて試行錯誤でやってきました。
そんな中で、昨年の12月にSYさんから、コメントがあったことは、
初めて、株のことについて他人の意見をお聞きしたので、天からの声のような気がしたことは
決しておおげさではありませんでした。
ご意見の中に、立花義正氏や林輝太郎氏の著書の紹介があったので、さっそく読んでみましたが、
それまでに読んでいた、株の本とはまったく違った内容だったのでびっくりしました。
そして、その内容は、理論的、形式的、系統的、学際的なものではなく、経験的、個人的、現場的な内容で飾りがなく、ホンネで語られてるので、ああそういうことだったのか、と腑に落ちることが多々ありました。
その後、林輝太郎氏の著書を何冊か読み、板垣浩氏の「プロが教える株式投資」も読みました。
これらの本を読む中で、自分の投資方法は[趣味で始めた」というスタートが間違っていたことに気がつかされたという次第です。これらのことに気がついたのはすべてSYさんのおかげなので、本当に感謝しています。
このあと、売買技法に目が開き、自分にもやれそうだと思ったら、再挑戦するかもしれません。
それまでは、個別株投資からは距離をおき、冷却期間を設けるつもりです。
お世話になりました。
ありがとうございました。
2023/05/10 17:09 by blogst66 URL 編集
No title
お祈りします。
SY
2023/05/10 21:17 by SY URL 編集