壊れた! 万事休す

I20210716壊れた
手押し式の草刈り機で草を刈っている最中に、突然エンジンが止まって動かなくなりました。
エンジンを再起動しようして、ひもを引っ張ってもひもが固定していてびくとも動きません。
この機械を購入した販売店に携帯で問い合わせると、
恐らく、エンジンが焼き付いたのだろうと言うこと。
その場合、修理に出しても、金額がかさむ上に本来の性能が発揮できる状態に戻るかどうかわからないとのことでした。
万事休す。

この時期に草刈りができないと、畑は最悪の状態になります。
短時間なら、肩掛け式の刈払い機で対応できますが、短時間で済む面積ではありません。

しかし、考えてみると、私の身体が壊れる前に、機械が壊れてくれたのは“朗報”だったのかもしれません。
実は、日々、限界を感じながら畑に通っていました。
いつまでも踏ん切りがつかない私に、機械がもういいよ、終わりにしなさい、と諭してくれたのかもしれません。

いつもなら、秋冬野菜の種を注文する時期です。
今年はまだ注文していませんが、これで注文するのをやめる決断がつきました。





機種変更

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2年前の2019年11月22日号で「畑の道具」として紹介したニコン製の COOLPIX P90 です。
毎日このブログにアップロードした写真はすべてこのカメラで撮ったものです。
本当によく働いてくれました。
このカメラには何の不満もなく、故障したわけでもありませんが、いよいよ引退してもらうときが来たようです。
時代の流れには逆らえないということでしょうか。

レコードがいつのまにかCDにかわり、CDも今では姿を消して、デジタルオーディオになってしまったように。

先月が2年毎の携帯電話(スマホ)の更新月でした。
先月まで使っていたのはiPhoneXRでしたが、ここで選択を迫られました。
iPhone12にするか、iPhone12proするかという選択です。
この両者の大きな違いはカメラの目が2つか3つかということでした。
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この時考えたのが、カメラの性能が上がったのなら、iPhoneが今まで毎日使っていた COOLPIX P90 の代わりにならないかということです。
もし、それが可能なら、毎日カメラからSDカードを取り出して、家に帰ってからパソコンのカードリーダーに差し込んで、画像データを読み込むという面倒な作業から解放されます。
というのは、今までもiPhoneは毎日のようにパソコンにつないで充電しているので、充電のついでに写真を取り込むことができれば一石二鳥だと考えたからです。そこで金額は高くなりますが、カメラの性能が高い3つ眼の iPhone12pro を買うことにしました。

これがうまくいくかどうか、昨日と一昨日試してみました。
昨日と一昨日の記事はiPhone12proで撮った写真を使いました。
結果はばっちりでした。
何の問題もありませんでした。
何の問題もないというより、素晴らしい改善点がひとつありました。

今までiPhone内の写真を利用するときはiCloudを利用するしかなく、iCloud内の写真をパソコンのフォルダに落とし込むことはできませんでした。
ところが、今回、グーグルフォトというソフトがあることを教えてもらったのです。
Wi-Fiが使える環境にあるなら、グーグルフォトはiPhoneをパソコンのそばに置いておくだけで、利用者が何をすることもなく、その日i撮った写真を勝手に同期してコピーを作ってしまうのです。SDカードのような媒体も必要なく、自動的にコピーをとってくれるので、この2日間の試行期だけでこちらの方に移行することに決めました。

長年働いてくれた COOLPIX P90 には感謝しつつ、
今後は、iPhone12proで撮った写真でこのブログを続けていこうと思います。
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手押し除草機で

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 5月になりました。
ハウスの入り口周辺の何も植えていないところにはあっという間に草がはびこります。
今のうちなら手押し式の除草機で何とか対応できますが、もう少し草丈が伸びると手押し除草機では歯が立たなくなります。
そうなったら、肩掛け式の刈払い機を使わざるを得なくなります。
腰への負担を考えると、刈払い機はできるだけ使いたくないので、草丈が高くならないうちにこまめに手押し除草機を使って除草しなければなりません。
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すっきりしました。
手押し除草機の写真は昨年の7月13日号に載せていますので、参考にして下さい。

コンポスト用ポリタンクの横で伸びているのはショウブの葉です。
三日後の端午の節句には利用できそうです。
ショウブは本などで調べると、池や川などに生える多年草の草本であると書かれていますが、畑や庭先にもってきてもよく育ちます。


車検終わりました

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 車検が終わってピッカピカになって帰って来ました。
ちょうどこの水森自動車の横の道が排水が悪く、雨が降るたびに水たまりになり、少しまとまった雨だと1週間くらい水が引きません。畑に行く途中、ここを通るたびに泥水をはねあげて、軽トラックの底面にはドロの塊が厚くこびりつきます。ドロを落としても雨が降れば元の木阿弥なので、基本、軽トラックのそうじはしません。
車検ではネジが泥で隠れていたら検査に合格しませんので、エンジニアの水森くんが奥さんと一緒になって一生懸命泥を落としてくれます。こうして、私の相棒は2年に一度だけピッカピカに綺麗になるのです。


おとといの続きです。

軽トラックの4回目の車検が終わりました。
軽トラックの購入とともに始めた農業ですから、農業を始めて丸々8年が経過したことになります。
農業を始める前から懸念していた腰痛の悪化が現実のものとなりました。
レントゲン写真を見たとき、もう誤魔化しができない、これ以上の無理はできないと直感しました。
しかし、トウモロコシやトマトの苗が育っています。ホウレンソウは収穫の時期を迎えています。
今すぐ、きっぱりと仕事をやめるということはできにくい状況です。
昨年、今年からは堆肥散布はしないことを決めていました。
これは、腰への負担を減らすのが最大の理由でした。
体への負担をかけないで出来る仕事を探しながら、続けられることを模索していかなければならないのかもしれまん。

経済的リスクの克服。
これも十分達成感があります。この8年間の農業収入は、教職を辞めた最後の1年分の給料を補っておつりが来るでしょう。
もう、儲けるためにあくせく働く農業をする必要はありません。
これまでは、一人前の百姓になりたいという思いと、経営的にも成り立たせたいという思いで夢中でやってきました。
しかし、もう十分です。儲けることへの求心力はなくなりました。
あくせくしないで、楽しみのための農業ならそれほど無理をしないで続けられるかもしれません。

だんだん考え方の方向性が定まってきた感じがします。
3月6日から続けてきたこのコラムも一旦、ここで区切りを付けて、もう少しはっきりした今後の方針を打ち出せないかどうか、しばらく考えてみたいと思います。











車検に出しました

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 毎日欠かさず使っている相棒の軽トラックを車検に出しました。
実家と畑の往復、野菜の出荷になくてはならないものですから、軽トラックなしで農業はできません。
8年ものの中古をちょうど50万円で購入して、今回で4回目の車検になります。購入してから8年が経過しました。
途中で一度、タイミングベルトの交換をしていて、冷房のガスが抜ける、ラジオが鳴らない、時計の液晶表示ができないなど、経過年数相応の故障はありますが、通常の使用には問題がないのでもう一回車検に出すことにしました。これが最後の車検になるかもしれません。
写真の工場は個人経営の水森自動車です。周囲を畑に囲まれてぽつんと一軒建っている自動車工場です。
この軽トラックもここで購入しました。エンジニアの水森くんは子供の頃から同じ部落に住んでいた同級生です。さらに奇遇なことに、毎日通っている畑が、この工場と30mくらいしか離れていません。パンクしたときなどすぐ診てもらえるので、とても重宝しています。


昨日の続きです。

これほど多くの本を一定期間に読んだことは私の人生において他にありません。
どうしてこんなに速いペースで本が読めるのか、自分でも不思議なくらいでした。とにかく、本が面白いのです。読めば読むほど、知りたいことが次々に出てきて、あれも読みたい、これも読みたいとひっきりなしに読むようになりました。
そして、ある程度の冊数を読み込んだ段階で、私の心に大きな変化が起こりました。今まで読んだ本に書かれている内容が本当なのかどうか確かめたいという欲求が高まってきました。今すぐにでも農業を始めたいという欲求が高まってきたのです。
私はもともと農家の生まれですから、農家の生活というものは身についています。それに初任の学校が平塚農業高校初声分校という全国でも珍しいくらいのガチで農業の実戦指導をする学校でした。しかも、そこで私は三浦半島農業の主力科目である「野菜園芸」を担当したのです。そのときに野菜栽培の基礎的な技能は身につけたので、足りないのは農業経営を実際にやってみることだけでした。
おまけに、実家には、年老いた両親が隠居していましたが、小屋や農具や畑はそのまま残っていたので、軽トラック一台で乗り付ければ、いつでも農業を始められるというお膳立てが整っていました。
多くの本を読んで、農業をやりたいのにできる環境がない人が全国には大勢おられることを知っていたので、私はとても環境に恵まれていると思いました。

思いが大きく膨らんで、定年から3年前の年には、あと2年残して教職を退職して就農することを真剣に考えましたが、結果的には、退職を断念しました。
理由は、経済的リスクに対する懸念が払拭できなかったからです。
農業を始めて数年間の収入が逼迫することはわかっていましたし、何だかんだと言っても、教員の給料はいいのです。定年前の教員の給料と見合うだけのものが得られるという確信が得られなくて、苦渋の決断をしました。

しかし、定年から2年前の年には、あと1年残して退職することを容易に決断できました。
決断の根拠は2つありました。
ひとつは、1年前に断念した経済的リスクを克服する考えに至ったからです。
たしかに、残り1年分の教員の給料を新米がやる農業で補填することには不可能です。
しかし、1年分の給料を5年か10年かけて賄うことにすれば、それは新米の農業でも可能です。
このときは、61歳から年金が支給される時期でしたがら、経済的にそれほど困ることもないし、5年以上かけて、教員の1年分の給料が稼げればそれで十分だと計算しました。
定年を過ぎても雇用延長の制度を利用して学校で働き続ける人が一般的に多いです。しかし、現役と同じ量の仕事をしても給料は半減しますので、やりたい仕事をしたほうがいいとも考えました。
それからもうひとつは、すでに腰が痛かったことです。
以前から腰痛があり、整形外科にはずっと通っていました。
農業はやってみたいが、やれる期間が限られるかもしれないということと、加齢による体力の衰えを考えると、この1年を早めることの効果は十分に大きいものがあると感じたからです。


つづきはあさってにします。

プロフィール

blogst66

Author:blogst66
 教職在職中に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を読んで感銘を受け、無農薬農法に関心を持ち、200冊以上の農業書を読み漁りました。本を読んで農業の知識が深まるにつれ、自分でも農業をやってみたくなり、一年早く教職を退き就農しました。(2013年)
 農業は8年間続けることができましたが、持病の腰痛の悪化により、農業活動を継続することが難しくなり、一線から退きました。(2021年)
 一昨年から趣味として「個別株投資」を始め、ブログの中身も投資に関することが増えてきました。投資はまだわからないことが多く、初心者が陥りやすい失敗例などを発信しながら経験を積み上げていこうと思っています。(2022年)
 2年半続けた個別株投資に限界が見えてきました。しばらく個別株投資に距離を置きます。(2023年6月)
 植物の写真集「みちばたの花」をはじめました。過去に散歩の途中で撮った植物の写真の中から、毎日ひとつずつ紹介します。(2023年6月)

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