耕作放棄地

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畑の北側に3反ほどの広さの耕作放棄地があります。
ここは30年か40以上も前、父が農業をやっていた時代から耕作放棄地になっているそうです。
私が農業を始めたときは、背丈が3メートルを超えるオオブタクサの森になっていました。
私は花粉症がひどいので、数年がかりでオオブタクサを刈倒して駆逐しました。
 耕作放棄地の手前三分の一くらいの部分にオオブタクサが群生していましたが、私が毎年刈り倒しているので、今では、セイバンモロコシやエノコログサなどのイネ科の植物が群生しています。

 来年から無肥料栽培でやろうと考えたとき、セイバンモロコシやエノlコログサ等の刈り草は重要な資源になると気がつきました。
 今までも、これらの草を刈り取って保存しておいて、翌年のカボチャやスイカやキュウリなどのマルチとして使っていましたが、それをもっと広げて、他の野菜にも積極的に使うようにすれば、無肥料でもいけるかもしれません。
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 昨日の午前中と今日の午前中の二日かけて、刈払い機をかけて、草刈りをしました。
背丈が2メートルほどになるセイバンモロコシは実は今年2回目の収穫です。
1回目は7月20日に刈っています。
セイバンモロコシは生産力の高い植物で、真夏に2回の収穫が出来ます。
これらの刈り草は1週間か10日ほどそのままにしておき、乾燥してから一カ所に集めておきます。
堆肥にするのならそのままにしておけばいいですが、来年使うのならブルーシートなどで覆っておきます。

東南アジアの美女軍団

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私の畑の南側に広い畑があります。この畑の持ち主は高齢で農業ができなくなったので、畑を大規模農家に貸しています。
一週間ほど前、大型のトラクターがやって来て、あっという間に耕耘、農薬散布、サツマイモを植えるためのマルチ張りをやっていきました。
本当に今の農業機械の性能の高さにはびっくりします。
私がひとりでやっている畑仕事の数百倍、数千倍の能力があるように思われます。

ところが、その後、苗の植えつけは遅々として進まないのです。
どうやら、苗の植えつけは機械化できないようです。
全体の三分の一ほどが植えられた後、数日間畑は放置されたままになっていました。
おそらく、人手がなくなったのに違いありません。

今年私が畑に植えたサツマイモの畝は一本だけで、その長さはおよそ20メートルです。
この写真の畑の畝の長さは一本100メートルもあります。
この畑に苗を植えていくことを考えるだけで気が遠くなります。

そこに現れた救世主が、カンボジアやベトナムなどからやって来た美女軍団でした。
今日、軽トラックで畑に着くと8人もの若い女性が日差しを避けて、倉庫代わ使っている私のハウスの中に逃げ込んで休憩を取っていたのでびっくりしました。
彼女たちは大学生くらいの若さですが、日本語がとても流暢でした。
話してみて、教養レベルの高い人たちであることがわかりました。
恐らく、今回のコロナ禍で国に帰れなくなって、しばしの糊口を凌ぐために生活の糧を求めて、この非日常的な光景を作り出していたのでしょう。

麦秋

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麦秋というのは麦の取り入れをする季節を指す言葉です。
初夏の季語にもなっています。
梅雨入り前の今頃、麦が黄金色に輝き収穫期を迎えます。

「麦秋」というと、映画が好きな方なら小津安二郎監督の有名な映画を思い出す方が多いと思います。
映画「麦秋」は1951年の作品で私が生まれる前にできた古い映画です。
この頃、日本は戦後の復興期で国民の大半が農業で生計を立てていました。
日本のどこでも、この時期には上の写真のような光景がありふれていて、「麦秋」という言葉が理解されやすかったと思います。

それから半世紀以上がたち、世の中はすっかり変わりました。農業人口は減少の一途を辿り、もはやこのような光景を目にする機会が減り、今では「麦秋」と言われてもピンとこない人が多いのではないでしょうか。
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私の畑の東隣の畑では麦を作っていて、ちょうど、今日、コンバインで麦の収穫を行っていました。
すごいですね。今の農業機械の性能は。
私が野菜を栽培している面積の10倍はあろうかという面積の麦畑を、午前中であっという間に収穫し終えて帰って行かれました。


プロフィール

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Author:blogst66
 教職在職中に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を読んで感銘を受け、無農薬農法に関心を持ち、200冊以上の農業書を読み漁りました。本を読んで農業の知識が深まるにつれ、自分でも農業をやってみたくなり、一年早く教職を退き就農しました。(2013年)
 農業は8年間続けることができましたが、持病の腰痛の悪化により、農業活動を継続することが難しくなり、一線から退きました。(2021年)
 一昨年から趣味として「個別株投資」を始め、ブログの中身も投資に関することが増えてきました。投資はまだわからないことが多く、初心者が陥りやすい失敗例などを発信しながら経験を積み上げていこうと思っています。(2022年)
 2年半続けた個別株投資に限界が見えてきました。しばらく個別株投資に距離を置きます。(2023年6月)
 植物の写真集「みちばたの花」をはじめました。過去に散歩の途中で撮った植物の写真の中から、毎日ひとつずつ紹介します。(2023年6月)

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