きままに映画 18

グラディエーターⅡ

20250102グラディエーターⅡ

「グラディエーターⅡ」を見てきました。

グラディエーターとは、古代ローマにおいて見世物として闘技会で戦わされた戦士のこと言います。
2000年に公開されたリドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の「グラディエーター」はアカデミー賞の作品賞と主演男優賞を獲得しました。この映画を見たとき思い出したのは、テレビのロードショーで見たことのある「スパルカタス」というカーク・ダグラスが主演の古い映画でした。いずれも、古代ローマ時代において剣闘士として闘技場で戦わせられる奴隷たちの物語でした。

今回の「グラディエーターⅡ」は前作の続編となっていました。
監督は前作と同じリドリー・スコットで、話が進むにつれて、前作と重層的にからんでいきます。いわば、「グラディエーター」の完結編ともいうべき映画でした。しかし、前作を見ていなくても、全く問題なく楽しめるようになっています。
正月映画として十分に満足できる作品に仕上がっていました。

きままに映画 17

シビル・ウォー アメリカ最期の日
20241011シビル・ウォー

「シビル・ウォー」という映画が10月4日に公開されたという記事を見つけて、これは自分の好きなジャンルの映画だと直感し、即、映画館に行って観てきました。その結果は、まあまあの満足感で帰ってきました。


 「シビル・ウォー」は近未来のアメリカで起こる内戦をを描いた映画でした。4人のジャーナリスト、いわゆる戦場カメラマンたちがニューヨークからホワイトハウスまで辿る道の途中で起こる出来事を描いたロードムービーとなっています。内戦の理由ははっきりしていません。そんなことより、戦争になった場合に起こりうることを描きたかったのだと思われます。

 架空の出来事を描いているのに、そのリアル感がすごかった。おりしも現在、大統領選が佳境を迎えている時期でもあり、この時期にこの映画をぶつけてくるという営業側の意図が見てとれました。

 どんな戦争でも、戦争とは殺し合いであることに変わりはなく、それが人々を狂気に駆り立てていくという恐ろしさを十分味わうことができる仕様になっていました。戦争映画好きにとっては見応えのある作品といってよいでしょう。

きままに映画 16

男たちの大和

2005年制作、戦後60年を記念して、辺見じゅんの小説を映画化した「男たちの大和」をプライムビデオで観ました。

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 ミッドウェイ海戦でアメリカ軍に大敗を喫して以降、形勢が逆転。連合艦隊司令長官・山本五十六大将の戦死、太平洋各地の島々の守備隊は玉砕するなど、日本軍は劣勢を強いられていく。そんな昭和19年の春、主役の松山ケンイチ演じる神尾ら特別年少兵たちが戦艦大和に乗艦してきた。大和に憧れ、日本の希望の象徴とする若者たちは、反町隆史が演じる森脇や中村獅童が演じる内田に助けられながら、艦内での厳しい訓練に耐えぬく。しかし初の実戦となったレイテ沖海戦で、連合艦隊は事実上壊滅し、厳しい行く末にたじろぐ二十歳にも満たない若者たち。
 そして運命の昭和20年4月。最後の上陸を許され、それぞれに、母に、妻に、恋人に、家族に、別れを告げ、再び大和に乗り込む3300余名の男たち。援護する戦闘機もなく、護衛艦もなく呉港を出港する「戦艦大和」。それは生きて帰る見込みのない〝特攻〟であり、何のために死にに行くのか、答えのない答えを自分で見出すしかなかった。
 渡哲也演じる伊藤司令長官の指揮の下、戦艦大和は壮絶な戦いへと旅立った。



 実物大に作られた戦艦大和のセットで撮られた戦闘シーンは、日本映画にしては十分迫力がありました。私はこの映画を過去に観たことがないものと思い込んで見ていました。しかし、基本、私は戦争映画が好きなのでしょうね。初めて観た映画のように楽しんでいましたが、ほぼ最後の場面まできたとき、公開された2005年に映画館で観たことを思い出しました。いろいろなエピソードや俳優たちの記憶を微塵も覚えていなかったのに、最後の場面になったとき、割と最近見た観た映画のように思い出しました。

 それは、生き残って帰ってきた松山ケンイチ少年兵が、戦友の死をその母親に報告に行ったときの場面でした。母親は田んぼでひとり田植えをしています。松山少年は律儀に「立派な最期でした」と報告します。母親は田植えの手を止めて、白い目で松山少年をジッと睨んで「あんた一人でぬけぬけとよう帰ってきたのう」と返します。母親が去った後、松山少年はその場を去ることができず、田植えをします。そこに母親が再び現れます。「夕べから何も食べておらんやろ、これ食べんしゃい」とおにぎりを差し出します。すると松山少年はバタリと地面に伏して両手をついて「ゆるして下さい。自分だけ生きて帰ってきて済みません。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。許してください」と泣きじゃくります。まだ二十歳前の子供なんですよ。自分の母親と同じような年代の人から言われて、奇跡的に生きて帰ってきたことを、ただ泣いて謝るしかなかったんですね。それを見て、母親も泣き崩れます。

 2時間半近くある映画の中で、かっこいい俳優もたくさん出ていたのに、覚えていたのはこのシーンだけだったとは。本当に戦争とは理不尽なものだという思いもそのまま蘇りました。

きままに映画 15

プライムビデオ

このカテゴリではこれまで映画館に行って観てきた映画のことを取り上げてきましたが、きのうはパソコンのディスプレイで見た「ゴジラvsコング」のことを書きました。
パソコンを見ていたら、たまたま「ゴジラvsコング」のタイトルが出てきたので、前のいきさつから見てしまいました。
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実は1年以上も前に「ゴッドファーザー」がプライムビデオでタダで観れるのを知って観たことがあります。サブスクっていうんですか。巧妙な仕組みですね。何ヶ月間かはお試し期間で無料ですが、それを過ぎると毎月一定額の支払いが生じるという仕組みなっています。「ゴッドファーザー パート1」を見た後、「ゴッドファーザー パート3」を観ました。久しぶりに観ても名作映画の醍醐味は失われておらず、再度感動を味わうことが出来ました。

続いて、パート2を観ようと思ったら、何とパート2は有料になっていました。
なるほど、サブスクってこうやって儲かる仕組みになっているのか、撒き餌で誘っておいて釣り上げる、魚釣りの手法と一緒じゃないかと思ったとき、自分が魚になるのは嫌な気がして、ゴッドファーザー パート2を観るのはやめて、プライムビデオの利用もやめました。

ところが、無料体験期間が終わる前に解約することを忘れていて、そのまま一年以上も放置していました。知らない間に、毎月毎月課金されていたんですね。無駄にお金を払っていたことにガッカリしましたが、アマゾンのプライムビデオの月額は600円で、ほかと比べるとたいして高くはありません。だったら、今までの分を取り返すくらい利用するのもありかもしれない、と思ってもっと積極的にプライムビデオを利用する気になりました。その最初の映画が2021年版ゴジラvsコングだったというわけです。

アマゾンのプライムビデオは料金が安いだけに話題の新作映画はあまりなく、古い映画が多いようです。しかし、現役の頃は仕事が忙しく、観たいと思っていて観ていない映画がたくさんあるし、「ゴッドファーザー」のような名作をもう一度見るのも悪くありません。そういうわけで、今後は劇場で公開されたばかりの最新の映画だけでなく、プライムビデオで観た映画もこのカテゴリで取り上げていこうと思います。

きままに映画 14

前々回(4月7日)、「きままに映画 12 オッペンハイマー」の最後で、
4月下旬公開予定の「ゴジラvsキングコング」を見ないわけにはいきませんね
と書きましたが、とうとう見ませんでした。

というのは、アマゾンのプライムビデオの中に

     ゴジラvsコング

というのがあって、それを家で見たので映画館に行く必要がなくなったからです。
最初は、これが今年公開された映画だと思っていたら、実は2021年制作の映画で、今年の映画の前作でした。
20240703ゴジラvsコング2021版
内容は地球の内部に別世界があって、そこには巨大生物が生活しているという、科学的根拠が微塵もない荒唐無稽な設定で、ただ巨大怪獣がバトルするという映像表現だけが命の映画でした。
私はそのような映画を否定するつもりはありません。そのような映像を楽しみにしている映画ファンも多いことだろうし、私もそのような映画や漫画を見るのは好きだからです。ただ、ゴジラ-1.0のゴジラとこの映画のゴジラは名前や姿は同じでも背負っているものが正反対であることに気づく必要があります。

 アメリカが巨大資本をつぎ込んでこのようなゴジラ映画を何作も作り続けるのは原爆を落とした国が日本のオリジナルゴジラが訴えるものを希薄化し打ち消すための戦略的意図が透けて見えるからです。

2021年版「ゴジラvsコング」を見終わったあと、2024年版「ゴジラvsコング」の内容も見たようなデジャブ感でいっぱいになって、これを映画館にまで行って見る意欲は失せてしまいました。

プロフィール

blogst66

Author:blogst66
 教職在職中に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を読んで感銘を受け、無農薬農法に関心を持ち、200冊以上の農業書を読み漁りました。本を読んで農業の知識が深まるにつれ、自分でも農業をやってみたくなり、一年早く教職を退き就農しました。(2013年)
 農業は8年間続けることができましたが、持病の腰痛の悪化により、農業活動を継続することが難しくなり、一線から退きました。(2021年)
 一昨年から趣味として「個別株投資」を始め、ブログの中身も投資に関することが増えてきました。投資はまだわからないことが多く、初心者が陥りやすい失敗例などを発信しながら経験を積み上げていこうと思っています。(2022年)
 2年半続けた個別株投資に限界が見えてきました。しばらく個別株投資に距離を置きます。(2023年6月)
 植物の写真集「みちばたの花」をはじめました。過去に散歩の途中で撮った植物の写真の中から、毎日ひとつずつ紹介します。(2023年6月)

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