スイカ5 人工授粉1回目

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1回目の人工授粉をしました。
今日は雌花も雄花も数多く咲いていて、朝から天気がいいので、人工授粉するにはもってこいの日でした。
スイカの収穫時期を正確に把握するためには、1個1個のスイカがいつ受粉したかわかるようにしておく必要があります。
受粉してからの日数が収穫適期を知る最も確実な方法だからです。
そのためには人工授粉をしてその日付が分かるようにしておくことが大切です。

スイカの花はカボチャやマクワウリなど他のウリ科の野菜と同様、単性花です。サクラやウメなどのように一つの花におしべとめしべがある両性花ではなく、おしべのある雄花とめしべのある雌花が別々に咲きます。
雄花と雌花は簡単に見分けがつきます。
上の写真は雌花です。
花の下部に大きな膨らみがあります。受粉するとここが肥大して果実になります。
雄花にはこの膨らみがないのですぐわかるというわけです。
人工授粉をするには雄花を摘んで、雌花の中心部(柱頭といいます)に花粉をこすりつけてやればいいのです。
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上の写真は雄花を摘んだところです。
これをそのまま雌花の上に持って行って花粉の部分をこすりつけます。
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上の写真は昆虫の媒介などにより自然に交配したものです。
受粉がうまくいくと果梗が下向きになって果実の肥大が始まります。
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人工授粉した雌花には印を付けます。
カボチャのあんどんを張るのに使用した支柱を使います。
支柱には長さが短くて緑色をしたものと、これより長くて青色をしたものの2種類があります。
今日人工授粉した雌花と自然に交配していた雌花には短い緑色をした支柱を立てました。
全部で22本の支柱が立ちました。
これらがすべて大きくなるわけではありません。
受粉に成功しなかったものはやがて黒くなってポロリと落ちていきます。
これから数日ごとに受粉の結果を見ていき、脱落したものは支柱を取り去っていきます。
そして、4,5日おきの天気のいい日を選んで、2回目、3回目の人工授粉を行い、これを繰り返していきます。



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Author:blogst66
 教職在職中に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を読んで感銘を受け、無農薬農法に関心を持ち、200冊以上の農業書を読み漁りました。本を読んで農業の知識が深まるにつれ、自分でも農業をやってみたくなり、一年早く教職を退き就農しました。(2013年)

 農業は8年間続けることができましたが、持病の腰痛の悪化により、農業活動を継続することが難しくなり、一線から退きました。(2021年)

 一昨年から趣味として「個別株投資」を始め、ブログの中身も投資に関することが増えてきました。投資はまだわからないことが多く、初心者が陥りやすい失敗例などを発信しながら経験を積み上げていこうと思っています。(2022年)

 2年半続けた個別株投資に限界が見えてきました。しばらく個別株投資に距離を置きます。(2023年6月)

 植物の写真集「みちばたの花」をはじめました。過去に散歩の途中で撮った植物の写真の中から、毎日ひとつずつ紹介します。(2023年6月)

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