現在、私が診ている患者さんの中には、
血管内治療を望むかたも、
実際にそれを受けているかたもおられます。
私も、何人もの患者さんを紹介して、
その治療をお願いしたことがあります。
とても優れた治療だと考えています。
しかし、最近、
「ガンが治る治療」
と誤解してしまっている患者さんをしばしば見ます。
状況によりその治療でガンの根治がおこる可能性が無いとはいえませんが、
ほとんどの場合は、
局所だけの治療であり、
全身疾患としてのガンを治す治療ではありません。
関西では健康保険でおこなってくれるところもあるようですが、
多くは自費で、
とても高額の治療になるようです。
優れた治療方法の一つだとは考えますが、
その金額を考えると、
もう少し別の道も開けるように思います。
それと、副作用が無いと勘違いされている患者さんもいます。
血管内に入れる薬剤、
入れる場所により、
かなりの副作用も出ます。
長期間抗癌剤治療を続けてきて、
一度も無かった骨髄抑制が、
血管内治療をおこなった直後に、
突然、極めて深刻な状況で発生した患者さんもいます。
副作用については、
その治療を行う前に、
十分に説明を受けているはずですが、
「ガンが治る治療」
と、勝手に勘違いをして、
アタマの中が舞い上がっていると、
受ける説明など、
まったく耳に入らず、
話の後も、何も覚えていないことも良くあります。
身体の中で
複数存在しているガンのうち、
痛みなどの悪さをしている一部のガンのカタマリに対してだけ、
その治療を適応するのは、
予算が許せば悪いことではありません。
しかし、ターゲットにしている病巣には、
良く効いているけど、
他の場所ではドンドンガンは大きくなっている、
という患者さんも診ます。
そのときには、
その治療は一時中止して、
全身治療へと切り替えていかなければなりません。
あるいは、全身治療との併用が必要になります。
ガン治療は総力戦です。
使える武器はすべて使う、
その中の一つに血管内治療があります。
当然、絶対的、オールマイティーな治療法ではありません。
勿論、抗癌剤治療も絶対的ではありません。
すべてを駆使して、
治療に臨んでください。
そのためには、
昨日の「知識の値段」でも書いた、
セカンドオピニオンを
様々な診療科の医者からお願いすると良いと思います。
本日も血管内治療について質問を受け、
昨日もそれについて悩んでいる患者さんを診ましたので、
今流行り(?)の血管内治療について書きました。
本日は雑用日なのですが、
ヒマな時間はありません。
終わりにします。
以上 文責 梅澤 充
血管内治療を望むかたも、
実際にそれを受けているかたもおられます。
私も、何人もの患者さんを紹介して、
その治療をお願いしたことがあります。
とても優れた治療だと考えています。
しかし、最近、
「ガンが治る治療」
と誤解してしまっている患者さんをしばしば見ます。
状況によりその治療でガンの根治がおこる可能性が無いとはいえませんが、
ほとんどの場合は、
局所だけの治療であり、
全身疾患としてのガンを治す治療ではありません。
関西では健康保険でおこなってくれるところもあるようですが、
多くは自費で、
とても高額の治療になるようです。
優れた治療方法の一つだとは考えますが、
その金額を考えると、
もう少し別の道も開けるように思います。
それと、副作用が無いと勘違いされている患者さんもいます。
血管内に入れる薬剤、
入れる場所により、
かなりの副作用も出ます。
長期間抗癌剤治療を続けてきて、
一度も無かった骨髄抑制が、
血管内治療をおこなった直後に、
突然、極めて深刻な状況で発生した患者さんもいます。
副作用については、
その治療を行う前に、
十分に説明を受けているはずですが、
「ガンが治る治療」
と、勝手に勘違いをして、
アタマの中が舞い上がっていると、
受ける説明など、
まったく耳に入らず、
話の後も、何も覚えていないことも良くあります。
身体の中で
複数存在しているガンのうち、
痛みなどの悪さをしている一部のガンのカタマリに対してだけ、
その治療を適応するのは、
予算が許せば悪いことではありません。
しかし、ターゲットにしている病巣には、
良く効いているけど、
他の場所ではドンドンガンは大きくなっている、
という患者さんも診ます。
そのときには、
その治療は一時中止して、
全身治療へと切り替えていかなければなりません。
あるいは、全身治療との併用が必要になります。
ガン治療は総力戦です。
使える武器はすべて使う、
その中の一つに血管内治療があります。
当然、絶対的、オールマイティーな治療法ではありません。
勿論、抗癌剤治療も絶対的ではありません。
すべてを駆使して、
治療に臨んでください。
そのためには、
昨日の「知識の値段」でも書いた、
セカンドオピニオンを
様々な診療科の医者からお願いすると良いと思います。
本日も血管内治療について質問を受け、
昨日もそれについて悩んでいる患者さんを診ましたので、
今流行り(?)の血管内治療について書きました。
本日は雑用日なのですが、
ヒマな時間はありません。
終わりにします。
以上 文責 梅澤 充