9月も終わろうとしているときに、
また、大きな台風が襲ってくるようです。
今年は大きな地震や大雨もあり、
災害が多い年のように感じます。
気象情報を観ると、
経時的な変化はありますが、
日本全体が一飲みにされてしまうほど大きな台風のようです。
広いように感じることもある日本の国土は、
それだけ小さいという現実でしょうか。
東京に住んでいる人間として、
山手線が予定運休するとは、
凄い災害の臭いを感じます。
60 年以上、東京で暮らして、
はじめての経験です。
それは、ともかく、
考えかた、見かたにより、
その実態が大きく変わるのは、
自然災害だけではありません。
身内の反乱であるガンと云う病でも、見かた、考え方で、
重大な病にもなるし、
現世に生まれてしまった、
人間の生の時間の中での、
小さな一つの出来事にも変化するように感じます。
まったく同じ病態で、
同じような年齢でも、
とても大きな不幸を感じてしまう患者さんもいれば、
まったく、健常な人と同じように、
あるいは、それ以上に人生を楽しまれているかたもいます。皮肉なことに、
楽観的に感じている患者さんほど、
良い結果が待っています。以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
昨年、有名人が乳ガンが原因で亡くなり、
今年も、漫画家、俳優が相次いで乳ガンで逝かれて、
乳ガンに対する関心が、
高くなっているようです。
他の有名人も、
乳ガンで旅立ったかたも少なくありません。
報道の真偽は不明ですが、
最近亡くなられた、
ある程度、高齢とも言える患者さんでは、
ホルモン剤も、
抗癌剤も拒否されて、
QOLを維持して亡くなられたそうです。
細胞毒(殺細胞性抗癌剤)とは比較にはなりませんが、
一部の患者さんでは、
ホルモン剤にも副作用はありますし、
生の長さよりも、
穏やかないのちの時間を大切にされたのであれば、それは、ご自身が一番納得する、
ガンへの対処法であったと感じます。
薬剤拒否は、
クスリ嫌いの医者に説得されたような気がしますが、一般的な患者さんのように、
標準だけを盲目的に強要されるよりは、
遥かに素敵ないのちの時間を楽しまれたと思います。再発に対して、
少々眉唾で、異常に高額な自費での放射線治療だけを、
受けておられたそうですが、
その治療が延命に寄与したか否かは疑問です。
乳ガンもピンキリですが、
一般的に、
患者さんが恐れるほど進行速度は、
速くはありません。
QOLを維持することだけを目的にするならば、
精神的に
「死を十分に容認」したうえで、
無治療という選択肢も、
けっして間違いだとは思いません。
しかし、ご自身の死の容認は、
簡単ではありません。それが確実にできない、
普通の患者さんの場合には、
肉体的にも、経済的にも、
日常生活に支障が出ない範囲での治療を、
ダラダラと続けることが、最善の治療だと考えます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
治らないガンを宿した患者さんの訃報は、
ご家族からしばしば受け取ります。
その都度、悲しい気持ちになります。
昨日は、かなりビックリさせられた訃報が飛び込んできました。
大学の同級生の死が知らされました。
死因は書かれていませんでしたが、
不慮の事故死であれば、
地方の名士でしたので、
ニュースになると思われます。
彼の地元の新聞も調べましたが、
ニュースにはなっていませんでした。
静かな病死だったと推察されます。
最終的な専門分野は違いましたが、
同じ日に入学式をして、
6 年間同じ教室で授業を受け、
そのうえ出席番号が近く、数名の実習でも一緒。
三十数年前には、
1000キロ以上離れた彼の実家の地での結婚式にも行きました。
たしか、6 ほど年前の、
卒業 30 周年記念の同窓会では、
彼に孫ができたことを話題に、
元気に楽しいお酒を飲んだことを思い出します。
今年も会って飲めるはずでしたが・・・
同級生たちは、
そういう歳になっているようです。
それが自然で、
いつまでも生きているほうがおかしいのかも知れません。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
根治手術後の抗癌剤治療は、
再発確率を僅かながら低下させることができることが、
たくさんの患者群を使ったデータとして出されています。
それがエビデンスであり、
ガンなど無い、見えない患者さんに対して、
大量の毒を盛ることへの免罪符になっています。もちろん、患者集団での観察であり、
個々の患者さんに対して、
その辛く厳しい儀式で、
再発が予防されるなどという保証は誰もできません。肝転移を伴うステージⅣの状態で、
肝臓転移病巣まで同時に切除する根治手術もありますが、
その後に、再発予防の抗癌剤治療は、
使っても使わなくても、
生きていることが叶う時間に差は出ていません。それもエビデンスです。
エビデンスを錦の御旗にして、
細胞毒をテンコ盛りで注入する風習があるのに、
エビデンスが無いことを、
すなわちご利益が無いこと知りながら、
患者さんに教えずに、
患者という他人に罰だけを与えることは、
罪にはならないのでしょうか。
それは別にして、
根治手術後に標準的に大量の抗癌剤を注入することに対して、
抵抗、疑問を感じる患者さんは少なくありません。
多くの患者さんは、
日本人が大好きな、
「みんなと一緒」という思想のもとに、何となく受けてしまうと思います。本当のエビデンスとなっている数字を見たら、
それを受ける患者さんは激減するはずです。
しかるにその実数は、
ほとんど公にはされません。
虚偽の数字を提示されて受けてしまった患者さんも、しばしば見ます。
その数字と、
実際に体感する肉体的な損失。確実に伴う医療費の負担。
失職してしまうかも知れないリスク。
などなどすべて考えてから、
後悔をしないように、
その可否を決めてください。
医者の目からは、
「みんな同じ」と見做されてしまいますが、身体的にも経済的にも、
同じ人間もガンも存在していません。
「みんな同じ」ではありません。
型に嵌めなければ困る、
ごく一部の腫瘍内科医が「同じ」と考えているだけです。
個々のいのちにも関わる、
きわめて重要な治療を、
個性を無視するという現実は、
じつは、本当に恐ろしい社会であり、他の国の出来事ではありません。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
根治手術が可能な、
ステージⅢBまでの進行大腸ガンの手術後には、
相当に残忍なFOLFOXという儀式を、
半年間続けることが最善とされてきましたが、
その半分の3 ヶ月でも、
生存期間中央治値には、
ほとんど差が出ない。
(統計学的には有意な差は出ています)
しかし、継続不能な患者さんも多く出る中、
半年間も続けると、
終生残る、手足の激しいシビレなどで、
一生涯のQOLはガタ落ち。という現実を観て、
大腸ガン根治手術後には、
残忍な FOLFOX や CAPOXは、
6 ヶ月の半分の3 ヶ月が推奨されるという旨の論文が出てきました。内容は
昨年のASCOで報告されていましたが、
論文は、
報告よりも重く扱われます。
いずれ3 ヶ月が推奨されるようになると思います。
いまだに残る、
そして終生消えない痺れという罰を受けてしまった患者さんは、
どこに文句を言えばイイのでしょうか。
「責任は持てません」などの、
きわめて無責任な脅しに屈して、
一方的に受けてしまった罰の責任は、
誰がとってくれるのでしょうか。
手術後の「標準的抗癌剤」も、
治らないガンに対する「標準」も、
時代とともに移り変わります。このようなデータ・エビデンスは、
FOLFOXの主役であるオキサリプラチンの後発薬が出され、
それが主役になってしまい、
先発薬を作った製薬会社にウマミが無くなると、
こっそりと出されてきます。
結果責任は、
もちろん患者さん自身しか負うことはできません。
慎重に考えて決めてください。
ちなみに、
ステージⅣの大腸ガンの根治手術後では、
抗癌剤治療を行うことでの延命効果は、
エビデンスとしては示されていません。騙されて受けてしまう患者さんも少なくありませんが。
以上 文責 梅澤 充
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ガンという現在の国民病に対して、
さまざまな治療法があります。
一般的に、
手術、放射線治療、
オマケの抗癌剤治療が、
「三大治療」と云われています。さらに現在では、
毒性が強い抗癌剤治療以上に、
免疫力を介した治療が期待されています。
免疫治療は根治手術の後でも、
根治確率を増加させる治療として有望視されています。
もちろん、抗癌剤でも免疫でも、
副作用は必ず伴います。経済的にもきわめて大きな打撃を受けます。まして、手術や放射線治療が不可能な状態に至ってしまった固形ガンでは、
治ることなどまったく想定されていない、必死の治療(儀式)になります。
そんな決め手がなく、
その上、辛い標準的なガン治療の他に、
民間療法なる治療も存在しています。先日書いた
温泉療法もその一つですが、
その他にも、
定番の、玄米菜食、糖質制限など、
ほとんどお呪い程度の治療から、
今はあまり見なくなりましたが、
自分の小便を飲む、「飲尿療法」なる、
驚くべき奇襲戦法までありました。籟病に感染させることを治療としている国もあるそうです。
免疫を考えると有り得ると思われます。
治ることがない状態のガンでは、
決め手になる治療法が存在していないことを知り、
恐ろしい副作用に苦しめられるよりはマシと考え、
それを避けるための苦肉の策だと思います。
それらの戦法だけで、
ガンに立ち向かい、
経過だけを診て欲しいという患者さんも、
過去に何人も観てきました。
(籟病感染だけは観たことはありませんが)
効果を認めた患者さんは一人もいません。しかし、決め手がないのですから、
一般的な儀式以外の治療を望まれるのは当然です。
「何か自分でできることはないか?」と、
訊かれる患者さんも少なくありません。
一臨床医として、
確実に何らかの効果があると感じられる治療?は、
たくさん寝ることです。睡眠時間と、ガンの進行との因果関係が、明らかに認められる患者さんは、
少なくありません。
確実にガンの進行に関与しているであろう免疫力を考えても、
たくさん寝ることは、大きな力になるはずです。
誰にでもできて、
お金もかかりません。
続けることが重要ですが、試しても悪くはないと思います。
以上 文責 梅澤 充
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「ハーツー蛋白の過剰発現を認める」
と云うと難しくなりますが、
ハーセプチンという、
副作用がごく少ない薬剤が有効である可能性が高い乳ガンの、
手術後にハーセプチン単独という、
「非標準」での治療を希望した患者さんが、
渋々それを認める主治医から、
散々イヤミを言われたそうです。
存在していない、
架空の数字まで提示されて、強く細胞毒との併用を勧められ、
挙句に、
「副作用だけで効果は無いかも知れない」
「責任は持てない」などとの、
まったくの決まり文句を並べられたようです。
日本中どこの病院でも、
しばしば聞く、
文字通りの「殺し文句」です。
他人である個々の患者さんにおいて、
手術後の抗癌剤治療の効果・結果など、
一医療者が責任など持つことはできません。治ることなど想定外の末期ガンに対する抗癌剤治療でも同じです。
その治療が必要であり、
それにより救われる患者さんは、
ごく一部しか存在していない事実、
そして、それが誰であるのかは神様しか知らない現実は、何回も書いているとおりです。
標準を勧める最低限度の責任として、
医者がとりあえず考えることは、
その治療と称した儀式で、
患者さんの命を奪わないことだけです。
それでも、1% 程度は、
副作用で死にます。それは、それで、すべてエビデンスですから、医者が責任を取ることはありません。
ご自身の病と、
その治療結果に対して責任を取ることができるのは、
患者さんご本人しかいません。薬剤費用も医者は一切払いません。
以上 文責 梅澤 充
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本日はお彼岸の中日です。
太陽が真東から出て、
真西にある彼岸に沈む日です。
極楽浄土は、
まだ行ったことはありませんが
お日様が沈むその真西にあるそうです。
もちろんそれは宗教の上でのお話しであり、
実際の極楽浄土は、
日々の生活の中にあり、
生きてい間にしか経験でできない時間だと思います。末期ガンを宿しただけの元気な患者さんが、
治療と称した儀式で、
生きているうちに地獄を体験して、目を瞑ってから極楽に行く。そんな馬鹿な・・・
大きな矛盾を感じます。
しかし現在の日本では、
お彼岸の中日は旗日であり、
明日は、そのあおりのハッピーマンデーです。
此岸に住む凡人には、
とてもしあわせな極楽浄土な休日です。お墓詣りに行きたいところですが、
お彼岸中は混みますね・・・
拷問のような儀式を受けられている患者さんも、
ゆっくり休養をとってください。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます
治ることがないことが大前提で、
大量の抗癌剤を注入する儀式が、
日本では「標準」とされています。
その儀式では、
多大な副作用も前提ですから、
それを少しでも軽減する薬剤も、
健康保険適応になっています。
半世紀もむかしから、
現役で使われ続けている細胞毒では、
流行りのジェネリックという後発薬品が主流になり、
値段はずいぶんと安くなっています。
しかし、ジェネリックでも先発薬でも、
毒性は変わりません。
その毒性を少し減弱させてくれる薬剤は、
新しくドンドン開発されてきて、
値段も高額になってきています。
一方、毒の量を減らせば、
副作用は小さくなり、
高額な副作用防止薬剤も不要になります。
もちろん毒薬の値段も安くなります。
すなわち医療費は削減されることになります。
現在の日本の健康保険は、
破綻寸前のようで、
安くなる治療であれば、
どれだけ減量しても健康保険では認められています。
すべての抗癌剤の添付文書には、
「適宜減量」と明示されています。
多くの他の薬剤では、
「適宜増減」と書かれていますが、
抗癌剤では増量は認められていません。
標準よりも大きく減量して抗癌剤を使うことが、
保険では認められていない、
と勘違いする患者さんも少なくありません。
その勘違いを誘導する腫瘍内科医も存在しています。騙されて、
異常に大量の毒を盛られてしまうのは、
あまりにも気の毒です。
以上 文責 梅澤 充
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昨日、日本の総理大臣が決まったようです。
私は自民党員でも、
総理大臣支持者でもありませんし、
人を見た目で判断してはいけませんが、
あまり人相の良くない人にならなくてよかったと感じます。
それはともかく、
新総理大臣は、日本の経済のことを気にされていているようです。
今の日本はデフレだとか。
日本銀行では、
インフレ率〇%が目標だそうです。
しかし、薬剤の世界では、
スーパーインフレが加速されているように感じます。根治など、
はじめから想定外で、
延命のためだけに、
年間1000万円を超える薬剤費用は、
如何に考えればいいのでしょうか。
如何にして計算したのか、
統計を取ったのか知りませんが、
1 QALYを得るためには、日本人では、年額485万円程度が
アメリカ人では、
5万ドル程度が妥当だと考えられているそうです。
しかし現在の、
高額な抗癌剤は、
その値段を遥かに超えてしまいます。
戦争の武器もハイテク化して、
インフレが続いているそうです。
人の命に対して、
どこまでインフレ状態が続くのか疑問です。
以上 文責 梅澤 充
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日本では、ふるくから、
と言うより、
現代医学なる、
残忍なガン治療法が開発される前には、
温泉療法・湯治という、
立派なガン治療法が存在していました。
現在では、
多くの温泉場で、
「ガン患者は入湯するな」という趣旨の注意書きが掲げられています。
それを気にされて、
せっかくの温泉旅を諦める患者さんもいます。
ガンを宿した人間が、
なぜ「入湯禁止」に至ったか、
理由は定かではありません。
たんなる推測ですが、
細胞毒てんこ盛りの、
標準的抗癌剤治療が、
ヨチヨチと独り歩きを始めた頃、
それに賛同する抗癌剤の専門医が、「温泉など効かない」を主張しだしたような気がします。
ご自身のガンが治らないことを悟って、
湯治などで、ノンビリとした優しい時間を過ごした患者さんと、
辛く厳しい抗癌剤治療を受けた患者さんで、
生きていることが叶う時間に、
差は出ていないという現実を、当時から抗癌剤治療を生業にする医療者は、
知っていたのではないかと思われます。
あるいは、抗癌剤が盛んに使われはじめた頃は、
寿命を縮める現実も知っていたが故に、
せっかくの、お客としての患者さんに、
温泉などに逃げられたら困る医療者が言いだした、
根拠の無い「脅し文句」であるような気がします。お風呂に浸かることができないほどまで体力の落ちた患者さんでは、
温泉に入ることも禁止かも知れませんが、
末期ガン患者さんの九割以上は、
お元気で普通の日常生活は可能です。
温泉がガンに対して、
直接的な効果があるか否かは知りませんが、
害があるというエビデンスも存在していません。空気の綺麗な深い山の中や、
海の近くなど優しい環境は、治らないガンと云う現実を背負ってしまった患者さんにとっては、
けっして悪くは働かきません。
長湯をし過ぎての のぼせ や、
泉質が合わないための皮膚障害以外は、
副作用は無いはずです。
ガンを宿した患者さんに人気のある、
秋田県の玉川温泉や、
福島県の美晴温泉などもあります。
制ガン効果のほどは知りませんが、
精神的な安らぎを与えてくれることは事実だと感じます。
身体的に被害が無い。
それだけでも、立派なガン治療です。以上 文責 梅澤 充
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最近、私が勤務している大塚北口診療所では、
スタッフの急な退職などもあり、
今年の夏は、長期の休暇はありませんでした。
などと言っても、
夏は何処に行っても高いし、混む、
したがって夏の旅はあまりしません。
しかし、日常の自由な時間は増やしています。
今年の夏など、
休息を入れなければ、
熱中症で入院していたかも知れません。
1年経てば1歳年を取ります。
無理はきかない身体になっています。
先日、亡くなられた希林さんは、私よりは年長であり、
末期ガンを宿しての晩年でしたが、
体力の低下に合わせて仕事を選んでいたとか。
仕事を選ぶ自由はありませんが、
自由な時間は、好きなように使えます。
連休明けの昨日、午前中は仕事をしましたが、
午後からは、大好きな温泉に、
一泊で行ってきました。
患者さんほどではないにしても、
精神的に平穏ではない日常を送っていると、
その場から、チョッとだけでも離れると、
何となく、こころがリフレッシュします。
飲むお酒は同じでも、
場所が変わると味も変わります。
毎日、辛い治療で汲々としている患者さんでは、
ときには、病気を忘れて、
ぼんやりとした時間を過ごすことも、
とても重要であるような気がします。
大塚北口診療所で治療継続中の患者さんでは、
旅行の都合で治療日を決めている
かたもおられます。
治らないガンの治療など、
その程度の気持ちで継続されるほうが、
長く続けることができます。
我慢しての治療は、
長くは続けられません。
以上 文責 梅澤 充
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ハッピーマンデー構想のため、
昨日は敬老の日だったそうです。
敬老の日は、
むかしは9月15日と決まっていたように記憶していますが、
日本は連休が好きなようです。
成人の日も、1月15日ではなくなっています。
現在、敬老されるほどご高齢の患者さんは、
ほとんど診ていません。
ある程度以上に年齢を重ねた患者さんでは、
ご自身の病気と治療に対する、
判断力が大きく低下してきます。
お年寄りだけでは、
理解力も大きく低下しているため、
受診の時には、
必ず若いご家族の同伴をお願いしていますが、
それができないご家族が増えているようです。
内服の抗癌剤では、
いわゆる標準量を処方しても、
飲む量は、患者さん自身に決めてもらっています。
辛い副作用があれば、
それが容認できる量にまで減らす。
あるいは、10 %量くらいから、
徐々に増量して、
副作用が出る直前の量をご自身で設定する。
治る病気ではないので、
辛い副作用を押して飲むことは意味がない。
副作用が十分に容認できる範囲で飲んで、
その量で、ガンの増大が無ければそれでヨシ。
副作用とガンの進行、
その両者が無い状態を診て、
はじめて治療が成立します。
一つの薬剤でダメなら、
別の選択肢を模索します。
副作用があったら長くは続けることはできません。
治らないガンの場合には、
長く続けることができなければ意味はありません。
その内服の仕方ひとつをとっても、
高齢の患者さんでは、
その意味を理解してもらえません。
辛い副作用を我慢して、
飲んでしまうようです。
副作用の厳しさは、
ご本人しか分からないということも、
理解できなくなってしまいます。
敬老の日、
ご長寿は喜ばしいことだとは思いますが、
ご自身で、
病気とそれに対する薬剤の意味が理解できなくなってしまったら、
残りの人生は、
ご家族のためだけにあるような気がします。
以上 文責 梅澤 充
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朝、起きてテレビを点けたら、
若い歌手の引退と、
樹木希林さんの、乳ガンでの訃報ばかりが流されていました。
歌手の引退はドウでもよく、興味もありません。
亡くなられた希林さんは、
「全身がん」なる言葉を、
5 年以上も前に公表されていたことは知っていました。
すなわち末期ガンであることを、
十分に承知されておられたようです。
その上で、
現役俳優として活躍されていたようです。
ネット上では、
有名人からの哀悼の言葉がたくさん載っていますが、
テレビなどの報道によると、
当のご本人は、
「ご自身の死を客観的に観る」ことができる人であったように感じます。
「ガンはありがたい病気」という言葉まで残されています。
抗癌剤治療は一切受けなかったという報道が真実ならば、
マスコミが云う抗癌剤治療とは、
標準的に大量の抗癌剤を意味するでしょうから、
それを拒否されたのは、
きわめて懸命な判断から、
「平穏ないのち」を優先させて、
苦しい闘病生活は自ら避けてこられたように思います。
「QALYという言葉」の意味も十分に理解されていたのでしょう。
その上で、
ご自身の死を十分に容認されていたことにより、最期までの平穏ないのちを得ることができたように感じます。
標準的抗癌剤治療を拒否されたことは、
職業人としても、
最善の方策だったと感じます。
かなり高額な自費での放射線治療を受けていたことは聞いていました。
それが延命に寄与したか否かは知りません。
そこでの治療による副作用死を何例も診ている医療者としては、
広告塔にならないことを祈っていました。
「全身がん」の真相は知りませんが、
もし乳ガンの全身転移でも、
慌てることなく、
そして標準的に大量の抗癌剤などに頼らずに、
自然体でいれば、
穏やかな いのち を楽しむことができるお手本のように感じます。
しかし、ご自身の生死を達観できる患者さんは、
多くはありません。
ご自身の「当たり前の死」を容認できないときは、
副作用が容認できる範囲で、
ガンと付き合っていけばよいだけです。
ご本人様には、
気の毒と言う言葉は、
似合わないように感じます。
おつかれさまでした。
合掌以上 文責 梅澤 充
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東京都内には、
がん治療の拠点病院と称される病院がたくさんあります。
もちろん、大塚北口診療所は、
そんな拠点病院ではありません。
その東京都内の、
というより日本の拠点病院の代表格にある病院の抗癌剤治療専門医が、
親友にいるという、
ある患者さんが来られました。
手術など望むことはできない状態でしたが、
「友人だから言うけど、標準治療は受けないほうがイイ」
「始まってしまったら、自由な生活はできなくなる」と、
しごく真っ当なアドバイスを受けたとのことで、
場末の大塚北口診療所に来られました。
少なくとも身内の患者であれば、
絶対に行わないと思われる、
細胞毒(殺細胞性抗癌剤)をてんこ盛りで注入する
「標準」だけを勧める。
日本の一部の腫瘍内科医は、
どんな気持ちでいるのか、
深い闇の中の世界です。きわめて単純に考えれば、
普通の医者であれば、
自分自身や身内の人間に対して、
行いたいと思わない治療・儀式?だけは、
絶対に避けて、少しでも長く平穏な時間を、
送ることができる手段を、
思考錯誤して探します。
その平穏ないのちの時間を延ばしている間に、
ご自身の生と死を十分に考えてもらいます。「親友だから勧めない」ということは、
「他人ならそれを勧める」ということです。
拠点病院の専門医ですから。
親友には勧めない、
自らは望まない儀式を、
他人ならば推奨するという、とても不思議な力学が日本では成立しているようです。
治らないガンを宿してしまっただけで、
何の罪もない患者さんの試練は続くようです。
以上 文責 梅澤 充
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日本の世間一般では、私はまだ、
死ぬには若い部類に入ると思います。
しかし身体中アチコチにガタがきています。
周期的に襲ってくる、
歯痛が先日からはじまりました。
それにつれて、
もともと弱い首(頸椎)の痛みも出てきました。
それに連動するかのように、
最大の悩みであった腰痛も酷くなってきました。
その腰痛に対しては、
大塚北口診療所のリハビリで、
腰椎牽引とマッサージを受けていました。
もちろん健康保険治療です。
非常に気持ち良くなるのですが、
スタッフに気遣いをさせてしまうという、
心苦しさがありました。
もっと気楽にできるリハビリは無いモノかと考え、
むかしから気になっていた、
ぶら下がり健康機を買いました。
ネット通販で、
税、送料込で、4999円でした。
まだ、数日しか使っていませんが、
猫背は明らかに伸びるし、
潰れた腰椎による痛みには、
効果がありそうです。
しかし、ぶら下がりと言っても、
一気に全体重を支えるだけの腕力がなくなっているのには、
少々、ビックリしました。
半世紀前には、
鉄棒での懸垂など、
10 回程度はラクにできたはずなのに、
経年劣化は、
知らない間に身体に染み込んでいました。
今では、全体重をかけてのぶら下がりは、
ほんの数秒もできません。
つま先立ちをして、
体重の40%から50%程度を腕で支える、
それを数十秒続けて、
20%体重量くらいまで腕を休憩させて、
それを何回か繰り返す。
あるいは、降ろした腕をツッパリ、
それで、体重の40 % 程度を数十秒間支える。
その程度しかできませんが、
それでも、腰はかなりラクになります。
経年劣化は、
誰にでも発生してきているはずです。
末期ガンを宿した患者さんでも、
10 年以上経過して、
明らかにガン以外の、
自然の経年劣化により、
身体が衰えているかたも何人も来られています。
もちろん、末期ガンを15 年以上も背負われて、
経年劣化に加えて、
残存しているガンと、
それに対する治療の後遺障害で悩まれているかたもいます。
ガンばかりに目が行ってしまい、
無理をしてしまう患者さんでは、
自然の素敵な衰えを感じることはできません。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
治らないガン,
末期ガンを宿してしまっても、
すぐに死ぬことはない。
それは事実です。
しかし、すべての人間は、
確実に死に至ることも、
また現実です。
如何に、自分の死を容認するか、
そこに至るまでの時間を、
どれだけ満足して過ごすか、
それが、治らないガンの治療のすべてであるような気がします。
それを考える時間を与えてくれるのが、
ガンと云う病のありがたい特徴です。
治らないことが分かっているのは、
ガン患者だけではありません。
現世に生まれてきたすべての人間は、
健康であっても、
やがて衰えて、
確実な死を迎えるのが現実です。
治療と称した、ただの儀式では、
絶対に無理はしない、させない。
治ることがない固形ガンでは、
無理をすればするだけ、
寿命は縮まります。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
東京では、
数日前のかなり遠くを走り抜けた大きな台風の影響か、
強い風が吹いてから、
セミの声は、めっきり少なくなりました。
同時に、気温も少し下がってきました。
昨晩は、久しぶりにエアコン無しで、
窓を開けたまま寝たところ、
少し寒くなり、
布団の追加が必要でした。
気温は低くなっていましたが、
窓の外では、
ほぼ新月のなか、
コオロギが熱く合掌していました。
うるさいほどでした。
季節は確実に移り変わっているようです。
季節の変わり目には、
体調を崩す患者さんが多く出ます。
特に、今年の異常に暑く、長い酷暑により、
身体には、相当の疲労も蓄積されていると思われます。
先週、我が家の居候のバカ猫も、
体調を崩し、獣医さんのお世話になりました。
原因不明でしたが、
どうも熱中症が原因であったように感じます。
自分から暑い場所を好んで行っていたおバカなネコでも、
身体には堪えたようです。
敏感な人間は、
十分にご注意が必要です。
かの北海道地震の被災地では、
すでに、相当に寒くなっているようです。
避難のなか大変でしょうが、
お大事になさってください。
しかし外は寒いけど、
人の心はとても温かいのが北海道です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
「患者として考えること」
という題で、
ある患者さんのご家族から、
長文のメールを頂きました。
その中に、
医者に、病気なんか直せるはずはない、
患者のための最善の治療を提供することしかできないと、先生は書いていますが、
私もそう思います。
治るかどうかなんて、ましてや延命なんぞ、
やってみなければわかりません。
人は、宇宙のエナジーに弄ばれている存在だと思います。
という一文がありました。
宇宙のエネルギーか、
神様のチカラなのかは分かりませんが、
すべての人間は、
自分ではドウすることもできない、大きな力に、完全に支配されていることは事実だと感じます。
もちろん、人の生も死も誰かに弄ばれています。
抗うことができないのであれば、
従わざるを得ません。先週の北海道の地震のように、
突然、夜中に自然の爆弾が破裂してしまったなら、
否応も無く、
その瞬間にすべてが決められてしまいます。
しかし、治らないガンなどの場合、
決められているのは、
治らないという現実だけであり、
最期の瞬間に至るまでには、
ある程度、患者さんが望む時間を過ごすことは、
けっして無理ではありません。
「標準」という、
患者を縛る呪縛から、
逃れることさえできれば、治らないガンを宿しているからこその、
輝けるいのちの時間を楽しむことが可能になると考えます。
治らないガンを宿した患者さんに対して、
「標準」という呪縛をかける医療者は、
「患者さんに寄り添って」などと、あまりにも白々しい文言を並べますが、
他人の死に寄り添うことなど、
ご家族様でも無理ではないかと感じます。
ましてや、赤の他人が、
どうやって、
人の死に寄り添えるのか、
本当に不思議です。
彼らは、大きな利権と寄り添うことは、とても得意のようですが。
以上 文責 梅澤 充
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治る可能性のあるガンに対しては、
標準治療は、
それを切除してしまうことです。
現在、患者さんの身体への負担を大きく軽減した、
内視鏡手術はじめ、
優しく進化している手術が標準です。標準として受けた根治手術後の抗癌剤には、
根治の確率を、
僅かに向上させることは、
それを販売している製薬会社が仕切って行われた治験におけるデータとして、
残されていています。
それをエビデンスとして、
標準的に大量の抗癌剤が消費されていきます。その、「改善」されるとされる数字は、
患者さんが期待する数字からは、
大きくかけ離れています。
その現実の数字では、
患者さんは拒否するであろうことが予測されますので、
多くの場合、虚偽の数字が提示されて、
それは執行されます。
治らないガンの場合の標準的抗癌剤治療は、
さらに悲惨な状況です。
「標準」とは、
治らないガンを宿した患者さんが、
確実な死に至るまでの「標準時間」が示されているだけです。「標準」が最適、最高の治療である患者さんも、
ごく希ですが、存在していることは事実です。
苦しみの中で、
確実に死に至ると知っていても、
「何も分からなくなって死ぬなら、それもイイです」と言われる患者さんも、
観たことはあります。
しかし、大多数の患者さんでは、
「標準」は、
経済的にも、肉体的にもQOLも大きく落とし、最高の治療ではあり得ません。
「標準が最高」と、
宣伝する医者は少なくありません。
医療者の目線からは、最高かも知れませんが、
それを受ける側に立った患者さんでは、
慎重に検討する必要があります。
以上 文責 梅澤 充
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治らないことが分かっているガンに対して、
「標準」とされる、
抗癌剤のてんこ盛りだけを推奨する腫瘍内科医は、
多くの場合、
他の治療で良い経過を辿っている患者さんの例を挙げても、
「そんなのは、たまたまの偶然」という決まり文句と同時に、
他の治療での効果は、すべて切捨てしてしまいます。
そして、自らの利益も大きく絡んだ、
莫大な薬剤費用を必要とする「標準」へと、つぶやいて誘います。
しかし、その腫瘍内科医の、
大声でのつぶやきの中には、
副作用が容認できる範囲で、
ガンの縮小効果を観た一例だけを取り上げて、
「標準は、こんなに効きますよ」と訴えている文言も、
しばしば見かけます。
他人の主張は、
「戯言、偶然」だけで一切しりぞけて、
「自分の主張だけは正しい」と、
押し通す姿は、
一部の腫瘍内科医の思考回路そのものが、
狂ってしまっているようにすら感じます。
狂人に診られてしまう、命懸けの患者さんは、
本当にお気の毒です。
以上 文責 梅澤 充
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9月に入ってから、
ご家族様からの訃報を何通もいただきました。
3日間で3通もです。
50代、60代、70代の患者さんでした。
いずれの患者さんも、
しばらく来られなくなっていましたので、
消息を心配していた矢先でした。
どの患者さんも、
はじめてお会いした時から、
最終結果は分かっていましたが、
実際に訃報に直面すると、
一臨床医として、とても悲しい気持ちになります。
旅立ちまでは、
想定よりは時間がかかってくれましたが、
やはり辛いです。
フト考えると、
今年の酷暑も、
禍したようにも感じます。
いただいた訃報には、
いずれも「感謝」の文字が添えられていたことだけが、
ガンに対する臨床医にとっては、
大きな救いになります。
しかし、分かっていた結果でも、
残念な思いは残ります。
旅立たれた患者様の、
ご冥福をお祈りいたします。
合掌以上 文責 梅澤 充
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本日は、患者さんは少なかったのですが、
時間はありません。
ブログは休診にします。
歯が痛い・・・
以上 文責 梅澤 充
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北海道の大きな地震で、
全道で停電になり、
電気が点かず、
真っ暗闇の、
ブラックアウトと報道されていました。
真冬の北海道では、
猛吹雪で、視界 0 メートル、
足元すら見えない、
ホワイトアウトは何回も経験しています。
地震が真冬に起きなかったことだけが幸いです。
被害に遭われたかたがたに、
お見舞い申し上げます。
以上 文責 梅澤 充
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今年の日本は、
猛烈な酷暑に襲われ、
同時期に大規模水害が何回も発生して、
深い爪痕を残した、
強烈台風が、昨日去ったと思ったら、
今度は北の大地で、
大きな地震。
災害列島になってしまいました。
細胞毒(殺細胞性抗癌剤)で、
これでもか、これでもかと、
苛め続けられる、
人間の身体のように感じます。
被害にあわれた多くの方々に、
お見舞い申し上げます。
以上 文責 梅澤 充
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台風一過となった東京では、
また、酷暑の真夏に逆戻りしてしまいました。
涼しい空気を運んでくれると期待した台風は、
日本のアチコチに爪痕だけを残して、
涼しい顔で、
去っていきました。
10人もの人間の命も奪っていったそうです。
標準治療患者群の経過を観るようです。
それで恩恵を受ける人は、
「風が吹けば、桶屋が儲かる」の喩のような、
ごく僅かな人間だけです。
逆らうことはできない、
自然の猛威としか言いようがありません。
神様のクシャミでしょうか。
進路から遠く離れた東京では、
夜間に風雨のピークを迎えたようですが、
戸締りだけをシッカリして、
すでに寝ていました。
夢心地のなかで、
強い雨と風の音が聞こえていただけですが、
直接襲われた地域のかたがたの恐怖は、
察するに余りあります。
当事者だけにしか、
その本当の怖さは分かりません。
岡目八目で、
お節介な他人が、
怖い病を宿した患者さんに、
さまざまな情報を持ってきますが、
それが親切心からであっても、
鵜呑みにすると、
酷い目に遭います。
大切な治療情報は、
ご自身の目と耳で身体で、
シッカリと確認してから、
信じる道を進んでください。
以上 文責 梅澤 充
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三つの居候のネコが、我が家で生きていたときがあります。
現在は二匹になっていますが、
すでに旅立ったボス猫、
おそ松君の命日と、
間も無く老衰で逝きそうな又吉(マタキチ)の誕生日は、
偶然ですが 9 月 4 日です。
今まで、お一人だけ、
ご本人の誕生日と同じ日が、
命日になられた患者さんがいます。
旅立たれる前日に、
「誕生日が命日なんて・・・」という、
言葉を残されて逝かれました。
しかし、その前のお元気な時は、
「悔いは何も無い」
「むしろ、ガンになって、思わぬ楽しみが増えて幸せ」
との言葉も残されています。
生きてしまったからには、
必ず、その生は消えます。
治ることがないことが分かった時点で、
それまでの時間を、
いかに輝かせるか考え始めたほうが、
楽しく平穏ないのちの時間が得られるような気がします。
お気楽なネコ達は、
ニャンにも考えてはいないようですが ・・・
人の命も奪いかねない大きな台風が上陸したようです。
予想進路に近いかた以外も、
十分にご注意ください。
台風からみれば、
日本は広くはありません。
以上 文責 梅澤 充
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台風がまた近付いていて来ているようです。
今回のは相当に強力だそうです。
ヤツを近づけない、
あるいは発生させない方策を、
人間は持っていません。
せいぜいできることは、
ヤツの姿を、
まだ遠くにいる間に発見して、
その程度を計測することと、
その後の進路を予測することだけです。
来るもの拒まずではではなく、
来てしまうから仕方なく
襲来したときの被害を想定して、
それに備えることだけが、
現在の人間に許された唯一の方法のようです。
しかし、恵みの雨を降らせてくれて、
農作物の病害虫を吹き飛ばしてくれるという台風は、
ありがたい「資源」だという考えもあるようです。
いずれにせよ人間は、
大きな自然のチカラの中に生かされている、
と感じます。
神様の掌の上でしょうか。
ガンも人間の身体と云う自然界の中に発生した台風のような存在です。
その発生を防ぐことは、
ごく一部のガン以外では不可能です。
しかし、小さい芽のうちに発見すれば、
完全に取り除き、
被害を避けることはできます。
しかし、切除不能となってしまったなら、
それを消滅させる技術は、
現在の人間は持っていません。
被害を最小限度に留めることに専念しなければなりません。
被害を食い止めるために、
日常生活を失ってしまうような被害に遭うのが、
現在の標準的な儀式です。
その現実は、
あまりにも、お粗末であるように感じます。
以上 文責 梅澤 充
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日本独自?の減塩醤油と云う言葉は、
ずいぶん以前から聞いているような気がします。
通常の醤油の塩分濃度が、
17~19%程度のところ、
20 %以上、塩分を減らさなければ、
「減塩」を表示してはいけないそうです。
現在の日本の減塩醤油では、
塩分濃度は、通常の醤油より 50 %程度低い、
9 %くらいだそうです。
日本人は過剰なほどに、
「減塩」、「塩分は敵」、
などと盛んに言っておきながら、
暑い夏になると、
塩分補給をマスコミが騒ぎ立て、
塩飴や梅干がよく売れるそうです。
汗で失われる塩を補給するのは、
熱中症を避けるためには重要ですが、
日頃、塩分控えめ、
薄味を美徳としている日本人では、
迷ってしまいますね。
特に、ただの偏食としか思われない、
ガンに対する食事療法の一環として、
極端な塩分制限をされている患者さんでは、
今年の夏は、
ドウやって乗り切ったのでしょうか。
塩は一度に摂りすぎたら毒になります。
しかし、塩が無ければ、
人間は生きることはできません。
細胞毒(殺細胞性抗癌剤)という毒薬も、
多くの場合、
ガンと長く付き合うためには、
絶対的に必要になります。
しかし、一度にたくさん摂れば毒性だけが発揮されてしまい、
人間が生きていくためのクスリにはなりません。
毒性が気にならない範囲で、
少しずつ使えば、
ありがたい人生の友になってくれますが、
せっかくのクスリが、
毒薬としてしか使われていない、
悲しい「ガイドライン」という現実があります。
「塩梅良く」は、
製薬会社とその使用人である腫瘍内科医には敵のようです。
以上 文責 梅澤 充
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9 月に入っても、
まだ暑い日が続いています。
暑い中、
涼しいところに居ますが、
時間がありません。
本日のブログは休診にします。
以上 文責 梅澤 充
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