今日は、昭和天皇の誕生日の名残りなのか、
昭和の日の休日です。
昨年の今日のブログの記事をなんとなく見てみると、
「抗癌剤戦争」という、
タイトルで書かれていました。
基本的な考え方は、
当時と全く変わってはいません。
しかし一年後の日本が、
ウィルスとの戦争状態に至っているとは、
夢にも思いませんでした。
そのウィルスに対しては、
人間は、まだ確実な武器は持っていないそうですが、
人間が勝たなければならない、
その戦争に於いて、
有力な武器になるかも知れない、
アビガンという内服の薬剤があります。
先日、あるブログで見ましたが、
すでに日本人の手で開発されているその手軽な薬剤を、
「科学的根拠が十分ではない」を理由に、
推奨しないというスタンスの腫瘍内科医が居ることには、
驚かされました。
マスコミの論調では、
日本の法制度の下では、
正式に承認するには、
難しい点があるそうです。
しかし、見えないウィルスに感染してしまい、
うん悪く発症すれば、
数%程度の確率で死亡すると考えられている病に対して、
目の前の人間という患者を診る臨床医としては、
妊娠出産に伴う、
催奇形性を無視できる、
少なくとも高齢の女性患者さんでは、
積極的に使うべきだと感じます。
当然、自分自身や身内の人間に対しては、
「数%の確率で死ぬ」というエビデンスがある無治療よりは、
積極的に内服することを勧めます。
アビガンよりも、
未承認のレムデシビルという注射薬の承認のほうが、
先になる見通しのようですが、
副作用も未知に近い薬剤のほうが先になる理屈を、
人間を診なければならい一臨床医としては、
理解ができません。
科学的根拠とは、
目の前の一人の命を救うことよりも、
重要であるようです。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
昭和の日の休日です。
昨年の今日のブログの記事をなんとなく見てみると、
「抗癌剤戦争」という、
タイトルで書かれていました。
基本的な考え方は、
当時と全く変わってはいません。
しかし一年後の日本が、
ウィルスとの戦争状態に至っているとは、
夢にも思いませんでした。
そのウィルスに対しては、
人間は、まだ確実な武器は持っていないそうですが、
人間が勝たなければならない、
その戦争に於いて、
有力な武器になるかも知れない、
アビガンという内服の薬剤があります。
先日、あるブログで見ましたが、
すでに日本人の手で開発されているその手軽な薬剤を、
「科学的根拠が十分ではない」を理由に、
推奨しないというスタンスの腫瘍内科医が居ることには、
驚かされました。
マスコミの論調では、
日本の法制度の下では、
正式に承認するには、
難しい点があるそうです。
しかし、見えないウィルスに感染してしまい、
うん悪く発症すれば、
数%程度の確率で死亡すると考えられている病に対して、
目の前の人間という患者を診る臨床医としては、
妊娠出産に伴う、
催奇形性を無視できる、
少なくとも高齢の女性患者さんでは、
積極的に使うべきだと感じます。
当然、自分自身や身内の人間に対しては、
「数%の確率で死ぬ」というエビデンスがある無治療よりは、
積極的に内服することを勧めます。
アビガンよりも、
未承認のレムデシビルという注射薬の承認のほうが、
先になる見通しのようですが、
副作用も未知に近い薬剤のほうが先になる理屈を、
人間を診なければならい一臨床医としては、
理解ができません。
科学的根拠とは、
目の前の一人の命を救うことよりも、
重要であるようです。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。