『自民・小野寺五典氏「9条2項抜本改正を」 東京都内で自衛隊明記の憲法改正求める集会』に対する意見
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-14078.html>自衛隊明記にとどまらず、「戦力不保持」を定めた9条2項の削除を求める声も上がった。
例えば以下の答弁。小泉総理は、イラクが平和的な解決を望まなかった結果アメリカなどがイラク攻撃に踏み切り、日本国は支持したと言っています。
つまり、国際平和を維持するためには仕方のない武力行使であり、よって日本国政府は支持したと言っているのです。
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第161回国会 衆議院 本会議 第2号 平成16年10月13日
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) ・・・我が国は、イラクが累次の国連安保理決議に違反し続け、また、国際社会が与えた平和的解決の機会を生かそうとせず、最後まで国際社会の真摯な努力にこたえなかったとの認識のもとで、自主的な判断に基づき武力行使を支持したのであり、御指摘は当たりません。
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以下の吉田茂総理大臣の答弁に目を通してください。
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本会議 昭和21年6月28日(第8号)
○国務大臣(吉田茂君)・・・又戦争抛棄ニ関スル憲法草案ノ条項ニ於キマシテ、国家正当防衛権ニ依ル戦争ハ正当ナリトセラルルヤウデアルガ、私ハ斯クノ如キコトヲ認ムルコトガ有害デアルト思フノデアリマス(拍手)近年ノ戦争ハ多クハ国家防衛権ノ名ニ於テ行ハレタルコトハ顕著ナル事実デアリマス、故ニ正当防衛権ヲ認ムルコトガ偶々戦争ヲ誘発スル所以デアルト思フノデアリマス、又交戦権抛棄ニ関スル草案ノ条項ノ期スル所ハ、国際平和団体ノ樹立ニアルノデアリマス、国際平和団体ノ樹立ニ依ツテ、凡ユル侵略ヲ目的トスル戦争ヲ防止シヨウトスルノデアリマス、併シナガラ正当防衛ニ依ル戦争ガ若シアリトスルナラバ、其ノ前提ニ於テ侵略ヲ目的トスル戦争ヲ目的トシタ国ガアルコトヲ前提トシナケレバナラヌノデアリマス、故ニ正当防衛、国家ノ防衛権ニ依ル戦争ヲ認ムルト云フコトハ、偶々戦争ヲ誘発スル有害ナ考ヘデアルノミナラズ、若シ平和団体ガ、国際団体ガ樹立サレタ場合ニ於キマシテハ、正当防衛権ヲ認ムルト云フコトソレ自身ガ有害デアルト思フノデアリマス、御意見ノ如キハ有害無益ノ議論ト私ハ考ヘマス(拍手)
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国家による全ての戦争は正当の名の下で行われる。例え自招侵害だったとしても国家は正当防衛を主張して国民に戦争を強いる可能性がある。
ならば国家に自衛権を与えなければ良い、つまり国家から自衛権を奪って正義の戦争という口実を与えないようにしたのが第2章の「戦争の放棄」であり、「第9条」なのです。
要するに、日本国憲法の第2章と第9条は、政府から国民の生命を守るためのものなのです。
自衛隊を国防軍とするということは正当防衛としての武力行使、つまり正義の戦争を可能にすることである。
要するに、それは相手の正義を容認することでもあり、国民の生命が危険に晒されることを意味するのだ。
知能が低い国民はこの論理を理解できないだろう。