安倍晋三元首相の妻、昭恵さんは22日、東京都内で開かれた日本と台湾の交流を図る民間団体「日本李登輝友の会」の会合で講演し、トランプ次期米大統領や日台関係などについて語った。
昭恵さんは今月15日、米フロリダ州のトランプ氏の私邸でトランプ氏夫妻と会食した。講演ではその際の話題については触れなかったが、令和元年5月に元首相とともに、来日したトランプ氏夫妻と東京都内の炉端料理店で食事した際のエピソードを披露。
トランプ氏が「自分とシンゾーであったならば(日米の)戦争は起こらなかったに違いない、と言っていた」と明らかにし、「トランプ氏という方は戦争したくない人なんだ、と思った。平和な世界に導いていただけたらいいと思っている」と述べ、2期目のトランプ氏の手腕に期待を寄せた。
また昭恵さんは、「『台湾有事は日本有事』という主人の言葉は大切なことだと思うが、私は平和主義者で、もし有事になったらどうするかを考える前に、どうやったら有事にならないようにできるかを考えたいタイプ」と話し、今年9月に中国・山東省の世界遺産「泰山」を私的に訪れたことを紹介。「泰山で絶対に戦争が起こらないようにと、そこの神様にも祈ってきた。世界中でいろんなことが起こっているが、日本の『和をもって貴しとなす』という精神こそが、世界をきっと平和にするのだろう」と語った。