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沼津経営塾

お互いに切磋琢磨して、人生をより良いものにしていきたい。コツコツ学ぶ仲間の集いです。月1回沼津三島にて勉強会を開いています。

たまには、推理小説はいかが?

おはようございます。鳥居です。
 今朝は、かなり冷え込みますが、みなさん、風邪など引かれぬよう、お気をつけください。
一週間、よろしくお願いします。

 今までになく、最近、本を読んでいます。
 その著者は、森 浩美という現代の作家です。初めて読んだ「家族の言い訳」が、とても良かったので、今、2冊目の「こちらの事情」を読んでいます。
 一冊の中に、8編くらい、短編小説を書かれています。

どのような点が良いのか?
①今の世の中を反映している点。 今の時代を生きる人間の問題、悩みに関わって書かれているので、共感を覚えます。
②大切なものは何なのか? 家族とは何なのか? というような一貫したテーマが、どの作品を読んでも、太い柱となって、訴えかけられている点。
 音楽の曲調にたとえれば、一聴、短調(マイナー)の雰囲気でありながら、結末では、悲しみの底から、這い上がって来る生命力=光=希望(メイジャー)を感じさせられ、読んだ自分が勇気づけられている点。
です。
― ところで、私が中学一年生ごろの話ですが・・・。
私は、母方の家で育ちました。そのころ、私は、東京の町田市に一人暮らししていた父方の祖母に会いに行くのが好きでした。一人で電車に乗って、祖母に会いに行き、祖母と一言二言会話すると、なぜか、とても気持ちが落ち着いたのです。
 その日も、団地の一室の祖母の居間で、二人でこたつに入りながら、
「直樹は、本は読むかい?」
「うん。」
「いっぱしに、推理小説なんか読んでるんだろ・・・?! おばあちゃん、毎日少しずつ、推理小説読むのが、楽しみなのよ・・・。」
こんな会話をしたのを覚えています。 このとき、中学生だった自分にも、祖母の言った“推理小説”とは、エロ文学を意味していることは分かりました。同時に、私は(エロ文学を推理小説と呼ぶもんなんだな。)と、新鮮な驚きがあったのを覚えています。

 森 浩美さんの「家族の言い訳」は、推理小説集とも言えます。
いったい、森 浩美さんは、男なのか?女なのか?
 みなさんも、推理してみてください。