平成23年1月19日(水) 輿水誠司
先日、漁火会の先輩が推薦していた本の中に小売業の経営について書かれていました。
著者は昨年夏まで成城石井の代表で現在はセブン&アイの顧問の方の本です。
小売業と云っても大手スーパーなので業態の違いを感じましたが、基本的な考え方が大いに勉強になりました。
日本の小売業で1番売上が大きく、利益が出ている業態はコンビニです。
先進国の多くは食品のディスカウント型小売業が上位を占めていて、世界を見渡してもコンビニが1位な国は日本だけだそうです。
コンビニはそれほど安くはありません、それでも売れます。
24時間営業、近いし便利、明るくキレイ、鮮度もいいし、新商品もすぐ並ぶ等々…ディスカント以外のニーズは沢山あります。
日本人は「安ければ品質は何でもいい」とか「サービスが悪くてもいい」とかいう人が少ない国であります。
ですからコンビニに限らず、個人のお店でもそのニーズの捉え方次第でチャンスがあります。また、どこのお店でも「固定客を増やす」ことが重要なテーマであると思いますが、お客様が「いつも行く店を変更するきっかけの理由」が挙げられていました。
「店員の感じが悪かった」これが圧倒的に第1位だそうです。
「価格が高い」「品質が悪い」というのは商品の売れ数が低いだけで、お客さんが店離れになるのは、「態度、マナー、顔つき」だそうです。
冷や汗が出る思いです。(機嫌の悪い時…、顔に出していたなぁ…。)
売上の大小関係ない、お金もかからない、店の規模も関係ない。
個人のお店でも充分やれる事なのに、
怠け心、傲慢、油断によって、悪い姿を見せていたなぁ、と思い当たる節がいくつもありました。
経営者は指摘される機会も少ないですし、わがままも通ってしまいます。
「感じが良い」と言われる様に、日々進歩していきたいと思います。