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ドリトル先生航海記(ネタバレあり)

年末年始はずっとゴロゴロして
古書店で買ったドリトル先生を読んでいた。

もっとのんきな航海なのかと想像していたが
とんでもないスリルとスペクタル、
真面目な博物学かなと思ううち、
破天荒なSFへと風呂敷が広がっている。

ドリトル先生の優しさと毅然とした態度、
控えめで柔和でたよりになる仲間。
その行くところでは万事うまくいく。
そういう何かが信じられる生き方
人生がうまく行っているうちはそれでいい。

次々と伏線が回収されてゆくので
その、前のページを探すのに忙しかった。

若干、自分が期待したのと違ったのは、
スタビンス少年が最初に助けたリスとの
かかわりがもっと続くのかと思っていたが、
ドリトル先生に会うまでのチケットに過ぎなかった。

ドリトル先生が航海に出た目的、
チャールズダーウインよりも偉い
世界でいちばんえらいという前フリの
ロング・アロー。
その劇的な出会いに反して、
文明から離れていながら、
あるいはアメリカインデアン世界における
独自の博物学を示してくれるのかと思った割には
アローの活躍は少なかったのが期待はずれなところだった。

SFとしては楽しめるが、
眉唾なところがあり、
自然誌としてはいかがなものか
全12巻、続きを読むのはいますぐでなくていいと思う。

平均律

バッハの平均律クラヴィーア曲集、その解説によると
1オクターブは12の半音からなっており、
それぞれの音を主音として長調と短調を作ると
24の調ができ、そのすべての調で
プレリュードとフーガを作ると2枚組のCDに
48曲が収められることになる。(第一巻book1だけで)

この感じが易経と似ている気がした。
特に、第一番のハ長調は易で言うところの
乾(乾為天 ䷀ )に相当するんじゃないかと思う。
もとより卦の数は64なので一対一対応ではない。
ただ、易はすべての運命を網羅し、
バッハの平均律はすべての調を網羅しているところが、
それぞれ宇宙に通じているように思えた。

それぞれの調って性格があるんじゃなかろうか、ふと思った。

(ギター弾ける人は◎マイナーとかかっこよく言ってるな)
とかうらやましく思ったくらいのもの。
だいたい、サザンのC調言葉にご用心のC調が
ハ長調のことらしいなんて知りもしなかったこの歳で、
ネットで調べる気になったのは易のせい。

すると、ヨーハン・マッテゾンという人の1713年の著作に
そういうものがあり、リタ・ステビリンによって再発見、翻訳された
本があるらしくて、

その文は英文なのでGoogle翻訳にかけて、
CDの曲順に並べ替えて、
異名同音調は並列にして各曲と比較できるようにしてみた。
(参考:https://ledgernote.com/blog/interesting/musical-key-characteristics-emotions/)

 1 C メジャー ハ長調 無垢に喜ばしい
 2 C マイナー ハ短調 無邪気な悲しみ、恋の病
 3 C# メジャー嬰ハ長調/
   D♭ メジャー変ニ長調  悲しみ、憂鬱
 4 C# マイナー嬰ハ短調  絶望、嘆き、涙
 5 D メジャー ニ長調 勝ち誇った、勝利の雄叫び
 6 D マイナー ニ短調 真剣、敬虔、反芻
 7 E♭メジャー変ホ長調 残酷、厳しい、しかし献身的
 8 E♭マイナー変ホ短調/
   D# マイナー 嬰ニ短調深い苦悩、実存的不安
 9 E メジャー ホ長調 口論好き、騒々しい、不完全な喜び
10 E マイナー ホ短調 女々しい、好色、落ち着きがない
11 F メジャー ヘ長調 激怒、短気、一時的な後悔
12 F マイナー ヘ短調 不明瞭、悲しげ、葬式のような
13 F# メジャー 嬰ヘ長調 困難を克服、安堵のため息
14 F# マイナー嬰ヘ短調  陰鬱、情熱的な恨み
15 G メジャー ト長調 厳粛な、崇高な、幻想
16 G マイナー ト短調 不満、不安
17 A♭ メジャー 変イ長調 死、永遠、審判
18 G # マイナー嬰ト短調/
   A♭マイナー 変イ短調 不平、嘆き、嘆き
19 A メジャー イ長調 喜び、田園、愛の告白
20 A マイナー イ短調 優しい、悲しげな、敬虔な
21 B♭メジャー 変ロ長調 喜び、古風な、陽気な
22 B♭マイナー 変ロ短調 恐ろしい、夜、嘲笑
23 B メジャーロ長調  厳しい、強い、荒々しい、怒り
24 B マイナー ロ短調 孤独、憂鬱、忍耐

どうも、マッテゾンがつけたらしいキャラクターは
バッハの曲とは必ずしも一致しない気がする。

ホルスト惑星の木星有名なサビの部分は変ホ長調。
これもなんだか違う・・・
ドビュッシー月の光、変ニ長調もイメージ違う。
アルハンブラの思い出 イ短調→イ長調→イ短調、
これは合ってるかな。

やっぱり曲は曲として楽しむべきか、
自分が曲に感じたイメージを書いてみるのも面白いかも。

怪獣

三省堂3階の漫画コーナーは結構良かった。
お金がないので買えないが、つげ義春の文庫版が復刻されていた。
廉価版のDVDもあって、平成ゴジラでは一番好きなVSビオランテも
最後まで手に持っていたが、棚に返した。
作中のこんなシーンを思いだした。

娘を殺された科学者が
電子顕微鏡を使ってゴジラ細胞の核をスポイトでとって
バラの細胞に移植する。
さらに死んだ娘の細胞まで移植された細胞は成長し
ビオランテになる。

それが平成のバイオテクノロジーだった。


ところがコロナウイルスというのは
もっとかんたんに自分の遺伝子=mRNAを細胞に送り込む。
コロナの表面のスパイク蛋白が
人の細胞膜上のACE2という器官に取り付き
そこから自分の遺伝子=mRNAを細胞に送り込む。
コロナのmRNAは細胞内のリボゾームに入り
自分自身の複製を始める。

ところが人間はコロナよりももっと簡単に
確実にmRNAを細胞に侵入させる方法を考えた。

それが脂質二重膜でmRNAを包むというやり方だ。
こうすると、スパイクもACE2も関係ない、
脂質二重膜が細胞に接触すると
そのまま中のmRNAが細胞内に流れ込む。
mRNAはリボゾームをジャックして、
その設計図通りにコロナウイルスの表面のスパイクを複製する。

30年前の知識では電子顕微鏡と精密作業が必要と思われていた
遺伝子操作が、今は注射一本でできる。そういうテクノロジーが
コロナワクチンの正体。
安全性の確認不十分のまま、
このテクノロジーを人体に応用したかっただけに思えてならない。

あろうことかコロナワクチンと言われているものの中に、
その脂質ナノ粒子の中にmRNAだけじゃなくその製造工程で
使われるDNAまで混ざっているという。
さらに、驚くべきは含まれている遺伝子コードに
コロナとは無関係ながん細胞を発生させるものまで含まれているという。

一般庶民としては注射される遺伝子コードまで知る由もない。
スパイク蛋白そのものに毒性があるとも言われ、
食べ物ですら遺伝子組み換えを嫌っているのに
自分の体内を別の遺伝子にジャックされるのは我慢できない。
さらに今度の新型レプリコンワクチンを打たれると
自分の体内はいつまでもジャックされ続けたままになる。

そうなると、もう、オリジナルの自分ではなくなる。
このやり方、ショッカーと同じ。
改造人間にされてしまうんだよ。

はやらせマン

親からよく言われたのは、
子供の頃、みんながボクのおもちゃを羨ましがったこと。
うちは裕福じゃなくって近所の子のほうがいいものを
買ってもらったのに、みんなボクのおもちゃを
「貸して、貸して」といったそうだ。

そういえば、今となっては見ることも出来ないが、
近所の子とお気に入りの愛車、ブリキのおもちゃ、に
乗っている写真があった。

隣の子はほんとうにまたがることの出来るプラの車。
じぶんはぺっちゃんこになったせいぜい20cmくらいの自動車。
でも、自分は本気でそれに乗ってるつもりになりきって
ブリキの車にまたがる勢いてそのへんを走り回った。
もう、運転手になりきっちゃって、ブリキの車には
妙な迫力が出て、誰かが本当にまたがれる車と、
乗り換えさせてくれといったので、
しぶしぶ黄色い車に乗り換えた。
(これって、トムソーヤのペンキ塗りに似てるかも)

極めつけは仮面ライダーの変身ベルトだった。
とにかく欲しくて欲しくて親にせがんで買ってもらった。
変身ベルトをつけて丸ハンドルのピーターパンに乗って
もう、き○がいのように仮面ライダーになりきったら、
近所の子たち、あの子もこの子も変身ベルトを買ってもらって、
ライダーだらけになったという。

子供社会なんてきわめて小さいから、
そんな現象は多分あちこちであったと思う。
今思えば、決して自分が流行らせたわけではない。

人が持っているから自分もほしいということがあまりなかった。
今思えば自分だって他人が羨ましかったのだと思うが、
買ってもらえなかったから、
(とはいえ、過去に買ってもらったリストを書き出したら、
相当、買ってもらっていた。)
人と違う、本当にほしい、自分だけのものを探すようになった。

進学祝いにおばあちゃんがなにがほしいというので
綿入れがほしいと言ったら手縫いで作ってくれた。
学生寮でそれを着てたら、そのうち寮じゅう綿入れ着る
やつが出てきた。

いま、思い出した・・・
その時は、一人の菊池桃子似の女の子が
(ちょっと、それ良さそうだから着させて)
といったので貸してやったら、
(多分、その子がインフルエンサーだったんだ。)

自分で判断して選んだつもりでも
実は自分だってなにかの暗示をかけられてるかもしれない。
(自分はなにかの漫画で綿入れを着る主人公を見ていた)

自分が山に行き始めた頃は
「昔は、大勢の人が山に来たのに、今どき若い人が
来るなんて珍しいね。」と言われたことがある。
やがて中高年の登山ブームが来て、
山ガールが来て・・・

ブログにオトクな買い物情報を書くと
それが店先からなくなるから
最近は書かないようにしている、
だからといってそれは自分が流行らせているわけではない。

なにか、
光速よりも早い思念が飛び交ってるような記事も見かける。
至るところで同じことを思いつく現象があるのかもしれない。
だって、こんなこと考えるやつおらんか?と思って
検索すると大抵のことはすでに誰かが試みている。

だから、「自分が流行らせたのよ。」と自慢するのは馬鹿なことです。
それが本当だとしても、そんな方法で大衆を支配できると考える者が、
その手口を公開するのは馬鹿なことです。
ネットの暗示で行動を左右されるのはゴメンだ。
そういう手法で(それは以前からあったのだろうけど)
権力が握ろうとする輩がいることははっきりした。

見たいと思っていたボルテスファイブレガシーの上映は終了していた。
コンバトラーVの後続作品だが似て非なるもの。
日本よりもフィリピンで大人気になった。
1986年のエドゥサ革命でマルコス大統領追放の頃に
放送され多くのファンを生み出し、今回その実写版が
フィリピンから逆輸入された。

日本人とフィリピン人とでは同じ作品に違うなにかを見ていた。
ボルテスが独裁者を追放したとはいえないが、
その頃の世相とからめた共感者がいたようだ。
日本ではそんな事態にはならなかった。
今の日本に逆輸入されても流行っていなさそうだし、
映画を見てレビューするチャンスもなくなった。

では、自分は、はやらせマンになりたいのか?
Yes.No.
このブログはなんのため?

本当は曽良日記のような簡潔な備忘録であるべきか。
自分の記録がこのブログだけになってしまったこと。

中の人

アニメのコメントを見ていると
声優さんのことを「中の人」という人がいる。
特撮の着ぐるみの中でヒーローや怪獣を演じる
スーツアクターのことを「中の人」ということもある。

「中の人」を色んな意味に拡張して考える。

登場人物に対する素の役者
登場人物に対する原作者
人気歌手に歌を提供したシンガーソングライター
作詞家や作曲家

うわべが良くても中の人が悪いと
それが透けて見えてしまい興ざめする。

あるいは、原作者が他界されて
惰性で続く作品が変容していく場合も。

人気監督の作品群が切っても切っても
金太郎飴に感じること。

近頃でいうとアムロの中の人の残念な報道が
シリーズ全体に影を落としたように思えること。
スパロボとかゲームでも声の出演をされている。
その声のキャラクターはどれ見てもイメージダウン。

たくさん動画を見すぎたせいか
そんなことが気になって楽しめない。

そのせいだろうか、おすすめ動画の中に
好きなものがでなくなったのは・・・

余談ですが、
イイもんかワルもんか、
正直かウソつきか、
好きか嫌いかは置いといて、
トランプさんは本人が中の人も
やってるっぽい気がする。

開けてびっくり

先週は雨が多かった。
雨降りに車通勤すると、往復4Kmでも
確実に燃料が減ってくる。
山に住んでいた時は通勤帰りにスーパーによるのは
苦もなかったが、いまはスーパーまで遠回りするのが
バカバカしい。
神保町から荷物が届いた。不在通知が入っていた。
でも近すぎて車で出かける気にならない。
いくらディーゼルでも街乗りはもったいない。
明日にしよう。
荷物は逃げない。近場を一日2往復するのがつまらなかった。
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翌日、仕事帰りに郵便局に立ち寄る。
さっそく、咳、痰の項目を調べる。
乗鞍以後、痰で困っている。
人参、人参、といたる所に出てくるが
人参の項目を見ると西洋人参とは一言も書いてなかった。
オタネニンジン、朝鮮人参のことだった。

びっくりというのは、
本の外箱の底に発行時の定価が書かれていた。
一冊5800円だった、4800円のもある。

電車内雑念2

帰路はハックの冒険を読んでいて景色は見てない。

話はトムソーヤの登場するところまで進んだ。
ハックとジムの自由を求める旅に闖入した詐欺師たちが
やがて悪党の本性を現し、そのウラをかこうとするハックの
サスペンス劇。

20代で読んだときは悪党たちのくだり、イヤイヤ読んでいた。
いまはこいつらどんな手を使うのか見届けてやる気持ち。
自由を求めて脱出してもすぐに次の困難はやってくる、
世の中はそういう定めなんだ・・・

運命に流されそうになりながら、
ハックは立ち止まる。
こんなやさしい娘たちが詐欺師に騙されるのを
黙ってみてられない。

ハックも詐欺師まがいの嘘八百を並べはするが、
かならず良心回路がはたらく。
良心というのか内なる声に従うというか、

たとえ(法律上の)正義に逆らってでも
黒人ジムの逃亡を助けようと決心するところが泣ける。
ジムの捕まっているのがたまたまトムソーヤのおばさんの家だった!!
ここまで電車の中で読んだ。

トムの登場はダブルライダー(仮面ライダーWではない、桜島のやつ)
でヒーローが二人揃ったみたいで嬉しかった。
(ただしこのあとトムのペースで引っ掻き回されるのが不愉快だった記憶)

なぜ縄文なんだろう?

別の動画を見ていてふと思った。
魏志倭人伝にある末盧國の住民は
海に潜って貝や魚を取って生活しているという記述から
縄文的な狩猟採集民でなかったか?と。
道は草木で鬱蒼として海岸端に住んでいるし
農耕をする情景も描かれていない。

ならば、唐津付近に貝塚はなかったか?

検索すると、宇木汲田遺跡というのが出てきた。
倭人伝の道
https://www.museum.kyushu-u.ac.jp/publications/annual_exhibitions/WAJINDEN2004/00-flame.html
宇木汲田遺跡には縄文後期〜弥生前期の貝塚と
弥生後半期以降の甕棺墓群からなっている。
貝塚から出てくる土器は素人目には縄文式か弥生式か微妙な感じがした。

そこでふと思ったのは、
「縄文」というけれど
なぜ稲作以前に「縄」があるのだろう?
それで行き着いたのは縄文とは「大森貝塚」を発掘したモースの
報告文にあった、コード・マークド・ポタリーを訳しただけで
ワラをなって作る縄と限らないのだとわかる。

岩波の「大森貝塚」を読んだ時、
貝塚から出た人骨は祖先が食人種だった証拠とされていたことに
プライドの傷つく思いがしたのだが、
縄文人の埋葬の風習ってどうだっったんだろう?
三内丸山遺跡にはお墓が見つかっているけれども。

ボス

Youtubeの東映動画
マジンガーZが最終回だった。何度も見返した。
もう1週間もすれば見れなくなるのだ。
次に見るときはいつなんだろうと思い。
ZZZ.jpg
Screenshot from 2024-09-07 11-53-23
グレート
倒れたマジンガーを尻目にさっそうと登場するグレートマジンガー
「マジンガーZ?いや違う。誰なんだ?」と意識を失う甲児。
多くのコメントにあるように自分も泣けた。

でも、92話見て、今の自分は、
ぼす
甲児よりボスのほうが好き。
多分、永井豪のアニメキャラクターでボスが一番。

子供の頃は、というか過去のロボットアニメで
甲児が一番好きなはずだった。
アニメも後発ほど主人公の性格が描きこまれたので
どうしても甲児は薄っぺらく見えたが、
ボスはちがった。
自分もロボットに乗りたくて
スクラップを材料にしたボロットに乗る。
そしていつも勝ち目のない戦いに出ていき、
毎回壊されながら甲児をサポートする。
マジンガーZは最終回でボロボロになるが
ボスボロットは毎回壊されては立ち直っていた。

あきら
HONEY.jpg

あと気がついたのは、永井豪の主人公はもみあげというか
おくれ毛が前にはねている。これがたぶんかっこよさなんだ。
甲児のこの前はねにまいっていたかもしれない。
いやみ
他ではかろうじてイヤミくらいで、
じろー
ハーロック
ソルジャー
あまり思い浮かばない。

甲児のピンチを救ったときのグレートマジンガーはすごかったが
主役交代後は続編に過ぎなかった。
グレートも鉄也も「お兄さん」っぽくなったが
いかんせん主題歌が低年齢向けになったと思う。
同じ渡辺宙明なのにグレートのは、
OP、ED、Zのテーマに及ばなかった。

こんどる
ブレインコンドルも
まじんご
本体もおなじ研究所の水面下から出るのに
ふぁいやー
どうしてわざわざアクロバッチングなドッキングをするのか
そのために鉄也は無茶苦茶な訓練をしているのは無駄じゃないのか
なんで最初からドッキングして出ないんだろう。
戦闘機然としたデザインなのに発信シークエンスの大半は
敵の目を隠れて地下通路を滑走するだけ。
それに発進はともかくどうやって帰還するのか考えると
困ったことになる。パイルダーのほうが実用性が高い。

それとロボットというものはぎこちない動きをするところに
リアルさがあった。マジンガーZは横山光輝のロボット然としていたが
グレートはもう、ぐずぐずしていなかった。
(ガンダムは目で追えたがZガンダムは動きがさっぱりわからなかったように)

マジンガーZのED聴きながら
イントロがかっこいいと思うのは
やっぱりおいしい水に似ているせいだ。
(しつこくてスイマセン)

三国志

無料のYoutube動画ばかり見ている。
つまらないと思いながら惰性で見ている。
ちょっと見てはやめる。
消去法で昔夢中になった人形劇三国志を
通してみる。

放映当時は最終回が受験失敗が目前に迫った頃で、
親の目を盗んでラジオの音源をこっそり聴いた。

その頃は赤壁の戦いでの孔明の活躍に
胸踊らせたが、いま見直すと
天下を取ることのできなかった英雄たちの
死に様が感慨深い。
年老いた自分の見方に変化があった。

「三国志演義」をもとにした脚本のなかから
史実を追求しようとする試みが胸中におこる。
視聴者をそう仕向けるような脚本の意図に感心する。

1つの疑問が生じると正史が気になって仕方ない。

曹叡(明帝)=魏の2代皇帝が卑弥呼に遣わしたとされる文面には、
臣下の礼を取った卑弥呼に対する友愛の念が感じられる。
司馬 懿が公孫淵の征討に出向く際に十分な兵力を備えるよう指示するなど
作戦成功を後押しする思慮深さを感じる。

曹植
「豆を煮るに豆がらを燃やし 豆は釜中に在りて泣く」
の詩は曹丕・曹植のどちらが豆でどちらが豆がらなんだろう?
いじめられている方の曹植が豆で
いじめている方の曹丕が豆がらなのか
大切に扱われる豆のほうが燃やされる豆がらより幸せそうに思えるが
単に兄弟の不仲を詠ったものなら
どちらが豆でも豆がらでも関係ないか。
しかし、曹丕はその詩を解する心があったし
父、曹操も曹植をこよなく愛したという。
三曹こと曹操・曹丕・曹植はともに詩人であり、
極悪非道一辺倒の家系ではなかったと感じる。

劉備は曹操より6歳年下
劉禅は劉備46歳のときの子で
曹丕は曹操32歳のときの子。
劉禅は曹丕の20歳年下。
220年魏の帝位についた曹丕32歳でそのとき劉禅13歳。
孔明の没年234年劉禅27歳。その年魏の明帝はおよそ30歳。

アニメ・パリピ孔明の第一話を見て
現代に蘇った孔明が最初に「街亭の戦い」の失策を問われる。
孔明の言い訳は自分には説得力がない。
なぜ馬謖の生兵法を見抜けなかったのか。

人形劇で似ている状況は
関羽張飛の弔い合戦で玄徳が兵法をわきまえぬ下策を用い、
陸遜の火計に敗れる、赤壁の戦いと同じ東南の風によって。
なぜ孔明は玄徳が負けるとわかっている戦いを止められなかったのか。

三国志演義はフィックションだ。

西遊記の玄奘三蔵が悟空、八戎、沙悟浄に助けられたように
玄徳は関羽、張飛、孔明に助けられた。
心が清くてどこか頼りないリーダーを豪快な仲間が助ける、
それって、物語の王道なのかな。

義兄弟が死んだあとの物語には目を見張るものがない。
それがわかってか人形劇では死後も玄徳・関羽の霊が現れ
見せ場を作っていた。

天下が三分してみんながバラバラになって
孤軍奮闘する関羽・張飛・玄徳・孔明。
この解体をもたらしたものは何だったのか。
根拠地の移転か。
プロフィール

いちしんふたば

Author:いちしんふたば
Iターンで転職も成功!
を夢見たけれど
事は予定どおりに運ばなかった
いちしんふたばの
さて、これからどうする?

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