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年代新基準適用で柏崎刈羽原発1、2号機直下の「β断層」が「活断層」の可能性 

東京電力柏崎刈羽原発の1、2号機の原子炉建屋直下にある断層が「活断層」と判断される可能性が出てきました。

これは原子力規制委員会の専門家検討会で議論されている地震や津波に対する「原発の新基準」で、原則として重要施設が直上にあることを禁ずる「活断層」の年代基準が広がるからです。

「活断層」の可能性が浮上したのは、1、2号機の原子炉建屋直下を南北に約200メートル走っている「β断層」というもの。昨年8月に、旧原子力安全・保安院の専門家検討会では、この「β断層」は約24万年前以降に動いたと指摘されました。
当時、東電は、この24万年前以降に動いたことを否定しなかったうえ、「活断層」の定義は12万~13万年前以降に動いたものとされていましたので、「β断層」はこの定義には当てはまらず、「活断層」ではないと主張しましたが、結局、旧保安院の検討会では「活断層」の調査対象とすべきかどうか結論が出ずに、新たな規制委に引き継がれていたのです。

現在、規制委では従来の「基準の見直し」が進められており、その中で「活断層」の年代定義として、12万~13万年前以降に動いた資料が見つからない場合は、40万年前までさかのぼって動いた形跡がないか判断する必要が盛り込まれることになったのです。

東電は「現在、調査中でありコメントは控えたい」としていますが、年代の新基準でこの「β断層」が「活断層」とされれば、再稼働は認められず、廃炉の可能性が出てきます。


■柏崎刈羽原発の1号機は1985年9月に運転開始、2号機は1990年9月に運転開始。ともに出力は110万キロワット。


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