安倍政権、温暖化対策目標引き下げで外交力低下
2013/12/31 Tue. 06:51
それは、国際政治の舞台では、2020年以降の温暖化対策の目標に向けた議論が本格化しているというのに、わが国では安倍政権が「原発再稼働」を進まないことを理由に、2020年までの温暖化対策の目標を引き下げ、2020年以降の目標も示そうとしていないからです。
安倍政権の姿勢は「国際社会における主要なプレーヤーとして積極的な役割を果たして行く」という外交方針とは裏腹です。
日本のある環境団体の関係者は、日本が目標を引き下げたことに対し「他国に言い訳の理由を与えた」と批判。同時に「日本は倫理的立場を低下させ、2015年交渉では完全に脇役だ」と述べ、「欧州連合(EU)や米国、中国、インドが日本の頭越しで交渉し、日本に不利な条約を決めても文句は言えない」と指摘します。
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女川原発2号機―震災原発初の再稼働適合審査申請
2013/12/30 Mon. 06:05
東北電力の井上茂副社長は「(原発は)環境製に優れている。これからも進めて行く」などと原発推進の姿勢を強調し、2号機以外についても1、3号機と敷地内に活断層があるとされている青森県にある東通原発についても、再稼働申請に向けた準備を進めると言及しました。
女川原発は、東日本大震災の際、13メートルの津波を受け、外部電源5系統のうち4系統が遮断したほか、原子炉建屋が浸水し、冷却水のポンプも停止するなど重大事故に「紙一重」でした。一歩間違えれば福島第一原発と同じ深刻な事故になりかねませんでした。
東北電力は、申請にあたって、想定される地震の揺れを従来の580ガルぁら1000ガルに引き上げ、想定する津波も従来の13.6メートルから23.1メートルに引き上げました。2016年3月までに29メートルの防潮堤を完成させるとしています。
東北電力は26日に女川町、石巻市、宮城県に対し安全対策を説明しましたが、3自治体とも慎重です。
世論調査では宮城県全体と女川町で6割以上が再稼働反対。人口約7300人の女川町では2500人以上の町民が女川原発再稼働反対の署名をしています。その上、女川町では原子力災害時の避難計画すらありません。
今回の申請は、こうした地元住民の世論を踏みにじるものであり、認められません。再稼働につながる申請は撤回すべきです。
今回の女川原発の申請により、原発再稼働に向けた新基準の適合性審査を申請は、全国の商業用原発48基(廃炉決定の福島第一原発1~6号機除く)中、7電力会社9原発16基に昇りました。
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福島第一原発作業員の労働環境アンケート
2013/12/29 Sun. 06:43
東電によると、食事について「良かった」「まあ良かった」と回答した人は40%。一方、「良くない」「あまり良くない」が60%にのぼりました。いずれも前回5月に公表のアンケート結果とほぼ同じ割合でした。
「良くない」と感じる点は、「弁当を買って持ち込まないと食事できない」「食事を取る場所がない」などでした。
一方、作業環境については「不満」が56%にのぼり、その理由としては「全面マスク着用での作業性低下」や「高い線量率」が出されました。
東電では、同原発に大型休憩所を設けて、食事が提供できるようにする予定ですが2014年度末以降の予定です。さらに敷地内のがれきを撤去し、全面マスクを着用しなくてもいい区域の拡大を図りたいとしています。
この調査は2013年10月~11月に実施。東電社員以外の作業員3918人を対象に3304人から回答がありました。
【出典参考】2013年12月28日付け「しんぶん赤旗」
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海側井戸で210万ベクレル―最高値更新
2013/12/28 Sat. 07:57
この井戸は護岸から約40メートルの場所にあり、「1-16」と呼ばれる井戸で、これまでも上昇傾向が続いており、23日付け当ブログでもご紹介しましたが、9日に採取分から同150万ベクレル、12日採取分から同180万ベクレル、19日採取分から同190万ベクレルを検出し、今回これらを上回り最高値を更新しました。
東電によると上昇の原因は、地下水のくみ上げによる影響と説明していますが、詳しいことは分かっていません。
【出典参考】2013年12月27日配信「時事通信」
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「ベクレル」と「シーベルト」の違いは?
2013/12/27 Fri. 07:29
そこで「『ベクレル』と『シーベルト』の違い」について以下、ご紹介します。
「ベクレル」は、放射性物質の放射能(放射線を出す能力)を表す単位。一方、「シーベルト」は放射線によって人体が被ばくする程度、つまりどれだけダメージを受けるのかを表す単位です。
●「ベクレル」=放射性物質がどれだけ放射線を出す能力があるかを表す単位。
●「シーベルト」=放射線によって人体がどれだけダメージを受けるのかを表す単位。
放射性物質は、放射線(アルファ線、ベータ線、ガンマ線)を放射して安定な「原子核」に変化します。これを「放射性崩壊」と呼びます。
一定量の放射性物質があるとき、その放射能を1秒間に崩壊する原子核の数で○○ベクレルと表します。言い換えれば、放射線を1秒間に何回放射するのかということでもあります。放射性物質によって放射線の種類やエネルギーが異なりますが、その違いは区別しません。
一方、「シーベルト」は、放射線の種類やエネルギーの違いを考慮した被ばく線量を表します。
体外からの放射線による外部被ばくでは、透過力の強い「ガンマ線」の影響が中心。それに対して、体内に取り込んだ放射性物質による内部被ばくの場合、「アルファ線」や「ベータ線」の影響が大きくなるほか、物質の種類によって特定の臓器に集まったり、体内にとどまる期間も異なるため評価の仕方は複雑だと言います。
自然界の放射線による被ばく線量は、世界平均で年間2.4ミリシーベルト、日本では平均して年間1.4ミリシーベルト。原発事故による一般住民の追加被ばく線量を、国は年間1ミリシーベルトを限度としています。
また、ある場所での放射線の強さ(空間線量率)を示すのは、その場所にいた時の1時間当たりの外部被ばく線量で表します。
福島第一原発の排気筒で観測された毎時2万5000ミリシーベルト(25シーベルト)とは、その場所に十数分間いただけで死に至るという数値だということで、いかに大きな値かがわかると思います。
【出典参考】2013年12月22日付け「しんぶん赤旗」の「暮らしのはて?なぜ?」コーナー
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東海原発の廃炉作業を5年延期
2013/12/26 Thu. 07:15
解体着手の延期は2010年7月に続き2度目です。これによって全体の廃炉完了も2020年度の予定から2025年度に遅れる見込みとなりました。
原電によると、解体作業で出る金属やコンクリートの低レベル放射性廃棄物を細断し、ドラム缶などに詰めてモルタルで固める装置の設計が遅れているのが原因ということです。
【出典参考】2013年12月19日配信「共同通信」
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福島第一原発で貯蔵タンク囲む「せき」から汚染水漏れ
2013/12/25 Wed. 07:15
このうち1ヵ所は21日に見つかりましたが、東電が「せき」に残る水を調べたところ、放射性「ストロンチウム90」が、東電の暫定基準の約9倍に当たる1リットル当たり93ベクレル検出されました。漏れた量は約1.6トンで、コンクリートの継ぎ目から漏れたとみられます。
22日には21日と同じタンク群とは別のタンク群でも新たに計3ヵ所で漏れが見つかり、放射性物質の濃度や原因を調べています。いずれも近くに排水溝はなく、東電は「海への流出はない」としています。
【出典参考】2013年12月22日配信「毎日新聞」
<汚染水「せき」から225トン流出>
福島第一原発の汚染水を貯蔵するタンク群を囲むコンクリート製の「せき」(2エリア)から放射性物質を含む水が漏れた問題で、東電は12月24日、新たに別の2エリアで、「せき」内の水位が低下したと発表しました。
東電によると、新たに水位が下がった1エリアでは、20日に約12センチあった水位が24日には約5センチに、もう1エリアも、20日に約12センチあった水位が24日には約1センチになっていたといいます。
「せき」内の水に含まれる放射性「ストロンチウム90」は、最大で1リットル当たり440ベクレルでした。「せき」からたまった雨水などを排出できる東電の暫定基準は、「ストロンチウム90」が同10ベクレル未満となっていますから、44倍にあたります。
21、22日に相次いで発生した「せき」からの漏えい量は計3.4トン、「ストロンチウム90」などベータ線を出す放射性物質は最大で1リットル当たり1000ベクレルでした。
計225トンが流出したと見られますが、「せき」外にぬれた痕跡がなく、東電は「地中にしみ込んだ可能性などが考えられ、今後調査する」と話しています。
コンクリートの継ぎ目の樹脂が劣化したり、コンクリートがひび割れたりしたことが原因の可能性があるということです。
【出典参考】2013年12月24日配信「毎日新聞」
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「1222再稼働反対★国会大包囲」に1万5000人
2013/12/24 Tue. 07:19
原発を「重要なベース電源」と位置付ける「エネルギー基本計画」を年明けにも閣議決定し、「原発再稼働」はもとより「原発建設」も含め原発推進を推し進めようとする安倍晋三政権に対し、1万5000人が参加し、年内なトドメの大抗議行動となりました。
午後1時から日比谷野外音楽堂で行われた「集会」では、反原連のミサオ・レッドウルフさんが主催者あいさつ。「年明けにも政府は、前政権の2030年代に原発ゼロの方針を撤回する閣議決定をしようとしています。7割、8割異常の国民の意思を踏みにじるものです。閣議決定を断固拒絶するという意思を、国会を包囲して可視化して訴えましょう」と呼びかけました。
3時より衆院第2議員会館前で行われた「国会大包囲セレモニー」で、反原連の担当者が、「大包囲が完成しました」と報告すると周辺一帯は大きな拍手と歓声に包まれました。
「大包囲」には「再稼働やめろ」「原発ゼロを」などプラカードやゼッケンを掲げた参加鞘が国会議事堂の周りをぐるりと囲みました。
3時30分から国会議事堂正門前、ファミリーエリア、首相官邸前で行われた「国会前大集会」では、日本共産党の小池晃副委員長や国会議員、民主党の菅直人元首相、著名人、アーティストらが各々スピーチしました。
この大規模アクションの主催は反原連ですが、さようなら原発1000万人アクション、 原発をなくす全国連絡会、脱原発世界会議、 経産省前テントひろば、 再稼働反対阻止全国ネットワークなども協力して取り組まれました。
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福島第一の放射能汚染水濃度、さらに更新190万ベクレルで過去最高値
2013/12/23 Mon. 09:07
この井戸は、「1-16」と呼ばれる井戸で、9日に採取分から同150万ベクレル、12日採取分から同180万ベクレルが検出されていましたが、今回これを上回る190万ベクレルを検出し、過去最高値となりました。
福島第一原発では、このところ放射能汚染水の検出濃度の上昇が止まりません。
【出典参考】2013年12月21日付け「しんぶん赤旗」
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トリチウム最高値更新、上昇中
2013/12/22 Sun. 06:56
この井戸は、8月に300トンの汚染水漏れが発覚したタンクから東北東に約40メートルの位置にあり、これまで当ブログでも紹介してきたように毎週のように最高値を更新して上昇を続けていました。
上昇の推移は以下のとおりです。
11月13日採取=1リットル当たり1万7000ベクレル検出
12月 7日採取=同2万ベクレル検出
12月16日採取=同2万2000ベクレル検出
【出典参考】2013年12月20日付け「しんぶん赤旗」
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明日12月22日「再稼働反対★国会大包囲」プログラム決まる
2013/12/21 Sat. 08:03
主催は反原連ですが、さようなら原発1000万人アクション、 原発をなくす全国連絡会、脱原発世界会議、 経産省前テントひろば、 再稼働反対阻止全国ネットワークなども協力して取り組まれます。
主催者は「再稼働問題も正念場です!年末の12月22日をトドメの大規模抗議にしましょう!」と、このほどプログラムの詳細を発表しました。
<年内トドメの大抗議!!!1222再稼働反対★国会大包囲>
日時:2013年12月22日(日)
会場:日比谷公園野外音楽堂および国会議事堂周辺
内容:
■日比谷公園野外音楽堂集会
○開場 12:30 ○開会 13:00~14:00
・Sing J Royさん(レゲエシンガー)、鎌田慧さん(ルポライター)、水野誠一さん(元参議院議員)、木内みどりさん(女優)、ATSさんとECDさん(ラッパー)らが登壇。
■国会大包囲(衆院議員会館前でミニセレモニー)
○15:00~
■国会前大集会(国会議事堂正門前、ファミリーエリア、首相官邸前)
○15:30~17:00
・オープニングライブ、主催者あいさつ、コール、
・さようなら原発1000万人アクション、 原発をなくす全国連絡会、脱原発世界会議、 経産省前テントひろば、 再稼働反対阻止全国ネットワークなどの代表の発言
・エンディングライブ
主催:首都圏反原発連合 http://coalitionagainstnukes.jp/
協力:さようなら原発1000万人アクション / 原発をなくす全国連絡会 /脱原発世界会議 / 経産省前テントひろば / 再稼働反対阻止全国ネットワーク
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「反核医師の会」が規制委の「100ミリシーベルト以下安全」論の撤回を求め抗議
2013/12/20 Fri. 07:20
「声明」では規制委の「考え方」が「100ミリシーベルト以下は安全」としている点について最近の医学的見地や国際的動向を無視していると指摘し、「100ミリシーベルト以下安全」論を撤回し、最近の医学的見地、国際的動向について住民に隠さず伝えることなどを要求しています。
<原子力規制委員会への抗議声明>
「帰還に向けた考え方」にある4 つの重大な問題点
核戦争に反対する医師の会(反核医師の会・英文略称"PANW")
(東京都渋谷区代々木2-5-5 全国保険医団体連合会内)
2013 年11 月20 日、原子力規制委員会から、福島第一原発事故による汚染地域への「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的考え方(線量水準に応じた防護措置の具体化のために)」(以下、『考え方』と略)が発表された。
我々「核戦争に反対する医師の会」は、核兵器の廃絶を望み被ばく者を支援してきた医師・医学者の団体として、原発事故後の地域住民の生活や健康維持について、これまでも重大な関心を持ってきた。我々は、今回の『考え方』には放射線防護の点から、また住民主権という人権の観点からも大きな問題点があり、断じて認めるわけにはいかないとの結論に至ったので、ここに抗議声明を発表するものである。
1,100 ミリシーベルト以下の被ばくでも健康被害の可能性を認めるのが、現在の国際的動向である
今回の規制委員会の『考え方』の基本にある医学的認識は、低線量被ばくの評価に関する最近の国際的理解からは、明らかな誤謬を犯しており、医師・医学者としてとうてい容認できるものではない。100 ミリシーベルト以下の被ばくでは「疫学的に健康リスクの増加を証明するのは困難とするのが国際的合意」と、事故以来繰り返されてきた見解は、最近発表された複数の大規模疫学調査により大きく修正を迫られている。
10 万人以上を対象とした大規模な疫学調査では、100 ミリシーベルト以下でも「明らかな線量依存性の健康リスクの増加」が認められ、過剰な放射線被ばくは「少なければ少ない程よい」という原則を再確認することとなった。
今年3月に福島事故と関連してWHO が発表した報告でも、「福島県外も含む広い範囲の住民で、生涯の発がんリスク増加の可能性を否定できない」とされたのは、低線量被ばくと健康リスクに関する国際的動向に配慮したものと思われる3)。しかし、今回、原子力規制委員会が出した「考え方」は、このような国際的動向に全く注意を払ってお
らず、繰り返し表明してきた「100 ミリシーベルト以下は安全」とする恣意的な認識に拘泥し続けている。
我々は、『考え方』が基本にする“100 ミリシーベルト以下安全”論に、強く抗議する。
2,ICRP の勧告でも、積極的な住民参加による意思決定や健康管理の充実を強調している
今回の原発事故に伴う住民避難の基準は、ICRP による2007 年と2009 年の一般勧告、及び2011 年に福島事故後に出された文書によるところが大きい。その中で事故収束後に汚染が残る地域での居住を選択した場合「1~20 ミリシーベルトに抑えるべき」とされており、長期間にわたる可能性があるならば、「その幅の中でも可能な限り低い基準を設定し、線量低減のための最大限の努力の継続が前提」と明記されている。
このように年間20 ミリシーベルトは「緊急対応時の一時的指標」でしかなく、「帰還可能な汚染水準として示されてきたものではない」。
さらに、比較的線量が高い地域での居住では、「地域住民の健康管理体制の充実が不可欠」で、方針決定への住民参加とともに最終的には各個人の決断が重要であることも強調されている。福島事故後に政府や関係諸機関がとった実際の対応は、人権保護の観点からも厳しい国際的批判にさらされている。2012 年10 月に日本で行った調査にもとづく「国連人権理事会からの特別報告」(以下「グローバー報告」)は、原発に関する情報が国民に共有されない制度の不備と、事故後の政策決定への住民参加の不足について警鐘を鳴らし、社会的弱者も積極的に参加できるシステムの整備を求めている。
今後、地域住民の間で低線量被ばくに関する情報を共有し、帰還の条件についても住民が議論に積極的に参加できる場が形成され、的確に政策決定に反映されるシステムが確保されねばならない。今回の『考え方』では、住民参加の保障が全く不十分である。
我々は、ICRP勧告よりも大きく後退した“年間20 ミリシーベルト迄を帰還可能水準”と緩和する『考え方』に強く抗議する。
3,個人線量計による計測結果を重視することで、被ばくに対する個人責任や新たな社会的問題を生み出す危険がある
今回の『考え方』では、空間線量から予測される被ばく線量ではなく、個人線量計を用いた各々の計測結果を、個人の生活設計や管理にも用いるという考え方が示された。
線量計による被ばく管理は、仕事上やむをえない被ばくで利得を得る労働者や放射線取扱者にとっては、必須の要件である。しかしながら、個人線量計の測定が被ばくの実態を調査する一手段ではあっても、過剰な被ばくが利得どころかリスク増加にしかならない地域住民にとって、被ばくの多寡が個人責任に転嫁される恐れもある。
また、ガラスバッジ等の個人線量計による計測では、α 線やβ 線による内部被ばくは計測されず、γ線についても、計測は線量計の前方からの線量が中心で、その使われ方によっては被ばく量が過小評価されかねない結果に陥る恐れが多分にある。
さらに個人に被ばく管理を押し付ける線量計の利用は「被ばくした個人」を特定することにもなり、人権を守る上で新たな社会的影響をもたらしかねない。特に屋外活動による被ばくを避けたい小児や妊婦にとってその行動を必要以上に制約することにつながりかねず、新たな風評被害や社会的差別を防ぐ面からも、住民全体に適用するにはあ
まりにも問題点が多い方法と考える。個人線量計による計測結果は、その人個人のデーターであり、決して帰還基準などに使用すべきでない。住み続ける地域環境の規定である規準汚染度は、その地域の汚染度を客観的に表す「空間線量」(ICRP基準)や「土壌汚染」(ウクライナ基準)を使用した基準値でなければならない。
我々は、『考え方』の“個人線量計による計測結果を重視する”基準値設定に強く抗議する。
4,健康相談員による相談だけでは、住民に安全・安心の健康管理は不可能である
さらに、帰還の前提条件としては、住民の健康管理体制の整備が不可欠だが、今回の『考え方』では、健康相談員の活動と支援する拠点の整備があげられているだけで、公的な健診体制の整備や拡充、及び診療体制の充実についての具体的な記述が欠落している。前段3 にあげた「グローバー報告」では、1 ミリシーベルト以上の年間過剰被ばくが推定される地域全体で、「無料の健康診断や医療サービスの提供」が勧告されている
にも拘わらず、それを全く無視したものとなっている。ちなみに、今年3 月6 日の原子力規制委員会からの提言では、1999 年の茨城県那珂郡東海村のJCO臨界事故後に行われている健康管理(事故により1 ミリシーベルト以上の過剰被ばくが疑われる住民に対する無料の健診)について記載されていたにもかかわらず、今回の『考え方』ではそれが削除されており、意図的な変更を疑わざるを得ない内容となっている8。
我々は、住民の健康管理を、JCO事故後の健康管理体制から大きく後退させ、“健康相談員による相談だけに限定”する『考え方』に、強く抗議する。
以上のように、今回の『考え方』は、低線量被ばくに関する最近の医学的知見や国際的動向を無視するばかりか、一部では、同委員会より3 月6 日に出された「東京電力福島第一原子力発電所の事故に関連する健康管理のあり方について(提言)」より後退した内容となっており、加害企業や公的機関の責任を曖昧にしたものになってしまっている。また、事故の規模の違いと、費用負担の増大を心配してJCO事故後の対応等の健康管理体制からの後退を、福島に押し付けようとしているとすれは、けっして許されるものではない。この意図的な二重基準を許してしまえば、JCO事故後の健康管理体制をも後退させる危険性をも指摘せざるを得ないだろう。
我々は、国民の健康管理に携わる医師・医学者の団体として、今回出された『考え方』の内容と方向性について強く抗議するものである。そして、医学的知見や国際的動向が、理解されやすく整理して呈示され、各家庭や個人が自律した意思決定を行えることは、住民主体に政策決定する民主主義の根幹であることを再度強調して、以下の項目を提案し、必ずや実行に移されるべきであると要求する。
1、 “100 ミリシーベルト以下安全”論を撤回し、低線量被ばくの健康影響についての最新の知見、国際的動向を重視し、その情報についても住民に隠さず伝えること。
2、 “年間20 ミリシーベルト迄を帰還可能水準”と許容する提示は撤回し、帰還できる条件について住民との間で十分な情報提供による協議の場を設け、政策決定に反映させること。
3 、“個人線量計による計測結果を重視する”基準値設定と被ばく管理の住民押し付けをやめること。
4 、1 ミリシーベルト以上の過剰被ばくが疑われる地域の住民に、無料の健康診断サービスを、国と東電の責任で提供し、医療体制の充実を図ること。
以上、要求するものである。
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「E-10」の井戸で「トリチウム」濃度、再三最高値を記録
2013/12/19 Thu. 07:08
東電は12月16日、大量の汚染水漏れがあったタンク近くの観測用井戸「E-10」で、14日に採取した地下水から、1リットル当たり2万2000ベクトルもの「トリチウム(3重水素)」を検出したと発表しました。
この井戸では7日に採取した地下水から同2万ベクトル、12日に採取した地下水から同2万1000ベクトルと検出されていましたが、この日、最高値を更新しました。
この井戸は、8月に300トンの汚染水漏れが発覚したタンクから東北東に約40メートルの位置にあります。
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福島第一「違法残業」に労基署が是正勧告
2013/12/18 Wed. 07:21
報道によると、18社は8月半ばから10月半ばにかけて、同原発の1~4号機海側のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)にたまった高濃度汚染水に対する作業で、作業員に労働基準法の上限を超える残業をさせていたということです。作業現場は、1~4号機に近く、放射線量が非常に高い場所です。
この指摘に対し、東電広報担当者は「労働時間の管理は元請け会社にお願いしているので、違法残業の有無について知る立場にない」などと述べています。
危険作業を下請けに丸投げし、作業員の労働環境に責任を持たない東電の姿勢が改めて問われます。
【出典参考】2013年12月13日付け「しんぶん赤旗」
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東電―福島第一5・6号機の廃炉方針伝える
2013/12/17 Tue. 07:18
福島第一原発の5号機と6号機の廃炉を巡っては、ことし9月、安倍首相が直接、東電の廣瀬社長に要請したほか、地元自治体も強く求めていて、東電がいつ最終判断するのかが焦点になっていました。
この件について、東電は13日、第一原発が立地する双葉町と大熊町に幹部を派遣し、このうち双葉町では議会の全員協議会に福島復興本社の石崎芳行代表などが出席しました。
この中で東電側は5号機と6号機の廃炉の方針を伝えたうえで、1号機から4号機の廃炉作業のために、5、6号機の原子炉を作業員の訓練所として活用することなどを説明しました。
これに対して、双葉町側から異論はなく、廃炉の方針を了承しました。
協議会のあと、東電の石崎代表は、「廃炉の方針や今後の手続きなどを説明し、聞いていただくことができた。県にも報告をしたうえで年内にも正式に廃炉を決めたい」と話しました。
双葉町の伊澤史朗町長は「5号機と6号機は安定した状態だが、県内の被害を考えると稼働はあり得なかった。廃炉の判断をされたことはよかったと受け止めている」と話しました。
一方、会津若松市にある大熊町の仮役場には、東電の新妻常正常務が訪れました。
面会のあと渡辺利綱町長は、「今回の事故で多くの人が苦しんでいるので廃炉の方針は当然だと思う。個人的にはもっと早く決断してもよかったと思う」と話しました。
東電は、福島県にも理解を求めたうえで、18日に開く取締役会で2基の廃炉を正式に決めるとしています。
【出典参考】2013年12月13日配信「NHK NEWS WEB」
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「E-10」と呼ばれる井戸で「トリチウム」濃度、最高値を更新
2013/12/16 Mon. 07:11
この井戸は、「E-10」と呼ばれる井戸で、汚染水漏れタンクから東北東に約40メートルの場所にあり、この井戸ではこれまでの最高値を更新しました。
【出典参考】2013年12月15日付け「しんぶん赤旗」
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東海村前村長・村上達也氏を迎え「非核の政府を求める埼玉の会」が講演会開催
2013/12/15 Sun. 08:35
村上前村長は、東海村で起きた動燃火災事故(1997年3月11日)やJCO臨界事故(1999年9月30日)を受けて、原子力の安全確立や地方分権の街づくりに取り組んできたことなど講演しました。
また、世界のエネルギー政策の潮流は自然・再生エネルギーだと述べ、地方の良さを生かした地方主権の街づくりが求められると訴えました。
【出典参考】2013年12月14日付け「しんぶん赤旗」
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福島第一、観測用井戸で1リットル当たり180万ベクレル―過去最高値更新
2013/12/14 Sat. 09:16
この井戸は、「1-16」と呼ばれる井戸で、昨日紹介した9日に採取し同150万ベクレルを検出した同じ井戸です。これを上回り過去最高値となりました。
【出典参考】2013年12月14日付け「しんぶん赤旗」
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海側井戸で150万ベクレル検出、上昇傾向、過去最高
2013/12/13 Fri. 07:37
これは12月5日付け当ブログでご紹介した12月2日に1~4号機の海側の観測用井戸で採取した水からやはり「ストロンチウム90」などベータ線を出す放射性物質が同130万ベクレル検出されていますが、それをも超え、過去最高値を更新しています。
この数値は、約1ヵ月前の11月4日に採取した水の同54万ベクレルの約3倍で、濃度は上昇し続けていることが分かります。
東電は、放射性物質が海に流出するのを防ぐために、薬剤で土壌を固める工事をしていますが、、この工事が地下水の流れに影響を与えた可能性があると説明。新たな汚染水漏えいはないとしています。
【出典参考】2013年12月12日付け「しんぶん赤旗」
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反原連が年内トドメの大規模アクション「1222再稼働反対★国会大包囲」開催へ
2013/12/12 Thu. 20:22
主催は反原連ですが、さようなら原発1000万人アクション、 原発をなくす全国連絡会、脱原発世界会議、 経産省前テントひろば、 再稼働反対阻止全国ネットワークなども協力して取り組まれます。
主催者は「原発ゼロ」を訴え、原発再稼働・輸出に抗議する今年トドメの大抗議アクションに参加して欲しいと呼びかけています。
<年内トドメの大抗議!!!1222再稼働反対★国会大包囲>
日時:2013年12月22日(日)
会場:日比谷公園野外音楽堂および国会議事堂周辺
内容:
○12:30 開場
○13:00~14:00 集会(日比谷公園野外音楽堂)
○15:00 国会包囲
○15:30~17:00 大抗議
※上記タイムスケジュールは予定です。詳細は決まり次第反原連WEBにアップします。
主催:首都圏反原発連合 http://coalitionagainstnukes.jp/
協力:さようなら原発1000万人アクション / 原発をなくす全国連絡会 /脱原発世界会議 / 経産省前テントひろば / 再稼働反対阻止全国ネットワーク
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福島第一原発の汚染水漏れタンク近く--「トリチウム」濃度上昇
2013/12/11 Wed. 07:43
この井戸は、「E-10」と呼ばれる井戸で、汚染水漏れタンクから東北東に約40メートルの場所にあり、この井戸ではこれまでの最高値でした。これまでは5日に採取した地下水から同1万7000ベクレルが最高でした。
東電によると、この「トリチウム」濃度が上昇した原因について「8月のタンクの汚染水漏れが大本にあると思うが、直接の原因が何かは断定できない」と言うことです。
【出典参考】2013年12月10日付け「しんぶん赤旗」
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【警戒】 「エネルギー基本計画」原案に学校での「原発教育推進」盛り込む
2013/12/10 Tue. 07:58
福島第一原発事故から2年9ヵ月たっても「収束」すら見通しが全く立たないというのに、安倍晋三内閣の原発推進路線の危険性が改めて示された形です。
原案では「世代を超えて丁寧な理解増進を図るため、原子力に関する教育を行って行く」と強調。「エネルギーに関する基礎的な知識を教育プログラムの一環として取り上げることは、大きな効果が得られる」などと述べ、学校教育の現場で「エネルギー教育の推進」と銘打って「原発教育」を推進して行く姿勢を明らかにしました。そして、そのうえで、エネルギー事業者や行政職員に対し「積極的に教育現場に参加」するよう求めています。
原案は、原発を「安定的で運転費用が安く、温室効果ガスも出さない」などと、福島原発事故でその“うたい文句”が偽りだったことが明らかになったにも関わらず、それを改めて持ち出し、原発を「重要なベース電源」などと位置づけています。
このような原発の「安全神話」につながる内容を「エネルギー教育」との名で、学校教育にエネルギー事業者つまり電力会社や行政職員がおもむき、子どもたちに「原発教育」を押し付ける危険性をを原案は含んでいて、問題です。
【出典参考】2013年12月10日付け「しんぶん赤旗」
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財界・米国の意向を反映。原発は「重要なベース電源」と位置づけ--「エネルギー基本計画」原案
2013/12/09 Mon. 07:49
「ベース電源」というのは、一定量の電力を安定的に供給できる特長を表す専門用語ですが、環境団体からは「原発が『重要なベース電源』というのは全く受け入れられない。などの批判の声が出ています。
福島第一原発事故後、当時の民主党政権が2012年8月に発表したエネルギー政策に対するパブリックコメント(意見こうぼ)では、寄せられた約9万件の意見の9割が「原発は不要」と主張。こうした「原発ゼロ」を求める世論に押され、民主党政権では9月に「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指すと発表せざるを得なくなりました。
しかし、その後、財界と米国がこれに反発。日本経団連の米倉弘昌会長は当時の野田佳彦首相に電話し、「承服できない」と直接抗議、米エネルギー省のポネマン副長官も「意図せざる影響もありうる」と威嚇する始末でした。
2012年末に解散総選挙で政権を奪還した自民党・安倍政権は、すぐさま「原発ゼロ」目標を「ゼロベースで見直す」と表明し、指示しました。
「エネルギー基本計画」を議論する「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」では、原発に批判的な委員の多くが原発推進論者にすげ替えられました。
原案では、原子力規制委員会が安全性を確認すれば再稼働を進めると明記。さらに原発について電力の安定供給や費用面で優れていると指摘し、「新増設」にも含みを持たせている上、「核燃料サイクルの着実な推進」、「原発輸出の促進」も盛り込んでいます。
安倍政権は、年内に最終案を策定し、年明けに閣議決定する構えですが、エネルギー政策でも“暴走”が止まりません。
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原発建屋外で25シーベルト--最高値の放射線量
2013/12/08 Sun. 09:04
東京電力が作業員の被ばく対策のため、福島第一原発の1号機と2号機に隣接する高さ120メートルの排気筒の周辺で放射線量を調べた結果、建屋と排気筒をつなぐ配管の地上80センチの部分で、放射線量が今も1時間当たり25シーベルトという極めて高い値に上ることが分かったものです。
これまで2号機の格納容器の中で1時間当たり72.9シーベルトという値が計測されていますが、排気筒の値は建屋の外では最も高くなりました。
この値は周辺の放射線量から算出した推定値ですが、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ20分で達します。
東京電力は「配管内部に放射性物質が付着しているためではないか」と説明しています。
排気筒では、周囲の鋼材の骨組みに、地震の影響とみられる破断やひび割れが見つかっていて、東京電力は周辺への作業員の立ち入りを禁止するとともに、補強や解体に向けた対策を検討しています。
【出典参考】2013年12月7日配信「NHKニュース」、12月7日付け「しんぶん赤旗」
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エネルギー基本計画原案--「原発ゼロ」目標放棄
2013/12/07 Sat. 08:30
「ベース電源」というのは、一定量の電力を安定的に供給できる特長を表す専門用語ですが、発電量が天候に左右される太陽光や風力発電との違いを強調する狙いがあるとみられます。
福島第一原発事故で急速に広がった「原発ゼロ」の世論に押され、当時の民主党政権は2012年9月に「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指すと打ち出しました。しかし、自民党・安倍政権は「原発ゼロは現実性がない」(12月6日、茂木経産相)と述べる始末です。
原案では、原発について電力の安定供給や費用面で優れていると指摘し、「新増設」にも含みを持たせています。その上、「核燃料サイクルの着実な推進」、「原発輸出の促進」も盛り込んでいます。
安倍政権は、年内に最終案を策定し、年明けに閣議決定する構えです。
【出典参考】2013年12月7日付け「しんぶん赤旗」
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「脱原発をめざす首長会議」が河野太郎氏の講演会
2013/12/06 Fri. 07:20
脱原発を宣言した城南信用金庫(吉原毅理事長)もセミナーとして顧客を招待するもので、案内がきたものです。(一般傍聴者100名は事前予約制で先着順)
「脱原発をめざす首長会議」は東京電力福島第一原発事故を受け、原発に依存しない社会づくりを主張する地方自治体の首長らによる会議で、この日、開会あいさつに首長会議の元茨城県東海村村長だった村上達也氏が、閉会あいさつが同じく首相会議の静岡県湖西市長の三上元氏が担当します。
河野太郎氏は第一部として「原発事故の政府の最新状況-汚染水問題等」と題し講演、第二部は「ドイツ視察の意義と日本の自治体への提案」、「原発ゼロの社会への道-新しい公論形成のための中韓報告」の紹介(原子力市民委員会)があります。
<河野太郎氏講演会>
「原発事故の政府の最新状況-汚染水問題等」
日時:2013年12月15日(日)13:00開場
会場:東京・品川インターシティーホール
定員:500人
<一般傍聴者>事前予約制で100名とし先着順。
参加費:無料
主催:「脱原発をめざす首長会議」
詳しくは http://mayors.npfree.jp/?p=1589
【第一部】
13:30~ 開会 あいさつ 村上達也氏 (元茨城県東海村村長)
13:50~ 講演 「原発事故の政府の最新状況-汚染水問題等」
14:30 休憩
【第二部】
14:50~ ドイツ視察の意義と日本の自治体への提案
16:10 「原発ゼロの社会への道-新しい公論形成のための中韓報告」の紹介
(原子力市民委員会)
16:40 閉会 あいさつ 三上元氏 (静岡県湖西市長)
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福島第一原発、過去最高値更新--130万ベクレル検出
2013/12/05 Thu. 07:39
これは昨日も当ブログで紹介した過去最高の110万ベクレルをさらに上回るもので、海側の観測用井戸全体で最高値となりました。
この井戸は2号機の海側に位置する「1-16」と呼ばれる井戸。護岸から40メートルの距離にあります。
東電によると、護岸近くで汚染水の海への流出を防ぐために「水ガラス」を注入する地盤改良工事を行っていることや、地下水のくみ上げで高濃度の汚染水が近くに引き寄せられる現象が起きているのではないかとみています。
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福島第一原発、海側井戸で過去最悪110万ベクレル検出
2013/12/04 Wed. 07:31
これは11月28日に採取したもので、これまで最高だった25日採取の91万ベクレルから更に上昇し、過去最高にまりました。
この井戸は2号機の海側で護岸から約40メートルの位置にあり、地盤改良された護岸付近では汚染された汚染水が溜まっていると言うことです。
東電によると放射性物質の濃度が上昇したのは、8月からこの井戸付近で始めた地下水のくみ上げが原因と見ています。
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「神田香織-講談と講演のつどい」の感想アンケートから(2)
2013/12/03 Tue. 07:52
・今日の「講談と講演」すばらしかったです。もともと講談は興味がありましたが、神田さんの語り、内容から大きな力をいただきました。一人でも多くの人々に語り、訴え続けていただきたいと思います。また聞きたいです。(70代・女性)
・感動した。それ以外、言葉はない。(70代・男性)
・とてもよかったです。講談は初めて聞き、好企画でした。元気をいただき、フクシマのことを忘れてはいけないとつくづく思います。堅苦しい話でないのが良かったです。(60代・男性)
・大変良かった。新聞・TVなどで知らされない部分を知れて良かった。(60代・男性)
・とても明るくユニークで楽しかったです。「最高でした」(50代・男性)
・楽しい方ですね。政治の話も出て。(70代・女性)
・非常にタイムリーな講談と講演で、感動と本当に声を大にして秘密保護法反対!安倍は去れ!と叫び、行動をしていきたいと思います。(70代・女性)
・とても良かったです。非常にわかり易く、笑いと講談の中に真実が語られ、ともすれば日常から忘れがちな自分にあらためて政府、東電への怒りが湧いてきました。(70代・女性)
・とても良かった。(60代・性別不明)
・聴衆の表情がかたかった。もっとリラックスさせてほしい。(年齢・性別不明)
・東京・日比谷で神田さんにお会いしたので講談を聞きたくなり来ました。楽しかったです。大宮で映画も観ました。(70代・男性)
・講談界で貴重な存在です。漫談調とフクシマなまり、おもしろかった。(80代以上・男性)
・当時の悲惨な様子が現実のように思い出された。(70代・男性)
・戦争反対による語り部的要素の強い方なので、是非、幼少・児童たちに伝えていけるようにがんばってほしいです。(50代・男性)
・とても良かった。わかりやすく、面白く、講談のことも知ることができました。ありがとうございました。(60代・女性)
・重たいテーマをずっと講演しつづけてきた神田さんをすばらしいと思います。絶対と言っていいほどマスコミには取り上げられない道を進んできた事に敬意を表します。原爆、チェルノブイリ、フクシマ‥‥そして特定秘密保護法、私たちの知らない現実を教えてくださってありがとうございました。人間のおろかさを毎日のように感じています。人間の英知を今こそ示さなければ‥‥。(60代・女性)
・とてもよかったと思います。なによりも神田さんのような方がいて、力強く活動(講談!)されていることをうれしく思いました。「はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」の講談もホールで聞いてみたい。「チェルノブイリの祈り」の原作にも触れてみたいと思いました。(50代・男性)
・話は面白かったが、まとまった講談も時間をとって話してもらいたかった。(60代・女性)
・「はだしのゲン」の原爆の話、原発の話、汚染水の問題、チェルノブイリの話、笑いを間に入れ、神田さん自身の話、国が原子力の財団法人を作った昭和30年、東電に勧めたのは国であり、原発の後始末は国が全責任を持って果たすことを求めます。今日は有意義な夜でした。(60代・男性)
・とてもすばらしい。このホールで大勢で聞きたい。日本中・世界中に広げたい。(70代・性別不明)
・思ったよりも政治も入っていないし、なかなか上手に話を構成しているのにびっくり。「はだしのゲン」にも少し話が近づいてほしかったと思う。また香織さんの集いを計画して欲しいです。(80代以上・女性)
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「神田香織-講談と講演のつどい」の感想アンケートから(1)
2013/12/02 Mon. 07:44
神田香織さんの“怒りの話芸”=講談の一節と講演に参加の皆さんは「元気が出た」「大変よかった」との共通の感想を述べています。
「神田香織さんの講談と講演はいかがでしたか?」とのアンケートに次の回答がありましたので、ご紹介します。(事務局)
・型破りの「講談」におどろき、「はだしのゲン」の被爆シーンなど語りだけで引き込まれました。チェルノブイリもみんな引き込まれ、また笑いも誘いました。(70代・男性)
・講談は初めてでしたが、とても楽しく、あらためて原発と原爆への怒りや哀しみを感じることができました。けっして忘れてはならない、忘れられないお話でした。また機会があればお聞きしたいです。(30代・女性)
・「はだしのゲン」のマンガを読んで、興味をひかれて参加しました。初めて講談を聞きました。情景がくっきりと浮かんでくるようで感動しました。こういう機会があったことはとても良かったと思います。(30代・女性)
・とても感動しました。原発問題についてよく勉強されていると思いました。(60代・女性)
・良いお話をありがとうございました。(70代・女性)
・よかったです。(60代・男性)
・感動しました。“声”の力を実感。よい企画を有難うございました。(70代・女性)
・とても楽しく、内容の深い話が聞けて良かった。(70代・女性)
・身振り、手振りと豊かな語り口(軽妙な)楽しいひと時でした。演説なども語りかけるように話すことができればよいと思います。読み上げでなく。(60代・男性)
・言葉の力、語りの力を、思い知りました。すごい力だと思います。(50代・男性)
・素晴らしい講演でした。(80代以上・女性)
・大変良かった。難しい(悲しすぎる)話も笑いを含めて理解しやすく話してくれてすばらしい。(60代・男性)
・胸につきささる講演でした。現在の私どもはどんなに幸せでいられるのを心にしみました。もう一度、どこかでお話を聞きたいと思っております。身近の人たちに話を広げたく思っています。(年齢不明・女性)
・言葉のしゃべり方で、より想像し易く、話の内容を聞くことができました。大人も子どもも定期的に現在の政治(社会)と過去をまじえて、話を聞けたらと思いました。(30代・女性)
・とても良かったです。今度は舞台で、ホールでお願いします。(60代・女性)
・素晴らしかった!(50代・女性)
・「はだしのゲン」の講談は涙とともに聞きました。やはり生の声で聞くものは、とても圧巻で素晴らしいものでした。友人や職場の人にも話したいと思います。(60代・男性)
・今日はこのようなつどいに参加してよかったです。ほんとうに今晩はありがとうございました。目の前できいててよかったです。感動しました。(80代以上・女性)
・心からの話芸に知らずに心なごやかにひきつけられる、すばらしい講談でした。「はだしのゲン」から本当に原爆のおそろしさ、原発を人がコントロールできない恐さがよく伝わりました。(60代・男性)
・笑いがあり、涙があり、でも大事なことは強く明るくわかりやすくはっきりと言葉にして下さって、おおきな勇気をもらいました。とってもよかったです!来てよかった!(40代・女性)
(つづく)
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