福島原発で核燃料デブリ試験的取り出しに成功ーー大震災から13年
2024/11/09 Sat. 09:03
■福島原発事故から13年、初めて核燃料デブリの取り出しに成功
長い期間、延期に次ぐ延期をしてきた福島第一原発の溶け落ちた核燃料デブリの試験的取り出しについて、運営する東京電力は11月2日、成功したと発表しました。
東日本大震災が発生した2011年から13年目。日本政府が約束した2051年の福島原発廃炉のために必須であるデブリ取り出しが行われ、計画が本格化するかどうかが注目されます。
■取り出した5ミリの核燃料デブリは毎時0.2ミリシーベルト
福島原発1~3号機に残っている核燃料デブリは推計880トンと言われています。この日、格納容器の外に移すのに成功したのは直径約5ミリ大。極微量であるものの、廃炉のための重要な一歩を踏み出したわけですが、東電はこの時点を取り出しの「完了」と位置付けています。当初取り出しは最大3グラムとしていましたが、結局0.7グラム(11月8日発表)でした。
今回取り出したデブリは別途の格納庫内の特殊装備(隔離箱)の中に保管中で、東京電力は放射線量を5日に測定したところ、昨日の当ブログで紹介したように、放射線量は毎時0.2ミリシーベルトと、基準とする毎時24ミリシーベルトを下回りました。危険レベルを超えた場合は、デブリをまた格納容器の中に戻す予定だったということです。
取り出し決定が出れば専用容器に入れて茨城県の日本原子力研究開発機構(JAEA)などの研究施設に移され、ここで実際にデブリの硬さや成分などを約1年かけて研究することになるそうですが、研究結果は福島原発廃炉作業のための資料として活用される予定です。
■トラブルで延期に次ぐ延期の末に
東京電力が核燃料デブリ取り出しに動き出したのは2021年でしたが、装備の問題で延期に次ぐ延期を繰り返しました。ロボット形態の装備を開発して試験的な取り出しに挑戦したのは今年8月。長さ22メートルの伸縮式パイプの先端に爪形器具を付け、原発の格納容器の内側に入れる形で挑戦しました。
しかしパイプ連結のための作業で職員が順序を誤って配列し、作業が中断。東京電力の経営陣が急派されて原因を分析しましたが、点検不足という事実が明らかになり、下請け任せの東電の姿勢に非難が寄せられました。
9月に再度挑戦したものの今度はカメラにトラブルが発生。装置の先にカメラを付けて遠隔で状況を確認しながら核燃料デブリを取り出そうとしましたが、映像が映らずまた作業が中断したという経緯がありました。
■本格的取り出しはいつ、福島原発廃炉への道険し
今回、東京電力が「廃炉のための最大の難関」に挙げる核燃料デブリの取り出しに試験的に成功しましたが、推計880トンの核燃料デブリを完全に取り出し、廃炉時点が具体化するまでには相当な時間がかかる見込みです。なぜなら今回の試験的取り出し作業も当初2021年に実施する予定でしたが、装置の開発などで約3年遅ましたし、今回取り出した核燃料デブリの分析を通じて今後計画を樹立した後、実際の着手に入るからです。具体的なデブリ取り出し工法も、取り出したデブリをどこに運ぶかもまだ決まっていないのですから。
【出典参考】2024年11月4日配信「中央日報」、8日付け「しんぶん赤旗」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【署名】巨額の原発新増設コストを国民からこっそり徴収する新たな制度 #RABモデル の導入をやめてください
https://foejapan.org/issue/20240915/20366/
個人の署名はこちらから>https://chng.it/dnjCThjHXV
団体賛同はこちらから>https://forms.gle/Teai8EsY1svPmYa86 ???????
呼びかけ人・呼びかけ団体>https://foejapan.org/issue/20240915/20366/#yobikake
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「エネルギー基本計画」に意見を出そう!――再エネ増やして変えよう、日本のミライ!
市民が公式に参加する場はほとんどない・・・のですが、パブリックコメントが始まるまでの間、いつでも、だれでも、何度でも意見を提出できる「意見箱」があります。
提出された意見は、基本政策分科会の開催時に資料として掲載され、委員に配布されます。
せっかくのこの機会を最大限に活かしたい!!!
ぜひ一緒に意見を出しませんか?
一言でも、2~3行でも大丈夫です。
■ワタシのミライ https://watashinomirai.org/
意見提出はこちらから▼
エネルギー政策に関する「意見箱」(資源エネルギー庁)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※能登半島地震で露呈した「原子力災害対策指針」の欠陥――
原発をこれ以上動かさないで
▲画像をクリックすると拡大されます。(※第1次賛同署名は終わりました。)
※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ!
▲画像をクリックすると拡大されます。(※緊急行動は終わりました。)
#ロシアはウクライナ侵略をやめろ!
#ウクライナ原発への攻撃は許さない!
#エネルギー危機、脱炭素化を口実の原発回帰は認めない!
#まやかしのGXにノー
#原発は最大のグリーンウォッシュ
#NotMyGX
#福島原発事故は終わっていない
※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf
※岸田政権の新・原発推進政策の撤回を求める全国署名
■署名用紙が必要な団体は、原発をなくす全国連絡会事務局まで
電話:03-5842-6451 Fax:03-5842-6460 メール:[email protected]
(請願署名のため、FAXやコピーで提出は不可)
2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に!
#日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
#米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を
■「原発を考える戸田市民の会」公式ホームページ
http://genpatsutoda.web.fc2.com/
■「原発を考える戸田市民の会」併設ブログ
http://genpatsutoda.blog.fc2.com/
■「原発を考える戸田市民の会」ツイッター
http://twitter.com/genpatsutoda
■「原発を考える戸田市民の会」ツイログ
http://twilog.org/genpatsutoda
長い期間、延期に次ぐ延期をしてきた福島第一原発の溶け落ちた核燃料デブリの試験的取り出しについて、運営する東京電力は11月2日、成功したと発表しました。
東日本大震災が発生した2011年から13年目。日本政府が約束した2051年の福島原発廃炉のために必須であるデブリ取り出しが行われ、計画が本格化するかどうかが注目されます。
■取り出した5ミリの核燃料デブリは毎時0.2ミリシーベルト
福島原発1~3号機に残っている核燃料デブリは推計880トンと言われています。この日、格納容器の外に移すのに成功したのは直径約5ミリ大。極微量であるものの、廃炉のための重要な一歩を踏み出したわけですが、東電はこの時点を取り出しの「完了」と位置付けています。当初取り出しは最大3グラムとしていましたが、結局0.7グラム(11月8日発表)でした。
今回取り出したデブリは別途の格納庫内の特殊装備(隔離箱)の中に保管中で、東京電力は放射線量を5日に測定したところ、昨日の当ブログで紹介したように、放射線量は毎時0.2ミリシーベルトと、基準とする毎時24ミリシーベルトを下回りました。危険レベルを超えた場合は、デブリをまた格納容器の中に戻す予定だったということです。
取り出し決定が出れば専用容器に入れて茨城県の日本原子力研究開発機構(JAEA)などの研究施設に移され、ここで実際にデブリの硬さや成分などを約1年かけて研究することになるそうですが、研究結果は福島原発廃炉作業のための資料として活用される予定です。
■トラブルで延期に次ぐ延期の末に
東京電力が核燃料デブリ取り出しに動き出したのは2021年でしたが、装備の問題で延期に次ぐ延期を繰り返しました。ロボット形態の装備を開発して試験的な取り出しに挑戦したのは今年8月。長さ22メートルの伸縮式パイプの先端に爪形器具を付け、原発の格納容器の内側に入れる形で挑戦しました。
しかしパイプ連結のための作業で職員が順序を誤って配列し、作業が中断。東京電力の経営陣が急派されて原因を分析しましたが、点検不足という事実が明らかになり、下請け任せの東電の姿勢に非難が寄せられました。
9月に再度挑戦したものの今度はカメラにトラブルが発生。装置の先にカメラを付けて遠隔で状況を確認しながら核燃料デブリを取り出そうとしましたが、映像が映らずまた作業が中断したという経緯がありました。
■本格的取り出しはいつ、福島原発廃炉への道険し
今回、東京電力が「廃炉のための最大の難関」に挙げる核燃料デブリの取り出しに試験的に成功しましたが、推計880トンの核燃料デブリを完全に取り出し、廃炉時点が具体化するまでには相当な時間がかかる見込みです。なぜなら今回の試験的取り出し作業も当初2021年に実施する予定でしたが、装置の開発などで約3年遅ましたし、今回取り出した核燃料デブリの分析を通じて今後計画を樹立した後、実際の着手に入るからです。具体的なデブリ取り出し工法も、取り出したデブリをどこに運ぶかもまだ決まっていないのですから。
【出典参考】2024年11月4日配信「中央日報」、8日付け「しんぶん赤旗」
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【署名】巨額の原発新増設コストを国民からこっそり徴収する新たな制度 #RABモデル の導入をやめてください
https://foejapan.org/issue/20240915/20366/
個人の署名はこちらから>https://chng.it/dnjCThjHXV
団体賛同はこちらから>https://forms.gle/Teai8EsY1svPmYa86 ???????
呼びかけ人・呼びかけ団体>https://foejapan.org/issue/20240915/20366/#yobikake
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「エネルギー基本計画」に意見を出そう!――再エネ増やして変えよう、日本のミライ!
市民が公式に参加する場はほとんどない・・・のですが、パブリックコメントが始まるまでの間、いつでも、だれでも、何度でも意見を提出できる「意見箱」があります。
提出された意見は、基本政策分科会の開催時に資料として掲載され、委員に配布されます。
せっかくのこの機会を最大限に活かしたい!!!
ぜひ一緒に意見を出しませんか?
一言でも、2~3行でも大丈夫です。
■ワタシのミライ https://watashinomirai.org/
意見提出はこちらから▼
エネルギー政策に関する「意見箱」(資源エネルギー庁)
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※能登半島地震で露呈した「原子力災害対策指針」の欠陥――
原発をこれ以上動かさないで
▲画像をクリックすると拡大されます。(※第1次賛同署名は終わりました。)
※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ!
▲画像をクリックすると拡大されます。(※緊急行動は終わりました。)
#ロシアはウクライナ侵略をやめろ!
#ウクライナ原発への攻撃は許さない!
#エネルギー危機、脱炭素化を口実の原発回帰は認めない!
#まやかしのGXにノー
#原発は最大のグリーンウォッシュ
#NotMyGX
#福島原発事故は終わっていない
※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf
※岸田政権の新・原発推進政策の撤回を求める全国署名
■署名用紙が必要な団体は、原発をなくす全国連絡会事務局まで
電話:03-5842-6451 Fax:03-5842-6460 メール:[email protected]
(請願署名のため、FAXやコピーで提出は不可)
2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に!
#日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
#米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を
■「原発を考える戸田市民の会」公式ホームページ
http://genpatsutoda.web.fc2.com/
■「原発を考える戸田市民の会」併設ブログ
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■「原発を考える戸田市民の会」ツイッター
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[edit]
« 原発回帰をすすめるという国民的議論もなく、AIに便乗する形で原発の新増設、再稼働でいいのか? ーーサンデーモーニング | 試験的に取り出した核燃料デブリの放射線量は毎時0.2ミリシーベルトと判明 »
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