2024.1熊野古道、中辺路をハイクしてきました。その4
2日目。
道の駅本宮から熊野本宮大社前バス停の駐車場に移動。ここから昨日の終了場所だった小広峠バス停までバスで移動して、熊瀬川王子から熊野本宮大社まで続く中辺路ハイクを再開。つまり車をゴール付近にデポって、ハイク終了とともに車を回収するという算段だ。
5:44熊野本宮よりバス乗車、6:29小広峠バス停下車。まだ陽は登らず辺りは真っ暗。ヘッドランプをつけて、ハイク再開。厚めのフリース素材のミッドレイヤーにソフトシェルを着ていても寒い。
草鞋峠、岩神峠(2024.1月時点で通行不可、う回路あり)、三越峠を越えて発心門王子を目指す。
最初の難関、草鞋峠を抜ける頃には陽も登りはじめ、体も温まる。標高300~800mの峠を淡々と歩き、途中、空腹を覚えると道端にシートをひいて休憩し、行動食を食べたりお湯を沸かしてコーヒーなどを飲む。平日の、ましてや山奥では人とすれ違う事もなく心細くはあるが、この中辺路は案内標識もしっかり出ており、非常に歩きやすく迷う事も少ないと思う。
木々の隙間から漏れる陽の光も淡く美しい。辺りに聞こえるのは時折り吹く優しい風に草木がなびく音と、僕のブーツが地面を踏みしめる音だけ。静かな、静かな山道を一人、黙々と歩く。
11km程峠を上ったり下ったりしてようやく発心門王子へ。そこからはもう、道は緩やかに熊野本宮大社に向かって下っていく。民家も増え始め、緊張感もほぐれる。
水吞王子、伏拝王子を経て、三軒茶屋跡~熊野本宮大社間の 「ちょっと寄り道展望台」から大斎原と大鳥居を望む。あと一息。
15:32熊野本宮大社着。本殿で怪我無く無事にハイクを終えた事に感謝しながらお詣り、詰所では煌びやかな御守りを見物する。ジョジョの作者荒木飛呂彦デザインの御守りにはそそられたが、まぁまぁの金額だったので我慢。
駐車場に止めた車に戻り、登山靴を脱ぎ、サンダルに履き替えると、足元から開放感が全身に広がっていく感じがして、ほっと一息。
ロングハイクをしていて、この瞬間が一番心地よい瞬間かもしれない(笑)
2024.1熊野古道、中辺路をハイクしてきました。(了)
行程 1日目滝尻~熊瀬川王子/2日目熊瀬川王子~発心門王子~熊野本宮大社
行動時間 1日目8時間56分/2日目8時間50分
移動距離 1日目21km/2日目18.44km