JR笠置駅にて
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2023年8月、盛夏。
早朝、JR奈良駅着。閑散とした市街地を抜け、木陰で休む鹿を横目に春日大社の参道を抜け、滝坂の道へと向かいました。滝坂の道は通称「柳生街道」の入り口で、その名の通り、柳生まで続くハイキングロードです。
今年の夏は猛暑で、その日も例外ではなく、日が昇り始めると気温もぐんぐん上がりすでに汗だくでした。木々の生い茂った石畳の道を歩けば、日も遮られ涼しくなるのかと思いましたが、風が抜けないせいかとても暑かったです。また速度を上げようとランニングシューズを履いてきたのですが、石畳という不整地には向かず、滑るわ足裏が痛くなるわで散々でした。
滝坂の道を抜けたところで峠茶屋に到達。ここは年老いたおじいちゃんが一人で切り盛りされており、僕は何度か訪れていますがおじさんは一向に覚えてくれません(笑)
縁側に座って生ぬるいほうじ茶と手作りのわらび餅を戴きました。その横でおじいちゃんは「今年は暑すぎや、誰もこの辺歩いてこおへんから、商売も上がったりや。」とぼやいていました。
2023.8
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スマホ(途中、コンデジのバッテリー切れにて)
峠茶屋を後にして再び歩き出しました。
夏真っ盛りの一日、日差しが強く照り付け、木々や建物の影が焼き付けられるようにアスファルトに強く落ちています。もくもくと白い雲が様々な形で空を泳ぐ、賑やかな夏空でした。
歩くだけで汗がしたたり落ち、心拍数も上がる一方。頭がぼーっとしてくると歩みを止めてあぜ道の木陰で小休止。ザックを下ろし、座りこむと田畑のうえをなでるような風が吹き、青田波がたちました。何とも気持ちの良い風でした。
沢山の氷を詰め込んだ水筒のふたを開けて、ゴクゴクと喉を鳴らしながら水を飲むと、心から生き返ったような気持ちになりました。
スマホ