島根に行ってきました、その6
日御碕神社から日御碕灯台までは、松並木の遊歩道が整備されており歩くことが出来る。
長時間の強行ドライブで凝り固まった体をほぐすには丁度良い運動だった。
RICOH GXR/Voigtländer ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO
日御碕神社から日御碕灯台までは、松並木の遊歩道が整備されており歩くことが出来る。
長時間の強行ドライブで凝り固まった体をほぐすには丁度良い運動だった。
かつては北前船の寄港地だった鷺浦。長年の風雪に耐え、今は朽ち果てつつあるものの、格子窓のはまった大きな屋敷や重厚な土蔵などが連ねており、往時の面影を色濃く残している。
日の沈んだ真っ暗な海沿いを流す。
車内で激しい空腹感を覚えると、朝から総菜パンを口にしたのみでほとんど何も口にしていなかった事に気づく。
温かいご飯を求めて、松江に向かう。
松江のラーメン屋、長さんで遅い夕食をとる。
店主は客のあしらいは下手だったけど、ラーメンは美味しかった。
玉造温泉は、夜の9時を過ぎても大盛況。
宍道湖畔をグルグル回って、適当な空き地で車中泊。
行きかうトラックの音で目が覚める。まだ日も登らないうちから、宍道湖沿いの道は結構な交通量。
外は0度近い気温で、飲み残したお茶が凍りかけていたけど、僕自身はバーナーで温めたお湯をいれたペットボトルを湯たんぽ代わりに寝袋の足元に入れていたので、朝までぬくぬくだった。
外に出て車を止めた空き地をふらふら歩きながら歯ブラシをくわえる。歯磨きをしながら、明るくなり始めた宍道湖の対岸を見つめる。生ぬるいペットボトルのお湯で口をゆすぎ、勢いよく吐き出す。。
いいね、今僕は座敷犬程度の、ささやかな自由を味わっている。そんな気がした。
大根島は島根県の中海に浮かぶ、ホントに小さな島。
島には廃船の、竜骨だけが浮かぶいわゆる「船の墓場」と呼ばれる場所があったり、「べた踏み坂」と呼ばれる江島大橋があったりと、なかなか面白い。
2日間に渡る島根を巡る旅。この2日間という時間を得るにあたって、家庭、仕事のスケジュールを調整した。そうして獲得した貴重な時間に、「あなたは島根で何をしてきましたか?」と聞かれると、少し考えてからきっと「ひたすら日本海を見ながらハンドルを握っていました。」と答えるだろう。勿論、撮りたい景色を求めて、あちこちでカメラのシャッターを切った。写真を撮る行為は、構図を決めるまでに時間はかかることはあっても、シャッターを切るのに費やす時間はほんのわずかだ。写真を撮る時は休憩も兼ねているから、食事の時以外は、ひたすら車を走らせていた事になる。
これが有意義な時間の使い方なのかどうかは、いまだにわからないでいるが、年齢を重ねるごとに実感する時の流れの速さと、その限りある時間の貴重さ。
今の僕にできる事は、後悔のないよう、その限りある貴重な時間を、「跡形もなく食いつぶす。」だけだ。
島根に行ってきました。(了)