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踏み後

#5996


 職場が変わってはや半年が過ぎた。経験頻度の多い業務についてはぼちぼち把握できていて、率先して行える場面も増えてきた。半面まだまだ分からないとこも沢山あって、周りのスタッフに迷惑をかける事もしばしばだ。煩雑な業務やうっとおしい人間関係にうんざりして一度は見切りをつけ退職したこの会社。色々あった後、恥を忍んで出戻ってみると、以前は気づかなかったいいところも沢山ある事を実感している。仕事量はあいわからず、うんざりするほど多いし、やな奴はやっぱりやな奴で、結構のさばったままだけど。

 職場は10階建てのビルの1階にあって、人が行き来しやすいところにあるので以前の職場の人間が、僕を見つけては声を掛けてくれる。中には30分以上居座って立ち話をしていく上司や(周りのスタッフの目が痛い・・・。)僕のいない間にやってきて、僕の勤務表を勝手に見て勝手にツーリングや山行計画を立てる後輩もいたりして(笑)

 最近の休みはひたすらハイク&登山。山頂から見る景色も最高だし、山ご飯も美味しいけど、一番気に入っているのは靴が地面を踏みしめる時にリズムよく鳴る、土の音、かな。

 雪が山を覆ってしまう前になるべく多くの山に登って、自身の踏み後を残していきたい。

嫁さんとハイク

#5997


 休日は山、仕事の日は夜にランニング。そんな毎日を送っていたら、足をやってしまった。足裏が痛くて思うように動けない。ネットで自分なりに調べてみたけどたぶん足底筋膜炎だろう。理由はたぶん、っていうか絶対オーバーユース。おかげでロングハイクに出かけようと取得した連休は自宅療養になってしまった。

 のめり込むと、とことんいってしまう自分の性格が恨めしい。

権現山

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稜線歩き

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 蓬莱山。

 30Lほどのザックを担いで、辺りの山を縦走してきたおじさんが僕と友人の前を歩いていた。そのおじさんは山頂の眺めの良いところで腰を下ろして休憩し、コーヒーの湯を沸かしはじめた。とそこへ、ゴンドラで山頂まで登ってきたであろう綺麗なワンピース姿のおばちゃんがやってきて、珍しい者でも見るかのように「ロープウェイに乗らないで登ってこられるのか、ならどこから登ってきたんだ、ザックは重たくないのか、コーヒーは美味しいか。」と絡み始めた。おじさんはたじたじになりながら応対していた。

 蓬莱山は近年に作られた琵琶湖テラスやジップラインをお目当てに、多くの観光客がロープウィに乗ってやってくる。あたりを見回すと、ザックを担いだ登山者はぼくらとおじさんだけで、他はお洒落に着飾ったカップルや軽装のおじさん&おばちゃんばかり。これほど登山者が浮いて見える山はなかなかあるまい。

デイキャンプ

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 足を痛めて山に入る事も、走ることもできなくなって休日を棒に振る事になると思っていた矢先、後輩からデイキャンプのお誘いを受けた。とある渓谷の空き地に車を停めて、人の入ってこない秘密の場所まで彼と荷物をもって歩く。

 僕が落ち葉や枝、前に誰かが燃やし残したであろう薪の残りを拾い集めて焚火を始める。その横で後輩がホットサンドや焼き芋を作ってくれて、最後にドリップコーヒーを淹れてくれた。
 ホットサンドは表面がよく焼けていてサクッとした歯ごたえ、中に入れてくれたコロッケとポテサラがはみ出すように口の中に出てくる。何ともジューシーで、何枚でもいけちゃう美味しさ。
 焼き芋なんかはめちゃくちゃ甘くて、もうケーキみたいだった。彼の家には薪ストーブがあってよく作るらしいのだが、子供たちに大人気なんだとか。

 その日の空はどんより曇っていて風が冷たかった。焚火に近寄って手をかざすとストーブとはまた違った、柔らかな暖かさが沁みる。小枝で燃えている薪をいじりながら火が様々な形に変わっていくのを楽しむ。
 コーヒーを飲みながら、お互いの近況やバイクの話、キャンプ道具の話、カメラの話、山の話と会話が尽きない。職場で出会って趣味が同じだったことから意気投合し、つるむようになってからもうすぐ20年。その間に結婚したり、子供が出来たり、離婚したり職場が変わったりと色々あったけど、僕らは今もこうして同じ時間を共有できる貴重で大切な友人だ。

 後日、彼が作ってくれたホットサンドがあまりに美味しかったので家族にも食べさせたいと思い、ホットサンドメーカーを買った。

良いバイク屋さんと最悪(もはや災厄)なバイク屋さん

#6000


 カブのヘッドライトが切れたのが半年前。仕事帰りにまた切れた。時間も遅いので、帰宅途中にあるバイク屋さんでバルブを交換してもらった。が、数週間でまた切れる。あたりが悪かったのかとまた同じバイク屋で交換してもらったが、しばらくのちにまた切れる。これはおかしいと、そのバイク屋に持っていくと店にあった同じバルブの中古を「今回はタダでいいから。」とつけてもらう。「タダでいいからじゃねえだろ!」と思ったものの、こんなバイク屋に持ち込んだ俺が悪かったと、休日に自宅からは少し遠いんだけど、いつもお世話になっているバイク屋さんに持ち込む。

 バルブは中華製の粗悪なものが付いていると指摘を受ける。しかも純正品より高い値段で売りつけられていた事を知って怒りを覚える。バルブが切れる原因はそれだけではなく、ソケットの問題だったようで1時間ほどカブを預ける。待ち時間に店周辺をぶらついて、戻ってくるとちゃんと時間通りに修理は完了している。店主は、「この型のカブについているソケットは壊れやすいから、ひとつ前の型のカブについていた頑丈なソケットに交換したし、もう大丈夫。」と言ってくれた。

 修理代金を支払い、お礼を言って店を後にする。走り出して気づいたのだが、スタンドの動きがスムーズになってるし、ミラーの位置も調整されている。ギアチェンジの時にカチッとした感じがよく伝わるのでチェーンの調整もしてくれたようだ。タイヤの空気圧も。店主は何も言わなかったけど。

 以前、枚方の自称BMW専門を謳う、何度修理代金を払ってもバイクが直らない(直せない、ついには客のせいにする)最悪なバイク屋に散々な目にあわされた事で凝りていたのに、また信用できないバイク屋に預けてしまった自分に腹が立つ。と同時に、いつものバイク屋さんの仕事に対する姿勢と対応と素晴らしさを再確認。僕の2台のおんぼろオートバイはこの人のおかげで今も走っていられるという事は間違いない。

 ただ、ただ感謝。

(写真は良いバイク屋さんの店先に並んでいたカブです。)

休日、オートバイで。

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 来週から天気が崩れて、師走並みに気温が下がるようだ。その前にと久しぶりにオートバイに火を入れる。半月以上乗っていなかったけど、すんなりエンジンがかかって一安心。このオートバイはOIL量が少ないので、走りながら暖気する為、エンジンが温まるまでは回転は上げずに、ソロリ。静かに走り出す。

 16の頃からずっとオートバイに乗っていて、日帰りで行ける範囲は方々行きつくしてしまい、今では行き先に困る。何度言っても良いところは良いのだけど新鮮味に欠けるのは事実だ。それでもツーリングする以上行き先を設定しないといけないので、安易にビワイチにした。

 京都から湖西バイパス、高島方面へ向かう。とちゅうの白髭神社は鳥居の前にはいつの間にか不格好な看板が出来ていて、景観破壊。メタセコイア並木は色づき始めの状態。来週が見ごろかな。
 湖岸道路に沿って奥琵琶湖パークウェイへ駆け上がり展望台から俯瞰。天気も良く日差しもぽかぽか。といっても日陰に入ると肌寒い。この時期、もうワックスコットンのジャケットでは薄着だったか。パークウェイから湖岸道路に戻り、適当な空き地にオートバイを停車。枯れ木を拾いながら波打ち際まで歩く。ウッドストーブで焚火。お湯を沸かしてコーンスープを作る。コンビニで買った総菜パンを食べながらそれを飲む。

 対岸には滋賀県最高峰の伊吹山が見えた。11月中に登頂する予定だったけど、足を痛めて今は療養中。治る頃には冠雪しているだろうな。
 来年こそは必ず。

 15時を過ぎて早々に日は傾き始める。寒くなる前に帰ろう。

 その前にお気に入りの峠を一つ越えてから、ね。