ガンの手術後、一番心配なのは当然再発です。
時々、それを異常に恐れている患者さんを見ます。
再発を異常に心配するか、
楽観的いられるかは患者さんの性分であり、
どうすることもできませんが、
心配してもしなくても結果は一緒です。
否、余計に心配をしてしまう方が、
免疫力を下げてしまうように思います。
再発を抑制するには免疫力も大きな威力を発揮しているはずです。
それに、同じ時間を過ごすならば、
ビクビクして生活するより、
楽しく毎日を過ごしたほうがトクに決まっています。
気楽に術後の生活を楽しんでください。
何回か書きましたが、
「ガンになって良かった」
といわれる患者さんも少なくありません。
ガンという病気を患ったからこそ、
それまでにはない、
充実した人生を送ることができると感じておられるようです。
そのとおりだと思います。
深刻に考えないことは重要ですが、
あまり楽観的に考えすぎて、
ガンが再発する病気であることを忘れてしまう呑気な患者さんもいます。
以前にも書きましたが、
“その時”ご自身がとるべき行動だけは、
何も無いうちからシッカリと計画を立てておくべきだと思います。
また、術後の経過を見ていく上で、
腫瘍マーカーの変化は、
大きな指標の一つになりますが、
正常範囲にあるから安心ということはありません。
僅かずつでも、
数回の検査で連続して増加傾向が見えたなら、
先ず、再発を疑ってかかるべきだと思います。
「再発 → 標準的抗癌剤治療」
と、短絡的に考えている医者であれば、
4月10日の「エビデンスに忠実に!」
で書いたとおり、
その主治医の武器は標準的抗癌剤治療だけですから、
何時その治療を開始しても、
結果は同じです。
治療開始時点から、
エビデンスどおりの期間しか生きていることはできません。
したがって、
その医者は、腫瘍マーカーの動きから
再発が怪しいと考えていても、
「まだ普通の生活ができる間は、安心させてあげよう」
という思いやりから、
「心配ないですよ」という言葉で患者さんを安堵させることもあります。
そうとしか考えられない経過を見せてくれる患者さんもしばしば見かけます。
明らかに漸増している腫瘍マーカーの数字を見ても、
「大丈夫」の一点張りで、
何も検査をしてくれない、
ということをセカンドオピニオンなどで時々耳にします。
いくら正常範囲内であっても、
相当に怪しい動きというものもあります。
それを医者は重々分かっていても、
患者さんのためを思い、
“その時”まで何も言わない、
ということはあります。
しかし、再発後の武器を標準的抗癌剤治療だけではなく、
ガン治療を様々な方面から考えたなら、
再発後でも、
あまり深刻な状況でなければ、
根治への治療が考えられることもあります。
もし、根治が望めないような再発様式であったとしても、
早いうちであれば、
その再発してきたガンと、
末永く同居していける可能性は高くなります。
自覚症状を発現する再発ガンとの同居は、
なかなか難しいものがあります。
再発に怯える必要はありませんが、
その兆候だけはけっして見逃さないでください。
以上 文責 梅澤 充
時々、それを異常に恐れている患者さんを見ます。
再発を異常に心配するか、
楽観的いられるかは患者さんの性分であり、
どうすることもできませんが、
心配してもしなくても結果は一緒です。
否、余計に心配をしてしまう方が、
免疫力を下げてしまうように思います。
再発を抑制するには免疫力も大きな威力を発揮しているはずです。
それに、同じ時間を過ごすならば、
ビクビクして生活するより、
楽しく毎日を過ごしたほうがトクに決まっています。
気楽に術後の生活を楽しんでください。
何回か書きましたが、
「ガンになって良かった」
といわれる患者さんも少なくありません。
ガンという病気を患ったからこそ、
それまでにはない、
充実した人生を送ることができると感じておられるようです。
そのとおりだと思います。
深刻に考えないことは重要ですが、
あまり楽観的に考えすぎて、
ガンが再発する病気であることを忘れてしまう呑気な患者さんもいます。
以前にも書きましたが、
“その時”ご自身がとるべき行動だけは、
何も無いうちからシッカリと計画を立てておくべきだと思います。
また、術後の経過を見ていく上で、
腫瘍マーカーの変化は、
大きな指標の一つになりますが、
正常範囲にあるから安心ということはありません。
僅かずつでも、
数回の検査で連続して増加傾向が見えたなら、
先ず、再発を疑ってかかるべきだと思います。
「再発 → 標準的抗癌剤治療」
と、短絡的に考えている医者であれば、
4月10日の「エビデンスに忠実に!」
で書いたとおり、
その主治医の武器は標準的抗癌剤治療だけですから、
何時その治療を開始しても、
結果は同じです。
治療開始時点から、
エビデンスどおりの期間しか生きていることはできません。
したがって、
その医者は、腫瘍マーカーの動きから
再発が怪しいと考えていても、
「まだ普通の生活ができる間は、安心させてあげよう」
という思いやりから、
「心配ないですよ」という言葉で患者さんを安堵させることもあります。
そうとしか考えられない経過を見せてくれる患者さんもしばしば見かけます。
明らかに漸増している腫瘍マーカーの数字を見ても、
「大丈夫」の一点張りで、
何も検査をしてくれない、
ということをセカンドオピニオンなどで時々耳にします。
いくら正常範囲内であっても、
相当に怪しい動きというものもあります。
それを医者は重々分かっていても、
患者さんのためを思い、
“その時”まで何も言わない、
ということはあります。
しかし、再発後の武器を標準的抗癌剤治療だけではなく、
ガン治療を様々な方面から考えたなら、
再発後でも、
あまり深刻な状況でなければ、
根治への治療が考えられることもあります。
もし、根治が望めないような再発様式であったとしても、
早いうちであれば、
その再発してきたガンと、
末永く同居していける可能性は高くなります。
自覚症状を発現する再発ガンとの同居は、
なかなか難しいものがあります。
再発に怯える必要はありませんが、
その兆候だけはけっして見逃さないでください。
以上 文責 梅澤 充