「エビデンスに根ざした治療」
イイ言葉です。
その治療をすればどれだけの恩恵があるのか、
ハッキリ分かっている治療をしましょう。
ということですから、
患者さんにとっては一見、とてもありがたいことです。
しかし、それは何回も書いているとおり、
その疾患の患者さんが数百、数千人と集まったとき、
その全員に同一の治療を行った時に、
エビデンスどおりの結果が出るであろうことが
保障されているだけのことであり、
これから治療を受けようとしているたった一人の患者さんの
治療効果を担保するものではありません。
その患者さんにとっては、
どれだけ立派なエビデンスのある治療でも、
当たるか、外れるかは、
「やってみなければ分からない」のです。
ところで、
エビデンスを最重要視する割りに、
その治療をこれから受けようとする患者さんに対して、
そのエビデンスの中身が正直に開示されることはあまりないようです。
セカンドオピニオンに来られたある患者さんも
主治医の勧めるままに、
そのエビデンスのある治療を受けるつもりでおられました。
ところが、いろいろ調べたご家族が、
マッタをかけてセカンドオピニオンに来られました。
ご家族は、
エビデンスの数字についてはご存知だったのですが、
当の患者さんご本人は、
その過酷な数字についてはまったく知りませんでした。
そのエビデンスの数字を知ったならば、
ほとんどの患者さんはその治療を受けたいとは思いません。
それを配慮(?)してか、
一番重要であるはずのエビデンスの中身については、
事前に患者さんに説明されることはあまりしないようです。
百歩譲って、
その医者が、
その治療が最善の治療であると信じ込んでいて、
絶対にすべての患者はその治療を受けるべきだと考え、
もし、真実を話したならば、
患者さんが受けなければならないその最善の治療を嫌ってしまい、
エビデンスの無い治療に走ってしまう。
それは、患者さんに好ましいことではない。
と思って、
真実の開示をしないとしても、
それは、医者の大きな驕りであり、
ご自身の命を賭けた治療ですから、
それを受けるか否かは、
あくまで患者さんが決めるべきことです。
もし、その悲惨な数字を
患者さんご自身に知らせることが憚られるのであれば、
ご家族だけにでも、
シッカリと真実を説明するべきです。
セカンドオピニオンに来られた患者さんのご家族は、
インターネットなどで調べて、
事前に知識を得ていましたから、
騙まし討ちされる前に、
その治療を回避することができましたが、
多くの知識の無い患者さんでは、
そのまま、
行き先の決まっているベルトコンベアに乗せられてしまいます。
そのご家族は、
私のところにセカンドオピニオンに来られる前に、
日本のガン治療の拠点病院の一つとされる病院へも、
セカンドオピニオンに行かれています。
そこでも、私と同じ数字が提示されたそうです。
その病院から逃れてきた患者さんを何人も診ていますが、
実際にその病院でその抗癌剤治療をする患者さんには、
多くの場合、その数字は提示されていません。
すなわち、そこで治療をする患者さんには、
真実は伏せたまま、治療が開始されます。
しかし、他の病院で治療を受けようとしている
セカンドオピニオンの患者さんには真実を話します。
おかしな話です。
PS. ゼロで、自覚症状はまったく無く、
ごく普通の生活をしている患者さんを
いきなり入院させて相当に厳しい治療がはじまります。
その治療のエビデンスの真実も教えられないまま・・・・
騙まし討ち以外の何者でもないように思います。
何処も痛くも痒くもなく普通に生活している患者さんが、
辛い副作用に耐えてその標準的抗癌剤治療を受けても、
無治療で経過を診た患者さんと比較して、
3~4ヶ月の延命効果が得られるだけです。
多くの抗癌剤治療はその程度の効果です。
その真実を知ったなら、
誰もその治療を受けたいとは思わないのではないでしょうか。
だから、真実は伏せて治療をはじめてしまうのでしょうか。
忙しくて説明しているヒマが無いのでしょうか。
日本のガン治療における
EBM(Evidence Based Medicineエビデンスに根ざした治療)
とは、その程度のものです。
やはりエビデンスは医者のためだけに存在しているようです。
騙されないように、
知識をたくさん身に付けてください。
以上 文責 梅澤 充
イイ言葉です。
その治療をすればどれだけの恩恵があるのか、
ハッキリ分かっている治療をしましょう。
ということですから、
患者さんにとっては一見、とてもありがたいことです。
しかし、それは何回も書いているとおり、
その疾患の患者さんが数百、数千人と集まったとき、
その全員に同一の治療を行った時に、
エビデンスどおりの結果が出るであろうことが
保障されているだけのことであり、
これから治療を受けようとしているたった一人の患者さんの
治療効果を担保するものではありません。
その患者さんにとっては、
どれだけ立派なエビデンスのある治療でも、
当たるか、外れるかは、
「やってみなければ分からない」のです。
ところで、
エビデンスを最重要視する割りに、
その治療をこれから受けようとする患者さんに対して、
そのエビデンスの中身が正直に開示されることはあまりないようです。
セカンドオピニオンに来られたある患者さんも
主治医の勧めるままに、
そのエビデンスのある治療を受けるつもりでおられました。
ところが、いろいろ調べたご家族が、
マッタをかけてセカンドオピニオンに来られました。
ご家族は、
エビデンスの数字についてはご存知だったのですが、
当の患者さんご本人は、
その過酷な数字についてはまったく知りませんでした。
そのエビデンスの数字を知ったならば、
ほとんどの患者さんはその治療を受けたいとは思いません。
それを配慮(?)してか、
一番重要であるはずのエビデンスの中身については、
事前に患者さんに説明されることはあまりしないようです。
百歩譲って、
その医者が、
その治療が最善の治療であると信じ込んでいて、
絶対にすべての患者はその治療を受けるべきだと考え、
もし、真実を話したならば、
患者さんが受けなければならないその最善の治療を嫌ってしまい、
エビデンスの無い治療に走ってしまう。
それは、患者さんに好ましいことではない。
と思って、
真実の開示をしないとしても、
それは、医者の大きな驕りであり、
ご自身の命を賭けた治療ですから、
それを受けるか否かは、
あくまで患者さんが決めるべきことです。
もし、その悲惨な数字を
患者さんご自身に知らせることが憚られるのであれば、
ご家族だけにでも、
シッカリと真実を説明するべきです。
セカンドオピニオンに来られた患者さんのご家族は、
インターネットなどで調べて、
事前に知識を得ていましたから、
騙まし討ちされる前に、
その治療を回避することができましたが、
多くの知識の無い患者さんでは、
そのまま、
行き先の決まっているベルトコンベアに乗せられてしまいます。
そのご家族は、
私のところにセカンドオピニオンに来られる前に、
日本のガン治療の拠点病院の一つとされる病院へも、
セカンドオピニオンに行かれています。
そこでも、私と同じ数字が提示されたそうです。
その病院から逃れてきた患者さんを何人も診ていますが、
実際にその病院でその抗癌剤治療をする患者さんには、
多くの場合、その数字は提示されていません。
すなわち、そこで治療をする患者さんには、
真実は伏せたまま、治療が開始されます。
しかし、他の病院で治療を受けようとしている
セカンドオピニオンの患者さんには真実を話します。
おかしな話です。
PS. ゼロで、自覚症状はまったく無く、
ごく普通の生活をしている患者さんを
いきなり入院させて相当に厳しい治療がはじまります。
その治療のエビデンスの真実も教えられないまま・・・・
騙まし討ち以外の何者でもないように思います。
何処も痛くも痒くもなく普通に生活している患者さんが、
辛い副作用に耐えてその標準的抗癌剤治療を受けても、
無治療で経過を診た患者さんと比較して、
3~4ヶ月の延命効果が得られるだけです。
多くの抗癌剤治療はその程度の効果です。
その真実を知ったなら、
誰もその治療を受けたいとは思わないのではないでしょうか。
だから、真実は伏せて治療をはじめてしまうのでしょうか。
忙しくて説明しているヒマが無いのでしょうか。
日本のガン治療における
EBM(Evidence Based Medicineエビデンスに根ざした治療)
とは、その程度のものです。
やはりエビデンスは医者のためだけに存在しているようです。
騙されないように、
知識をたくさん身に付けてください。
以上 文責 梅澤 充