とても、不可思議な経過を辿っている患者さんがいます。
本日も抗癌剤治療のために来院されました。
乳ガン再発の患者さんです。
乳ガンにしては珍しく、
使う抗癌剤がほとんど効きませんでした。
保健適応のある抗癌剤はほとんど使い尽くしてしまいました。
保健適応外のクスリを使う前に、
最後に辿りついたクスリも、
「ガンの増加速度が鈍くなった」
というだけで、
けっして「効く」という状態ではありませんでした。
腫瘍マーカーの増大スピードが鈍くなり、
画像診断上は増大がストップしたので、
とりあえず「それでよし」として、
保健適応外のクスリの使用も視野に入れながら、
他の、角度からのガン対策を考えました。
その一つとして、
苦し紛れに、「食事療法」を勧めました。
ただし、「食にこだわりがなく、食事療法に対して、
ストレスを感じない範囲で行うことが絶対条件です」
と釘を刺しましたところ、
「食に対するこだわりはほとんど無い」とのことで、
「可能なだけやってみます」
とのことでした。
あまり期待はしていなかったのですが、
それをはじめてから、
グングン腫瘍マーカーが下がりはじめました。
1600だったマーカーが2ヶ月で270になりました。
あまり効かない抗癌剤はまったく変えないどころか、
白血球の若干の減少を見たので、
量は減らしていました。
それなのに、
これだけ大きな減少を見て少々驚きました。
正直に言うと、
あまり期待はしていなかったので、
患者さんが食事療法をしているとは、
知りませんでした。
それで本日、
患者さんからあらためて、
「腫瘍マーカーが下がりはじめた
チョット前から食事療法をしている」と聞いてビックリしました。
そして、その内容を聞いて二度ビックリでした。
一般的にいわれている食事療法と違います。
それは、主食を減らした程度で、
食事内容は今までとほとんど変えておらず、
「知り合いの農家から、
新鮮な無農薬の野菜をたくさん送ってもらい、
そして、それを毎日たくさん食べている。」というだけでした。
新鮮な野菜と果物のジュースも毎日作り、
それも日に3度は飲んでいるそうです。
そして、ご主人と二人で、
「青虫になったみたいだね」
と言いながら、
毎日、大量の野菜を食べ続けているそうです。
その「野菜効果」が何時まで続くのかは分かりません。
しかし、2ヶ月で腫瘍マーカーが約6分の1にまで減少したのは、
紛れも無い事実です。
その間、抗癌剤の量を減らした以外には、
まったく治療に変化はありません。
抗癌剤を減量すると、
効果が大きくなる現象はしばしば見ますが、
この患者さんでは、
減量は腫瘍マーカーが減少しはじめてからのことであり、
やはりこの患者さんにとっては
シッカリと「野菜効果」は存在するように思います。
今後、野菜効果が切れて、
腫瘍マーカーの増大が再度はじまったとしても、
標準的抗癌剤治療のように大きな副作用を伴い、
身体を犠牲にして、
無理やり低下させたわけではありませんので、
その低下の期間は、
間違いなく延命につながるはずです。
恐らく、野菜の食べ過ぎによる副作用は出ないと思います・・・・
野菜をたくさん食べてガンがよくなる。
勿論、それは偶然の産物だとは思います。
この患者さんだけの話かもしれません。
しかし、他の患者さんでも、
「当たらない」とは限りません。
患者さんにとっては、
偶然であれナンであれ、
副作用が無く、当たれば、
最高の治療であるはずです。
無農薬野菜をたくさん食べることでの副作用は無いでしょうから、
試してみる価値はあるかもしれません。
ただし、それでストレスを感じるのであれば、
チョット考えた方が良いかも知れません。
また、消化器の手術をした患者さんでは、
腸閉塞を惹起する可能性もありますので、
大量の野菜はお勧めできません。
ガンは患者さんの個性と同じで
イロイロな顔を持っています。
一つの治療にこだわらずに、
害が無いのであれば、
何でも試してみることは悪いことではないと思います。
ただし、お財布の破綻に十分に注意が必要です。
「青虫になる」のにはそれほどお金は要らないと思います・・・・
以上 文責 梅澤 充
本日も抗癌剤治療のために来院されました。
乳ガン再発の患者さんです。
乳ガンにしては珍しく、
使う抗癌剤がほとんど効きませんでした。
保健適応のある抗癌剤はほとんど使い尽くしてしまいました。
保健適応外のクスリを使う前に、
最後に辿りついたクスリも、
「ガンの増加速度が鈍くなった」
というだけで、
けっして「効く」という状態ではありませんでした。
腫瘍マーカーの増大スピードが鈍くなり、
画像診断上は増大がストップしたので、
とりあえず「それでよし」として、
保健適応外のクスリの使用も視野に入れながら、
他の、角度からのガン対策を考えました。
その一つとして、
苦し紛れに、「食事療法」を勧めました。
ただし、「食にこだわりがなく、食事療法に対して、
ストレスを感じない範囲で行うことが絶対条件です」
と釘を刺しましたところ、
「食に対するこだわりはほとんど無い」とのことで、
「可能なだけやってみます」
とのことでした。
あまり期待はしていなかったのですが、
それをはじめてから、
グングン腫瘍マーカーが下がりはじめました。
1600だったマーカーが2ヶ月で270になりました。
あまり効かない抗癌剤はまったく変えないどころか、
白血球の若干の減少を見たので、
量は減らしていました。
それなのに、
これだけ大きな減少を見て少々驚きました。
正直に言うと、
あまり期待はしていなかったので、
患者さんが食事療法をしているとは、
知りませんでした。
それで本日、
患者さんからあらためて、
「腫瘍マーカーが下がりはじめた
チョット前から食事療法をしている」と聞いてビックリしました。
そして、その内容を聞いて二度ビックリでした。
一般的にいわれている食事療法と違います。
それは、主食を減らした程度で、
食事内容は今までとほとんど変えておらず、
「知り合いの農家から、
新鮮な無農薬の野菜をたくさん送ってもらい、
そして、それを毎日たくさん食べている。」というだけでした。
新鮮な野菜と果物のジュースも毎日作り、
それも日に3度は飲んでいるそうです。
そして、ご主人と二人で、
「青虫になったみたいだね」
と言いながら、
毎日、大量の野菜を食べ続けているそうです。
その「野菜効果」が何時まで続くのかは分かりません。
しかし、2ヶ月で腫瘍マーカーが約6分の1にまで減少したのは、
紛れも無い事実です。
その間、抗癌剤の量を減らした以外には、
まったく治療に変化はありません。
抗癌剤を減量すると、
効果が大きくなる現象はしばしば見ますが、
この患者さんでは、
減量は腫瘍マーカーが減少しはじめてからのことであり、
やはりこの患者さんにとっては
シッカリと「野菜効果」は存在するように思います。
今後、野菜効果が切れて、
腫瘍マーカーの増大が再度はじまったとしても、
標準的抗癌剤治療のように大きな副作用を伴い、
身体を犠牲にして、
無理やり低下させたわけではありませんので、
その低下の期間は、
間違いなく延命につながるはずです。
恐らく、野菜の食べ過ぎによる副作用は出ないと思います・・・・
野菜をたくさん食べてガンがよくなる。
勿論、それは偶然の産物だとは思います。
この患者さんだけの話かもしれません。
しかし、他の患者さんでも、
「当たらない」とは限りません。
患者さんにとっては、
偶然であれナンであれ、
副作用が無く、当たれば、
最高の治療であるはずです。
無農薬野菜をたくさん食べることでの副作用は無いでしょうから、
試してみる価値はあるかもしれません。
ただし、それでストレスを感じるのであれば、
チョット考えた方が良いかも知れません。
また、消化器の手術をした患者さんでは、
腸閉塞を惹起する可能性もありますので、
大量の野菜はお勧めできません。
ガンは患者さんの個性と同じで
イロイロな顔を持っています。
一つの治療にこだわらずに、
害が無いのであれば、
何でも試してみることは悪いことではないと思います。
ただし、お財布の破綻に十分に注意が必要です。
「青虫になる」のにはそれほどお金は要らないと思います・・・・
以上 文責 梅澤 充