裏のコメントをいただきました。
いまだに、この手の被害者が出ていることに愕然としてしまいました。
私は、このような悲惨な被害者を出さないために、
3年近くも裁判を支援してきました。
もっとマスコミも実情を伝えて欲しいと思います。
裏のコメントですので、
投稿者が分からないように、文意を変えず一部文章を変更して掲載します。
件名 : 自律神経免疫療法
52才女性の友人が乳癌になりました。3月に4.5センチで発見、早期と中期の間くらいだそうで、抗がん剤で2センチになった6月末に手術する予定だったのですが、アラビノキシランを飲めば末期癌でも癌が消えてなくなることもあると言い出し、手術してもいつ再発するかわからないのだから切られ損だと病院で手術を拒否したら、正気の沙汰とは思えない、死んでしまってもいいのかと大激怒されたそうです。検査の結果、友人の癌は増殖が活発で、タチの悪い癌だと言われたそうです。
友人は免疫療法をやっている病院に移ることにし、自律神経免疫療法の爪もみ療法で治すことになったと言っています。
その病院で手術も抗がん剤治療もしたらだめだと言われて、やっといい先生に会えたと友人は言っています。半年くらい自律神経免疫療法をやって免疫力を高めてから手術するかどうか考えたらいいし、手術は○○の病院を紹介すると言われたそうです。
私にはそのようなもので癌が治るとは思えず不安で仕方ないのです。が、実際に治っている人がたくさんいるからそのような病院が存在するのだろうかとか、いくらなんでも、手術しないでほっておいたら転移したりして死んでしまうかもしれない人に対して、手術するなとか抗がん剤を使用するなとか言う医者はいないだろうから、素人の友人でしかない私が口をはさむ事はないと思ったり、友人にどう接したらいいのか、忠告するべきなのか、ずっと悩んでいます。
自律神経免疫療法というのは効果を期待できるものなのでしょうか?また、本当に危なくなってきたら普通の病院に戻ることができるでしょうか?相談コーナーでもないのにすみません。
友人は癌になってから、ずっとネットや本の中の手術や抗がん剤や現代医療を批判する本ばかりを読み漁り、免疫、免疫と言い、健康食品やサプリで癌を治しながら癌と共存していくと言っています・・・。
しかし、この患者さんの心理状態は分かるような気もします。
ガンという病名を宣告され、
それを「ガン = すぐに死ぬ」という多くの患者さんが陥る錯覚から、
必要以上に恐れてしまい、
その空想の中で迫ってくる「死」、
および、抗癌剤治療と手術に対する、
これも想像の中での、必要以上に大きな恐怖から、
逃れたいという現実逃避の行動のように思います。
だからといって、
「自律神経免疫療法の爪もみ療法で治すことになったと言っています。」
「ネットや本の中の手術や抗がん剤や現代医療を批判する本ばかりを読み漁り、免疫、免疫と言い、健康食品やサプリで癌を治しながら癌と共存していくと言っています・・・。」
この奇行を見過ごすわけには行きません。
その妄想、洗脳状態から一刻も早く、
脱却させてあげなければ、
取り返しのつかないことになります。
「転移をすれば、ガンが治る」などと、
臨床をまったく知らずに馬鹿げたことをいっている人間もいるようですが、
乳ガンも、次々にあちこちに転移をしていき、
人の命を奪います。
そうなる前に、救出してください。
「そのようなもので癌が治るとは思えず不安で仕方ないのです。が、実際に治っている人がたくさんいるからそのような病院が存在するのだろうかとか、いくらなんでも、手術しないでほっておいたら転移したりして死んでしまうかもしれない人に対して、手術するなとか抗がん剤を使用するなとか言う医者はいないだろうから、」
残念ながら、手術や抗癌剤治療の悪い面だけを強調して、
それに対する恐怖心を煽りたて、
その上で、それを完全に否定して、
自分の治療(?)に引きずり込もうというトンでもない医者も
いまだに、闇に蠢いています。
「実際に治っている人がたくさんいるからそのような病院が存在する」
は、大きな間違いです。
その治療を続けた患者さんは皆さん亡くなられてしまっているはずですから、
「あの治療はまったく効かないから受けてはダメです」
とは誰も言えないのです。
お墓の中からいくら叫んでも、
誰も聞いてはくれないのです。
また、ご遺族もそんな馬鹿げた治療で家族が死んだとは、
恥ずかしくて人には言えないはずです。
もし、治療の途中で、
その治療に効果が無いことに気付き、
真っ当な治療でガンが根治した患者さんがいても、
過去の自分の間違った愚かな選択を、
すなわち自分の過去の恥部を曝け出すことはしません。
ダンマリを決め込むでしょうから、
誰にも実情は伝わりません。
または、健康食品でも宝くじに当たる患者さんは存在しますので、
そのラッキーな生き残りの患者さんだけを表に出し、
広告塔として、さも全員がそうであるかのように宣伝することは、
しばしば使われる手です。
その影で、亡くなっていかれた無数の患者さんはオモテには出しません。
「生きている人間しか病院へは来ない」
「その治療で、死んでいった人間は絶対に病院へは行かない」
という当たり前の事実は、
つい忘れられてしまいます。
私もかつてインチキ免疫クリニックで騙されました。
乳ガンは穏やかなガンですから、
「ガン = すぐに死ぬ」
と勘違いしている患者さんにとっては、
まったく苦痛を伴わず、
「何とか療法をしているおかげで、進行スピードが極めて緩徐になっている」
と錯覚させるには格好のガンです。
「素人の友人でしかない私が口をはさむ事はないと思ったり、友人にどう接したらいいのか、忠告するべきなのか、ずっと悩んでいます。」
肉親でなければ、
更に言えば、遺産相続権の無い他人では、
その患者さんに、もしものことがあっても何も言えません。
遺産相続権のある肉親にお話をして、
患者さんに忠告してもらい、
さらに、手術という唯一根治の可能性が確立されている治療を止めさせる根拠を
病院・その医者に直接聞いてもらうべきです。
その根拠はシッカリと証拠に残しておいて、
万一の時に備えるべきだと考えます。
そこまですると、
その医者は、自分の身の安全を図るために、
真っ当な治療を止めることはできなくなります。
私は、医療裁判は好きではありませんが、
このようなケースでは被害者を無くすためにも、
ドンドン訴えるべきだと思います。
いまだに、このようなデタラメが横行していると思うと悲しくなります。
代替療法が悪いとは思いません。
むしろ標準的抗癌剤治療よりは、
はるかにマシな場合もあります。
しかし、ただそれだけに走るのはあまりにも無謀です。
以上 文責 梅澤 充