本日の東京も涼しくなりましたが、
昨日は急に涼しくなり、
夏の終わりを思わせる天候の日曜日でした。
テレビを点けても能天気な、
お笑い番組ばかりで、
平和な国ですね。
ニュースは毎日のように花火大会での、
露天商のガソリン爆発や、
元歌手の自殺が面白おかしく、
取り上げられています。
事故を起こした露天商は、
恐らく業務上過失致死で有罪になるのでしょうね。
それよりもフクシマの事故のほうが、
何千、何万倍も大きな責任を、
誰かが負わなければならないと考えますが、
あまりにも事故が大き過ぎると、
誰にも責任が無くなるようですね。
アッそうだ、すべての責任は地震と津波でしたね。
困ったことに最近物忘れが酷くって・・・
でも、露天商の事故も、
最大の責任者は太陽と発電機だったように感じます。
今の日本では、
現在、事故も深刻化しつつあるフクシマのことは、
忘れてしまったのでしょうか。
杜撰・泥縄とも思われる今の事故処理作業で、
本当にあと30年40年で収束するのでしょうか。
随分前にトボケタ終息宣言を出した人もいましたが、
税金を払ってその国に住む一国民として、
とても心配になります。
予想よりも早く、
子供の甲状腺癌が急増していても、
有名な学者先生の説によると、
原発事故とは関係ないそうです。
予想よりもかなり早かったという事実は、
チェルノブイリよりも深刻な事故であった証のような気がしますが・・・
私自身、数年前に町田で診療しているときに、
事故後のチェルノブイリの立ち入り禁止地域を、
一人でキャンプの旅をしてきたという患者さんを診ました。
家族にがん患者はいないというのに、
「何でこんなになっちゃたの」とビックリさせられた、
まだ40歳代の多臓器多発重複がんでした。
当然、手術不能であり治ることはなく、
すでに亡くなられましたが、
チェルノブイリの事故から20年後のことでした。
勿論、その「死の旅」と重複がんの因果関係など分かりません。
しかし、その可能性も否定はできないことも事実です。
8月23日の「標準的抗癌剤治療の仕組み」でも書いたとおり、
小学校児童に対して、
年に1回の胸のレントゲン写真も、
白血病のリスクを高めることを理由に中止させた日本で、
CTを年間100回くらい大丈夫とは、
根拠は何処にあるのでしょうか。
単純に予算と効果を考えただけだったのでしょうか。
頑張ってフクシマは忘れようとしていても、
福島県産の「絆」の名前の入った商品の宣伝に、
マスコミは余念がありません。
現世の人間のカタチばかりの「絆」は、
来世の人間のDNAの絆を切ってしまう可能性もありえます。
しかし、大人でそれが分かるのは20年30年、さらにその後です。
子供ではもっと早く判明して、
損害賠償請求訴訟が、
たくさん起こされることも予想されますが、
その結果がでるのも、
それから20年30年。
先日、福島第一原子力発電所の元所長さんを、
偲ぶ会がおこなわれたようですが、
その人が生前に、
「チェルノブイリの10倍だ」と言った、
という週刊誌を見たような気がします。
そんな暗い気持ちの中、
大塚北口診療所に行く用事があり、
用事を済ませてきましたが、
涼しかったこともあり、
駅前の大きな本屋2店に行ってみました。
ある本の所在を確認したかったためです。
予想どおり書棚にはありませんでした。
店員に尋ねても「知らない」。
やはりまともな本屋には置けない「悪書」扱いにされているようです。
今の日本では「放射線は安全です」
と書かないと「悪書」にされるようです。
がん治療に携わる実地医家が書いた、
「がん難民をふせぐために」というタイトルの本ですが、
ガンを宿した患者さんは勿論、
今後その可能性があるご家族や、
今回の事故で被曝した(している)人は、
是非一目見ておく価値はあるように感じます。
でも、もっと暑い時のほうが、
良かったかも知れませんね。
現実を知らない平和な人が読むと、
少し寒く感じるかも知れませんので。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
昨日は急に涼しくなり、
夏の終わりを思わせる天候の日曜日でした。
テレビを点けても能天気な、
お笑い番組ばかりで、
平和な国ですね。
ニュースは毎日のように花火大会での、
露天商のガソリン爆発や、
元歌手の自殺が面白おかしく、
取り上げられています。
事故を起こした露天商は、
恐らく業務上過失致死で有罪になるのでしょうね。
それよりもフクシマの事故のほうが、
何千、何万倍も大きな責任を、
誰かが負わなければならないと考えますが、
あまりにも事故が大き過ぎると、
誰にも責任が無くなるようですね。
アッそうだ、すべての責任は地震と津波でしたね。
困ったことに最近物忘れが酷くって・・・
でも、露天商の事故も、
最大の責任者は太陽と発電機だったように感じます。
今の日本では、
現在、事故も深刻化しつつあるフクシマのことは、
忘れてしまったのでしょうか。
杜撰・泥縄とも思われる今の事故処理作業で、
本当にあと30年40年で収束するのでしょうか。
随分前にトボケタ終息宣言を出した人もいましたが、
税金を払ってその国に住む一国民として、
とても心配になります。
予想よりも早く、
子供の甲状腺癌が急増していても、
有名な学者先生の説によると、
原発事故とは関係ないそうです。
予想よりもかなり早かったという事実は、
チェルノブイリよりも深刻な事故であった証のような気がしますが・・・
私自身、数年前に町田で診療しているときに、
事故後のチェルノブイリの立ち入り禁止地域を、
一人でキャンプの旅をしてきたという患者さんを診ました。
家族にがん患者はいないというのに、
「何でこんなになっちゃたの」とビックリさせられた、
まだ40歳代の多臓器多発重複がんでした。
当然、手術不能であり治ることはなく、
すでに亡くなられましたが、
チェルノブイリの事故から20年後のことでした。
勿論、その「死の旅」と重複がんの因果関係など分かりません。
しかし、その可能性も否定はできないことも事実です。
8月23日の「標準的抗癌剤治療の仕組み」でも書いたとおり、
小学校児童に対して、
年に1回の胸のレントゲン写真も、
白血病のリスクを高めることを理由に中止させた日本で、
CTを年間100回くらい大丈夫とは、
根拠は何処にあるのでしょうか。
単純に予算と効果を考えただけだったのでしょうか。
頑張ってフクシマは忘れようとしていても、
福島県産の「絆」の名前の入った商品の宣伝に、
マスコミは余念がありません。
現世の人間のカタチばかりの「絆」は、
来世の人間のDNAの絆を切ってしまう可能性もありえます。
しかし、大人でそれが分かるのは20年30年、さらにその後です。
子供ではもっと早く判明して、
損害賠償請求訴訟が、
たくさん起こされることも予想されますが、
その結果がでるのも、
それから20年30年。
先日、福島第一原子力発電所の元所長さんを、
偲ぶ会がおこなわれたようですが、
その人が生前に、
「チェルノブイリの10倍だ」と言った、
という週刊誌を見たような気がします。
そんな暗い気持ちの中、
大塚北口診療所に行く用事があり、
用事を済ませてきましたが、
涼しかったこともあり、
駅前の大きな本屋2店に行ってみました。
ある本の所在を確認したかったためです。
予想どおり書棚にはありませんでした。
店員に尋ねても「知らない」。
やはりまともな本屋には置けない「悪書」扱いにされているようです。
今の日本では「放射線は安全です」
と書かないと「悪書」にされるようです。
がん治療に携わる実地医家が書いた、
「がん難民をふせぐために」というタイトルの本ですが、
ガンを宿した患者さんは勿論、
今後その可能性があるご家族や、
今回の事故で被曝した(している)人は、
是非一目見ておく価値はあるように感じます。
でも、もっと暑い時のほうが、
良かったかも知れませんね。
現実を知らない平和な人が読むと、
少し寒く感じるかも知れませんので。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。