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亜熱帯化が感じられる植物園

先週土曜日のことですが、一日中閉じ篭りでは難だと思い、練習の合間に、近所の植物園まで脚を運びました。

徒歩5分程度ですが、歩数を増やす機会であるし、最近の様子を見たくなっていました。春の訪れを直ぐに感じられる我が家の庭みたいなもので、アパート暮らしにはありがたい場所です。

週末のせいか散歩者も多くて、良い雰囲気でした。オランジュリ(オレンジの木を栽培するための温室)の修理が終わった筈なので、その結果も見たいと思っていました。

入って直ぐに目に付いたのは以下の花です。ヒアシンスの形に似ていますが、名前は見つけられませんでした。至る所に生えていたので、管理人も何処に看板を立てれば良いのか、判断に苦しんだのかも知れない、と同情していたモンペリエっ子です。

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オランジュリはと言うと、修理はすっかり終わっていましたが、地球熱帯化を感じさせる変化がありました。中味はオレンジではなく、サボテンばかりです。昔は寒さからオレンジを守ってあげなければならなかったのに、今は温室に閉じ込めて置いたら焼き焦げて死んでしまいそうです。

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全体的に見ても、薬草類が多かった以前と比べると、暑さに抵抗出来るサボテンがダントツ増えています。

蓮が生えている池は、枯れ木ばかりで新芽らしきものも見えません、多分これから生えるのだろうと期待していますが、ひょっとして、最近の暑さで全滅してしまったのかなと心配してしまいました。

未だ健在で、真夏でも涼しい木陰を作ってくれるのは竹林です。木瓜も園内の何処かに植わっていますが、今回は見ていません。山吹は散々な目に遭ったのか、枯れかかっていました。ヤツデもお粗末でした。恐るべき水不足です。

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春先の問題として花粉がありますが、この植物園内には杉もあれば、西洋杉もあるので、春先はアレルギー体質の人にとって難しい季節になります。

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それほど花粉症を気にしないで今まで生き延びて来たモンペリエっ子ですが、今回は帰宅後、瞼が少々痒くなりました。虫に刺されたのか花粉なのかはっきりしませんが、痒いのは苦手です。

荘厳な景観は好きですが、アレルギーは嫌ですねー

春分の日前後だと思いますが、花市があるので、また脚を運んで見るつもりです。

生命の秘密

親しい友人が、別荘として、本居から徒歩15分のところに庭付きの小さなフラットを借りて一年ほど経ちました。植物が好きなモンペリエっ子のことなので、お節介を焼いています。

庭が欲しいけれど植物の世話はあまり得意でない友人の頼みを受け容れて、頻繁に様子を見に行くようにしていますが、自分のバルコニーと比べると、全く勝手が違うと気付かざるを得ません。

庭の環境に馴染んでいる多年草は勝手に生えて来て庭を賑わしていますが、折角植えた植物、巻いた種は、一向に反応してくれません。多分、土の質が、こちらが選んだ植物のお気に召さないのだと思いますが、考えさせられます。

日射の量も、毎日その場で暮らしていないとはっきり掴めません。結果は、真に絶望的です(ショボン!)。

そこで思うのですが、自然の環境で生き残るとは、大変なことなのですね。我が家の鉢植えたちは盆栽扱いです。例え、みすぼらしい半野草の花たちでも、外敵との戦いの無いバルコニーでは綺麗です。そして毎年開花してくれます!

Lys de cette annee

同じような百合を庭に植えて、春先に芽が出て、ああ、今回こそは!と思ったら、その後来る度に、百合は意気消沈していく感じでした。理由のひとつは多分カタツムリ。そして多分水不足かも知れません。

そう考えて見ると、我がバルコニーの生産性は大したもの(一人でウットリ!)ですよねー

何故、自然はこれほど厳しい淘汰を繰り返し続けるのか?ちょっと悩んだモンペリエっ子の独断診断ですが、広い庭に挑戦するより、まず自分の、猫の額ほどの領地でやれることをやれ!です。笑

大きいことは良いことだ!と言っていられない庭仕事です。バルコニーの半平米のスペースに密集する我が植物たちを見ると、健気と言う言葉しか浮かんで来ません。