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明日は菊の日

明日は万聖節。翌日2日は故人の日です。この機会に墓地を訪れる人が多いのは言うまでもありません。全ての思いが死者に捧げられる期間です。日本のお盆みたいなものですが、その際、菊の花を持って行く習慣が出来ています。

日本の国花と言える菊ですが、こちらで花をプレゼントする時は選択に注意しなければなりません。到着当時はそのようなことが念頭に無かったので、菊は美しい花であり、誰でも好きであろうと想像していましたが、菊だけは避けるべきだと理解しました。

何故なら、死者専用とレッテルが貼られているからです!バラの花、蘭、百合などはオールマイティなので、葬式もオーケー、結婚式もオーケーですが、菊は本当にお墓参りに限定されている感じです。

お値段も安く、小さい鉢は2ユーロくらいで手に入るし、大きなものでもスーパーなどで安売りされます。菊人形のような華やかさはありません。イメージの犠牲になるとは、このような現象を指しているのでしょうね。

菊に対する愛着を保持しているモンペリエっ子は、時々菊の鉢を買って来ます。バルコニーの隅に置き、偏見の無い目で見てくれる家で安らぎを見出してもらいたいと心の奥で思っています。

手入れが悪いので(と言うか、こちらの気候は乾燥し過ぎているようです)水不足になり、茎の下の方の葉が枯れてしまうけれど、必ず今頃に花を咲かせます。そのタイミングの良さが商業的成功の理由なのだと思いますが、花のイメージは不吉なものになってしまいました。