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脳の喜び

朝日新聞のネット版を読んでいて驚きました。茂木健一郎さんという脳科学者のインタヴューで、あたかも自分の双子兄弟が話しているのを聞く思いでした。最近大ヒットした彼の著作の簡単な説明を読みながら、私もまさにその勉強法が自分の生き方なのだと気が付きました。

子供の時から勉強好きで、人に強いられることなく(むしろ放っておかれて)進んで楽しみながら勉強していましたが、ドーパミンのせいなのですね。何時も教室で教えられることで満足できず、やや無理な課題を探していました。その上、自分で確認できないことは鵜呑みにしないという鉄則もおまけに決めてありました。強化学習せずにいられない自分が他の人と比べて「浮いてしまう」とか言われましたけれど、我関せずで通してきました。何故って、それが楽しかったからです。自分の意見を持つことも不可欠でした。他人の主張を検討し、是非を確認するからこそ自分の意見らしいものも生まれてくるのです。

教師なし学習は得意です。勿論、時間とお金が許す時は家庭教師にも付いてもらいました。英語の先生、ピアノの個人教授など、良い思い出が残っていますが、そんな余裕が無い時はひとりで立ち向かう習慣になっています。パッションという言葉の二重の意味である「情熱」と「受難」が原動力になっているのは既に体験しています。達成する喜びを知っている故にますます苦労を覚悟して取り組む勇気が出てくるのですが、茂木さんのように科学者の立場から綺麗に説明してくれると嬉しくなります。

このインタヴューの副題に「社会に溶け込めない自分 それが探究心の原動力に」とありました。言えています。もっと脳を喜ばせてあげる機会を増やさなければと思いつつ書き留めることにしました。