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満員御礼の植物園

モンペリエには由緒のある植物園があります。薬草の栽培によって、ヨーロッパで一番古い医学部の繁栄を支えた施設のひとつと看做せるものですが、小説「香水」、映画ヴァージョンでは「ある殺人者の物語」にも登場する場所です。

これまでモンペリエっ子の秘密の散歩道的に扱って来た静かな場所で、訪問者数は限られていました。ノンビリしたいなら植物園と思うほど、人気の少ない場所でした。

それが一変したのはコロナのせいでしょう。前に見たこともないような散歩者が公園を訪れています。人並みを避けて歩き回るつもりで来たモンペリエっ子には心外でしたが、賢い選択肢を同じ気分の人々とシェアしない理由はありません。

混んでいると言っても、ショッピング・モールの混雑とは比べ物にならない静けさでした。お互いに避け合いながら散歩するので、人と擦れ違う頻度が更に減ります。歩数を増やすための外出でしたが、気分転換になりました。

コロナでも来ないと、一般大衆に無視されている場所に、やっとスポット・ライトがあてられた感じです。疫病にもそれなりの効果があると言うことでしょうか?

明日からコロナ対策を受けてショッピング・モールも閉店になるようなので、散歩の行き先も更新する必要があるかも知れません。