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2022/02/10

0210:iPadで「頼朝と街道」を読む

「頼朝と街道」なる面白そうな本を見つけた。しかもKindle版がある!

これはありがたい。

iPadだと画面を2分割して左であれこれ調べつつ、右にテキストを表示できるので

この手の本を読むときは最高に便利なのだ。

宇津宮辻子ってなんだ?と思ってジャパンナレッジ。

江戸時代の鎌倉絵図と比べつつ鎌倉時代の道路チェック
というわけで、
この手の調べながら読みたい本はKindleが便利なのである。
特に、この頃の人名って似た名前が多くて(代々受け継がれる文字があるから、4文字中3文字が同じなのに敵味方とかあるし、読み方すぐ忘れるし)、こういう読み方ができると大変助かるのだ。

で、「頼朝と街道」だけど、源頼朝がどんな風に鎌倉を整備し、どんな道路を作ったか、なぜその道が重要だったかを解き明かそうという面白い本なのだった。


2020/10/08

1008:応天の門13巻が出た

 flick!のマップ放浪連載書く。

予定より遅くなってしまったがまあ間に合うでしょう。

さあ寝ようと思ったら、なんと「応天の門」13巻が出たではないか。

こりゃやばいってんで即座にダウンロードして読み始めたので

結局寝るのは深夜なのだった。

これ、色男の在原業平とまだ若き才気煥発な菅原道真のコンビが事件に巻き込まれたり解決したりする話が柱なのだけど、藤原氏をめぐるきな臭いあれこれが絡んできてて大変面白いのである。

応天門の変まで話がいくかどうか、いくとしたらいつになるのかよくわからんけど、
最後まで付き合う予定。電子書籍だけど。


2019/01/27

「秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本」をKindleで

先日書店で見かけた「カラー写真で味わう/60年前の東京・日本」の
Kindle版を買う。
紙の本で欲しかったけど、
Kindle版をiPad Proで観ると次のメリットがある

・写真がキレイ←反射光で観る紙より、直接光で観るiPadの方が写真が明るく鮮やか
・ノドがない←見開き写真はノドのとこが見づらいけど、iPadなら見開きもそのまま
・拡大できる←ディテールを観たいときは拡大すればOk
・スクリーンショットを撮れる←スクリーンショットをとってメモを入れたりできる

のだ。
まあ写真のクオリティはどのくらいの解像度で電書化してくれるかによるのだが、
最初から電書版も出す予定で作っているならそこそこのクオリティにはなってるはずで、
確かに、Kindle版で正解でありました。
紙版とKindle版で値段が一緒、ってのはちょっと残念だけど。

おもしろい!
でもタイトルはちょっと誤認しそうかな。

ウォーリー・ヒギンズという方はその筋では有名な鉄道写真家のようで
在日米軍の一員として日本にきたらまず路面電車に乗った、というような人で
休暇はローカル線に乗るような人で、
写真も、ほぼ「全国の鉄道のある風景写真」。
よって「カラー写真で味わう60年前の東京・日本の鉄道のある風景」
という方が正しい。
いやあ、筋金入りの「乗り鉄」「撮り鉄」でありました。

当時、米軍にいたおかげでKodakのカラーフィルムをふんだんに使えたってのもでかい。

ありがたやである。
これなんか、路面電車と上野動物園の懸垂式モノレールという今じゃ絶対観られない貴重な光景だし。


めちゃ面白い本でありました。

夜、トリセツにAQUOS zeroのレビューを書いてメールする。

2018/02/01

デビルマンにかけられた呪いが45年ぶりに解けた感

ITMediaにデジカメの連載原稿を書いてメールする。
「シャッター」の話。

てるみな3巻が出てた。
今回は、かまぼこの秘密、幻のタマタマ線、通過専用駅など
首都圏の鉄道好きにはたまらない内容となっております。

超おすすめ。



途中まで見て止まってたデビルマン、最後まで一気に見る。
素晴らしい。
・絵もテンポも物語も素晴らしい
・物語は現代に置き換えられているものの、内容は清く正しくデビルマンだった
・crybabyの意味するところは最後までみるとわかる
・単に七〇年代に描かれたデビルマンを、現代文化に持ってきたのみならず、物語に1本の筋がきちっと通っていて、それが伝わるように描かれることで、単なる悪魔との戦いで終わってない。

原作読んでる人は特にお勧め。ちゃんとあの人もあの人もでてきます。

このためにNetflixにはいっても損はない作品でありました。

なんというかなあ、
70年代の呪いがひとつ解けたというか
あの頃、永井豪のデビルマン、横山光輝のマーズ、他にもあったと思うけど、
地球が滅びて終わる、的な終末物語がいっぱいあって、
それがやっと今回のデビルマンで昇華したかなと。

今日もどこかでデビルマン〜 ←これの作詞が阿久悠だったとは!




2017/12/11

愛と狂瀾のメリークリスマス

喉の痛み・発熱・悪寒・頭痛・鼻水鼻づまり・咳
って順番で風邪の諸症状を楽しんでおります。
とりあえず、ITMediaにX-E3のレビューを書いてメールして、
そのあと
ふとんぬくぬく。

読書の日。

「東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編」
の献本を受ける。



さらにKindleで読みかけだった本を読み切る。
めちゃ面白かったのでここに。
「愛と狂瀾のメリークリスマス」(堀井憲一郎著)
日本におけるクリスマスの浸透と拡散を
文献から読み解いた本。
織豊時代のクリスマスから、鎖国の江戸時代を経て
明治以降は新聞記事から日本のクリスマスの変遷をたどっているのだが
これが面白い。

我々って今のクリスマス(を口実にした祝祭)は戦後のアメリカ文化が元になったと思っているわけだけど、実は、
大正時代からクリスマスの大騒ぎからはじまっており(でもくらしー)、
1930年代のクリスマスの狂乱と1950年代のクリスマスの狂乱は
戦中の中断を挟んでつながってたのだ。
要するに、戦前からクリスマスは銀座で騒いでたという。
高度成長期になり、クリスマスは大人の狂乱の夜から
子供を中心とした家族のクリスマスになり、
1980年代に恋人たちのクリスマスの流れがきたという話。

1980年代以降は著者の体験や記憶がかなり入ってくるので
客観性は落ちるが(でも、わたしが知る80年〜90年代のクリスマスもそうだった)
日本人が「クリスマス」というキリスト教のイベントから
いかに宗教色を廃し、日本ならではの祝祭として取り入れたか
という歴史がわかって
今読むには最高です。
おすすめ。

2017/08/15

「てるみな」と「ぱらのま」

さすがに長距離移動は疲れるのでのんびりと
いくつか細かい仕事をする。

ふと電子書籍をあさってたら、
「てるみな」の作者Kashmirが「ぱらのま」の1巻を出してたので(しかも半年前!)買う。

「てるみな」と「ぱらのま」は
地形と鉄道と地図が好きな人なら確実の楽しめます。

「てるみな」は電車に乗ったとたん
どんどんシュールな世界へ連れて行かれるのだけど、
でもその路線のテイストはちゃんと維持してるってとこが
最高に面白い。
知ってる人ほど楽しめる。
東急が多摩丘陵にはいっていくさまとか。

「ぱらのま」は現実の鉄道の話。
ふらふら鉄道旅エッセイ。
この「地図」のくだりなんかもう最高、というか、今、こういう道を楽しむ本を書こうと企画してるんだが……。


「てるみな」的なのもまた書いて欲しいと思ったら、
「てるみなneu」ってのがWebで公開されてるらしい……
でもそのサイトへいってもバックナンバーは読ませてもらえなかった。
がーん。
しかもどこにあるか分かりづらいし、これでいいのか白泉社。


2016/10/03

Kindleで「戦国の城」を読む

月曜日なので働く。
e-mansion lifeの連載をナントカ書いてメール。
flick!の次号にiPhone7 Plusのカメラ機能について1ページ書いてメール。
さらにアサヒカメラのiPhone 7 Plusカメラレビューに取りかかったところでダウン。

Kindle Unlimitedは最初の1ヶ月でさっさと解約してしまったのであるが
面白そうな本があれば買って読むのである。

Kindleだと、気になったところをマーキングしておけるのが便利。
小和田哲男先生の「戦国の城」。
いやあ、中世の城について基本を知っておきたいと思って読んだのだが、
城が「キ」と呼ばれてた時代から
丹念にわかりやすくその変遷と役割と立地を解説してくれてて
すごくわかりやすい。
勉強になりました。


2016/07/23

「ちづかマップ」がマニアックすぎてツボ

昨夜、新潮講座修了後、
「ちずかマップ」が面白いと皆川さんに勧められてその場でAmazonワンクリックしたのである。

届いたので読む。


わははははははは。
これはすごい。
「ちづか」ちゃんという古地図マニアJK(その時点ですでにもうアレである)の
日常を描いた漫画なんだが、
その視点がめちゃ我々と同じなのだ。
古地図を見ながら歩いたり古地図で現代から過去を夢想するのみならず、
街を歩くときにひっかかる視点や面白がるポイントが同じなのである。
これを読めば、我々が何を面白がって歩いてるかわかるんじゃなかろうか。
電子版を買ってiPadにつっこんでマンガと同じコースを歩いてみるのもよさげだし。

作者の衿沢さん、
7月30日の「スリバチナイト」にゲストとしていらっしゃるそうなので、
早速チケットをゲット。
ああ、皆川さんの策にハマってしまったーー。

スリバチナイト4~真夏の地形地図覚醒トークバトル TOKYO CULTURE CULTURE:@nifty

というわけでわたしも遊びに行きます。もちろん客として。

2016/06/05

休息の日曜日

ふはー。
昨日は2万歩以上歩いたし。
その前もなんだかんだと出歩く予定が多かったので
身体に疲れが溜まってたのである。

よってコンコンと眠り、
シュクシュクと暗殺教室を読み(20巻が出たから)、
タラタラと事務仕事を処理し、
真田丸を見てたら終わる。

暗殺教室20巻。iPadで読む。
すげーわ。これは名作。
少年ジャンプあなどりがたし。
にしてもいい話でした。今からでもよいからみんな読め、レベル。
きっちり終わってるし(まだ1冊出るけど)。


2016/05/16

疲れたので一回休んだら僕だけがいなかった

金土日と連続して出かけたので疲れたのである。
疲れたら休むのである。
たまってる雑務を延々とこなしたりするのである。
(名刺をスキャンしてeightに投げたりとか)
でもって、
行きたかった発表会のことをすっかり忘れてて
行きそびれたりするのである。

こういう日はマンガを読むのである。
何がいいかなと思って手にしたのが
(というか、iBooksで見つけたのが)
「僕だけがいない街」。

実はタイトルは以前から知ってたのだけど、
情緒的な話のような気がして
なんとなく避けていたんだよなあ。

いやあ、今読んでよかった。ちょうどGWに最終巻がばかりで
一気読みできたから。

これは面白い。
子供の頃にかけられた呪い(というか封印?)を
当時に戻ってひとつずつ解きほぐして新しい未来を
切り開いていく話なんだが、
行ったり来たりしながら少しずつ前進していくさまが
実によいのである。

で、何気なくiBooksで読み始めたのだが、
iBooksって他より高いぞ? というか紙より高くないか?
これはいかんのではなかろうか。
というわけで、Kindleで紹介。


2016/05/11

マンガはiPadで読む

ascii.jpに猫連載を書いてメール。
明日は終日出かけるので1日はやめに。

さてうちのiPadは
Jリーグオンデマンドでサッカー観戦と
電子書籍端末
としての利用がメインで、
ときどき
打ち合わせでメモを取ったり
地図を見たり
プレゼンに使ったりするという
便利なタブレットなのであるが、
iPad Pro 9.7購入記念で
いろんな電子書籍サイトをチェックし直したのである。

ここんとこずっと電子書籍は
・マンガはLiveコミック
・テキストものはKindle
にしてたんだが、
ちょっと目を離した隙に他のサービスも進化するもので、
Liveコミックは
・アプリ内でポイントを買い、それを使って本を購入するのでアプリ内で購入から読書まで完結する
・読書はストリーミングで行う(ダウンロードを待たなくていいし、ストレージも圧迫しない)
・BookLiveとアカウントが共通なのでゆっくりオフラインで読みたいときはBookLiveを使えばOk
というシステムが気に入って使っていたのだが、
読書という意味でははなはだカッタルくて
・操作系がダメすぎる←目次を開いてそこへ飛ぶだけで何度もタップさせられる
・広告がうざい
・動きがとろい
という欠点があったわけである。

で、ひさびさにhontoを使ってみたら、
いつのまにか、「シリーズごとにちゃんと自動的にまとめてくれる」ようになり、
本をダウンロードするとバックグラウンドでサムネイルを作ってくれ、ページジャンプの時にサムネイルを見ながら探せるので飛びやすく
なってたのである。
これ、いいぢゃないか。
honto

iBookもいつのまにかシリーズごとにまとめてくれるようになったし。
(ついでに、表紙をドラッグ&ドロップで重ねたらまとまるようになってくんないかな)
サムネイルでページジャンプできるし(前からできたっけ?)。
iBook

iBook

iBookももうちょっと使ってあげるようにしよう。

で、Kindleはいつになったらシリーズごとに自動的にまとめてくれるようになるんだろうねえ。Kindleはもっとユーザビリティをあげるべきだしあげられると思うのだよ。

2016/04/10

「AIの遺電子」が贔屓抜きに面白かった件

昼間、近所で世田谷線沿い街歩きがあるので
ちょっとだけ顔を出し、
ついでに作例撮って家で写真の整理とかあれこれお仕事。

4月8日発売だった「AIの遺電子」をやっと読めた。
Amazonから届いていたのだけど、バタバタしてて時間とれなかったのだ。

デカデカとすごい帯がついてるけど、ブラックジャックと堂々と書けるのは
少年チャンピオンならではですな。

電子書籍版でもよかったのだけど、
初の単行本なので紙で。
紙で枕元においておきたい感じだったから。

実は山田胡瓜先生、
元ITMediaの記者で、当時何度かケータイ関連で一緒に仕事したので
本人を知ってるのである。
まさかこんな経緯でITMediaにはいってたとは。

――大学卒業後はIT記者の仕事に就かれていたんですよね。 
大学で就職の合同説明会があったんですけど、みんなスーツ姿のなか私服でフラフラしていたら、ITmediaの人に声をかけられたんです。僕の家にはまともに動くパソコンもなく、ITのことを何も知らなくて、「ブラウザってなんですか?」という状態だったんですけど(笑)。
――えー、そうだったんですか! 
もともと本当にアナログ野郎だから、今、文章の語尾に「w」をつけているのを当時の自分が見たら「何やってるんだお前!」ってビックリすると思います。「オタクになっちまったのか!」と(笑)。
→ IT記者から漫画家へ―― 山田胡瓜が描く、テクノロジーと人類の未来 - ライブドアニュース

漫画家の知人はいるけど、
知人が漫画家になったというのははじめてなので
そういう経緯があって予約購入したんだけれども、
すごくいい!

マンガとして良いのはおいとくとして、
大事なのは
・人間とヒューマノイドが共存してる社会なのだけど、両者の見た目がまったく同じで読者に区別がつかないこと
・科学技術が魔法でも特異なものでも一部の人が使いこなす難しいものでも何でもなく、きちんと生活に溶け込んでいること
だ。
特に2番目はものすごく大事で、これ「わかってる」人じゃないと描けないよなと思う。

ヒューマノイドがすでに溶け込んだあとの話なので、
ひょんなことで、
あ、人間とヒューマノイドは違うんだ、という事実が漏れ出たり、
逆に両者は異なる存在なんだけどひょんなことで共通点が見いだされたり、
ちょっとしたきっかけで差異を乗り越えたり、
そこに物語が生まれる。

物語のきっかけを齟齬→軋轢にしちゃうと、
最後はヒューマノイドvs人間の最終戦争になっちゃうけど(笑)
決してそうはしないところが重要で、
過渡期ならではのズレをすぐ齟齬から軋轢に成長させがちな
今の時代に描かれるべきだし、読まれるべきなのだ。

そんなわたしは、圧巻の第1話を除けば、
彼女が猫を助ける話がたまらんです。
さりげないけどたまらん。



2016/02/12

「スティーブズ」4巻が出た。読むべし。

映画「スティーブ・ジョブズ」が公開されたそうだけど、
Macintosh発売の頃からパソコン雑誌のライターをしている者として、
古くからのMacユーザーとして、
昔のパソコン業界のドキュメンタリーを多く読んできた者として、
Mac系ライターとしてアップルを取材したものとして(まあ日本法人だけど)、
ジョブズ復帰から数年間、Macworldを取材した者として、
昔からパソコン業界の近くにいたものとして
スティーブ・ジョブズに対するイメージってものがあるわけですよ。

Steve Jobs (photos of 1997-2004)

いろんな人が語ったり書いたりしているけれども、
わたしが昔から持っているイメージに一番近いのが
「スティーブズ」なのである。
このマンガに描かれてる姿が一番ジョブズっぽい。
昔のパソコン界の雰囲気がビル・ゲイツの描き方も含めて
描き方もデフォルメ感もすごく近いのだ。

同時代のMacユーザーなんだろな。
着目する製品やエピソードもその描き方も違和感ないもの。
(この頃の製品やエピソードはたいてい知ってるから)
当時のパソコン界をよく知ってて、なおかつ技術的にもある程度知っている人じゃないと出せないテイストだもの。

だから、スティーブ・ジョブズと当時のパソコン界の雰囲気を知りたければ
「スティーブズ」を読むのが一番なのだ。
その4巻が今日出たのである。
Apple IIが成功したApple Computerが会社の規模を大きくし、
次のプロジェクトを考えはじめ、
ジョブズの居場所がだんだんとなくなっていく過程で
ゼロックスのパロアルト研究所を訪問したという頃。
パロアルト研究所訪問のくだりはもう
もう、今のMacを使ってる人は絶対読むべし。
iPhoneの原点すらそこにあるといっていい。

ついでに
アラン・ケイの本(アスキーから出てた)も読むべし。
あの頃は
未来を夢想していたなあ。未来しかなかったからな。
そして時夢想した未来に一番近いのが、iPadなのだ。
パッド状の誰でも使えるシンプルなコンピュータ、という意味で。
この「アラン・ケイ」は電子書籍化されるべきだよ。

なんてことを思いつつ
ITMediaにFUJIFILM X70の原稿を書くが
書き終えて疲れたので、翌朝推敲することにして寝る。



2016/01/16

「東京の自然史」はいわれているとおり地形好きのバイブルだった

EXCELを開いて単行本の目次案をうんうんと考えつつ
マスを埋めていく作業。

昨年からちびちびと読んでいた「東京の自然史」読了。
東京の地形やその成り立ちを解説した本。
地形好きのバイブルといわれてるけど、まさしくそのとおり。
1963年初版で改訂版が1973年なのでまあ古い本なわけで、
東京低地の地盤沈下にかなりのページを割いてるなど(その頃、問題になっていたから)
時代を感じる面はあるにしろ、
基本的には今読んでも十二分に価値はあって面白い。

何しろ、文庫化されたのが2011年で、
2014年11月で12刷である。
東京の地盤を語るにはまずこれを読めといっても過言じゃない。
武蔵野台地、東京低地、さらに氷河期まで遡って海底に隠れた埋没谷と
内容は幅広いし、
関東ローム層の話も細かくしてくれるし、
淀橋台、下末吉台といったその筋にはお馴染みだけど
なかなかピンとこない違いも細かく説明してくれる。

講談社学術文庫なだけあって
興味ない人が基本的な概念なしでさっと読めるかというと微妙だが、
基本的に地質の専門家や地質を学びたい人向けの学術書ではなく
地質に興味ある人向けの概論書なので
専門の勉強をしてなくても読めるし、わかりやすい。

さすが名著だわ。地形散歩好きは必携。
Kindle版もあり。


2015/07/08

雨が降ると仕事もせずにiPadで漫画読み

雨なので家で漫画読む。
iPad Airで。
もう、一巻だけ無料とか、20%オフとか危険すぎ。
紙の本で読んでた頃は
「ああこれに手を出すと部屋がまた狭くなるなあ、やめとこう」
「1度に1冊しか買わないようにすれば、続きが気になっても明日以降しか読めないな」
……
ああなんて牧歌的。

もうさ、10巻以上続いてる作品は1巻は無料にしちゃっていいと思う。
たぶんトータルで考えたらその方が数でて儲かるでしょう。
無料だと、面白そうなのに手を出してみるもの。

1巻は無料、2巻は半額、3巻は2割引、4巻以降は正規の値段
ってすればもうやばいですよ。

すでにそういう時代。


2015/06/16

電子コミックはやばいよ

人物作例と夜景作例。これで材料は揃った!
的な感じで。

にしても、電子書籍はいかん。
あれはいかん。

講談社漫画賞受賞作の記事をみてたら
少女部門の「逃げるは恥だが役に立つ」ってのが気になり、
とりあえず1巻だけ読むかと思ったのが運の尽き。
その場でリアルタイムで買えちゃうものだから
次から次へと読んでしまうではないか。
まあ、じりじりする内容なのだけど、
恋愛ものといえば恋愛ものなんだけど、
そのじりじり感と登場人物の世界観(いや結婚観というか恋愛観というか)が
なかなか現代的でしかも少女漫画にありがちな「恋愛至上主義脳」とは
一線を画した感覚(裏返せば同じなのかもしれないけど)で展開するところが面白い。

紙の本の頃は
1冊ずつ買えば何日も楽しめたのに(その場で続刊をamazonに頼んでも届くのが翌日だから)。
いやはやおそろしや。

下記リンクはKindleだけど、わたしはBookLiveで読んでたりします。
いや正確にいえばLiveコミックか。
このサービス、細かい文句は山ほどあるけど、
便利なんでつい。
コミックはBookLive系、テキストものはKindleと最近使い分けてたりするのです。


2015/04/28

「iPhone東京古地図散歩のすすめ」が

GW前なので仕事します。
うんうんうなりつつ、
日本カメラの原稿を書いてメール。
難航したーー。

そうそう、インプレスから
「iPhone東京古地図散歩のすすめ」
なる電子書籍が出ました。
iPhone東京古地図散歩のすすめ 「東京時層地図」で明治、大正、昭和を歩く | インプレス


2015/03/16

腰痛なのでKindleで「古田織部の正体」

腰痛の日。

いかん、
昨日の無理がたたって(電動アシストだと疲れてても走れちゃうのがいかんのかもしれん)、
腰痛がーー。
まあいつものように不意にグキッときたわけじゃなく、
疲れがたまってずーんと重くなった感じなので
安静にしとけばいいかと
ふごーっとすごす。

長く机に向かってるとつらいので仕事がなかなか進まず。
そらしょうがないなってことで、
作業したり本を読んだり、
特に図版が不要な箇所については
ソファに座ってMacBookAirを抱えて原稿書いたりとそんな感じ。

写真を選んだりレタッチしたりという作業がなければ
Airの方が楽なんだよなあ。

というわけで、Kindleで「古田織部の正体」を読む。
PaperWhiteは軽くてコンパクトで寝転がって読むにはいい。
読みながら、気になったとこやメモっておきたいところをすすっとハイライトする。
あとでKindle for Macを開き、
ハイライトしたとこをチェックする。
この辺の流れがなかなかよし。

さてこの本、
古田織部の正体と書きつつ、茶人・茶頭としての、あるいは数寄者としての古田織部に数少ない資料から迫るという内容で、
著者も詫びているように、武人としての古田織部についてはまったく触れられておらず、
そういう意味では、「正体」というほど正体には迫れてないのだけれども、
利休に比べて資料が乏しい織部について
いったい古田織部は何をしてどう評価されたかに言及していて
「へうげもの」副読本として最高によし。
面白い人だったのは確かなようである。

2015/01/07

少年マガジンの電子化に悦んではみたものの

講談社が全コミック誌を電子書籍として配信ってニュースが飛び込んできたのである。
おおっ
講談社、全漫画雑誌を紙と同時に電子化へ 「ヤングマガジン」など3誌からスタート - ITmedia ニュース

同社の「モーニング」のデジタル版「Dモーニング」の愛読者としてはまことによろこばしい限り……と思ったのだが、よく見ると「Dモーニング」とはかなり違う。
マガジン・ヤンマガ、2015年1月より電子書籍化!


1)配信方式の違い
・Dモーニングは専用アプリへの配信で、1ヶ月あたりの課金である。
・少年マガジンなどは一般の電子書籍と同じく各種電子書籍サイトへの配信であり、1冊ごとの課金となる。
→専用アプリは不要だが、1冊ごとに買わねばならず電子書籍サイトによっては購入がめんどくさい

2)価格の違い
・Dモーニングは1ヶ月あたり500円(つまり約4冊で500円)で自動継続扱い。AppleIDで決済できる。これは安い!
・少年マガジンは各種電子書籍サイトでの電子書籍としての配信であり、価格は紙媒体と同じの予定である。アップルのサイトの場合、雑誌用の「NewsStand」ではなく「iBook」での配信となる。この辺がナゾ。
→つまり、割安感はない

 えーーーっ。
 Dモーニングってすごくよくできててよかったのに。
 月500円だからすごく割安だし、月ごとの課金で、アプリを立ち上げると自動的に最新号がダウンロードできるのでいちいとストアへ行って購入する手間がないしですごく使いやすかったのに。全雑誌をこの方式でやるとコストがかかりすぎるのですかねえ。
 これじゃあ単にデジタル化しました、ってだけで、残念である。
 よい先行事例がある分、よけい気になる。

 電子書籍サイトだと、他の電子書籍とごっちゃになっちゃうから管理もめんどくさいし、毎号手動で購入するのもめんどくさいし、価格的なメリットもない。そもそも単行本向けの設計だし。ただ、1冊ごとに買えるので、バックナンバーの買い逃しには対応できる。メリットはそのくらいか。

 うーむ。ちょっと拍子抜けだったなあ、単にデジタル化しての配信もしますよ、というだけだったなあ、どうしようかなあ、というところ。
 せめて、NewsStandアプリにできなかったか。

 ちなみに、一番簡単なのがAppleIDで買えるiBookStoreなのだがそっちだと300円になる(これはストアの問題なのだが、実売の260円より割高なのは問題)。

 もうひとつ電子化で問題となるのは、電子版だと掲載されないコンテンツがあること。
 アイドルの写真などはまあおいといて、
 Dモーニングでは浦沢直樹作品や井上雄彦作品が掲載されてない。紙媒体オンリーとなっている。
 週刊少年マガジンは、「はじめの一歩」が紙媒体オンリーとなるそうな。
 これも残念。

 浦沢直樹に関しては、年末のハフィントンポストのインタビューでちょっと答えてる。
「読者がお金を払わなければ、"あるべき関係性"が結べない」――漫画家・浦沢直樹さんインタビュー

具体的には2つ。
浦沢:うーーーーん。「問題意識」というほどのことかどうかはわからないんですけど、僕は作品を1回も電子書籍化したことがないんですよ。紙媒体だけでやっている残り少ない原始人(笑)は、もう本当に、数えるほどという感じ。なぜやらないのかというと、第一に画面の小さいスマホで読んでほしくない。それと、漫画って見開きで読む形態なので、それがキープできない媒体では、見てほしくないんですよ。見開きの状態で眼がどういう風にページ全体を追っていくのかが漫画の演出だと思うので。ただそれだけなんですよ。
それから、今は無料で読める漫画っていうのがあるじゃないですか。僕の今まで生きてきた感じからして、「タダで見る」ってことがどうしても、しっくりこないんですよね。漫画というのは、高いものだったんですよ。僕らが小学生の頃は単行本が220円から250円くらい。とてもじゃないけど、買えない代物だったんですよね。本屋も立ち読みさせたくないから、子供の手が届かない高い棚に並べてた。それを眺めながら「いいなあ、お金が貯まったら、あの単行本がほしいなあ」って憧れていたんです。そういう世代なので、「タダで見る」って、それ漫画の見方じゃないよな、って。 
うーむ。

前半に関しては全面的に賛成。見開きをきちんと意識して描かれた作品は見開きで読みたいし、わたしが漫画をiPad Airで読むのは、あのサイズと解像度だと「横向きにして見開き表示にしたときちょうどいい」から。あれだと見開きで快適に読める。
作者が左右ページの構成を意識して描いていたら、その通りに読む方も受け取れる。
一時期ケータイコミックで流行った、コマごとに割って1コマずつ読むとかもうありえんですわ。という感覚はある。

 後半に関しては……電子書籍化とは別の問題な気がする。

で、だったら、「浦沢作品だけは強制的に見開き表示になる」という縛りをつけてもいいから、Dモーニングに出して貰いたいわ。
もちろん、単行本は紙で揃えたいものは紙で買うし、電子書籍でいいものは電子書籍で買う。それは自分で決めます。

個人的には、作家が作品をどういう形で届けたいかは作家の自由であるからして、電子書籍化はしばらくしません、というならしょうがない。

ただそれは、単行本の場合で、
雑誌ではどの作品も全体の一部にすぎないわけで、
そこはそのまま出して欲しいですよと思う次第です。

昔から、雑誌こそ一番電子化に向いてる、と思ってたし、
たぶん、どっかで書いたこともあるし、ブログでも書いた。
Dモーニングはそのいい例だ。
でも、
単にデジタル化して電子書籍ストアに他の本と一緒に並べます、
レベルで終わったらとても残念。

と文句ばかりいっててもアレなんで
一応買ってみました。


紙雑誌とは表紙が違う(笑)。
まあ大島優子側の許可がとれなかったのでしょう。
雑誌の電子化も大変なようです。
ともあれ、単なるデジタル化ではなく、
デジタル時代の雑誌に進化していって欲しいなあ。



2014/12/01

「スティーブズ」がおもしろい

書き直しがはいったので、2ページ分書き直してメール。

「スティーブズ」が面白いと聞いたので
BookLiveでダウンロードして読む。
これは面白い!

アップル創業期、つまりふたりの「スティーブ」の話なんだけど、
キャラを思い切り絞り込んで(だから細かいことはいいっこなしで)、
ジョブズもウォズニアックもいい感じにムチャで痛快。
必殺技はもちろん現実歪曲フィールドである。

これは面白いわ。
1巻のラスト、彼の登場の仕方がまた最高におかしい。

そこには、ドキュメンタリー漫画にありがちなテンポの悪さや
くどい説明や、流れを妨げるリアリティはまったくなく、
うまく「マンガ」の世界に落とし込んでるのだ。
これこそがマンガ。
それがいい感じに70年代の勢いにマッチしてたりするのだ。

わたしはコミックはBookLiveかLIVEコミックで読んでるけど、
下記リンクはKindleであります。おすすめ。