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2021/11/25

1125:世田谷文学館で谷口ジロー展

作例撮りがてら家を出たのはいいが

つい世田谷文学館に立ち寄ってしまう。

「谷口ジロー展」なのだ。


ちょっとだけのつもりが、ついつい長居して日が暮れる。




はじめて「谷口ジロー」を知ったのは「事件屋稼業」。
狩撫麻礼+かわぐちかいじの「ハード&ルーズ」と
関川夏央+谷口ジローの「事件屋稼業」の
日本的ハードボイルド二大作品にハマってたのだ。

その後、ちょくちょくと出会っては読んでいたのだけど、
頭の中で「ハードボイルドを描く人」のイメージが強くて
久住さん原作の「孤独のグルメ」の絵が谷口ジローでびっくりした記憶がある。

あらためて「谷口ジロー」の作品をこうして眺めてみると、

なんとも絵がいい。どのコマも1枚ものとしてじっくり楽しめるもの。

ああ、坊っちゃんの時代とかちゃんと読み直さないとなあ。

しかも、おまけの猫トートバッグに心惹かれて「谷口ジローコレクション」を1冊買ってしまう。

みるっこが来て以来、黒猫ものに弱くなってていかんですな。




2021/09/22

0922:東洋文庫ミュージアムで江戸から東京へ展

今日を逃すと他に行けそうな日がない!

ってんで慌てて駒込へ。

東洋文庫ミュージアムの企画展「江戸から東京へ」。

東洋文庫が所蔵する江戸や東京の古地図がずらっと並ぶのだ。

でもって学芸員のSさんを呼んでもらって挨拶してちょっと古地図話。


平日とはいえけっこう賑わっててびっくり

いつもはデジタル化されたものを27inchのモニタで見るだけなので、
たまにホンモノを見られるのはよいですな。
遠近道印とか、武州豊嶋郡江戸庄図とか、安見図とか。

遠近道印の寛文江戸外繪図。清水観音堂が摺鉢山古墳にある!

十分堪能して図録などを購入したのち、


ミュージアムを辞去。

そのまま帰宅するのももったいないので、駒込駅周辺散歩。

解説板が掲示板に隠されてて最後まで読めない駒込日枝神社とか

昔は朝日山王宮。こうしてみるとめちゃよい立地だわ。

線路を越えて岩槻街道沿いの地蔵堂(ミュージアムにあった江戸切絵図に地蔵堂は同じ場所にあると書いてあったので見てみようと)、

初訪問かと思ったら、以前来てたわ。記憶力やばい。

道路を渡って太田道灌伝承のある妙義神社。今、大リニューアル中で複合ビルと隣接してモダンに変身するようで、赤城神社や成子天神みたいになるんだろうな。良くも悪くも。


そして疲れてきたので帰宅。

夜、実験的にかふかとみるっこを会わせてみるが、

一定の距離をたもったまま近づかず、

かふかの方が耐えられなくなって逃げる。

うう。大丈夫かかふか。

仲良くなる日はくるのか。




2020/10/12

1012:「MANGA都市TOKYO」は現代人必見

 天気も悪くないし新しい機材はまだ届かないし、いっちょ散歩にでも行こうかと思いつつ妻と昼飯を食ってた時「マンガ展は行かなくていいの?」と言われ、そうだ、今日はそっちに行こうと思い立ったのである。なんと月曜も開館してるのだ。

場所は新国立美術館。「MANGA都市TOKYO」。

11月3日まで。今月下旬からちょいと忙しくなることを考えるともう時間はない。しかも、うちは小田急線を使ってるので、乃木坂までは電車1本。

コロナ禍の影響で事前予約してねってことなので電車の中で予約サイトにアクセス。
1330の回と決めて申し込みを始めるのだがこれが面倒臭い。

まずクレジットカードとd払いしか対応してない。Apple PayでもPayPayでもいいからもうちょっと幅広く複数のサービスに対応してくれー。


えっと、美術館や博物館って「行きたい」と思った時「今日は時間ある」って時にサッと行きたいわけで、もうちょっとシンプルに出来んものかと。

まあ、住所氏名その他諸々個人情報を入れ、決済情報。

クレジットカード番号と有効期限とセキュリティコード、まではわかる。

さらに、3Dセキュアが入る。え、覚えてない←をい

しょうがないので、パスワードを覚えているカードに切り替えてそっちで登録し直す。

セキュリティ的にアレなのはしょうがないけど、電車の中でやるもんじゃないですな。

ともあれ、QRコードをゲットし、乃木坂駅到着。


ああ「MANGA都市TOKYO」素晴らしい。

中央の巨大東京模型が撮影可である上に目玉であるから、訪れた人は必ずこの模型の写真を入れるわけで、どうしても東京を舞台にした映像作品の抜粋と該当する箇所のライトアップばかりかと思ってしまう。


確かに、結局模型を見ながら映像とのコラボをベンチに座って観賞するのは甚だ至福な体験なのである。新しい見せ方だ。

でもそれだけじゃないのである。
中央の模型とのコラボはどうしても「シン・ゴジラ」や「AKIRA」や「パトレイバー」やその他メジャーで派手な作品中心になってしまうけど、それを取り巻くように展示されたテーマ別のマンガ(特撮作品も含む)とその時代の東京の様子がいいのだ。隅から隅まで見るべきである。
取り上げる漫画も、幅広い。
江戸編では杉浦日向子の「百日紅」や松本大洋の「竹光侍」、手塚治虫の「陽だまりの樹」などなど。
明治から昭和前期は、滝田ゆうの「寺島町奇譚」や村上もとかの「フイチン再見!」、昭和後期から現代になると「To-y」に「リバーズ・エッジ」に「3月のライオン」に「あしたのジョー」に「残響のテロル」や「君の名は」「ラブライブ!」と実に幅広く抑えていて
作品とその舞台の関係を、その時代の東京がどんな存在でどんな様子であり、そこからそういう作品のそういう描写が生まれたという流れを見せてくれるのだ。
東京の華やかさとその裏にある取り残された人々の対比も含めて。

その辺は写真撮影禁止なので伝えづらいけれども、マニアじゃなくてもそれなりの漫画付き、あるいはアニメ好きなら行くべき。いやあこれはヒットですよ。

なぜ神田明神がラブライブなのかやっとわかった(名前しか知らない作品だったので)。

平日なら当日券も余裕であるし。

存分に堪能したのち、乃木坂界隈と南青山一丁目界隈をちょっと散歩して(目的の被写体もあったので)、帰宅。




この辺り、実に散策していると魅力的な風景が多いのである。

帰宅して、ITmediaに感熱紙おもちゃカメラの記事を仕上げてメール。





2018/12/09

地図と紅葉を楽しむ優雅な1日

12月だというのにヒマなので
趣味のお出かけの日ということにする。

その1:平井で「地図だら」

はじめて降りる駅。総武線。亀戸と新小岩の間。
「千葉・地図ラーの会」という街歩き系の会が、
「地図だら」っていうプチイベントを「平井の本棚」2Fで開催してるので
ちょいと冷やかし気分で遊びに行く。

駅のホームから見える「平井の本棚」

14時からのゆっきーの千葉神社ばなしを聞いて帰るつもりが、

このあと檀上に呼ばれて、ふたりで神社話の対談をすることに。
彼女、「地図ラー」(アムラーと同じノリで、地図好きの会ってことでチバラーにしたらしい)の副会長で、イラストレーターで(たぶん)、神社話がすこぶる面白い。着飾った由緒や伝承を庶民レベルに落とすそのくだき方がほどよいのだ。


15時からの平井ゆるトークをちょっと聞いて、辞去。
次の目的地へ。

2:東洋文庫ミュージアム「大地図展」


駒込駅で降り、六義園の前を通り、岩槻街道沿いに東洋文庫ミュージアムへ。

ここ、もとは三菱の岩崎なのね。道理でこれだけ持っているはずだ。

めざすは東洋文庫所蔵の日本の古地図の展示。2019年1月までだが時間があるうちに観ておこうと思った次第。

武州豊島郡江戸庄図(江戸時代初期の地図。明暦の大火前。寛永から正保の頃?)。
江戸切絵図が描かれた幕末近く(ペリーの頃)とはかなり違う。江戸時代は250年以上続いたのだから、幕末が江戸、と思ってはいけないのだ。


さらに遠近道印による元禄期の江戸大絵図。実物の大きさとディテールの精細さに魅入られる。
遠近道印ははじめてきちんと測量した江戸の地図を作った人で、しかも江戸郊外もちょっと入っているのがよし。かなり正確で、現代地図の感覚による鑑賞にたえ。
もっと評価されていいと思うわけで、わたしもすごく参考にしている。
切絵図よりずっと面白くて興味深い。


ちなみにこの江戸大絵図、「大江戸ぶらり」という名でアプリになっております。

他にもタブレットとスクリーンが連動した解説付きの古地図や、シーボルトが持ち出した日本地図(シーボルト事件とは、この地図を外に持ち出したことによる)、その他日本地図や江戸図、浮世絵や江戸切絵図と多くの地図を楽しめる。


これはよい。
ミュージアムの作りも贅沢だしね。
モリソン文庫(モリソンから寄贈された文庫)も圧巻であるし。

こういう贅沢な空間があってもいい。
いや、財閥ならこういう空間を作って開放すべきだと思う。知のパトロンとして。

3:六義園の紅葉ライトアップ


東洋文庫を出て少し北へ歩くと六義園。
南側の正門は、駒込駅前の門に比べて空いているので有名。
今日がライトアップ最終日ということでぶらぶら見てまわることにする。
ここのライトアップ紅葉は何年ぶりだろう。
最近は混雑がひどいらしく、足を向けていなかったのだ。



今年は暖かだったせいか紅葉の色づきは今ひとつであったが
それでものんびりカメラを持って歩くと楽しい。

カメラはオリンパスのE-M1 Mark II。レンズは12-40mm F2.8とシグマの56mm F1.4の2本。
EM-1は手ブレ補正が超強力なので
こういうときによい。
これなんざ、F8に絞った上で手持ち。すごいわ。


ライトアップ紅葉らしさを強く出すため、WBは太陽光に。




紅葉を堪能して帰宅。最終日に間に合ってよかった。

そんなわけで趣味の1日なのであった。
疲れたので早寝。









2018/11/11

多摩センターで「調布多摩川惣画図展」と「イルミネーション」

ちょっと回復したので
作例でも撮りにいくか、ってんで
多摩センターへ。

お目当ては、昨夜からはじまったというイルミネーション。
はやいよねえ。11月10日もうクリスマスイルミネーションなのだから。

で、明るいうちに訪れて、
ちょっと気になってた落合八坂神社を訪問し、
さらに、作例をちょっと撮って
iPhone XS。スマートHDRすごいわ。

そのあと日没までパルテノン多摩で時間つぶし。

ちょうど「調布玉川惣画図展」をやってたのだ。
ふふふ。


江戸時代に作られた、多摩川源流から河口までを巻物に描いた絵図。
これが川沿いのディテールがけっこう描かれててよいのだ。

展示や図録自体は、
惣画図よりも、それを作った相沢伴主(関戸村の名主。つまり多摩の人)の話や
惣画図のバリエーションが大きく扱われてて、
惣画図のディテールを楽しみたかったわたしにはちと不満ではあったのだが、
図録は見応えあって、それを買いにいったようなものかな、と。

で、点灯直後もまだ空は少し明るいので
スタバでカフェラテを飲みつつ暗くなるのを待つ。

今日のカメラは
huaweiのMate 20 ProとOPPOのFind X。
そしてパナソニックのLX100M2。

そしてイルミネーション撮りまくる。
ちなみにここにのっけてる写真は、iPhone XSで撮ったもの。


さすがに病み上がりで疲れたので帰宅。
帰宅したら、熱こそ出なかったものの
やっぱ、風邪治ってないわ、喉いたくて鼻水出るわ、
いかんいかん、てな感じで寝て早起きして仕事することにする。



2017/08/20

迎賓館赤坂離宮を堪能した日-地形と本館編-

作例撮りついでに、赤坂にある迎賓館赤坂離宮へ行ってきたのである。
土日はライトアップする←夜景作例を撮れる!
一般公開日で本館の中に入れる上に、藤田嗣治の絵も観られる!
というわけで行かねば案件だったのだ。

実は本館内の一般公開へ行くのははじめて。
四ッ谷駅で降り、正面から入ろうとすると、


本館を観覧する人はこっちじゃなくて、西門へ回ってくれといわれる。
ぐるっと鮫河橋方面へ少し歩くと、西門。
警備員に見つめられながら撮影。
少しだけ空いてる簡素な門から中へ入る。

人が少ない。もっと大勢おしよせてるかと思ってたのだが、ちょっと拍子抜け。
このまま案内に従って奥にある受付へいけばいいのだが、
その前に見逃してはいけないポイントがひとつ。
それは首都高。
迎賓館敷地内を首都高が走ってるのだ。

正確にいえば、敷地の地下を首都高が走ってて、
その一部が吹き抜けになってて上からみえるのだ。
このときカメラはバッグに入れっぱなしだったのでiPhone+ワイコンで撮影。


これは面白い。
地図でみるとよくわかる。
今日歩いたログごとどうぞ。「スーパー地形」アプリ。

首都高が前庭の真下を抜けているのがよくわかる。

ちなみに赤坂離宮跡は戦後、国に移管されて様々な用途に使われ、迎賓館の前は「東京オリンピック組織委員会」が置かれたそうで、ここを首都高が通ったのは1964年なので、オリンピック直前である。

その後、1974年から迎賓館として使われるようになった。

首都高を堪能した後は受付。
行列用のロープが虚しいくらいに誰もいなくてびっくり。
ここの一般公開日って来場者がすごく多くて混雑してるってイメージがあったのだけど
そんなことはないのか。
あるいはけっこう一般公開してるので、昔ほど珍しくなくなったのか。

来場前に細かく持ち物検査が行われ、
そののち、チケットを買って入場。
今回は藤田嗣治の絵が展示されている分、普段の一般公開よりお高めらしい。

わくわくである。
で、入場。
見学できるのは本館内と主庭で、本館内は撮影禁止だけど、主庭はOkというのでカメラを取りだし、
真っ先に主庭へ。
赤坂御用地の地形を見たかったのだ。
上記地図で分かるとおり、主庭の南側はぐっと下がった谷地になってるのである。

本館のある土地から1段下がって噴水があり、さらにぐぐっと下がってるのがわかるかと思う。
徐々に南下する。
噴水を撮りながら、NDフィルタもってくればよかったなと思ってもあとの祭り。
E-M1 Mark II + 12-100mm F4という史上最強手ブレ補正コンビなのである程度のスローシャッターは手持ちでイケちゃうのだ。


さらに噴水の裏側へ。いよいよ高低差である。


この下には降りられないが、隙間から池の水がみえる。
警備員さん曰く、この向こうは迎賓館ではなくて赤坂御用地で皇室の土地なので、階段を降りてもその奥に柵があって入れない。
ここから御用地が覗けないよう、高い木が植えられた。
御用地の森にはタヌキやハクビシンやノラネコがいる。
そうである。

前掲した地図でわかるように、赤坂御用地は昔の複雑な地形がそのまま残っていて、
その中に古道跡があるという話もあり、
古道好きとしては一度散策してみたいのだが、無理だろうなあ。

で、地形と噴水のガーゴイルを楽しんだら、

本館へ。

本館内は撮影禁止。
とりあえず、明治時代後期に西欧に負けない西欧的な建築を、ってことで作っただけあって、けっこう絢爛で宮殿風。

どこもかしこも、欧州宮殿的で当時の日本のコンプレックスや、西欧風にしないと欧米から一人前の国と思ってもらえなかった事情もあるのだろうなと思いつつ
建築や意匠を楽しむ。

どの部屋にも少しずつ和のテイストが紛れ込んでいて、
豪華絢爛なシャンデリアがぶら下がってる花鳥の間に、
日本の花や鳥を描いた七宝焼きが飾られてたり、
ナポレオンの帝政時代にフランスで流行したアンピール様式を取り入れたために
なぜかエジプト風の意匠がはいってて、
でもドアの上に鎧兜の武者がまじってたりするのが
面白い。

堪能してたら、偶然、大昔の会社員時代の同僚にばったり会う。
互いにびっくりする。

本館を堪能したら、
前庭へ。

---以下後編---