三田八幡宮古跡の裏から抜け出し、東へ向かうと神明坂である。
天祖神社(元神明宮)がある坂。
この天祖神社、芝神明宮の旧地だと言っているが
信憑性はあまり高くないようで芝神明宮の旧地はここではなく
飯倉か増上寺の裏手辺りじゃないかというそうだが
よくわからない。
神明坂へ出ると、旧逓信省簡易保険局(昭和4年築)が壊されてる!
えっと思って駆け寄ると、まさに破壊されている最中であり、
ここは残ると思っていただけにびっくり。
昨年、麻布台にある旧逓信省貯金局庁舎が再開発で壊された直後なだけに
どちらか片方でも残せなかったかと思う。
この旧逓信省簡易保険局がある一帯は
三田台の北の端、すごく狭い舌状台地に旧逓信省簡易保険局、綱町三井倶楽部、オーストラリア大使館、イタリア大使館、慶應大学が密集した希有な一帯で、
斜面には御田八幡旧地、元神明宮、春日神社、寺院が集まっている。
慶應大学の南にある台地の一番狭いところが切り通されていることで
島状になっているのも地形的には面白い。
旧逓信省簡易保険局あたりは北は神明坂、南は綱坂、西は日向坂、東は綱の手引坂とどちらも下っているホントに狭い山のてっぺんなのだ。
その旧逓信省簡易保険局(にして旧社会保険庁にして旧かんぽ生命 東京サービスセンター)
を2014年に撮影した雄姿がこちら。
それが今日訪れてみたら、絶賛破壊中だったのだ。
ああ。
ここには三井不動産のマンションが建つらしい。
向かい側にある綱町三井倶楽部も三井なんだから、もう両方併せて三井近代建築パーク、的に保存してくれればいいのに!
ここにマンションが建っちゃうと、オフィスビルでも住宅でもなく
旧逓信省簡易保険局・綱町三井倶楽部・オーストラリア大使館・イタリア大使館と密集したこの地域の特異性が失われてしまうわけで、大きな損失であるなと思うのである。
もったいなさすぎる。
2017年には日本建築学会が保存を要望していたが、実らなかったようである。
残念すぎるーと思いながら帰途についたのであった。
観に行くなら今週中ですよ!
夜、東京オリンピックの延期が公表された。
欧米の状況をみるにつけどう考えても実施は無理な状況だったので
公式に延期となることで様々なオリンピック盛り上げ行事もやらなくてよくなったわけだが、中止ではなく延期にしたことでいろいろ大変だろなとは思う。
新たなスケジュール調整や会場確保が山ほど発生しそうだし。
2020/03/24
2019/06/11
閉鎖された我善坊谷周辺を一周する日
虎ノ門で打合せ。
せっかくこちらへ来たので、
すでに閉鎖されて入れない(6月7日の正午に閉鎖されたのだ)我善坊谷あたりを
THETA Z1とE-M1Xを持ってぐるっと歩き回る。
赤い線がGPSのログ。
緑の白抜き×が、閉鎖されている谷への入口。
5つある谷への入口がすべて閉鎖、どころか「区道廃止のお知らせ」なのだ。
台地上から我善坊谷坂へ下りる坂路は上で閉鎖。
囲いの上からTHETA棒につけたTHETA Z1を差し出して撮影して切り出したのがこちら。
すでに中はこんなである。今まで建物で隠されていた谷地形が露わになってると思うとそれはそれで興味深いのだが。
さらにぐるりと回って、麻布郵便局方面へ。もう建物は取り壊されて、土台が見えてるだけ。工事車両の入口から中を取ってたら、警察官に声をかけられた。
「カメラをロシア大使館の方に向けないで下さいね」。
麻布郵便局から道路を挟んだ反対側に大使館があるのだ。
いやはや。
ちなみに、在りし日の「麻布郵便局」がこれである。
ああ、カッコよかったのに。昭和5年に完成した近代建築で、Wikipediaによると「旧逓信省貯金局庁舎。のちに日本郵政グループ飯倉ビルとなり、その中に郵便局がはいっていた。
つまり建物自体は「日本郵政グループ飯倉ビル」である。
再開発に伴って取り壊し……にはあまりにもったいないカッコ良さではないですか。
なんというかなあ、「いろんな時代の建物が残っていてこそ」の歴史だと思うわけで、残せるものは残して欲しいと。
あとは綱町三井倶楽部の向かいにある旧かんぽ生命東京事務センター(旧逓信省簡易保険局)だが、これの行く先も心配(こちらも昭和4年築)。
綱町三井倶楽部と対になった近代建築エリアとして、なんとか保護して残って欲しいのである。なんかもう「近代建築特区」にしちゃえ、とか思うですよ。
さらに、各入口(つまり各種坂上)をチェックして回る。
霊友会脇の坂も閉鎖。
THETA Z1を使って囲いの上から覗き込んでみた。
ついでに西久保八幡宮へも上る。
八幡宮の裏参道が我善坊谷へ下りていたのだが、
そこも閉鎖して工事中。
ここは鬱蒼とした薄暗い階段があったのだが、
そこはきれいな参道を新たに作るんだろなと思う。
そんな感じで、
閉鎖された我善坊谷周辺散策でした。
帰宅して、
トリセツにcheeroのPower Plus 5のレビューを書く。
せっかくこちらへ来たので、
すでに閉鎖されて入れない(6月7日の正午に閉鎖されたのだ)我善坊谷あたりを
THETA Z1とE-M1Xを持ってぐるっと歩き回る。
赤い線がGPSのログ。
緑の白抜き×が、閉鎖されている谷への入口。
5つある谷への入口がすべて閉鎖、どころか「区道廃止のお知らせ」なのだ。
台地上から我善坊谷坂へ下りる坂路は上で閉鎖。
囲いの上からTHETA棒につけたTHETA Z1を差し出して撮影して切り出したのがこちら。
さらにぐるりと回って、麻布郵便局方面へ。もう建物は取り壊されて、土台が見えてるだけ。工事車両の入口から中を取ってたら、警察官に声をかけられた。
「カメラをロシア大使館の方に向けないで下さいね」。
麻布郵便局から道路を挟んだ反対側に大使館があるのだ。
いやはや。
ちなみに、在りし日の「麻布郵便局」がこれである。
ああ、カッコよかったのに。昭和5年に完成した近代建築で、Wikipediaによると「旧逓信省貯金局庁舎。のちに日本郵政グループ飯倉ビルとなり、その中に郵便局がはいっていた。
つまり建物自体は「日本郵政グループ飯倉ビル」である。
2007年3月 リコー GR Digitalで撮影 |
なんというかなあ、「いろんな時代の建物が残っていてこそ」の歴史だと思うわけで、残せるものは残して欲しいと。
あとは綱町三井倶楽部の向かいにある旧かんぽ生命東京事務センター(旧逓信省簡易保険局)だが、これの行く先も心配(こちらも昭和4年築)。
綱町三井倶楽部と対になった近代建築エリアとして、なんとか保護して残って欲しいのである。なんかもう「近代建築特区」にしちゃえ、とか思うですよ。
さらに、各入口(つまり各種坂上)をチェックして回る。
霊友会脇の坂も閉鎖。
THETA Z1を使って囲いの上から覗き込んでみた。
ついでに西久保八幡宮へも上る。
八幡宮の裏参道が我善坊谷へ下りていたのだが、
そこも閉鎖して工事中。
ここは鬱蒼とした薄暗い階段があったのだが、
そこはきれいな参道を新たに作るんだろなと思う。
そんな感じで、
閉鎖された我善坊谷周辺散策でした。
帰宅して、
トリセツにcheeroのPower Plus 5のレビューを書く。
2014/11/18
[近代建築]和田堀給水所の最後の勇姿
午後、笹塚のスタジオで座談会の収録。
お題は今年のデジカメ総括的な、まあそういう総括な季節であります。
で、天気もいいし、笹塚なら自転車で走った方が早いし、
ちょうどレビュー用の作例が必要なデジカメ(LX100)も届いてるしで
自転車で出動。
羽根木から笹塚方面へ抜けるよい古道があるのでそこを久々に走るのだ。
といいつつ、途中で寄り道。
羽根木稲荷参道から和田堀給水所へ。
ここで航空写真をどうぞ。
アップルのマップより。
こんなとこである。2つの給水施設がアリ、
丸い方が一号配水池で1934年、四角い方が二号配水池で1924年の建造物なのだ。
井の頭通りを見るとよくわかる。
井の頭通りは、実は地下に水道管が通ってる「水道道路」で、
多摩湖の水が浄水場を経由してここまでまっすぐ来てて、ここからまっすぐ渋谷方面へ向かってるのだ。だから井の頭通りは給水所を迂回するように大きく曲がってるのである。
グーグルの3D写真をみるともっとよくわかる。
カッコいいでしょ。カッコいいのだ。
背が高い建物じゃないから地上からはわかりづらいのだけど。
近代建築好きは見逃してはいけないのだ。
これが今解体されてるのである。
解体したら、井の頭通りがまっすぐつっきるらしい。
で、その様子を見ておきたかったのだ。
そしたらこんなでした。南側から撮った写真。
もう工事がはじまってるじゃん。
一号配水池回りの土がもうけずられて壁が剥き出しじゃん。
ああ。
で、現地にある貼り紙を発見。
11月29日の10時から15時、最後の見学会が開催されるそうです。
雄姿を見ておきたい、という方は是非。
まあ、場所的にこれが邪魔ってのはわかるけど、
これだけの建造物が無くなるのは寂しいですな。
そうそう、この写真はLX100で撮ったのだけど、
LX100っていいわあ。よく写るわ。さすがマイクロフォーサーズセンサー。
はやくレビューを書かねば。
コンデジはもうこのくらいのレベルじゃないとダメだわ。
1/2.3型センサーの普及型コンデジを使うならiPhone 6 Plusの方がよいもの。
最低でもStylus 1。できれば、RX100 M3かLX100がいい。
Stylus 1は1/1.7型センサーだけど全域F2.8の10倍ズームってメチャ役立つんだよなあ。
まあそのうちこの日記で、2014年版のベストコンデジの話でも書きます。
とかしてたら遅刻しそうになったので慌てて自転車を走らせ、
無事、座談会も終了し、
帰りは素直に羽根木道を走り、
東松原駅近くにある昭和な喫茶店「東亜」でコーヒー休憩。
ここの珈琲は美味いと聞いたので来てみたかったのだ。
いやあ、確かに旨かった。
珈琲一杯のために喫茶店に入るなんて久しぶりで楽しかったわあ。
夜は、ITMediaにDMC-CX1のファーストインプレッションレビュー
(日本では未発売なので詳しく書いてもしょうがないし)
を書いてメールする。
お題は今年のデジカメ総括的な、まあそういう総括な季節であります。
で、天気もいいし、笹塚なら自転車で走った方が早いし、
ちょうどレビュー用の作例が必要なデジカメ(LX100)も届いてるしで
自転車で出動。
羽根木から笹塚方面へ抜けるよい古道があるのでそこを久々に走るのだ。
といいつつ、途中で寄り道。
羽根木稲荷参道から和田堀給水所へ。
ここで航空写真をどうぞ。
アップルのマップより。
アップル「マップ」の航空写真より |
こんなとこである。2つの給水施設がアリ、
丸い方が一号配水池で1934年、四角い方が二号配水池で1924年の建造物なのだ。
井の頭通りを見るとよくわかる。
井の頭通りは、実は地下に水道管が通ってる「水道道路」で、
多摩湖の水が浄水場を経由してここまでまっすぐ来てて、ここからまっすぐ渋谷方面へ向かってるのだ。だから井の頭通りは給水所を迂回するように大きく曲がってるのである。
グーグルの3D写真をみるともっとよくわかる。
Googleマップの航空写真より |
カッコいいでしょ。カッコいいのだ。
背が高い建物じゃないから地上からはわかりづらいのだけど。
近代建築好きは見逃してはいけないのだ。
これが今解体されてるのである。
解体したら、井の頭通りがまっすぐつっきるらしい。
で、その様子を見ておきたかったのだ。
そしたらこんなでした。南側から撮った写真。
Panasonic LX100 |
Panasonic LX100 |
Panasonic LX100 |
Panasonic LX100 |
もう工事がはじまってるじゃん。
一号配水池回りの土がもうけずられて壁が剥き出しじゃん。
ああ。
で、現地にある貼り紙を発見。
11月29日の10時から15時、最後の見学会が開催されるそうです。
雄姿を見ておきたい、という方は是非。
まあ、場所的にこれが邪魔ってのはわかるけど、
これだけの建造物が無くなるのは寂しいですな。
そうそう、この写真はLX100で撮ったのだけど、
LX100っていいわあ。よく写るわ。さすがマイクロフォーサーズセンサー。
はやくレビューを書かねば。
コンデジはもうこのくらいのレベルじゃないとダメだわ。
1/2.3型センサーの普及型コンデジを使うならiPhone 6 Plusの方がよいもの。
最低でもStylus 1。できれば、RX100 M3かLX100がいい。
Stylus 1は1/1.7型センサーだけど全域F2.8の10倍ズームってメチャ役立つんだよなあ。
まあそのうちこの日記で、2014年版のベストコンデジの話でも書きます。
とかしてたら遅刻しそうになったので慌てて自転車を走らせ、
無事、座談会も終了し、
帰りは素直に羽根木道を走り、
東松原駅近くにある昭和な喫茶店「東亜」でコーヒー休憩。
ここの珈琲は美味いと聞いたので来てみたかったのだ。
いやあ、確かに旨かった。
珈琲一杯のために喫茶店に入るなんて久しぶりで楽しかったわあ。
夜は、ITMediaにDMC-CX1のファーストインプレッションレビュー
(日本では未発売なので詳しく書いてもしょうがないし)
を書いてメールする。
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