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クリムト展

 東京都美術館で開催されているクリムト展をカミさんと見てきました。グスタフ・クリムトは世紀末のウィーンを代表する画家です。独特の装飾性を持ち、黄金様式と言われる退廃的・官能的な女性像で高い人気があります。行ったのはお昼前でしたが入場待ちがありました。

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 クリムトといえば黄金様式ですが、初期の作品や風景画など、クリムトの多彩な面を見ることができます。「ユディトⅠ」、「ヌーダ・ヴェリタス」などの代表作、今回日本初公開の「女の三世代」も見ものです。「ヌーダ・ヴェリタス」は思っていた以上に大きな作品でした。

 1902年にクリムトが制作した全長34メートルを超える巨大な壁画、「ベートーヴェン・フリーズ」の精巧な複製画も展示されていました。この壁画も黄金様式で、ベートーヴェンの交響曲「第九」をテーマにしています。オリジナルは現在も分離派会館に展示されているそうです。今回展示されている複製画は「ベートーヴェン・フリーズ」を修復した際に制作されたものだそうです。壁画の手前にはその内容を解説する動画も流れていて、より深く鑑賞できます。

 クリムトは他の画家たちと、ウィーン大学の天井画の制作依頼を受けましたが、クリムトの天井画は伝統にそぐわないと批判され、天井画を撤去したそうです。その習作や写真などが展示されていましたが、そのまま制作が続けられていたら、と想像してしまいます。残念ですね。

 これは東京都美術館定番の撮影コーナーです。「クリムト展」の文字の後ろに立って撮影できるようになっていました。

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : クリムト東京都美術館

北海道6日目 佐呂間・層雲峡・旭川

 6日間の道東旅行も今日で最後です。今日はサロマ湖を見て層雲峡に寄り、旭川から飛行機で帰る予定です。

 まず能取岬へ行きました。オホーツク海に突き出た岬で、草原の中に灯台があるだけです。

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 回りに何もなく吹きっさらしなのでものすごい風でした。海もけっこう荒れています。

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 能取湖のサンゴ草群落地です。以前来たのは9月だったのでサンゴ草がきれいでした。遊歩道の先に能取湖が見えます。

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 案内板には一面のサンゴ草の写真がありました。

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 サロマ湖へ向かいます。サロマ湖は日本で3番目に大きな湖で、汽水湖としては最大です。全長25キロに及ぶ砂州によってオホーツク海と隔てられ、2か所の湖口でオホーツク海とつながっています。砂州ができたのは比較的最近で約1000年前だそうです。

 佐呂間町の西にサロマ湖に突き出たキムアネップ岬があり、ここはサロマ湖に沈む夕陽で有名です。

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 岬の先端に向かう遊歩道。

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 オホーツク海につながる第2湖口にかかる橋が遠くに見えます。

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 ピラオロ展望台です。

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 小高いところにあるのでサロマ湖がよく見えます。

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 サロマ湖の南岸には標高376メートルの幌岩山があり、その山頂付近にサロマ湖展望台があります。以前来た時も未舗装の道でしたが、今も未舗装のままでした。

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 ここからは雄大なサロマ湖の全貌が見えます。

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 佐呂間から旭川に向かって走ると遠軽町で旭川紋別自動車道に入ります。これは建設中の自動車専用道で今のところ無料で通行できます。上川層雲峡インターで下りました。少し走ると層雲峡です。層雲峡は石狩川に沿って24キロにも及ぶ峡谷で、その中心が層雲峡温泉です。

 まずはロープウェイに乗ろうと乗り場へ行ったところ、強風のため朝から運休していました。今回の旅行は強風にやられています。

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 近くにある層雲峡ビジターセンターです。層雲峡を含む大雪山国立公園に関する情報や動物の剥製などの資料が展示されています。

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 流星の滝、銀河の滝です。大きくダイナミックな滝です。

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 さらに進むと大函です。状節理の巨大な岩壁が屏風のように広がり見事な景観です。近くに小函もあるのですが、現在は行けないようです。

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 その先には大雪ダムがあります。ダム湖にはまだ氷がたくさんありました。

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 旭川には男山酒造、高砂酒造、大雪乃蔵と3つの酒蔵があります。3つ回る時間はないので高砂酒造へ行ってみました。

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 高砂酒造は「国士無双」というお酒を造っています。ここでしか売っていない蔵元限定酒がいくつかあり、それを買ってきました。右は利尻昆布を漬け込んだ国士無双の梅酒です。

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 この後、空港まで行きレンタカーを返却しました。6日間で約1200キロ走りました。しばらくぶりに道東を旅行して楽しかったです。

 帰りの飛行機に乗ったら、このような折り鶴が置いてありました。切り絵になっていて、「令和」の文字が彫られています。すごいですね。

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テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

tag : 能取岬能取湖サロマ湖キムアネップ岬ピラオロ展望台サロマ湖展望台層雲峡流星の滝銀河の滝大函

北海道5日目 知床・網走

 ウトロは雨は降っていませんが、朝からものすごい濃霧です。知床観光船のサイトを見ると今日は出航予定になっていました。観光船乗り場で聞いてみましたが、知床岬航路はキャンセルはなく満席でした。知床岬航路もカムイワッカ航路も、霧がひどくて危険な場合は途中で引き返すこともあるそうです。

 これが私たちの乗った船、おーろら号です。ご覧の通りの霧でぜんぜん海上が見えません。大丈夫なのでしょうか。

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 乗船するとすぐに特別客室に行き指定席を確保しました。通常の乗船料金の他に追加料金を払うと指定席に座ることができますが、これは先着順なのです。座っていると後で料金を徴収にきます。カムイワッカ航路は1時間半ほどですが、指定席があるといつでも座れるので楽です。特別客室からの眺めですが、霧が濃くてぜんぜん先が見えません。

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 出航してもこの通りです。

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 それでも時々霧が晴れて陸地が見えました。

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 断崖にはいたるところに波や流氷によって開いたクンネポールという穴があります。

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 霧がだいぶ晴れてきました。岩尾別川の河口です。建物はサケマス孵化場です。右上に知床五湖へ向かう道路が見えます。

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 喜んだのもつかの間、また霧が出てきました。水晶岬付近だと思います。

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 それでもなんとか折り返し点のカムイワッカの滝まで来ました。霧の向こうにカムイワッカの滝が見えています。

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 帰りもフレペの滝ははっきりと見えませんでした。ウトロに戻ると霧は晴れていました。左がオロンコ岩です。

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 海上から見るゴジラ岩です。

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 ウトロに別れを告げ、今日はこれから網走へ向かいます。途中、濤沸湖に寄りました。濤沸湖は一部がオホーツク海とつながっている汽水湖で、ラムサール条約登録湿地、オオハクチョウなどの渡り鳥の重要な中継地です。

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 この時期ですが、岸辺にはオオハクチョウが2羽いました。

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 濤沸湖水鳥・湿地センターです。濤沸湖周辺の自然、歴史、文化、利用に関する資料などの展示があります。

 センターの方の話では、濤沸湖に集まっていたオオハクチョウはほぼすべて北に向かって渡って行ったそうです。なぜか先ほど岸辺にいた2羽だけが取り残されてしまったとのこと。周辺にはまだオオハクチョウが残っている湖があるので、そのオオハクチョウたちと渡って行ってくれるといいのですが、と話されていました。

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 網走市街に向かい、網走神社です。江戸時代、網走の海上守護のために造られた祠が元で、明治時代に人口が増えたのに伴い、網走の鎮守の氏神となったそうです。北見国の一之宮です。

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 網走といえばここ、博物館網走監獄です。網走刑務所の昔の建築物を天都山の中腹に移築・復原し、公開している博物館です。

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 以前来た時より建物が増え、全体的に広くきれいになっていました。建造物は大きく2種類に分かれています。実際に網走刑務所で使われていた建物を移築したものと、当時の建造物を再現したものです。舎房・中央見張所、教誨堂、二見ヶ岡刑務支所、庁舎、レンガ造り独居房、通用門などは移築物で、その多くが重要文化財となっています。鏡橋、レンガ正門など各所の門、農庫、浴場、高見張りなどは再現された建物です。二見ヶ岡刑務支所などは以前来た時にはありませんでした。

 これは正門を入って正面、網走刑務所の管理棟である庁舎です。網走刑務所の歴史などを紹介する資料、展示があります。

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 中にはこんなものも。2年前に「今夜も生でさだまさし」で使われたホワイトボードです。その時に描かれた博物館網走監獄のイラストがそのまま残されています。ホワイトボードなので、消えないように透明のビニールで保護されていました。

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 これは監獄歴史館といって、移築再現された建物ではありません。網走刑務所に関する歴史的資料の展示や、現在の網走刑務所の居室を再現しています。

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 二見ヶ岡刑務支所です。受刑者が農園作業を行う開放型施設で、移築された建物は現存する最古の木造刑務所だそうです。

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 博物館網走監獄で一番有名な建物といえばこれでしょう。舎房・中央見張所です。

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 見張所を中心に5つの舎房が放射状に建てられています。

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 他にも多数の建物があり、ざっと見ただけですが2時間以上かかりました。

 天都山にあるオホーツク流氷館です。だいぶ霧が出てきました。以前来た時はレンガ風のタイル張りの建物だったと思いますが、改築したのでしょう。

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 零下15度の部屋に本物の流氷が展示されています。キツネは剥製です。

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 3階には展望台もありますが、霧がひどく何も見えませんでした。網走湖・能取湖方面です。

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テーマ : 国内旅行
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tag : 知床ウトロ知床観光船おーろらカムイワッカの滝濤沸湖網走網走神社網走監獄オホーツク流氷館

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