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古代メキシコ展

 国立博物館で開催されている古代メキシコ展をカミさんと見てきました。メキシコおよび中央アメリカ北西部はメソアメリカと呼ばれ、共通する特徴をもつ農耕文化といくつもの文明が繁栄した地域です。私たちが現在食べているトウモロコシ、ジャガイモ、トマト、トウガラシなどさまざまな植物は新大陸から来ているそうです。

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 本展では、メソアメリカ最初の都市文明とされるオルメカ文明、その後に続くテオティワカン文明、有名なマヤ文明、そしてアステカ文明と4つの文明が紹介されています。

 本展は一部の映像を除き、すべての展示物の写真撮影ならびにSNS等への掲載が許可されていました。

 展覧会のサイト、ポスター、会場入口にもあるのは本展での代表的な展示物です。「死のディスク石彫」「赤の女王のマスク・冠・首飾り」「鷲の戦士像」です。

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 「死のディスク石彫」はテオティワカンの太陽の広場で見つかりました。彼らの世界観では、太陽は夕方西に沈んで死に、夜明けとともに東から再生すると信じられていたそうです。この石彫は水平線に沈んだ夜の太陽と考えられています。周囲が破損していますが、元は直径1.5メートルはあったとみられています。

 「赤の女王のマスク・冠・首飾り」はマヤのパレンケの神殿に埋葬されていた女性が身に着けていました。パカル王の王妃とみられています。会場では他の装飾品と一緒に人形に装着されて展示されていました。

 「鷲の戦士像」はアステカのテンプロ・マヨール神殿の近くで見つかった等身大の像です。会場でも立った状態で展示されていて、正面だけでなく背面等も見ることができました。

 実際の展示物は会場で見ていただくとして、ここでは会場の壁にあったものをいくつか。

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 マヤでは重たいゴムボールを腰などを使って打つ球技が盛んだったそうです。遺跡ではその球技場も発見されています。これは会場に再現されたボールを当てる的です。

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 テオティワカン最大の建造物、太陽のピラミッドのパネルです。底辺は200メートル以上あるそうです。鉄が無いなかで、よくこれだけのものを造ったと思います。

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 アステカの中心都市テノチティトランにあったテンプロ・マヨール神殿のドクロの基壇です。テノチティトランは破壊されて現在のメキシコシティになっています。

 他にもいろいろなパネルがあり、マヤ文字などが壁に投影されていました。展示物だけでなく壁も見たほうがいいですね。

 図録の表紙も3種類あり、私たちは「赤の女王のマスク・冠・首飾り」を買ってきました。

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 古代メキシコ展マヤオルメカテオティワカンアステカパレンケテンプロ・マヨール赤の女王鷲の戦士像

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