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房総

 雨音で目が覚めるくらいの大雨が夜中から未明に降りましたが、朝にはなんとか止んでいました。今日は休みなのでカミさんとSLKで出かけることにし、急いで洗車です。ルーフを開けて房総方面へ向けて出発です。だんだんオープンがいい季節になってきました。

 途中ちょと高速が混んでいましたが9時頃市原インターを下りました。国道297号で大多喜から勝浦へ向かい、途中で大多喜城に寄りました。大多喜城は千葉県立中央博物館大多喜分館という名前で内部は展示がいろいろありました。この手の復元されたお城は最上階は外に出ることができる展望台となっていることが多いのですが、この大多喜城は展望台にはなっておらず、最上階も展示だけでした。

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 その昔、上総の国は里見八犬伝で有名な里見氏の後、徳川家康が支配してその武将の本多忠勝が大多喜城主となりました。江戸時代に大多喜藩は一時的に廃藩となったりしたため城はだいぶ荒廃したようです。天守閣を再建するよう幕府から命令が出たのですが、再建して天守閣が実在したかどうかは異論があります。天守閣を描いたという江戸時代の絵図がある一方、幕府の隠密の調査記録や大多喜藩を訪れた人の手記にも天守閣の記載は一切なく、天守閣が実在したことを証明する文献はないそうです。従って、現在の復元天守閣に対する評価も分かれているようです。まあ、そういう議論を聞くのもなかなか面白いとは思います。

 国道297号を勝浦へ向かい、かつうら海中公園海中展望塔へ行ってみました。ここに来るのは十数年ぶりです。海岸から橋を渡って展望塔へ行き、階段を下りていくともう海中です。

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小窓から周囲の海の中が見え、展望塔周囲の磯には魚が根付いているようです。上を見上げると餌付けをしていました。解説によると水温が高いので熱帯系の魚もけっこう見れるようです。実際、窓からは青いきれいなスズメダイの仲間がたくさん群遊していました。

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 海中展望塔の宣伝ポスターはタレントで魚博士のイラストレーター、サカナくんが描いていました。何種類も貼ってありましたが、サカナくんの直筆のサインいりのポスターもありました。

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 以前は海中展望塔の駐車場だった場所に千葉県立中央博物館分館海の博物館というのができていました。けっこう新しいように見えますが、平成11年にできたそうです。大きな建物ですが、研究活動もやっていて展示室はごく一部だけでした。ロビーにはマッコウクジラの巨大な下あごの骨が置いてありましたが、下あごだけで7m以上もあるそうで、その巨大さに圧倒されます。ロビーから見える中庭にツチクジラの骨格標本が展示されていました。

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 そろそろお昼になるのでその鯨を食べに和田のくじら家へ行きました。途中、行川アイランドがあった場所を通りましたが、施設はなくなってしまってもJRの駅名として名前だけが残っているのがなんとなくもの悲しいです。

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 くじら家はちょうどお昼時でけっこう混んでいましたが待たずに座れました。メニューはいろいろありますが、私もカミさんも鯨のいろいろな料理が乗っているくじら御膳にしました。カツ、竜田揚げ、赤身と皮の刺身、百尋(鯨の腸です)、さらし鯨、佃煮といろいろ乗っています。鯨はたまに食べますが、これだけの種類を食べるのはしばらくぶりです。ご飯も大盛りでしたが全部食べてしまいました。お腹いっぱい、満足です。売店でお土産に鯨をたくさん買ってきました。

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 太海へ戻って仁右衛門島へ行きました。この島は島主の平野さん一家の私有地で、平野家だけが住んでいます。平安時代、戦いに敗れた源頼朝が平野仁右衛門に助けられ、この島で平家軍から身を隠したそうです。この時に平野氏は頼朝から島一帯の漁業権を与えられ、以来、島主は代々平野仁右衛門を名乗っていて、現島主は38代目だそうです。そのため、この島は昔から仁右衛門島と呼ばれているとのことです。実際に平野さん一家は現在もこの島に住んでいるそうです。

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 港から手こぎ舟で5分ほどですが、島は目の前で簡単に橋が作れそうです。でも橋を渡って行くよりも、手こぎ舟で揺られて行く方が風情があります。舟はこぎ手が10人いて、2人一組でこいでいます。今日は2組、4人が出番だそうです。

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 平野家の家屋は300年以上前に建てられ、一部が公開されています。見学順路が示されていて、家屋のほか、頼朝が身を隠した穴や日蓮聖人が朝日を拝んだ岩などが見学できました。夏は磯遊び、海水浴、バーベキューなどでそうとう賑わうそうです。

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 帰りは木更津東インターから館山道に入ることにしたので、途中にある清澄寺と養老渓谷にも足を伸ばすことにしました。天津から養老渓谷に向かう道は清澄養老ラインと名付けられ、県道81号、国道465号を通りますが、一部は車1台分の幅しかない狭い道で、所々にある待避所でしか対向車とのすれ違いはできません。けっこうどきどきする道でした。

 私は無宗教ですが、神社、お寺、教会などの宗教建築物を見るのは好きです。厳粛な雰囲気、広大な空間が持つ迫力、俗世から離れた静寂、心が洗われる気がします。

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 清澄寺はもともと天台宗のお寺だったそうですが、江戸時代に真言宗に改宗し、昭和になって戦後に日蓮宗に改宗したそうです。13世紀に日蓮がここで修行したこともあると言われています。なかなか立派なお寺でした。

 養老渓谷に来たのもしばらくぶりです。今日は時間がないので弘文洞跡の方へは行きましたが、養老の滝は行きませんでした。

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 木更津東インターから高速に乗って帰宅しました。10月とはいえ一日中ルーフを開けて走ったのですっかり焼けてしまいました。

 お土産はくじら家の売店で買ってきたカツや竜田揚げ用の味つき肉、たれ、赤身と皮の刺身、百尋です。

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ジャンル : 車・バイク

tag : ドライブくじら家大多喜城勝浦海中公園海中展望塔仁右衛門島清澄寺養老渓谷

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