河口湖 六角堂
春頃からテレビなどで、河口湖の水位が下がって、本来ならば歩いて行けない六角堂に歩いて行くことができる、とやっていました。先日の台風では大雨が降りましたが、水位はあまり上昇せず、まだ歩いて行けるようです。カミさんも子どもたちも行ってみたい、と言うので、カミさんのEワゴンで行ってきました。
連休なので高速は朝早くから渋滞になりそうですので早めに出ました。それでもすでに中央高速の入口付近では渋滞が始まっており、流れはあまりよくありませんでした。上野原を過ぎて少し流れが回復し、大月JCTから河口湖線に入ってようやくスムーズに流れるようになりました。
河口湖インターで降り、河口湖に直行です。まずは六角堂へ行こうと八木崎公園へ向かいました。まだ7時半なのでそんなに観光客はいませんでしたが、すでに観光バスも停まっています。朝もやにかすむ河口湖大橋と地続きになった六角堂、ちょっと幻想的です。
案内の看板によると、1274年、日蓮聖人の信徒がここ、川窪にお堂を建てましたが、1559年の大雨でお堂などが水没してしまったそうです。翌年、別の場所にお寺が再建され現在の妙法寺となっています。この浮島(今は干上がって地続きですが)にはお寺の敷石などが残っており、「川窪寺屋敷」という史跡になっています。史跡のシンボルとして1995年に六角堂が建てられたそうです。
河口湖は富士五湖の中でも一番水面の標高が低いのですが、他の4つの湖の水面はあまり変わっていないのに、河口湖だけ水面が低下しているため、富士山で何か起きる前兆だ、などと言う人もいますが、もともとこの浮島付近は浅瀬で、過去にも減水時には歩いて渡れるようになったことがあるそうです。本来はこのように湖上にお堂だけがあります。
湖岸の公園から六角堂までは100メートルちょっとといったところでしょうか。長らく干上がっているので草木がけっこう生えています。大雨の後ですが地面もしっかりしていて普通に歩けます。
六角堂の回りは富士山の噴火による溶岩の塊がたくさんあり、それを登って行きます。本来ならばこの溶岩の高さまで水があるのですから、数メートルも水位が低下しているのですね。
六角堂は河口湖の南岸にあり、富士山はさらにその南側なので、六角堂と富士山を一緒に撮るためには通常ならば船に乗って湖上から撮らねばなりません。今は六角堂の回りが全部干上がっていますのでこのように富士山と六角堂を一緒に見ることができます。来たかいがありました。
近くに冨士御室浅間神社があるので行ってみました。この神社は富士山では最古の神社で699年創建だそうです。もともとは富士山二合目に建立されましたが、祭祀の利便のため、この河口湖の南岸に里宮が造られたそうです。子宝・安産が御神徳で、武田信玄が娘の安産を祈願したそうです。
二合目の本宮は何回もの富士山の噴火などで消失したりし、その都度、再建や改修がなされたそうです。現在の建物は17世紀に建立され、数度の大改修を経て現在にいたっており、1974年に永久保存のため里宮近くに遷祀したそうです。
里宮は明治時代に再建されたそうです。朝なので他に参拝する人もなく、静寂につつまれていました。
ロープウェイや遊覧船に乗ろうと行ってみました。天上山は低いので山頂までわずか3分ですが、ロープウェイはだいぶ古く小型なので、混んでくるとかなり待つのではないでしょうか。
ここ天上山は別名カチカチ山と言われていいるそうです。タヌキとウサギが出てくる昔話「カチカチ山」の舞台が天上山で、タヌキが乗った泥舟が沈んだのが河口湖だそうです。ロープウェイのゴンドラの上には櫂を持ったタヌキがいて、天上山の上にはうさぎ神社がありました。
山頂からの見晴らしはよく、富士山も左右対称のきれいな姿を見せます。
遠く河口湖大橋の向こうに地続きになった六角堂も見えました。そこだけ樹木がなく、赤茶けた地面が見えているのでよく分かります。
山上の施設は最近改装されたようできれいでした。よく見るかわらけ投げがあります。鳥居形の下にある、しめ縄で作った的に向かって投げ、縄の輪を通すそうです。カミさんと子どもが1枚ずつ投げ、2枚とも輪を通せました。何かいいことあるでしょうか。
ロープウェイを下り、遊覧船乗り場へ行ったら、客引きがモータボートに乗らないか、とさかんに声をかけてきますが遊覧船に乗りました。
六角堂が遠くに見えます。
河口湖の北岸にある大石公園から見る富士山もきれいなので行ってみましたが、空気がかすんでいて富士山は輪郭しか見えませんでした。
大石公園には自然生活館というのがあり、そこには売店も併設されています。売店では地元の産物などいろいろ売っていますが、食用ほおずきというのがありました。ほおずきって食べられるんですね。カミさんはそんなの食べられるの、と言いますが、ものは試しです、1パック買ってきました。
お昼はほうとうです。河口湖周辺にはお店がたくさんあります。今日はほうとうを食べるにはちょっと暑いですね。
午後は洞穴探検です。富士山周辺には噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まった際に、内部のガスが吹き出た後に空洞となって残った洞穴がたくさんあります。大きなものは見学施設として整備されており、河口湖の近くでは西湖コウモリ穴、富岳風穴、鳴沢氷穴があります。この3つの洞穴は、864年の貞観噴火で、かつてそこにあった大きな湖が分断されて西湖、精進湖、本栖湖になり、青木ヶ原樹海ができた時に形成されたものだそうです。
まず最初は西湖コウモリ穴へ行きました。総延長350メートル以上と樹海の中にある洞穴の中では最大規模のものだそうです。横穴式で内部の気温が一年中温暖なため、多数のコウモリが生息しています。
洞穴の入口は鉄格子で覆われています。この隙間からコウモリが出入りするようです。
入口でヘルメットを渡されますが、洞穴内はかなり天井が低く、かがんで歩いても頭がぶつかります。ヘルメット着用は必須です。
洞穴の奥にはこのような木の格子戸がありました。この先にコウモリの巣があるそうですが、夜行性のコウモリを保護するため、そこまでは行けないようになっています。
次は富岳風穴に行きました。ここは南北の主洞と東西の支洞からなり総延長は約200メートだそうです。
内部の平均気温は3度と低く、夏でも氷が溶けずに残っています。
昭和30年頃までは蚕の繭の貯蔵庫として使われていたそうです。
洞穴の一番奥にはヒカリゴケが群生していました。
最後は鳴沢氷穴です。入口の建物から奥に行列ができています。なんと氷穴に入るための順番待ちで50分くらいかかるそうです。コウモリ穴、風穴では行列などなかったのですが、なんで氷穴だけ混んでいるのでしょう。出てくる人を見ていると、続けて出てきたかと思うとしばらく出てくる人が途絶えたりします。ここは竪穴洞穴で狭い階段が続くので、どうも歩くのに時間がかかる人がいたりして流れが悪くなるようです。40分ほど待ってようやく入れました。
中は天井がかなり低い部分があり、しゃがんで歩かないと通れないところもあります。これでは時間がかかるわけです。こんな看板もありました。
いたる所に氷がありなかなかの見応えです。
人の背丈ほどもある氷の壁もあります。かつてはこのようにブロック状の氷を積み上げて保存していたそうです。
天井からしみ出した水滴が落ちて凍ってできた氷柱です。ライトアップされてきれいです。
帰宅後、ネットで調べたらヨーロッパではほおずきは観賞用ではなく食用だそうです。買ってきたほおずきは観賞用のほおずきの半分くらいの大きさです。中の実を食べるのですが、ちょっと酸味があり熟したものはほのかな甘味もあります。なんとなくヘルシーですね。
連休なので高速は朝早くから渋滞になりそうですので早めに出ました。それでもすでに中央高速の入口付近では渋滞が始まっており、流れはあまりよくありませんでした。上野原を過ぎて少し流れが回復し、大月JCTから河口湖線に入ってようやくスムーズに流れるようになりました。
河口湖インターで降り、河口湖に直行です。まずは六角堂へ行こうと八木崎公園へ向かいました。まだ7時半なのでそんなに観光客はいませんでしたが、すでに観光バスも停まっています。朝もやにかすむ河口湖大橋と地続きになった六角堂、ちょっと幻想的です。
案内の看板によると、1274年、日蓮聖人の信徒がここ、川窪にお堂を建てましたが、1559年の大雨でお堂などが水没してしまったそうです。翌年、別の場所にお寺が再建され現在の妙法寺となっています。この浮島(今は干上がって地続きですが)にはお寺の敷石などが残っており、「川窪寺屋敷」という史跡になっています。史跡のシンボルとして1995年に六角堂が建てられたそうです。
河口湖は富士五湖の中でも一番水面の標高が低いのですが、他の4つの湖の水面はあまり変わっていないのに、河口湖だけ水面が低下しているため、富士山で何か起きる前兆だ、などと言う人もいますが、もともとこの浮島付近は浅瀬で、過去にも減水時には歩いて渡れるようになったことがあるそうです。本来はこのように湖上にお堂だけがあります。
湖岸の公園から六角堂までは100メートルちょっとといったところでしょうか。長らく干上がっているので草木がけっこう生えています。大雨の後ですが地面もしっかりしていて普通に歩けます。
六角堂の回りは富士山の噴火による溶岩の塊がたくさんあり、それを登って行きます。本来ならばこの溶岩の高さまで水があるのですから、数メートルも水位が低下しているのですね。
六角堂は河口湖の南岸にあり、富士山はさらにその南側なので、六角堂と富士山を一緒に撮るためには通常ならば船に乗って湖上から撮らねばなりません。今は六角堂の回りが全部干上がっていますのでこのように富士山と六角堂を一緒に見ることができます。来たかいがありました。
近くに冨士御室浅間神社があるので行ってみました。この神社は富士山では最古の神社で699年創建だそうです。もともとは富士山二合目に建立されましたが、祭祀の利便のため、この河口湖の南岸に里宮が造られたそうです。子宝・安産が御神徳で、武田信玄が娘の安産を祈願したそうです。
二合目の本宮は何回もの富士山の噴火などで消失したりし、その都度、再建や改修がなされたそうです。現在の建物は17世紀に建立され、数度の大改修を経て現在にいたっており、1974年に永久保存のため里宮近くに遷祀したそうです。
里宮は明治時代に再建されたそうです。朝なので他に参拝する人もなく、静寂につつまれていました。
ロープウェイや遊覧船に乗ろうと行ってみました。天上山は低いので山頂までわずか3分ですが、ロープウェイはだいぶ古く小型なので、混んでくるとかなり待つのではないでしょうか。
ここ天上山は別名カチカチ山と言われていいるそうです。タヌキとウサギが出てくる昔話「カチカチ山」の舞台が天上山で、タヌキが乗った泥舟が沈んだのが河口湖だそうです。ロープウェイのゴンドラの上には櫂を持ったタヌキがいて、天上山の上にはうさぎ神社がありました。
山頂からの見晴らしはよく、富士山も左右対称のきれいな姿を見せます。
遠く河口湖大橋の向こうに地続きになった六角堂も見えました。そこだけ樹木がなく、赤茶けた地面が見えているのでよく分かります。
山上の施設は最近改装されたようできれいでした。よく見るかわらけ投げがあります。鳥居形の下にある、しめ縄で作った的に向かって投げ、縄の輪を通すそうです。カミさんと子どもが1枚ずつ投げ、2枚とも輪を通せました。何かいいことあるでしょうか。
ロープウェイを下り、遊覧船乗り場へ行ったら、客引きがモータボートに乗らないか、とさかんに声をかけてきますが遊覧船に乗りました。
六角堂が遠くに見えます。
河口湖の北岸にある大石公園から見る富士山もきれいなので行ってみましたが、空気がかすんでいて富士山は輪郭しか見えませんでした。
大石公園には自然生活館というのがあり、そこには売店も併設されています。売店では地元の産物などいろいろ売っていますが、食用ほおずきというのがありました。ほおずきって食べられるんですね。カミさんはそんなの食べられるの、と言いますが、ものは試しです、1パック買ってきました。
お昼はほうとうです。河口湖周辺にはお店がたくさんあります。今日はほうとうを食べるにはちょっと暑いですね。
午後は洞穴探検です。富士山周辺には噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まった際に、内部のガスが吹き出た後に空洞となって残った洞穴がたくさんあります。大きなものは見学施設として整備されており、河口湖の近くでは西湖コウモリ穴、富岳風穴、鳴沢氷穴があります。この3つの洞穴は、864年の貞観噴火で、かつてそこにあった大きな湖が分断されて西湖、精進湖、本栖湖になり、青木ヶ原樹海ができた時に形成されたものだそうです。
まず最初は西湖コウモリ穴へ行きました。総延長350メートル以上と樹海の中にある洞穴の中では最大規模のものだそうです。横穴式で内部の気温が一年中温暖なため、多数のコウモリが生息しています。
洞穴の入口は鉄格子で覆われています。この隙間からコウモリが出入りするようです。
入口でヘルメットを渡されますが、洞穴内はかなり天井が低く、かがんで歩いても頭がぶつかります。ヘルメット着用は必須です。
洞穴の奥にはこのような木の格子戸がありました。この先にコウモリの巣があるそうですが、夜行性のコウモリを保護するため、そこまでは行けないようになっています。
次は富岳風穴に行きました。ここは南北の主洞と東西の支洞からなり総延長は約200メートだそうです。
内部の平均気温は3度と低く、夏でも氷が溶けずに残っています。
昭和30年頃までは蚕の繭の貯蔵庫として使われていたそうです。
洞穴の一番奥にはヒカリゴケが群生していました。
最後は鳴沢氷穴です。入口の建物から奥に行列ができています。なんと氷穴に入るための順番待ちで50分くらいかかるそうです。コウモリ穴、風穴では行列などなかったのですが、なんで氷穴だけ混んでいるのでしょう。出てくる人を見ていると、続けて出てきたかと思うとしばらく出てくる人が途絶えたりします。ここは竪穴洞穴で狭い階段が続くので、どうも歩くのに時間がかかる人がいたりして流れが悪くなるようです。40分ほど待ってようやく入れました。
中は天井がかなり低い部分があり、しゃがんで歩かないと通れないところもあります。これでは時間がかかるわけです。こんな看板もありました。
いたる所に氷がありなかなかの見応えです。
人の背丈ほどもある氷の壁もあります。かつてはこのようにブロック状の氷を積み上げて保存していたそうです。
天井からしみ出した水滴が落ちて凍ってできた氷柱です。ライトアップされてきれいです。
帰宅後、ネットで調べたらヨーロッパではほおずきは観賞用ではなく食用だそうです。買ってきたほおずきは観賞用のほおずきの半分くらいの大きさです。中の実を食べるのですが、ちょっと酸味があり熟したものはほのかな甘味もあります。なんとなくヘルシーですね。
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マイク・オールドフィールド Crises
マイク・オールドフィールドのCrisesボックスセットが届きました。マイク・オールドフィールドは日本では知名度が低いのですが、映画エクソシストのテーマ曲でも知られ、曲を聴けば、あ、これか、と思う人も多いと思います。昨年のロンドンオリンピックの開会式でも生演奏を披露しており、ヨーロッパを中心とした人気はいまだ衰えていません。
Crisesというのは1983年に発売されたアルバムで、B面のMoonlight Shadowが大ヒットしました。それまでのプログレ大作から、レコード会社の意向を受け入れポップス路線に舵を切った作品で商業的には大成功でした。私も大好きなアルバムです。Moonlight Shadowはその後、何人ものアーチストがカバーする名曲となっています。
マイク・オールドフィールドの古いアルバムは何回かCD化されていますが、数年前からマイク・オールドフィールド自身によるデジタル化と5.1chサラウンド化されたバージョンが年1回のペースで発売されており、私も購入しています。今年はCrisesとFive Miles Outの2枚が9月10日に発売予定でしたが、ようやく届いたという次第です。他のアルバムは通常版とDVDなどが付いたデラックス版の2種類でしたが、Crisesはその2種の他にボックス版も発売になっています。メーカー側も売れると思っているのでしょう。当然私も今まで買っていたデラックス版とボックス版の両方を注文してしまいました。
さてボックス版の内容は、CD3枚とDVD2枚です。CDはデジタル化された音源とWembleyで行われたCrisesのコンサート2枚組で、DVDは5.1chサラウンド版とWembleyのコンサートやBBCテレビのスタジオ演奏でした。デラックス版はデジタル音源とWembleyのコンサートのCDのうちの1枚でした。デラックス版だけ買った人はちょっと後悔するかもしれません。ボックス版だけでもよかったのですが、今までデラックス版を買い揃えているのでやむを得ません。未発表だったコンサートの映像もあり満足です。
BBCテレビのスタジオ演奏では、マイクたちはCrisesのジャケットと同じTシャツを着ていました。
これでCrisesは4つのバージョンが揃いました。30年前に買ったLPレコード、10年ほど前に買ったリマスターのCD、そして今回のデラックス版とボックス版です。30周年記念なんですね。こうやって4つ並べると今回の2つは以前のものよりややジャケットの色調が緑がかっています。LPレコードはジャケットやレコードそのものにはCrisesとありますが、紙の帯にはムーンライトシャドーとなっています。たしかにジャケットの絵はそれをイメージしているように見えますね。ジャケットのイメージをそのまま音楽にしたような曲で、透明感と浮遊感があり、Incantationsとならんで私の大好きなアルバムです。
Crisesというのは1983年に発売されたアルバムで、B面のMoonlight Shadowが大ヒットしました。それまでのプログレ大作から、レコード会社の意向を受け入れポップス路線に舵を切った作品で商業的には大成功でした。私も大好きなアルバムです。Moonlight Shadowはその後、何人ものアーチストがカバーする名曲となっています。
マイク・オールドフィールドの古いアルバムは何回かCD化されていますが、数年前からマイク・オールドフィールド自身によるデジタル化と5.1chサラウンド化されたバージョンが年1回のペースで発売されており、私も購入しています。今年はCrisesとFive Miles Outの2枚が9月10日に発売予定でしたが、ようやく届いたという次第です。他のアルバムは通常版とDVDなどが付いたデラックス版の2種類でしたが、Crisesはその2種の他にボックス版も発売になっています。メーカー側も売れると思っているのでしょう。当然私も今まで買っていたデラックス版とボックス版の両方を注文してしまいました。
さてボックス版の内容は、CD3枚とDVD2枚です。CDはデジタル化された音源とWembleyで行われたCrisesのコンサート2枚組で、DVDは5.1chサラウンド版とWembleyのコンサートやBBCテレビのスタジオ演奏でした。デラックス版はデジタル音源とWembleyのコンサートのCDのうちの1枚でした。デラックス版だけ買った人はちょっと後悔するかもしれません。ボックス版だけでもよかったのですが、今までデラックス版を買い揃えているのでやむを得ません。未発表だったコンサートの映像もあり満足です。
BBCテレビのスタジオ演奏では、マイクたちはCrisesのジャケットと同じTシャツを着ていました。
これでCrisesは4つのバージョンが揃いました。30年前に買ったLPレコード、10年ほど前に買ったリマスターのCD、そして今回のデラックス版とボックス版です。30周年記念なんですね。こうやって4つ並べると今回の2つは以前のものよりややジャケットの色調が緑がかっています。LPレコードはジャケットやレコードそのものにはCrisesとありますが、紙の帯にはムーンライトシャドーとなっています。たしかにジャケットの絵はそれをイメージしているように見えますね。ジャケットのイメージをそのまま音楽にしたような曲で、透明感と浮遊感があり、Incantationsとならんで私の大好きなアルバムです。
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tag : マイク・オールドフィールドCrises
ミケランジェロ展
国立西洋美術館でミケランジェロ展が昨日から始まったのでカミさんと行ってきました。いつも展覧会は会期末になって行くので混んでいますが、今回は始まってすぐだったのでそんなには混んでいませんでした。システィーナ礼拝堂500年祭記念だそうです。
約60点の展示ですが、ミケランジェロ自身によるものは大半がスケッチ、習作、手紙でした。システィーナ礼拝堂の巨大な天井画を制作するにあたって、構想を練り、人物の指先1本にいたるまで熟慮を重ねたことがスケッチや習作から分かります。残念なことに、ミケランジェロはスケッチや習作の大半を処分してしまったそうです。あの巨大な天井画は、下から見上げた時に正しく見えるように特殊な遠近法で描かれているそうで、実物大の模写もありましたが、それは間近で見るとアンバランスです。そういった技術の高さにも驚かされます。
当時ミケランジェロが購入した家がそのまま子孫に受け継がれ、ミケランジェロが残した膨大な美術品を伝える美術館になっているそうです。石造りの建物だからということもあるのでしょうが、日本ではなかなか考えられないことです。なお、ミケランジェロは独身でしたので、子孫といってもミケランジェロ直系ではなく、甥の子孫だそうです。
今回の展示の目玉の一つにミケランジェロが15歳頃に制作したという彫刻があります。薄い大理石に彫られたマリア像ですが、驚くほど立体感があり、見る者に強い印象を与えます。わずか15歳にしてこれほどの技量を示す、ミケランジェロの早熟な天才がかいま見えます。
もう1点感銘を受けたのはクレオパトラの素描です。素描といっても細部まで緻密に描かれていて、蛇に乳房を咬ませて自ら命を絶つクレオパトラの苦悩と女王としての誇りが伝わってきます。この絵には裏側にもう1人女性が描かれていますが、こちは未完であり、その解釈には議論があるようです。
ミケランジェロはサン・ピエトロ大聖堂の建築監督を務めるなど建築家としても活躍しており、建築に関するスケッチなども展示されていました。ミケランジェロの多彩な才能を見ることができます。
約60点の展示ですが、ミケランジェロ自身によるものは大半がスケッチ、習作、手紙でした。システィーナ礼拝堂の巨大な天井画を制作するにあたって、構想を練り、人物の指先1本にいたるまで熟慮を重ねたことがスケッチや習作から分かります。残念なことに、ミケランジェロはスケッチや習作の大半を処分してしまったそうです。あの巨大な天井画は、下から見上げた時に正しく見えるように特殊な遠近法で描かれているそうで、実物大の模写もありましたが、それは間近で見るとアンバランスです。そういった技術の高さにも驚かされます。
当時ミケランジェロが購入した家がそのまま子孫に受け継がれ、ミケランジェロが残した膨大な美術品を伝える美術館になっているそうです。石造りの建物だからということもあるのでしょうが、日本ではなかなか考えられないことです。なお、ミケランジェロは独身でしたので、子孫といってもミケランジェロ直系ではなく、甥の子孫だそうです。
今回の展示の目玉の一つにミケランジェロが15歳頃に制作したという彫刻があります。薄い大理石に彫られたマリア像ですが、驚くほど立体感があり、見る者に強い印象を与えます。わずか15歳にしてこれほどの技量を示す、ミケランジェロの早熟な天才がかいま見えます。
もう1点感銘を受けたのはクレオパトラの素描です。素描といっても細部まで緻密に描かれていて、蛇に乳房を咬ませて自ら命を絶つクレオパトラの苦悩と女王としての誇りが伝わってきます。この絵には裏側にもう1人女性が描かれていますが、こちは未完であり、その解釈には議論があるようです。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術