東国三社巡り
昨夜はカミさんと鹿嶋の花火大会を見てそのまま鹿嶋に泊まり、昨日と今日で東国三社巡りもしました。
東国三社というのは鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の三社のことで、三社はいずれも古い歴史のある神社です。特にかつては「神宮」と呼ばれたのは鹿嶋と香取の他は伊勢神宮だけです。このことからも東国三社の格式の高さが分かります。また、三社はいずれも古事記や日本書紀における葦原中国の平定に関する神様を祀っており、大和朝廷の東国平定・開拓の拠点だったと考えられています。
鹿島神宮は昨日参拝し、今日は息栖神社と香取神宮に参拝しました。鹿島神宮の二の鳥居です。二の鳥居は以前は石造りでしたが、東日本大震災で倒壊したため、境内にある巨木で再建されました。
楼門も見事です。
楼門を入って正面やや左手に摂社・高房社があります。古くから、まず高房社を参拝してから本宮を参拝するのが習わしだそうです。
拝殿です。奥に見えるのは御神木です。神社の本殿や拝殿は南面することが多いのですが、鹿島神宮はほぼ北面しています。
江戸時代に社殿を造り直した際に徳川秀忠が寄進したという仮殿です。
奥参道を歩くと鹿園があります。奈良の春日大社は鹿島神宮の神様を遷座して創建しましたが、この時、鹿島神宮の鹿が神様を運んだということです。
さらに参道を進むと奥宮があります。この社殿は徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利したお礼に本宮として奉納したものだそうです。
奥宮の先には要石があります。地震を起こす大ナマズの頭をこの石が抑えているとされ、どこまで掘っても石を掘り出すことはできないと言われています。
奥参道をさらに進むと御手洗池があります。かつては参拝前にここで禊ぎをしたそうです。大人が入っても子供が入っても、水位は胸までになると言われています。
鹿島神宮には一の鳥居が東西南北4か所にあり、それぞれがかつての神域を示しています。昨日は東と北の一の鳥居を見に行きました。
これは明石浜にある東の一の鳥居です。木製で防波堤の手前に建っていました。
北の一の鳥居はかつて神戸地区にありましたが長らく失われていました。昨年10月、地元の有志によって腐蝕しにくい塩化ビニール製で再建されたそうです。神戸地区の戸隠神社そばにあります。
こちらが戸隠神社です。
昨日、花火会場となっていた大船津の西の一の鳥居を見に行きました。江戸時代に徳川秀忠が社殿とあわせて水中鳥居を奉納しました。現在の鳥居は平成25年6月に完成したもので、川底からの高さ18.5メートル、幅22.5メートルで旧鳥居の約2.5倍という巨大なもので、水中鳥居としては日本最大の規模だそうです。
これは数年前に霞ヶ浦、北浦へ遊びに行った時に水上から撮った西の一の鳥居です。鳥居をくぐってきました。(このブログ記事はありません。)
大野潮騒はまなす公園に展望台があるので行ってみました。展望台の他、プラネタリウムや郷土資料館、アスレチックなどがありました。
遠くにカシマスタジアムが見えます。筑波山や富士山も見えるようですが、空気が霞んでいて見えませんでした。
鹿嶋を出てお隣の神栖市へ向かいました。東国三社の一つ、息栖神社です。
息栖神社の一の鳥居です。常陸利根川に面する船溜まりに面しています。この鳥居が鹿島神宮の南の一の鳥居も兼ねているそうです。かつては三社巡りをする人たちが舟に乗って訪れ、この息栖河岸は大変な賑わいだったそうです。
一の鳥居の左右には水中に立つ小さな鳥居があります。忍潮井(おしおい)と呼ばれ、この付近の河川は汽水域ですが、その中に淡水の水が湧き出すという大変珍しいものだそうです。左の小さい鳥居の方には女瓶、右の大きい鳥居の方には男瓶という瓶が据えられているそうです。伊勢の明星井、伏見の直井とともに日本三霊泉と呼ばれています。
潮来を通って利根川を渡り香取神宮へ行きました。香取神宮も大きな神社です。
香取神宮の楼門も立派です。
拝殿はきれいな桧皮葺です。
香取神宮にも要石があります。鹿島神宮の要石は真ん中が凹んでいますが、こちら香取神宮の要石は凸形です。そして、この要石が大ナマズの尾を抑えているそうです。鹿島と香取で大ナマズの頭尾を抑えて、ナマズが暴れないようにしているのですね。
鹿島神宮、息栖神社の一の鳥居を見て来ましたが、香取神宮には一の鳥居が2つあります。こちらは現在の表参道にある石造りの一の鳥居です。
かつて水運が盛んだった頃は、当地の利根川は香取の海と呼ばれ、ここ津宮の河岸から上陸して香取神宮を参拝したそうです。この津宮河岸が参道口となっており、一の鳥居は香取の海の水中に建っていました。現在のこの一の鳥居(浜鳥居とも呼ばれます)は平成14年3月、式年大祭の一環として香取神宮の用材で立て替えられたそうです。
堤防の手前には古い常夜灯があり、香取宮とあります。案内によると、江戸時代に三社巡りの人びとが航路の安全を祈願して香取神宮に奉納したそうです。
これはカミさんがいただいてきた東国三社のお守りです。「東国1位」の意を込めてイチイの木でできた三角柱に、三社の御神紋を貼って完成させます。カミさんは鹿島神宮でお守りの本体を買ったので、鹿島の「流れ三つ巴」はすでに本体に貼られています。(木製の本体にある丸い部分です。)左が息栖神社の「三つ巴」の御神紋、右が香取神宮の「五七の桐」の御神紋です。それぞれ台紙の中央右寄りにある丸い部分が御神紋で、これを本体の三角柱のそれぞれの面に貼ります。
東国三社とその一の鳥居巡り、歴史に触れて楽しめました。
東国三社というのは鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の三社のことで、三社はいずれも古い歴史のある神社です。特にかつては「神宮」と呼ばれたのは鹿嶋と香取の他は伊勢神宮だけです。このことからも東国三社の格式の高さが分かります。また、三社はいずれも古事記や日本書紀における葦原中国の平定に関する神様を祀っており、大和朝廷の東国平定・開拓の拠点だったと考えられています。
鹿島神宮は昨日参拝し、今日は息栖神社と香取神宮に参拝しました。鹿島神宮の二の鳥居です。二の鳥居は以前は石造りでしたが、東日本大震災で倒壊したため、境内にある巨木で再建されました。
楼門も見事です。
楼門を入って正面やや左手に摂社・高房社があります。古くから、まず高房社を参拝してから本宮を参拝するのが習わしだそうです。
拝殿です。奥に見えるのは御神木です。神社の本殿や拝殿は南面することが多いのですが、鹿島神宮はほぼ北面しています。
江戸時代に社殿を造り直した際に徳川秀忠が寄進したという仮殿です。
奥参道を歩くと鹿園があります。奈良の春日大社は鹿島神宮の神様を遷座して創建しましたが、この時、鹿島神宮の鹿が神様を運んだということです。
さらに参道を進むと奥宮があります。この社殿は徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利したお礼に本宮として奉納したものだそうです。
奥宮の先には要石があります。地震を起こす大ナマズの頭をこの石が抑えているとされ、どこまで掘っても石を掘り出すことはできないと言われています。
奥参道をさらに進むと御手洗池があります。かつては参拝前にここで禊ぎをしたそうです。大人が入っても子供が入っても、水位は胸までになると言われています。
鹿島神宮には一の鳥居が東西南北4か所にあり、それぞれがかつての神域を示しています。昨日は東と北の一の鳥居を見に行きました。
これは明石浜にある東の一の鳥居です。木製で防波堤の手前に建っていました。
北の一の鳥居はかつて神戸地区にありましたが長らく失われていました。昨年10月、地元の有志によって腐蝕しにくい塩化ビニール製で再建されたそうです。神戸地区の戸隠神社そばにあります。
こちらが戸隠神社です。
昨日、花火会場となっていた大船津の西の一の鳥居を見に行きました。江戸時代に徳川秀忠が社殿とあわせて水中鳥居を奉納しました。現在の鳥居は平成25年6月に完成したもので、川底からの高さ18.5メートル、幅22.5メートルで旧鳥居の約2.5倍という巨大なもので、水中鳥居としては日本最大の規模だそうです。
これは数年前に霞ヶ浦、北浦へ遊びに行った時に水上から撮った西の一の鳥居です。鳥居をくぐってきました。(このブログ記事はありません。)
大野潮騒はまなす公園に展望台があるので行ってみました。展望台の他、プラネタリウムや郷土資料館、アスレチックなどがありました。
遠くにカシマスタジアムが見えます。筑波山や富士山も見えるようですが、空気が霞んでいて見えませんでした。
鹿嶋を出てお隣の神栖市へ向かいました。東国三社の一つ、息栖神社です。
息栖神社の一の鳥居です。常陸利根川に面する船溜まりに面しています。この鳥居が鹿島神宮の南の一の鳥居も兼ねているそうです。かつては三社巡りをする人たちが舟に乗って訪れ、この息栖河岸は大変な賑わいだったそうです。
一の鳥居の左右には水中に立つ小さな鳥居があります。忍潮井(おしおい)と呼ばれ、この付近の河川は汽水域ですが、その中に淡水の水が湧き出すという大変珍しいものだそうです。左の小さい鳥居の方には女瓶、右の大きい鳥居の方には男瓶という瓶が据えられているそうです。伊勢の明星井、伏見の直井とともに日本三霊泉と呼ばれています。
潮来を通って利根川を渡り香取神宮へ行きました。香取神宮も大きな神社です。
香取神宮の楼門も立派です。
拝殿はきれいな桧皮葺です。
香取神宮にも要石があります。鹿島神宮の要石は真ん中が凹んでいますが、こちら香取神宮の要石は凸形です。そして、この要石が大ナマズの尾を抑えているそうです。鹿島と香取で大ナマズの頭尾を抑えて、ナマズが暴れないようにしているのですね。
鹿島神宮、息栖神社の一の鳥居を見て来ましたが、香取神宮には一の鳥居が2つあります。こちらは現在の表参道にある石造りの一の鳥居です。
かつて水運が盛んだった頃は、当地の利根川は香取の海と呼ばれ、ここ津宮の河岸から上陸して香取神宮を参拝したそうです。この津宮河岸が参道口となっており、一の鳥居は香取の海の水中に建っていました。現在のこの一の鳥居(浜鳥居とも呼ばれます)は平成14年3月、式年大祭の一環として香取神宮の用材で立て替えられたそうです。
堤防の手前には古い常夜灯があり、香取宮とあります。案内によると、江戸時代に三社巡りの人びとが航路の安全を祈願して香取神宮に奉納したそうです。
これはカミさんがいただいてきた東国三社のお守りです。「東国1位」の意を込めてイチイの木でできた三角柱に、三社の御神紋を貼って完成させます。カミさんは鹿島神宮でお守りの本体を買ったので、鹿島の「流れ三つ巴」はすでに本体に貼られています。(木製の本体にある丸い部分です。)左が息栖神社の「三つ巴」の御神紋、右が香取神宮の「五七の桐」の御神紋です。それぞれ台紙の中央右寄りにある丸い部分が御神紋で、これを本体の三角柱のそれぞれの面に貼ります。
東国三社とその一の鳥居巡り、歴史に触れて楽しめました。
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鹿嶋市花火大会
今日は午後からカミさんと茨城県の鹿嶋市に来ています。花火大会を見て、今日明日で東国三社巡りをする予定です。
会場は鹿嶋市の大船津という北浦に面した所で、鹿島神宮の水中鳥居が見える場所です。花火大会は7時半からですが、その前に少し飲んだり食べたりしたいので6時半過ぎに会場へ行きました。目の前に水中鳥居が見えます。その向こうから花火が上がります。
7時半前に花火の打ち上げが始まりました。花火の手前に鳥居が見えます。
尺玉が上がるとこんな感じです。
花火が北浦の湖面に映えてきれいです。
鹿嶋名物の水中スターマインもきれいです。
最後は尺玉108連発。1時間ちょっとにわたり、約1万発の花火があがり、十分に堪能できました。
会場は鹿嶋市の大船津という北浦に面した所で、鹿島神宮の水中鳥居が見える場所です。花火大会は7時半からですが、その前に少し飲んだり食べたりしたいので6時半過ぎに会場へ行きました。目の前に水中鳥居が見えます。その向こうから花火が上がります。
7時半前に花火の打ち上げが始まりました。花火の手前に鳥居が見えます。
尺玉が上がるとこんな感じです。
花火が北浦の湖面に映えてきれいです。
鹿嶋名物の水中スターマインもきれいです。
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CLS450試乗
先日ヤナセの営業氏から電話がありました。「K様、新型CLSが試乗できるようになりました。もちろん450の方です。ご興味があるのではないかと思いまして。」
「新型のCLSは気になっていたんですよ。特に450の新しいエンジンはどんな感じか、乗ってみたかったんです。」
「では週末はいかがでしょうか?」
「土曜は用事があるので、日曜の午後に伺いますよ。」
ということで今日カミさんと行ってきました。
ショールームに着くと納車スペースに車が用意されていました。エクスクルーシブパッケージ、スライディングルーフなどフル装備だそうです。
CLS450のエンジンは先頃マイナーチェンジしたSクラスに追加されたS450に搭載されたものと同じです。エンジンそのものはメルセデスとしては約20年ぶりに復活した直列6気筒です。その3リットル6気筒エンジンにターボだけではなく、電動スーパーチャージャーも装備しています。そしてエンジンとトランスミッション間に直列に電気モーターが配置しています。スーパーチャージャーだけでなく補機類も電動化されているため、エンジン前部にはベルト類がなく、エンジンの全長を短く抑えています。スーパーチャージャーとモーターによってエンジンの低回転域でのパワー不足を補うだけでなく、アクセルオフ時にエネルギーの回生も行っています。このシステムをメルセデスはEQブーストと呼んでいます。
最近のメルセデスの流儀で、メーターパネルとインフォテイメント用のモニターは大型の液晶パネルです。メーター表示は3種類ありますが、これはプログレッシブです。中央に回転計があり、その中心に速度が表示されます。下側はモーターの作動状態を表示しています。光が反射してちょっと見にくい写真になってしまいました。
まずはCモードで出発です。エンジン音も静かで乗り心地もよいですね。でもこれでは楽しくないのですぐにS+モードにしていつもの道へ向かいます。普通にアクセルを踏んでいるかぎりはどこまでモーターやスーパーチャージャーが作動していて、どこからがターボがメインになっているのかまったく分かりません。非常にリニアな感じで回転数と速度が上がっていきます。メーターを見ているとモーターが作動したり、アクセルオフ時に回生を行っているのは分かりますが。
空いた道でアクセル全開にしてみました。わずか1600rpmで51キロものトルクが出ているので巨体をものともせず加速します。あっという間に制限速度に達してしまうので、アクセルを全開にできるのは本当に一瞬です。0-100km加速は4.8秒とのことなので、私のSLC43とほぼ同じ加速性能ですが、暴力的な加速感はなく自然な感じです。
路上に停めてちょっと撮影。横から見たところもかっこいいですね。
E400の次はこの車でもいいな、と私が言うと、私はステーションワゴンが好きなのよ、とカミさん。CLS購入は難しそうです。
「新型のCLSは気になっていたんですよ。特に450の新しいエンジンはどんな感じか、乗ってみたかったんです。」
「では週末はいかがでしょうか?」
「土曜は用事があるので、日曜の午後に伺いますよ。」
ということで今日カミさんと行ってきました。
ショールームに着くと納車スペースに車が用意されていました。エクスクルーシブパッケージ、スライディングルーフなどフル装備だそうです。
CLS450のエンジンは先頃マイナーチェンジしたSクラスに追加されたS450に搭載されたものと同じです。エンジンそのものはメルセデスとしては約20年ぶりに復活した直列6気筒です。その3リットル6気筒エンジンにターボだけではなく、電動スーパーチャージャーも装備しています。そしてエンジンとトランスミッション間に直列に電気モーターが配置しています。スーパーチャージャーだけでなく補機類も電動化されているため、エンジン前部にはベルト類がなく、エンジンの全長を短く抑えています。スーパーチャージャーとモーターによってエンジンの低回転域でのパワー不足を補うだけでなく、アクセルオフ時にエネルギーの回生も行っています。このシステムをメルセデスはEQブーストと呼んでいます。
最近のメルセデスの流儀で、メーターパネルとインフォテイメント用のモニターは大型の液晶パネルです。メーター表示は3種類ありますが、これはプログレッシブです。中央に回転計があり、その中心に速度が表示されます。下側はモーターの作動状態を表示しています。光が反射してちょっと見にくい写真になってしまいました。
まずはCモードで出発です。エンジン音も静かで乗り心地もよいですね。でもこれでは楽しくないのですぐにS+モードにしていつもの道へ向かいます。普通にアクセルを踏んでいるかぎりはどこまでモーターやスーパーチャージャーが作動していて、どこからがターボがメインになっているのかまったく分かりません。非常にリニアな感じで回転数と速度が上がっていきます。メーターを見ているとモーターが作動したり、アクセルオフ時に回生を行っているのは分かりますが。
空いた道でアクセル全開にしてみました。わずか1600rpmで51キロものトルクが出ているので巨体をものともせず加速します。あっという間に制限速度に達してしまうので、アクセルを全開にできるのは本当に一瞬です。0-100km加速は4.8秒とのことなので、私のSLC43とほぼ同じ加速性能ですが、暴力的な加速感はなく自然な感じです。
路上に停めてちょっと撮影。横から見たところもかっこいいですね。
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