2019年1月13日 危うく道迷い!? 高立山~菩提寺山 登山 つららコース~大沢公園コース
2019年1月13日
この日も日中は天気のいい週末となったので山へ。
新潟市秋葉区の新津丘陵にある高立山では冬になると大きなつららができる場所があると以前山の情報を調べていた時に見かけていていつか実際に見てみたいと思っていました。
今年は例年に比べて雪も少なく暖かい冬になったのでつららができている可能性は低そうでしたが、雪の少ないうちにどんな場所なのかを下見しようと思いこの日は高立山に登る事にしました。
この日も午後からの出発になってしまいましたが、車を飛ばしスタート地点となる大沢公園へ。
ちなみに大沢公園までの車での行き方についてはこちらに車載動画を含めた記事がありますのでよろしかったらご覧ください。
「菩提寺山 大沢公園コース登山口・駐車場までのルートと道路状況」
大沢公園は雪の多い時期だと公園までの道が除雪されず車で来る事は不可能となりますが、この日は雪の少ないおかげで問題なく公園まで車で来る事ができました。
到着時の駐車場はさすがに午後という事もあって半分くらいの埋まりようといった感じでしたが、午前中は天気も良くてほぼ満車状態だったようです。
こちらの公園からは高立山・菩提寺山・護摩堂山に登れるコースがあるのでやはり人気のある場所ですね。
公園のトイレは冬季閉鎖により使用不可。
「水道管凍結防止のため12月初旬~3月中旬までは冬季閉鎖をしております」と書かれた張り紙がしてありました。
こちらはトレッキングマップ的な物でも書かれていたので把握していましたが、
そのトイレの建物の側面には簡易トイレが設置されていてこちらは利用することができました。
これについては情報は無かったので少し驚きましたが、ありがたかったですね。
さすが冬でも愛される山・公園です。
まぁ…トイレが無くてみんながみんなその辺で適当に用を足していたらそれはそれで問題になるせいかもしれませんがf(^-^;)
13:54
準備を整えいざスタート。
事前に調べた情報によると駐車場から更に奥に進んだ方につららのできる所と高立山へ登る登山道があるようなのでそちらに向かいました。
駐車場から舗装路を少し進むと側面に大きな岩の壁が出てきました。
こちらには案内の立札も立っていて「安山岩の柱状節理」と書かれていました。
立札によると、「柱状節理はマグマが地表付近で固まるとき、体積の収縮によってできます。」
「高立山火山岩は1400万年前にマグマが海底に噴出した火山岩です。」との事。
いやぁ凄い。
そしてこんなのを見れる場所がこんな身近にあったのかと少し驚きでした。
舗装路を進み、分岐路。
ここは左へ。
更に舗装路を進むと山側に逸れる分岐路があったのでここを左へ。
もう少しまっすぐ進んだ所にもうひとつの高立山登山道の「五段の滝コース」というのもあるみたいですが、そちらはいずれまた。
舗装路から曲がってからは道は林道のような感じになり登り坂が始まりました。
大きな倒木も道に掛かっていて驚きましたが、くぐって進む。
この林道のような道の左手には沢も流れていて堰堤もいくつかありました。
苔むした感じがなかなかかっこいい。
また倒木をくぐる。
道の途中の側面に何ヵ所か岩肌の出ている所があり、こういう所につららができるようですね。
この日はやはりつららの片鱗もありませんでしたが、場所もだいたい分かったし実際に見れるのが楽しみです。
そのまま道を進むと一部道が沢側に崩れた所がありました。
覗き込んでみると下までは3~4mくらいの高さがありそうでした。
※訂正、穴自体の落差は1mくらいで、そこから沢までの土砂の斜面が3~4mでしたf(^-^;)
そして分岐路がある。
「○○コース」と書かれた標識などは特に無かったと思います。
ここは後に右が正解だと分かったんですが、この時は「何か別のコースかな?」なんて思いながら林道っぽい道の方をまっすぐ進んでしまう…。
トレースが薄くなったり道が少し藪っぽくなった事に多少の違和感を覚えながらも進み、倒木を跨いだりしてたどり着いたそこは…。
沢に倒木が折り重なり道が途切れている光景がありました。
ありゃ、行き止まり!?
う~ん、どうしたもんか…と悩みましたが、右側の方にトレースっぽいのがあるように見えたので巻き道があるのかなと少し入ってみる事にしました。
右の斜面の上に上がってみると…トレースっぽいのがあるような無いような…。
一気に湧き上がる不安感を押し殺しながら道を探して少し進んでみる。
※登山では本来コース以外の土地に踏み入るのはマナー違反である、ということは重々承知していますが、今回はどうぞご容赦ください。
するとすぐ先で倒木が道を塞ぎ、その向こうは沢側への急斜面が続いていました。
これはおかしいと思いさすがに引き返す事に。
実はこの時、初めて通るコースという事でスマホの某登山アプリで地図上に他の人が今回のコースを歩いたGPSの軌跡をダウンロードしてそれを頼りに歩いていたんですが、どうもその軌跡が積雪期のものだったせいで一部道なき道を進み本来のコースではないところを通っていたようでした。
いやぁ、便利になったとはいえ正しい情報を選ばないとこんな落とし穴もありますね…。
自分は基本的には初めての山・コースほど事前の情報収集を細かくする方ではあると自己分析していますが、今回ばかりはそれが少し足りなかったようです。
あと今回のコースについてはネットなどにある情報自体が少なかった事も少しありますね。
こういう時は地図読みなんかもちゃんと覚えないといけないかなぁ。
そんな感じで反省点をいくつか考えながら戻る道を辿りました。
そして戻る道も、自分は車の運転なんかだと一度行った事のある場所ならナビなどを使わなくてもだいたいまた行けるくらいの方向感覚はあるつもりですが、道のない山の中ではさっき入ってきたのと同じ場所に戻る事も難しい、というのも何となく体験した気がします。
幸いさっきの沢がどの方向にあるかだけは分かっていたので進む方向は見失わずに済みましたが。
そんな感じで道なき道をガサガサと歩いてくると、はっきりと踏み跡の残る場所に出ました。
危うく道迷いになるかと思いましたがこの時はほんとホッとしましたね。
念のためこの道の下り側に少し進んでみるとさっき直進してしまった分岐路の所が見えたので、ここから改めて登り返すことにしました。
今度はしっかりとトレースを追って。
平坦で開けた所はトレースを見失いそうになりますが、しっかりと目を凝らして。
この写真のトレース分かるかな?(笑)
真ん中辺りからいちど右に行って、それから左の雪のある方へ続いていました。
そんな感じでトレースを追いながら進んでくると、右の方からの道と合流する場所がありました。
ここはあとで調べてみたところ、五段の滝コースからの合流っぽいかな?
写真中央辺りの木の棒には板が釘で打ち付けられたようなものがあって、人工物があった事に改めてホッとしました。
合流の所からはトレースも結構はっきりとして分かりやすくなったので少しペースアップ。
公園コースや堰堤コースで見たようななかなかの急傾斜の斜面が高立山らしい気がします。
隣の菩提寺山や護摩堂山のように階段などの整備があまり入ってなく自然のままに近いコースというのも高立山の特徴のひとつかもしれませんね。
ある程度登ると道はなだらかになり、雪も少し増えてきました。
落ち葉の多い時期は雪があった方が道が分かりやすいかも!?
道のすぐ横が急斜面になっている所も少しありました。
雪もあるので滑ったらと思うとちょっと怖い。
こちらのコースの中盤は尾根道といった感じでなだらかなアップダウン。
そういやこのコース、登山道の目印になるピンクテープなどを見た記憶がないな…なんて途中くらいから思っていましたが、ふと気づいたら何やら金色のテープが巻かれているのがありました。
あれ、もしかして登山道と同じように山の雰囲気を壊さないように目立ちにくい色で他にもあったりしたのかな?
これは今度また意識して確認してみたいと思います。
そしてこの金色のテープの辺りからふと登ってきた方を振り返ると、木々の向こうに越後平野の景色が広がっていました。
葉の茂っている時期だとあまり展望はなさそうですが、冬の時期はなかなかいいですね。
そんな金色テープを見た所から少し進むと三角点のある場所に出ました。
現地では見落としてしまいましたが後で調べてみるとこちらは「大平」という場所のようですね。
三角点に近づくと、白い杭の方にどんぐりが乗ってました。
ほんとは端っこに片寄って乗ってたけど位置を直してからパシャリ(笑)
そしてこちらには鐘もありました。
これも元々は炊飯釜っぽいですね。
鳴らすといい音がしました。
内側を覗き込んでみると。
まだ設置されてひと月ほどのようでした。
鐘鳴らすの結構楽しいのでありがとうございます(^∀^)
そしてここからの道は分岐になっていて、こちらもどこに続くかといった案内板などは無かったようでした。
ここではしっかり地図を確認して、高立山頂上へは左☜。
大平からもなだらかな道で歩きやすい。
この辺で下山してくる一人の人とスライドしましたが、この日は実際に遭遇したのはこの人のみで人の少ない山行でした。
途中、景色が開ける所がありました。
そこから少し進むと下り坂になり、向こうに結構急な上り坂が見える。
あそこまた登るのか!?と思いましたが、
下った谷間に見覚えのあるベンチがあり、大沢公園コース・堰堤コースと合流でした。
ああ良かった。
あとは奥の木の間を通って頂上へ。
ちなみにこの辺では熊鈴の鳴る音が聞こえましたが、公園・堰堤コースの方へ下山する人だったようで音のみの確認でした。
ベンチの所からの路面は歩く人も多かったようでぐっちゃぐちゃのぬかるみに。
この日も長靴を履いての登山でしたが正解でしたf(^-^;)
そして頂上手前、最後の急登の所。
ここは写真左奥の階段は通った事はありますが、右にもう一つ道があってそちらはまだ通った事が無かったので今回は右の道に行ってみる事にしました。
むこうの階段の方は結構な急登だったのでこっちはなだらかな巻き道なのかなと思っていましたが…。
片側が常に急斜面で道も細く、意外と険しい道が続きました。
う~ん、これだったら個人的には急登の方でさっさとクリアした方がいいかもf(^-^;)
しかしこれでまた一つどんな道なのかが判明しました。
そんな道を少し進むと、多分ここに出るだろうと思っていた通りの場所に出ました。
15:06
高立山山頂に到着。
頂上からの眺め。
向こうの雪化粧した山々が綺麗だ~。
しかしその左手の五泉市方面に目をやると…。
晴れと雨の境界がはっきりと見て取れました。
ありゃー、これはもしかしたらこっちにも来るかな…?
天気は気になるもののとりあえず山小屋へ。
入口に掛かる温度計は5℃に届くか届かないかといったところでしょうか。
登りで運動量が多い時なら身体も暖かくてTシャツと肌着だけで大丈夫でしたが、さすがに休憩となると風も冷たく感じ肌寒さがあって上着を着る感じでした。
そして小屋の中へ。
風がなくなると共に中央に鎮座する薪ストーブは既に下火なもののまだ少し熱を放っていて温かさがありました。
そんな小屋の中にいると、いよいよ外からトタンに当たる雨音が聞こえてくる。
やはり来たか…と思いつつ、様子見も兼ねてここでコーヒータイムを取りました。
今回はお茶うけに賞味期限が来ていた非常食用のカロリーメイトを消費。
久しぶりに食べるとなかなか美味い。
15:39
少しばかり天気の様子を見ていましたが日没までに下山できる時間のリミットも迫り雨もやむ気配がなさそうだったので下山に入る事に。
事前の天気予報を確認した時には降ってもそれほど大降りしなそうな感じだと思っていたのでこの日も傘がメインの雨避け。
そして高立山から大沢公園に下山するコースは自分が通った事のあるコースだと急な下りになる所が多く危なそうだと判断し、今回は道迷いしそうになった精神的ダメージもあった事から大事を取ってちょっと遠回りになりますが菩提寺山の大沢公園コースから下山する事にしました。
という事で高立山から菩提寺山へ続く林道に出るコースへ下りる。
こちらも結構急な所はありますが、道自体は広いので傘差しでも歩けました。
しかしこちらも路面のぬかるみが凄かったですね。
風は傘が煽られるほどではないものの少しあって横からも雨が当たる感じ。
手も濡れて冷えそうでしたが、防寒テムレスを装備して問題なしでした。
林道へ出て左へ。
林道も雨水が流れ一部川のようになっている所もありました。
雨は粒は小さいながらも本降りの様相、時間も日没まで刻一刻と迫る。
そんな状況に囃し立てられるように急ぎ足で進むと運動量が上がって身体が暑くなり、途中の木の下の雨の当たらない所で高立山の山頂から着ていた上着を脱ぎ、若干雨で濡れていたザックの雨よけになるようにザックを覆うように引っ掛けてから先へ進む。
菩提寺山の登り口手前。
こちらは無雪期には右側のスペースの所に仮設トイレがある場所ですが、トレッキングマップではこちらも12~3月は利用不可と書かれていたのでどうなってるのかなと思っていましたが、やはりここは撤去されるんですね、なるほど。
そして菩提寺山へいざ!
菩提寺山のこちらのコースは以前に一度下りで通った事はありましたが、登りでは今回が初めて。
道も広く、割となだらかな登り坂なので結構登りやすいコースですね。
傘差しでも問題なしでした。
仏路峠の分岐路に着く。
ここからまっすぐ進めば大沢公園ですが、菩提寺山の頂上はここから右へ曲がってほんの数分なので頂上にも寄っていく事にしました。
16:24
菩提寺山山頂に到着。
さすがに誰もいないf(^-^;)
こちらにも山小屋があるので入って自分の装備の再チェック。
ここの薪ストーブも下火なもののまだ熱が残っていて少しばかり癒されました。
日没時間を少しオーバーしそうな感じになったのでヘッドライトをザックからズボンのポケットに移す。
そしてザックに掛けていた上着を改めてザックに掛けなおすと結構びしゃびしゃに濡れていました。
あ、これもし山の中で動けなくなったら着れなくてヤバいやつかもf(^-^;)
一応薄い上着は一枚別に予備でザックの中に入れてたりもしましたが、そもそもポンチョをひとつ雨具としてザックに入れていたので身体を保温する為の上着を濡らさないようにそれを使った方が良かったなぁとまたひとつ反省点。
今回はここからあと30分ほどでゴールできる場所だったのでそのまま突っ切ってしまいましたが、もっと長い山行の時ほど後の事も考えてしっかりと行動を選択しないといけないなと考えさせられました。
16:34
そして下山を再開。
仏路峠を右へ。
菩提寺山の大沢公園コースは道も広く、なだらかなアップダウンのコース。
距離も短いのでもしかすると菩提寺山の中で一番難易度が低いかも?
綺麗な階段も整備されていて歩きやすい。
ゆるやかに登ったり下ったりを繰り返し。
分岐路に着く。
ここの分岐路は今まで右の方ばかり通っていてそちらには展望台もありますが、この時は天気も悪く眺めは期待できなかったので今回は巻き道と思われるまっすぐの道に進んでみる事にしました。
分岐から先に進むと片側は急斜面なものの道はなだらかで歩きやすい。
くねくねっとしたところなんかもありつつ。
そして展望台を迂回して階段の下の分岐へと出ました。
ここも「多分ここに繋がっているんだろうな」と思っていた場所に出たので想像通り。
あとは階段を下って。
綺麗に整備された階段の下りの安心感がとてもありがたい。
菩提寺山・大沢公園口に到着となりました。
日没時刻はやはり少し過ぎてしまいましたが、何とかヘッドライトを使う事もなく無事に下山できました。
そして大沢公園にゴール。
公園内の小川で長靴の泥を落としてから車に戻り、山行終了となりました。
今回は無事に帰ってこれたので総合的には楽しかったと言えますが、やはりプチ道迷いや雨天時の対応・対策やその他色々と反省点・改善点の多い登山となりました。
しかし今回の軽い失敗だけで今後も気を付けるための切っ掛けになったはある意味良かったかもしれません。
今後も安全に登山ができるように精進したいと思います。
今回撮ったコースや風景の写真を動画にまとめてみました。
ブログの記事内で使わなかった写真、特にコース写真なんかはこちらに細かく入ってますのでよろしかったらご覧ください。
天気:晴れのち雨
人数:1人
コースタイムまとめ
大沢公園スタート 13:54
道間違いしそうになった分岐付近 14:09~14:25
三角点と鐘(大平) 14:46
公園・堰堤コース合流 14:53
高立山頂上 15:06~15:39
高立山林道登山口 15:54
菩提寺山林道登山口 16:13
菩提寺山頂上 16:24~16:34
大沢公園ゴール 17:01
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この日も日中は天気のいい週末となったので山へ。
新潟市秋葉区の新津丘陵にある高立山では冬になると大きなつららができる場所があると以前山の情報を調べていた時に見かけていていつか実際に見てみたいと思っていました。
今年は例年に比べて雪も少なく暖かい冬になったのでつららができている可能性は低そうでしたが、雪の少ないうちにどんな場所なのかを下見しようと思いこの日は高立山に登る事にしました。
この日も午後からの出発になってしまいましたが、車を飛ばしスタート地点となる大沢公園へ。
ちなみに大沢公園までの車での行き方についてはこちらに車載動画を含めた記事がありますのでよろしかったらご覧ください。
「菩提寺山 大沢公園コース登山口・駐車場までのルートと道路状況」
大沢公園は雪の多い時期だと公園までの道が除雪されず車で来る事は不可能となりますが、この日は雪の少ないおかげで問題なく公園まで車で来る事ができました。
到着時の駐車場はさすがに午後という事もあって半分くらいの埋まりようといった感じでしたが、午前中は天気も良くてほぼ満車状態だったようです。
こちらの公園からは高立山・菩提寺山・護摩堂山に登れるコースがあるのでやはり人気のある場所ですね。
公園のトイレは冬季閉鎖により使用不可。
「水道管凍結防止のため12月初旬~3月中旬までは冬季閉鎖をしております」と書かれた張り紙がしてありました。
こちらはトレッキングマップ的な物でも書かれていたので把握していましたが、
そのトイレの建物の側面には簡易トイレが設置されていてこちらは利用することができました。
これについては情報は無かったので少し驚きましたが、ありがたかったですね。
さすが冬でも愛される山・公園です。
まぁ…トイレが無くてみんながみんなその辺で適当に用を足していたらそれはそれで問題になるせいかもしれませんがf(^-^;)
13:54
準備を整えいざスタート。
事前に調べた情報によると駐車場から更に奥に進んだ方につららのできる所と高立山へ登る登山道があるようなのでそちらに向かいました。
駐車場から舗装路を少し進むと側面に大きな岩の壁が出てきました。
こちらには案内の立札も立っていて「安山岩の柱状節理」と書かれていました。
立札によると、「柱状節理はマグマが地表付近で固まるとき、体積の収縮によってできます。」
「高立山火山岩は1400万年前にマグマが海底に噴出した火山岩です。」との事。
いやぁ凄い。
そしてこんなのを見れる場所がこんな身近にあったのかと少し驚きでした。
舗装路を進み、分岐路。
ここは左へ。
更に舗装路を進むと山側に逸れる分岐路があったのでここを左へ。
もう少しまっすぐ進んだ所にもうひとつの高立山登山道の「五段の滝コース」というのもあるみたいですが、そちらはいずれまた。
舗装路から曲がってからは道は林道のような感じになり登り坂が始まりました。
大きな倒木も道に掛かっていて驚きましたが、くぐって進む。
この林道のような道の左手には沢も流れていて堰堤もいくつかありました。
苔むした感じがなかなかかっこいい。
また倒木をくぐる。
道の途中の側面に何ヵ所か岩肌の出ている所があり、こういう所につららができるようですね。
この日はやはりつららの片鱗もありませんでしたが、場所もだいたい分かったし実際に見れるのが楽しみです。
そのまま道を進むと一部道が沢側に崩れた所がありました。
覗き込んでみると
※訂正、穴自体の落差は1mくらいで、そこから沢までの土砂の斜面が3~4mでしたf(^-^;)
そして分岐路がある。
「○○コース」と書かれた標識などは特に無かったと思います。
ここは後に右が正解だと分かったんですが、この時は「何か別のコースかな?」なんて思いながら林道っぽい道の方をまっすぐ進んでしまう…。
トレースが薄くなったり道が少し藪っぽくなった事に多少の違和感を覚えながらも進み、倒木を跨いだりしてたどり着いたそこは…。
沢に倒木が折り重なり道が途切れている光景がありました。
ありゃ、行き止まり!?
う~ん、どうしたもんか…と悩みましたが、右側の方にトレースっぽいのがあるように見えたので巻き道があるのかなと少し入ってみる事にしました。
右の斜面の上に上がってみると…トレースっぽいのがあるような無いような…。
一気に湧き上がる不安感を押し殺しながら道を探して少し進んでみる。
※登山では本来コース以外の土地に踏み入るのはマナー違反である、ということは重々承知していますが、今回はどうぞご容赦ください。
するとすぐ先で倒木が道を塞ぎ、その向こうは沢側への急斜面が続いていました。
これはおかしいと思いさすがに引き返す事に。
実はこの時、初めて通るコースという事でスマホの某登山アプリで地図上に他の人が今回のコースを歩いたGPSの軌跡をダウンロードしてそれを頼りに歩いていたんですが、どうもその軌跡が積雪期のものだったせいで一部道なき道を進み本来のコースではないところを通っていたようでした。
いやぁ、便利になったとはいえ正しい情報を選ばないとこんな落とし穴もありますね…。
自分は基本的には初めての山・コースほど事前の情報収集を細かくする方ではあると自己分析していますが、今回ばかりはそれが少し足りなかったようです。
あと今回のコースについてはネットなどにある情報自体が少なかった事も少しありますね。
こういう時は地図読みなんかもちゃんと覚えないといけないかなぁ。
そんな感じで反省点をいくつか考えながら戻る道を辿りました。
そして戻る道も、自分は車の運転なんかだと一度行った事のある場所ならナビなどを使わなくてもだいたいまた行けるくらいの方向感覚はあるつもりですが、道のない山の中ではさっき入ってきたのと同じ場所に戻る事も難しい、というのも何となく体験した気がします。
幸いさっきの沢がどの方向にあるかだけは分かっていたので進む方向は見失わずに済みましたが。
そんな感じで道なき道をガサガサと歩いてくると、はっきりと踏み跡の残る場所に出ました。
危うく道迷いになるかと思いましたがこの時はほんとホッとしましたね。
念のためこの道の下り側に少し進んでみるとさっき直進してしまった分岐路の所が見えたので、ここから改めて登り返すことにしました。
今度はしっかりとトレースを追って。
平坦で開けた所はトレースを見失いそうになりますが、しっかりと目を凝らして。
この写真のトレース分かるかな?(笑)
真ん中辺りからいちど右に行って、それから左の雪のある方へ続いていました。
そんな感じでトレースを追いながら進んでくると、右の方からの道と合流する場所がありました。
ここはあとで調べてみたところ、五段の滝コースからの合流っぽいかな?
写真中央辺りの木の棒には板が釘で打ち付けられたようなものがあって、人工物があった事に改めてホッとしました。
合流の所からはトレースも結構はっきりとして分かりやすくなったので少しペースアップ。
公園コースや堰堤コースで見たようななかなかの急傾斜の斜面が高立山らしい気がします。
隣の菩提寺山や護摩堂山のように階段などの整備があまり入ってなく自然のままに近いコースというのも高立山の特徴のひとつかもしれませんね。
ある程度登ると道はなだらかになり、雪も少し増えてきました。
落ち葉の多い時期は雪があった方が道が分かりやすいかも!?
道のすぐ横が急斜面になっている所も少しありました。
雪もあるので滑ったらと思うとちょっと怖い。
こちらのコースの中盤は尾根道といった感じでなだらかなアップダウン。
そういやこのコース、登山道の目印になるピンクテープなどを見た記憶がないな…なんて途中くらいから思っていましたが、ふと気づいたら何やら金色のテープが巻かれているのがありました。
あれ、もしかして登山道と同じように山の雰囲気を壊さないように目立ちにくい色で他にもあったりしたのかな?
これは今度また意識して確認してみたいと思います。
そしてこの金色のテープの辺りからふと登ってきた方を振り返ると、木々の向こうに越後平野の景色が広がっていました。
葉の茂っている時期だとあまり展望はなさそうですが、冬の時期はなかなかいいですね。
そんな金色テープを見た所から少し進むと三角点のある場所に出ました。
現地では見落としてしまいましたが後で調べてみるとこちらは「大平」という場所のようですね。
三角点に近づくと、白い杭の方にどんぐりが乗ってました。
ほんとは端っこに片寄って乗ってたけど位置を直してからパシャリ(笑)
そしてこちらには鐘もありました。
これも元々は炊飯釜っぽいですね。
鳴らすといい音がしました。
内側を覗き込んでみると。
まだ設置されてひと月ほどのようでした。
鐘鳴らすの結構楽しいのでありがとうございます(^∀^)
そしてここからの道は分岐になっていて、こちらもどこに続くかといった案内板などは無かったようでした。
ここではしっかり地図を確認して、高立山頂上へは左☜。
大平からもなだらかな道で歩きやすい。
この辺で下山してくる一人の人とスライドしましたが、この日は実際に遭遇したのはこの人のみで人の少ない山行でした。
途中、景色が開ける所がありました。
そこから少し進むと下り坂になり、向こうに結構急な上り坂が見える。
あそこまた登るのか!?と思いましたが、
下った谷間に見覚えのあるベンチがあり、大沢公園コース・堰堤コースと合流でした。
ああ良かった。
あとは奥の木の間を通って頂上へ。
ちなみにこの辺では熊鈴の鳴る音が聞こえましたが、公園・堰堤コースの方へ下山する人だったようで音のみの確認でした。
ベンチの所からの路面は歩く人も多かったようでぐっちゃぐちゃのぬかるみに。
この日も長靴を履いての登山でしたが正解でしたf(^-^;)
そして頂上手前、最後の急登の所。
ここは写真左奥の階段は通った事はありますが、右にもう一つ道があってそちらはまだ通った事が無かったので今回は右の道に行ってみる事にしました。
むこうの階段の方は結構な急登だったのでこっちはなだらかな巻き道なのかなと思っていましたが…。
片側が常に急斜面で道も細く、意外と険しい道が続きました。
う~ん、これだったら個人的には急登の方でさっさとクリアした方がいいかもf(^-^;)
しかしこれでまた一つどんな道なのかが判明しました。
そんな道を少し進むと、多分ここに出るだろうと思っていた通りの場所に出ました。
15:06
高立山山頂に到着。
頂上からの眺め。
向こうの雪化粧した山々が綺麗だ~。
しかしその左手の五泉市方面に目をやると…。
晴れと雨の境界がはっきりと見て取れました。
ありゃー、これはもしかしたらこっちにも来るかな…?
天気は気になるもののとりあえず山小屋へ。
入口に掛かる温度計は5℃に届くか届かないかといったところでしょうか。
登りで運動量が多い時なら身体も暖かくてTシャツと肌着だけで大丈夫でしたが、さすがに休憩となると風も冷たく感じ肌寒さがあって上着を着る感じでした。
そして小屋の中へ。
風がなくなると共に中央に鎮座する薪ストーブは既に下火なもののまだ少し熱を放っていて温かさがありました。
そんな小屋の中にいると、いよいよ外からトタンに当たる雨音が聞こえてくる。
やはり来たか…と思いつつ、様子見も兼ねてここでコーヒータイムを取りました。
今回はお茶うけに賞味期限が来ていた非常食用のカロリーメイトを消費。
久しぶりに食べるとなかなか美味い。
15:39
少しばかり天気の様子を見ていましたが日没までに下山できる時間のリミットも迫り雨もやむ気配がなさそうだったので下山に入る事に。
事前の天気予報を確認した時には降ってもそれほど大降りしなそうな感じだと思っていたのでこの日も傘がメインの雨避け。
そして高立山から大沢公園に下山するコースは自分が通った事のあるコースだと急な下りになる所が多く危なそうだと判断し、今回は道迷いしそうになった精神的ダメージもあった事から大事を取ってちょっと遠回りになりますが菩提寺山の大沢公園コースから下山する事にしました。
という事で高立山から菩提寺山へ続く林道に出るコースへ下りる。
こちらも結構急な所はありますが、道自体は広いので傘差しでも歩けました。
しかしこちらも路面のぬかるみが凄かったですね。
風は傘が煽られるほどではないものの少しあって横からも雨が当たる感じ。
手も濡れて冷えそうでしたが、防寒テムレスを装備して問題なしでした。
林道へ出て左へ。
林道も雨水が流れ一部川のようになっている所もありました。
雨は粒は小さいながらも本降りの様相、時間も日没まで刻一刻と迫る。
そんな状況に囃し立てられるように急ぎ足で進むと運動量が上がって身体が暑くなり、途中の木の下の雨の当たらない所で高立山の山頂から着ていた上着を脱ぎ、若干雨で濡れていたザックの雨よけになるようにザックを覆うように引っ掛けてから先へ進む。
菩提寺山の登り口手前。
こちらは無雪期には右側のスペースの所に仮設トイレがある場所ですが、トレッキングマップではこちらも12~3月は利用不可と書かれていたのでどうなってるのかなと思っていましたが、やはりここは撤去されるんですね、なるほど。
そして菩提寺山へいざ!
菩提寺山のこちらのコースは以前に一度下りで通った事はありましたが、登りでは今回が初めて。
道も広く、割となだらかな登り坂なので結構登りやすいコースですね。
傘差しでも問題なしでした。
仏路峠の分岐路に着く。
ここからまっすぐ進めば大沢公園ですが、菩提寺山の頂上はここから右へ曲がってほんの数分なので頂上にも寄っていく事にしました。
16:24
菩提寺山山頂に到着。
さすがに誰もいないf(^-^;)
こちらにも山小屋があるので入って自分の装備の再チェック。
ここの薪ストーブも下火なもののまだ熱が残っていて少しばかり癒されました。
日没時間を少しオーバーしそうな感じになったのでヘッドライトをザックからズボンのポケットに移す。
そしてザックに掛けていた上着を改めてザックに掛けなおすと結構びしゃびしゃに濡れていました。
あ、これもし山の中で動けなくなったら着れなくてヤバいやつかもf(^-^;)
一応薄い上着は一枚別に予備でザックの中に入れてたりもしましたが、そもそもポンチョをひとつ雨具としてザックに入れていたので身体を保温する為の上着を濡らさないようにそれを使った方が良かったなぁとまたひとつ反省点。
今回はここからあと30分ほどでゴールできる場所だったのでそのまま突っ切ってしまいましたが、もっと長い山行の時ほど後の事も考えてしっかりと行動を選択しないといけないなと考えさせられました。
16:34
そして下山を再開。
仏路峠を右へ。
菩提寺山の大沢公園コースは道も広く、なだらかなアップダウンのコース。
距離も短いのでもしかすると菩提寺山の中で一番難易度が低いかも?
綺麗な階段も整備されていて歩きやすい。
ゆるやかに登ったり下ったりを繰り返し。
分岐路に着く。
ここの分岐路は今まで右の方ばかり通っていてそちらには展望台もありますが、この時は天気も悪く眺めは期待できなかったので今回は巻き道と思われるまっすぐの道に進んでみる事にしました。
分岐から先に進むと片側は急斜面なものの道はなだらかで歩きやすい。
くねくねっとしたところなんかもありつつ。
そして展望台を迂回して階段の下の分岐へと出ました。
ここも「多分ここに繋がっているんだろうな」と思っていた場所に出たので想像通り。
あとは階段を下って。
綺麗に整備された階段の下りの安心感がとてもありがたい。
菩提寺山・大沢公園口に到着となりました。
日没時刻はやはり少し過ぎてしまいましたが、何とかヘッドライトを使う事もなく無事に下山できました。
そして大沢公園にゴール。
公園内の小川で長靴の泥を落としてから車に戻り、山行終了となりました。
今回は無事に帰ってこれたので総合的には楽しかったと言えますが、やはりプチ道迷いや雨天時の対応・対策やその他色々と反省点・改善点の多い登山となりました。
しかし今回の軽い失敗だけで今後も気を付けるための切っ掛けになったはある意味良かったかもしれません。
今後も安全に登山ができるように精進したいと思います。
今回撮ったコースや風景の写真を動画にまとめてみました。
ブログの記事内で使わなかった写真、特にコース写真なんかはこちらに細かく入ってますのでよろしかったらご覧ください。
天気:晴れのち雨
人数:1人
コースタイムまとめ
大沢公園スタート 13:54
道間違いしそうになった分岐付近 14:09~14:25
三角点と鐘(大平) 14:46
公園・堰堤コース合流 14:53
高立山頂上 15:06~15:39
高立山林道登山口 15:54
菩提寺山林道登山口 16:13
菩提寺山頂上 16:24~16:34
大沢公園ゴール 17:01
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