『1941年12月8日の奇襲攻撃から8月15日の無条件降伏』まっしぐらに滅亡に向かって突き進んだ日本
東条英機などA級戦犯を連合国が裁いた極東軍事裁判は、戦勝国による一方的な事後法であり違法だ無効だと安倍晋三など日本の右翼軍国主義者は主張しているのですが、確かに大日本帝国憲法には今の日本国憲法のように『戦争は違法だ』とは何処にも書いていない。
しかし大日本帝国も第一次世界大戦後に戦争を違法としたパリ不戦条約を国際連盟の理事国として批准している。(不戦条約のような国際法は国内法に優先する)
大日本帝国が批准したパリ不戦条約は有効期限が無いので第二次世界大戦勃発時にも有効なのである。それなら不戦条約を頭から無視してアメリカに宣戦布告した東条英機は立派な戦犯で間違いない。
確かに大日本帝国憲法に開戦責任を問う条文が無かったが、敗戦以前には、もっと重いし比べられないほど厳しい『敗戦責任』が最高責任者の東条英機には存在していたのである。
日本全土を焼け野原にして先人たちが営々と築き上げてきた国富の全てを失った責任は、開戦責任(A級戦犯)以上に重く万死に値する。東条英機の罪は東京裁判の絞首刑程度では生ぬるいのである。
そもそも日本海軍の真珠湾奇襲攻撃からポツダム宣言受諾まで、日本がほぼ一本道で崩壊していったのである。
他の可能性(日本軍の勝利とか有利な条件での停戦)はゼロなのです。
ブッダの見つけた真理や科学的思考方法なら、原因と結果は一つながりで一体なのである。
日本国の破滅は『かくすれば、かくなるものと知りながら・・』なのですから、開戦した責任(東京裁判のA級戦犯)と敗戦責任(大日本帝国憲法下の軍法会議)は無関係ではなくて、密接は繋がっていて一体不可分なのである。
『去年12月6日から4月7日の党首辞任まで、一本道の渡辺喜美』
8億円騒動での辞任劇ではマスコミが『野党再編』云々と報じているが笑止千万。全く物事の本質を見ていない。
今回の辞任劇ですが、全ては4ヶ月前の去年12月6日の渡辺善美の裏切り(変心)が原因であり自業自得なのですが、だから余計に不思議なのです。
特定秘密保護法で、みんなの党と自民党政府とが修正協議中に、渡辺善美党首の鶴の一声で突然自民党案の丸呑みで決着する。
これは政党(野党)としては、ほとんど自殺行為ですよ。
自民党との交渉担当者が、『政府自民党案の丸呑み』の党方針に納得出来ないとして12月6日の参議院本会議で造反すると除名処分で対抗するが、政治的に無茶苦茶である。
党首の渡辺善美代表より、政治家としても政党人としても造反した所属議員の方が余程まともであり筋が通っている。
野党としては、何が秘密かが秘密の特定秘密保護法の賛成は有り得ない選択肢なのである。
結果的に離党者が4割も出てしまって『みんなの党』は完全に二つに割れてしまうが、これは『自民党案の丸呑み』との渡辺善美の突然の変身では、当然予想されたことですよ。
(『みんなの党』に同調する姿勢を見せていた『日本維新の会』は、渡辺善美の危機的な有様を見て直前に賛成から反対に転じて難を逃れている)
渡辺善美の『裏切り』(公約違反)では、2012年12月の総選挙と、その半年後の参議院選挙で8億円出した実質的に『みんなの党』のオーナー(金主)の化粧品大手DHCの吉田嘉明会長が激怒するのも当然である。(3月26日発売の週刊新潮4/3号に吉田会長の8億円の暴露記事が掲載され万事休す)
今の事態は去年12月6日の渡辺喜美の突然の裏切り(変身)から一本道なのです。
今回の辞任劇ですが、これ以外の可能性はほぼゼロなのですから、余計に???に思えるのですね。
渡辺喜美は余程安倍晋三らの自民党政府に弱みを握られていて、泣く子も黙る政府親衛隊(SS)の東京地検特捜部が怖いので政府案の丸呑み以外の他に選択肢がなかったのでしょか。不思議である。
『明治維新後、オオカミは絶滅しイヌは繁栄した日本の不幸』
渡辺善美の『みんなの党』の今回の騒動ですが、余りにも政治的に見てお粗末であり、天才的に下手糞なのです。
政治見識は無茶苦茶でも政局を見る目は正しかった『今までの渡辺善美』とは別人ともいえる不思議な話なのです。
渡辺善美は、従軍慰安婦で自分からわざとこけた維新の会の橋下徹と同じで、風を見る能力だけが秀でていたのに、今回は自ら逆風を作り出して失速している。
ほんの僅かでも修正できれば『みんなの党』としての存在意義があるが、修正ゼロ(自民案の丸呑み)では『自爆テロ』風の自滅行為である。
渡辺善美の『みんなの党』ですが、4年前の結党当時は世間や元の自民党からは『一人の党』と揶揄されていたが、本人は『よしみの党』だと思っていたのでしょう。
1868年の明治維新で日本オオカミはすべて死に絶えた。ところが対照的に今の日本では人に媚びる犬は大繁栄しているが、この渡辺善美という男は典型的な犬型人間で強いものには必死で尻尾を振る。
絶滅した最後のニホンオオカミの化身ともいえる山本太郎参議院議員ですが、今保守の牙城の鹿児島2区で補選を孤独に戦っているが、選挙のポスターが傑作で大笑い出来る。
何とシンボルカラーがピンクで、スローガン(党名)が『新党ひとりひとり』 。
今の山本太郎の政治的な立ち位置ですが720人以上の全国会議員の中で、2020年開催予定の東京オリンピックに唯一反対しているのですから、多分赤旗の共産党よりも頑固でもっと左ですね。
一番肝心な時に権力に尻尾を振った腰抜けの渡辺善美の対極の180度逆の態度である。権力に擦り寄らない今の態度は立派の一言。
『政治は結果責任の世界』
どれ程美しい言葉でも素晴らしいアイデアでも意味が無く、政治では結果が悪ければ『悪い』のである。
まして『かくすれば かくなるものと 知りながら・・・』ならもっと悪い。最悪なのである。善意の過失では無くて、故意の失敗なら政治責任は天文学的に増大する。
今の安倍自民党は、国民政党を標榜した右は極右国粋主義から左は護憲リベラルまで融通無碍、『何でもあり』のかっての自由民主党ではない。
今の安倍晋三自民党政府ですが、自分の脳内で考えた妄想が現実世界でも実体化すると信じて暴走しているのですが、丸っきりの極右国粋主義のカルト政権である。
自民党のカルト化で、元自民党幹事長の野中広務や古賀誠らは自民党内に居場所が無く、仕方無く天敵だった日本共産党の機関紙赤旗で発言するまでに追い詰められている。
では何故自民党は今のようにカルト化してしまったのだろうか。
10年以上続く北朝鮮バッシングによる日本の病的な右傾化の影響が大きいが、矢張り保守政党だった自民党と破壊的カルト宗教の無原則な連立であろう。
通常の政党同士の連立では、必ず大きい方が小さい方を吸収合併(合同)するので新自由クラブとか保守党など小党は消滅する。ところが公明党だけは15年経っても決して自民党と合同しない。
自公は絶対に『合同出来ない』のであるが、これは当然で、与党の自民と宗教団体である公明の連携自体が異常ですよ。
自公連立は普通なら考えられない『掟破り』ですが、両者の緩衝材(接着剤)として小沢一郎の自由党を中に入れての3党(自自公)連立で1999年に例外中の例外として辛うじて成立しています。
自公連立を可能にした小沢一郎の奇跡ですが、これは司馬遼太郎風に言えば絶対に同盟できない薩摩と長州の連立を取り持った坂本龍馬以上のトンデモナイ不可能ごとなのである。
『もっとも優秀な自民党幹事長としての小沢一郎の罪』
小沢一郎が居なければ自働的に、今の自公連立も無いのである。その意味ではもっとも優れた自民党幹事長は小沢一郎だった。
それまで、国民政党を標榜していた自民党としては破壊的カルト宗教を母体とする政党との連立は、本来なら自らを否定する自殺行為ですよ。宗教と政治の癒着はそもそも憲法違反である。
公明党ですが、今まで一回も自民党の暴走を止めたことが無いが、自民党自体をカルト化して現在の日本が出来上がったのである。
組織政党ではない自民党が今のように党議拘束が出来るようになったのは、20年前の小沢一郎と細川護煕のインチキ政治改革の小選挙区制と政党助成金制度である。
自民党が公認権と党支部のカネを握って、これで組織政党の共産党のような党議拘束が可能になった。
本格的な党議拘束の威力を、最初に行って見せたのが10年ほど前の小泉純一郎であり、いわゆる郵政民営化での除名や刺客騒動だった。
この、日本国の保守政治家の質を極限まで劣化させた3悪人が揃い踏みしたのが、今回の摩訶不思議な東京知事選挙だった。(下劣な手品の二番煎じに騙された、知識無き護憲派知識人は日本の恥じである)
現在の小沢一郎の発言は保守政治家としては一番まともで正しいのですが、日本の政治を極限まで劣化させたA級戦犯の筆頭なのである。
自民党ですが共産党とは色々な部分で対極にあったのですが、今では逆に色々なところが似ているのです。
共産党ですが、一番最初に共産主義という主義主張から出発しているのですが、自民党は目の前の実利以外には何の原理も原則も無いのが一番の特徴だったのです。
この、原理を持っているか、原理が無いかの差は大きいのですよ。
加藤周一は日本人の特徴として超越思想を一つも持たないことを上げています。
「日本文化における時間と空間」加藤周一
2013年06月23日 | 文化・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/28d14142157fc73bec08215e377cee06
日本人ですが、周りの空気を読むことが最優先されるために大勢に流されて大失敗したのが、第二次世界大戦で、誰一人も賛成していない絶対に勝てない対米戦争に突き進んで日本が崩壊する。
本来は普遍的な科学的事実さえも超越的ではなくて、その場の都合で幾らでも捻じ曲げられるのは、3・11福島第一原発事故で明らかになる。
原理とは、学問的議論を展開する時に予め置かれるべき『正しい』と規定されたもので、他を必要とせず、なおかつ他が必要とする第一のもの。
動かせない『原理があるのだ』との発想から一番遠かったのが『かんながらのみち』の日本人なのです。
だから共産党は日本では受け入れられ無いのですが、ところが近頃の共産党は何と空気を読む政党に大変身しているのですね。
その分自民党が原理主義になっているのですが、実は共産党以外では、この『原理があるのだ』に徹しているのが公明党。自民党の宗教化です。
公明党は政治的な立場には無原則だが、宗教組織とは元々が原理主義だった。
そして自公両党は合同だけはしていないが自公が連立して15年も経っている。ペットのイヌでも長年飼っていると似てくるのですから、政党ならもっと似てきます。
結婚は正式には行っていないのは事実ですが、15年間も同棲している関係なのです。
安倍晋三の招魂場(靖国神社)などは丸っきり公明党の真似ですね。
共産党の不思議については『共産党』のカテゴリーで記事を書いているので判らないところは、そちらの記事にコメント下さい。
ところで、NHKまで小保方さん会見中継したようです。福島に避難者を戻そうと必死の上昌広教授がミヤネヤで小保方さんを叩きまくり、会見会場では「放射能は安全」の安斎育郎を絶賛する「サイエンスライターw」片瀬久美子が小保方さんに噛みついたらしい、とのこと・・・やはり根っこが繋がっている
*BBCがオスカー・ピストリウスの恋人殺人裁判ばっかり取り上げてて辟易してますが、これも何かしら根が生えているのかしら??
渡辺善美ですが、金主から8億円も貰って置きながら、唐突に去年の12月6日に特定秘密保護法で、今までの態度を翻して、安倍晋三に擦り寄った。
党首の辞任と4ヶ月前の事件とは一直線なのです。
理研の騒動も同じ意味で原因から結果まで一直線なのですよ。
まさに、かくすれば、かくなるものと知りながら・の自業自得の成り行きなので一つの記事にしていたのですが、
理研の騒動だけは別立ての記事にすることにしました。
STAT騒動ですが、マスコミ報道や善良な皆さんが思っている万能細胞の話では無くて、
一字違いで大違い。安倍晋三の万能感の暴走の話らしいのです。
>今の事態は去年12月6日の渡辺喜美の突然の裏切り(変身)から一本道なのです。
渡辺善美がまともな野党政治家であるはずがなく、「みんな」もまたまともな野党なんか最初から目指していない自民3号なのだし、また支持者も「自民に入れたらあまりに俗物だから」とちょっと毛色の違った党に入れたかっただけなのだから、これは特に不思議ではないのでは。
まあ、それでいて自民に斬られたのだから笑うしかないですがね。
去年の12月6日に特定秘密保護法ですが、如何もアメリカに成立する期日まで指定されていたのは確実らしいのですね。
だから自民党や安倍晋三は無理やり可決を強行するのですが、票数だけなら過半数を握っているのですから『よしみの党』の助けは要らない。
ただ、自民党としては単独強行採決の汚名を逃れる名目として渡辺善美の協力は何としても欲しかった。
この場合、政治的弱みは、渡辺善美よりも、安倍晋三の方にあるのですから、自民党とみんなの党との調整協議では、自民党側からの何らかの譲歩、歩み寄りが見込めるのです。
みんなの党の自民との交渉役は名目的な譲歩を勝ち取ることで、手打ちにする方針であり、もう成功寸前まで言っていたらしいのですよ。
ところが土壇場で渡辺善美が介入して自民案の丸呑みで決着する。これでは政治家として造反するしか残された道が無いのですね。この辺の事情は当事者が色々語っている。
『みんなの党』ですが、これは自民党の劣化コピー以上の意味はありません。
渡辺善美も政治見識では新自由主義以外何も無い。
ところが、世間の風を見るというポピュリズムでは橋下徹とどっこいどっこいの天才的な能力があるのですね。
十澄さん、渡辺善美がゲス人間であることは事実ですが天才的な風を見る動物的感では、政界トップクラスの能力があるのです。
前の総選挙でも参議院選挙でも自民党は過半数を大きく割り込む支持しかなかったのですね。風を見るに敏な渡辺善美は自民党を批判することで「みんなの党」を勝利に導いた天才軍師なのですよ。しかし、今回の失敗で全てを失ったのです。