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リーズナブルな飲み屋:A-One

夕べは、ちょっと大変な委員会があったので、
終わったあと軽い打ち上げと称して、若い研究員と飲みに行った。

先日のツイ飲みでbuuさんに教えていただいたA-Oneに行ってみる。

木を中心にした内装で落ち着く感じ。
バーカウンターとフロアのいす席でできているのだけど、いす席へ。
これは、カウンターも楽しいかもしれないが、まあ、今日は話もあるしね。

ということで、ビールフェアをやっていたので、最初のビールをオリオンの生にした。

食べ物を6~7品頼んで、ビールとグラスワインを2杯づつ飲み、
一緒に行った若者は女子なのでビールとカクテルみたいなのを飲み、
なんだかんだで、6000円くらい。

印象としては、リーズナブルで、食べ物もうまい。
接客が、空いたグラスをすぐ下げに来たり、次を促したりするのがうざいけど、
昨日はすいていたからそんなものだろう。
結構広いので、団体客のパーティでも十分使える店だな。

また、誰か連れて行こうと思った。
場所は、ヨーカドーのそば。突き当たりにあるし、看板が大きいからすぐわかる。

欲しいか?欲しくないか!:万国科学者図鑑~萌える理系紳士たち~

この本、kasokenさんじゃないよね。

PHPから「理系男子の美麗図鑑」-「万国科学者図鑑~萌える理系紳士たち~」@アキバ経済新聞
>PHP研究所(京都市南区)は9月中旬から、秋葉原をはじめとする全国の書店で「万国科学者図鑑~萌える理系紳士たち~」の販売を開始した。

 同書は、歴史に名を残した科学者たちをキャラクター化して紹介するもの。「細菌学者 野口英世はちょっと天然パーマの美青年」などイメージを自由に膨らませて展開。「理系男子の美麗図鑑」としても使用できるという。


でも、こんなんですよ?

akiba.jpg

なんじゃこりゃあ。

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PHPさんもどうしたんでしょうか。

萌え系がはやっているとはいえ、これでいいのか?
>同社広報担当者は同書について、「昨今、『理系離れ』が叫ばれる一方で、最近のノーベル賞日本人受賞者たちの活躍などで理系の人たちに注目が集まっている。科学者を美形キャラ化することで科学を志す人たちが増えてくれたらとの思いからリリースした」と話す。


正しいような、正しくないような。

イラストにせずとも、こういう名著があるのに。

恋する天才科学者恋する天才科学者

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ドクリツギョウセイホウジンといっても天下りばかりじゃないけどね

twitter議員の一人逢坂誠二さんは「『亡国の予算』を検証する勉強会」というのをやっているそうだ。

この記事を見て知った。

日本が変わる:3次官OB「駆け込み」受け、民主が天下り廃止照準(その2止)@毎日.jp
>民主党は6月2日、「『亡国の予算』を検証する勉強会」を開き、開発協会の常務理事(当時)に事情を聴いた。常務理事も「7000億円という数字に我々も驚きました」と率直に語った。勉強会の呼びかけ人である逢坂誠二衆院議員は「初めに7000億円ありきで、麻生政権が天下り法人に能力を超えた仕事を丸投げした。その仕事をさらに廃止される天下り法人に丸投げするという二重ピンハネだ」と批判する。

逢坂議員の日記にも記述が出てくる

衆議院議員『逢坂誠二の徒然日記』 その1009(平成21年9月15日)
>選挙前から、
亡国の予算を検証するとして、
予算の無駄遣いを色々とチェックしていました。

昨日、その延長として、
雇用対策7千億円の現状について、
厚生労働省から話を聞きましたが、
やはり予算の全貌が明らかになりません。

事業を天下り団体に委託、
さらに再委託、
そして最終的に民間が実施する、
こうした三層に及ぶ委託などの構造に対して、
合理的な説明がありません。

雇用対策事業は、
悪いものではありませんが、
こうした不透明な予算執行方式を
改めなければ
与党として、
国民の信頼は得られません。


毎日の記事によると
>厚生労働省所管の特別民間法人「中央職業能力開発協会」(東京都文京区)だ。麻生内閣が09年度補正予算に盛り込んだ46基金事業の一つ、「緊急人材育成・就職支援事業」の3年分の事業費7000億円が同協会に基金として積まれた。

3年分を先払いする太っ腹な厚生労働省。その金、どこから出ているのか?
分割じゃダメなの?

>この事業は、雇用保険を受給できない失業者に対し、職業訓練期間中の生活費を月10万~12万円支給するもの。7月中旬にスタートし、3年間で30万人の支給を見込む。しかし、8月末現在で受給が決まったのは約980人。このペースだと3年間の受給者数は3万人程度にとどまる。同協会幹部も「30万人はとてつもない数字」と目標の達成が困難なことを認めている。

毎月、使った分だけ払ったんじゃダメなの?
渡しっぱなしでいいの?

>職員130人を抱える協会の年間予算は40億円程度。役員には厚労省などのOB12人が名を連ねている。ただ、協会自体に職業訓練のノウハウはなく、コースの設定や受け入れ先の開拓などの具体的な業務は、やはり厚労省のOBの天下り先である独立行政法人「雇用・能力開発機構」が孫請けする見通しだ。

仕事をしない天下り専用機関だということがバレバレ。
しかも、その仕事を受けるのも「独立行政法人」。
どうなっているのか、独立行政法人は? 独立してないじゃん。
しかも責任逃ればっかり。

>これに対し、開発協会は「事業設計をしたのは厚労省であり、コメントする立場にない」。厚労省能力開発課は「これだけの大きな事業は、国が直接手がけようが、委託しようが、ある程度の人件費や業務費はかかる」と弁解する。

人手はかかりますよ。人件費は重要ですよ。
でも、仕事をしない人の分まで払う必要はない。

天下りする人たちに、職業訓練して欲しい。
民間の常識をたたき込んでから、ドクリツギョウセイホウジンにいってもらえませんかね?

でも職業訓練そのものを受けないのは、日本社会の構造のせいだという声も。

職業訓練なんて誰も求めちゃいない @Joe's Labo
>最大の問題は、こんなザル政策でも文句の一つも
出ないほどに、そもそも職業訓練のニーズが日本社会に少ないという現実だ。


職業訓練受けたら就職しやすくなるかと思ったらば、そうでもないというのは
職安に行った人ならば、感じる事実。

>理由は、日本企業は職務ベースではなく、「新卒・正社員・総合職」といった出自に
基づいた身分制なので、そもそも職務というものへのニーズが薄いためだ。
“博士”という最高の訓練を受けた人材でさえ敬遠される国。
悲しいけど、それが日本の実情である。


ポスドク問題にもつながってきたぞ。
ポスドクも職業訓練して、ぜひ民主党を手伝って欲しい。
これから、間違いなく官僚の数は足りなくなる(民主党のやり直し攻撃に対応するため)から、
中途採用でポスドクをばんばん取って欲しい。

>どうやって職業訓練に対するニーズを増やすか。
どうやって失業者と正社員との間に自由競争を促し、椅子の数を増やすか。
“維新”を起こすくらいの覚悟で臨まなければ、民主党の雇用対策は
せいぜい「窓口の一本化」程度で終わるだろう。


民主党への政権交代は、明治維新、敗戦、につぐ3度目の変革なんだそうだ。

明治から141年。敗戦から64年。
徳川時代から続く官僚組織の亡霊は姿を消すのだろうか。

鳩山さんとご飯食べるとしたらどこにしよう(追記有り0930)

最近、政治・経済ネタが多いなあ。

でも、どうしても反応してしまうよねえ。
民主党政権になってから毎日、面白いことばかり起こるんだから。

アメリカから帰ってきて矢継ぎ早に手を打つ鳩山さんの活動は逐一報告されている。

夕べは、その中でも、夕食の動きにびっくりした。
すでに、twitterでも流れていたように、
有名ブロガー・さとなおさんが鳩山首相と恵比寿の居酒屋に行ったのだ。

さとなおさんが、今日のエントリにあげているので詳しくはそちらを見ていただくとして

鳩山首相とご飯した@さなめも
>ちなみに先にお伝えしておくと、お会いしたのはボクの会社の関係でもなんでもなく、仕事の話でもなんでもなく、本当に「いちブロガーとして」友人に紹介されたからである。首相がたまにボクのこのさなメモを読んでくださってるらしいこと、そしてその結果として映画「サマーウォーズ」を観たらしいことなどが重なってのお誘いであった。

まあ、議員と友人じゃないとできないことではあるけれど、
鳩山さんがブログを読んでいたというところが重要。
しかも「サマーウォーズ」を見にいったのが、その結果とか。

そういうブログを書いていたからこその幸運。
やっかむ必要はないし、裏読みする必要はない。
けど、たぶん、マスコミの一部はやると思う。

>聞いたらメンバーが濃い。首相と松井さんと松井孝典さん(惑星科学者)と藤原和博さん(初の民間人校長・よのなか科を作った人)。そこにボクなんかが混じるのは失礼ではないかと思いつつ、末席に加わらせていただくことにした。

火星儀は松井さんが鳩山さんに渡したらしい。ニュースでみた人も多いと思う。
で、さとなおさんはtwitterを伝えた。

>目の前の首相に限られた時間で伝えられることとして、象徴的に Twitter に絞ってお勧めしてみた感じ。
ネット選挙のこととか、記者クラブ開放のこととか、その他もろもろお伝えしたいことはたくさんある(少しはお伝えした)。でも、いちブロガーとして紹介されたのであるならば、とりあえずソーシャルメディアの現状だけはお伝えしたいと思った。マスメディアのフィルターを通さない別の「つながり」を少しでも理解してもらいたいと。トップダウンからボトムアップへと変わってきたこの世界的な流れを理解しないと、少なくとも10代20代30代の肌感覚は理解できないし、次世代に対する政策も的を射ないと思ったから。


これをきっかけに、速攻で鳩山さんがtwitterを始めることはないかもしれないけど、
twitter議員のみなさんは、やりやすくなるかもしれない。
すでに、公職選挙法の見直しを求める動きが進んでいるらしいし。
(twitter情報によるとだけど)

さてここから別の話。
twitter議員の一人逢坂誠二さんは「『亡国の予算』を検証する勉強会」というのをやっている。

と書き出すと長くなりそうだから、別エントリにしよう。

それにしても、恵比寿の渋い居酒屋で座敷が借り切れる店を選ぶところが、さとなおさん渋い。


追伸
鳩山首相がツイッターに接触、そしてツイッター本の著者としてやること@みたいもん!
>じゃあツイッター本の著者としては何ができるだろうかと考えました。

「首相官邸に献本」

これしかないですね。

ということで、マイコミの担当さんよろ!


さとなおさんの記事から、自分の本の献本に持って行く。
さすが、イシタニさん、会社役員は伊達じゃない。

共著者のコグレさんもこのネタに食いついた

「鳩山首相“はしご酒”で上機嫌」の舞台裏をツイッターとブログで@ネタフル
>スポーツ新聞の記事になっている鳩山首相の“はしご酒”の舞台裏を、ツイッターとブログで読めるなんて。これはなんてすごいことなんだ。

やはり、大きな瞬間に立ち会った感がしますね。

モラトリアム法案をモラトリアムした方が、いい亀(かも)

亀井大臣の人気が伸びないことが、また亀井ワールドに拍車を掛けそう。

今発売中の日経ビジネス(2009年9月28日号)の「時流潮流」で
閣僚に期待できないワースト1が亀井郵政・金融担当大臣だった。
同じ記事がネットに出ていた。

新政権は期待度58.7%@日経ビジネスオンライン
>閣僚で「期待できる」のは1位が長妻昭厚生労働相(49歳)、2位は前原誠司国土交通相(47歳)。連立与党の党首には厳しい視線が目立つ――。
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モラトリアム法案も評判が悪いことは、この間書いたわけです。

鳩だの亀だの、動物園か!(追記有り0928)
>中小企業の資金繰りを心配するのならば、モラトリアムよりも返済資金の貸し付けをお願いしたい。
もしくは、従業員雇用に補助金をうんと付けて、人を雇うと借金が返せるようにしたらどうか。
借金を返さなくてもよいとなると、中小企業のオヤジさんは仕事しなくなるかもしれないから。


この法案については、鳩山さんも認めているらしいことがわかってきましたね。

鳩山由紀夫氏のモラトリアム宣言@池田信夫blog
>総選挙で鳩山由紀夫氏は「返済猶予法案は川内博史氏のアイディアだが、私も応援する」と明言した。これでは亀井氏もいうように、彼を更迭するのは不可能だろう。亀井氏の抱き合い心中で、さっそく内閣総辞職か。

亀井金融相の「徳政令」がマーケットを揺るがす@Newsweek 池田信夫コラム
>モラトリアムというのは戦争などの非常時に行なわれる「徳政令」で、平時に発動した先進国はない。そんなことをしたら、中小企業の当面の資金繰りは楽になるかもしれないが、銀行は新規融資をしなくなり、日本経済は大混乱になるだろう。しかもそれによって銀行経営が苦しくなったら公的資金を注入しろというのだから、90年代の「金融社会主義」の再来だ。

ところが、このモラトリアム法案は、利用者が少ないかもしれないという意見が出てきた。

亀井大臣の「モラトリアム」は実はあんまり使われないんじゃないか?@isologue
>この亀井大臣が提唱するモラトリアム制度は、制度の趣旨に反して、金融機関や中小企業のメリットにするのが難しいとは思いますが、一方で、一部の識者の方が心配されるほど、広範に利用されることもない日本経済に何か大きな影響が出る制度でもないような気もします。

磯崎さんが言うなら、そうかもね、という感じですし、
確かに、こんなの申し込んだら「資金繰り苦しい」と宣言するようなものですから、
恥知らずなJALと違い、賢明な日本のオヤジさんたちは、
てやんでい、そんな施策に乗れるかい! といってくれそうな気もします。

モラトリアム法案そのものを、しばらくモラトリアムして、
実際のユーザーになりそうな世間の意見を聞いてはどうなんでしょうかめ、
いや、亀変、じゃない、かめへん、といってくれそうな気もしますしね。

「私の所には声が届いている」とか気張ってますけど、
銀行からも、中小企業からも人気のない大臣じゃ、本当かどうか。
作ったはいいけど、使われないのじゃしょうがないしね。

官僚は見直し指示に乗じて何をしようとしているか監視しよう

民主党政権になって、補正予算の執行を見直す指示が出ている。

【 2009年9月18日 10月2日までに報告指示 鳩山首相補正予算執行の是非 】@サイエンスポータル編集ニュース
>地方公共団体以外のものが造成する基金事業、独立行政法人、国立大学法人、官庁の施設設備費、官庁環境対応車などの購入費、官庁地上デジタルテレビジョンなどの整備費については、所管大臣は原則として執行の一時留保または交付先に対し一時留保の要請を行う。それ以外の事業についても、事業の見直しを決定するまでの間は、所管大臣が地域経済や国民生活に大きな困難を及ぼすと判断する場合を除き、慎重に執行するよう指示した。

文部科学書の補正予算は、1兆円を超えるということは、以前このブログで書いた。

補正予算で文部科学省が出している案

その中には、補正じゃなくて、通常予算でやれよと思うようのものもある。
たとえば、これはやった方がいいんじゃないの?
>○「スクール・ニューディール」構想(学校施設における耐震化・エコ化・ICT化等)
(1)学校耐震化の早期推進、太陽光パネルをはじめとしたエコ改修の拡大   2,794億円
(2)学校ICT環境整備                                  2,087億円
①地上デジタルテレビ(電子黒板を含む)の整備        667億円
②学校のコンピュータ、校内LANの整備(公立学校)    1,420億円


ところが、文科省の役人は、勤勉に見直しを進めているらしい。

補正予算見直し、将来への投資は減らすな@科学政策ニュースクリップ
> 9月23日、文部科学省は川端文部科学大臣に、研究者海外派遣基金224億円や学校の理科設備費43億円の見直しを提示したことを報道で知った。


アニメの殿堂「建てぬ」川端文科相、脱ハコモノを指示@asahi.com
>川端文科相と同省の副大臣、政務官の5人は同日、前政権のもとで今春成立した補正予算を見直すため、省内でヒアリングを実施。官僚側は同省関係の約1兆3千億円のうち、1761億円が削減可能との報告をまとめ、川端文科相らに示した。しかし、その中には、117億円の建設費がついたメディア芸術総合センターの中止は入っていなかった。

こういう「せこい行動」をするから官僚批判されるんだよなあ。

>この日、官僚側が示した見直し額1761億円は、同省の補正予算総額の13%にあたる。主な対象事業は、▽学校への地上波デジタルテレビ、電子黒板、パソコンの普及のための予算860億円▽学校の耐震化・太陽光発電パネル設置などのエコ改修事業240億円▽研究者海外派遣基金224億円▽地域産学官共同研究拠点整備事業145億円▽無人探査機の建造と支援母船の改造費など43億円▽学校の理科設備費43億円など。予算を交付済みの事業は一つも入らなかった。

学校関係の改修費と研究者海外派遣基金が入っている。
文句を言う人が弱い立場の資金という感じがするよね。
そこで、科学政策ニュースクリップの中の人は怒るのだ。

> 最先端研究開発プログラムの2700億円は、文部科学省側の提示には入っていない。

 この報道を聞いて思ったのは、未来の世代への投資が削られようとしているということだ。

 研究者海外派遣基金は、常勤研究者が中心であり、かつ、派遣期間も短いという問題点がある。そうした意味で、決してベストの制度とは言えない。

 しかし、私のもとには、この制度で留学をしようとしている人たちから、せっかく準備に時間を費やたのに、取り消されると残念だ、という声が届いている。


留学くらい自分の金で行けと思う人もいるかもしれないけど、
こういうのに申し込む人は、やはりかなりまじめに研究していて、生活が豊かではない例も多い。
何より、実は最近の学生は海外に行きたがらない。
海外にチャレンジするよりも、日本国内で研究が完結しているタイプが多く、
それが研究の活性化に問題なのではないかという声もあって決まった制度だったりする。

なのに、真っ先に中止されるという。
まあ、留学したから研究者が優れた研究をするというものではないのだけど、
なぜこの基金が選ばれたかに、不穏な背景を感じるから、問題なのだ。

>若手研究者や子供たちは、利権がない存在だ。中止したところで、票に影響はないだろうし、たぶん報道もあまりされないだろう。評価は未来にゆだねられる。

 だからこそ、新政権が本当に利権から自由なのか、教育や学問を重視しているのかが、これらの事業を中止するか否かで分かるように思う。



繰り返しこのブログでも書いているように、民主党は意見を受け付けるといっている。
だから、こういう呼びかけがあるのだ

>10月2日までまだ時間がある。私たちには、意見を伝えるしかできないが、賛成、反対どちらでもいいので、民主党や議員などに意見を送ってみてほしい。

民主党に意見を送ろう。

http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html
>お送りいただいたご意見やご感想は担当者が拝見し、党幹部や担当部局へ回覧し、今後の党活動や政策立案への参考にさせていただきます。

FAXとか郵便もありだそうです。HPに書いているんだけどね。
民主党本部「国民の声」係

<郵便>〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1

<FAX> 03-3595-9961

カフェドリバネスに行ってきました

四谷三丁目は、長らく仕事で通っている街なのに、
3丁目の交差点から徒歩1分の所にあったとは知りませんでした。

身近な不思議を興味に変える:リバネスが運営しているサイエンスカフェの会場としても知られている

カフェドリバネス

ぐるなびに「国産豚と有機野菜の店」とあるように、
豚と野菜がうまい上に、有機ワインもリーズナブルでしたよ。

食べログの評価は、3.39と微妙ですが、
メニューはどれもおいしいし、何よりリーズナブルだと思いますけどね。

一緒に行ったメンバーは、科学系有名ブロガーとディスカバー21のみなさん。

Science and Communication のK_Tachibanaさん。

「コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ(笑)」社長のブログ の buuさん
ブログでバイオの話をしてたんですよね。

早速ブログがアップされてますね。

【ご恵贈御礼】「減らす技術」「立ち上がれ中小零細企業」@S&C
>今日,カフェ・ド・リバネスでのTwitterオフ会にて,ディスカヴァー・トゥエンティワン
さまからご恵贈いただきました!


そうなんです。
この飲み会は、もともとK_TachibanaさんとbuuさんがTwitterで約束をしてたところに、
私がK_TachibanaさんからDMで誘われ、場所をカフェドリバネスに決めて、
その話がディスカバー21の干場社長に見つかって、TwitterでK_Tachibanaさんが
「ディスカバーさんもいかがですか」
と誘ったのが始まり。

こういうTwitter飲み会(通称 ツイ飲み)が、最近多くなってきたように思いますね。
連絡取りやすいし、フォローし合っていれば話も早いですよね。

藤田部長も始めたツイッターをなぜ篠田さんはやってないのか!
というような話をしつつ、夜は更けたのでありました。

みなさんお疲れ様でした。結構飲みましたね。
電車があるウチでよかったです。
津田沼とか朝霞とかお気を付けてといいつつ、
私は歩いて帰りましたけどね。

鳩だの亀だの、動物園か!(追記有り0928)

先日書いたエントリ(鳩山政権で、私たちと政府の付き合い方が変わるかも?)にコメントがついた。

このブログは本当にコメントが少ないので、珍しいことだ。

コメントの全文を掲載しよう。

>拝見させていただきました。

若だんなは、議席を減らした国民新党や議席が伸びなかった社民党が、わずか11議席しかとっていないにも係わらず、内閣にとんでもない要求を突きつけている事については如何お考えでしょうか?

特に、亀井など、平成版徳政令を要求しています。こんな法律が出来たら、貸し渋り、貸しはがしがおき、果ては金融不安にもなりかねません。マスコミも事の重大さに気づいていない様です。

私が鳩山なら内閣総辞職で太刀打ちしてでもこの法案は通しません。理由はこれ以上景気を悪化させることは出来ないし、これ以上景気が悪化したら、どうせ鳩山内閣は支持率の低下で倒れるからです。

この法案を亀井が出して以来、僕は更なる景気の悪化の恐怖でノイローゼ気味です。

若だんなさんのこの法案についての意見をお聞かせ願えますか?


この亀井発言には、有識者からも反対が多い。

亀井静香氏を更迭する方法@池田信夫blog
>亀井氏の発言は、閣議の了解もなく個人的な見解をメディアに宣伝する異常なもので、このように閣内不一致をさらしていると政権の指導力が疑われる。首相は小沢氏と協力してまず亀井氏の暴言を封じ、補選で勝てば国民新党を連立から追放すべきだ。

亀井さんは勝手に暴走し、閣議も開かれる前からけんか腰である。

亀井金融・郵政担当相:モラトリアム反対なら更迭してみろ! 「亀井節」過熱@毎日.jp
>亀井静香金融・郵政担当相は27日のテレビ朝日の番組で、中小企業向け融資や住宅ローンの返済を猶予する制度(モラトリアム制度)の導入に連立政権内で慎重論が出ていることについて「(反対なら)鳩山由紀夫首相が私を更迭すればいい。できっこない。選挙前から合意している話だ」と、改めて実現に意欲を示した。

選挙前から合意している話だと要っているけど、本当なのかな?

亀井金融相のジンバブエ路線 地獄への道は「友愛」で敷き詰められているのか@zopeジャンキー日記
>亀井金融相が1人で暴走しているのではなく、すでに「与党三党の合意事項」だったのか?ここまで自信満々に語っているところを見ると、おそらくそうなのだろう。
亀井金融相だけならまだしも、鳩山首相までこれに賛成しているのだとすれば、経済オンチにもほどがある。こんなことをすれば銀行がカネを貸さなくなることくらい、子供でもわかるのではないか。


と散々である。

コメント主さんも指摘した「貸し渋り、貸しはがし」の話は、モジックスさんも指摘しており、
それゆえに、平成版徳政令は問題だというのである。

だからといって、「景気悪化の恐怖でノイローゼ」になることはないと思うが、
質問が二つあるので、それぞれにお答えしましょう。

(1)国民新党や社民党が内閣にとんでもない要求を突きつけていることをどう思うか?

これについては、民主党がお疲れ様だと思うばかり。
連立を組むということや、与党であると言うことに慣れていない政党との三党協議が
大変なのは当然で、それを「望んだ」民主党が背負うリスクなのだから、
民主党が苦労すればいい。

でも、結局「できないものはできない」でしょう。
民主党のマニフェストを曲げてでも、こちらの言い分を飲めと言わんばかりの社民党については、
私たちは、福島瑞穂党首が大臣として何ができるかを見ているればいい。
そして、大臣として不的確だと思えば(すでにそう思っているけど)
私たち国民が直接民主党に声を上げればいい。

それが自民党との違いなのだから。
自民党は関係団体だの支持母体だのの言うことしか聞かないという態度だった。
でも、民主党は直接声を聞くといっている(今のところはね)。
それが「平成の目安箱」になるかどうかは、私たち次第なのではないだろうか。

議席を減らし、誰も指示していないにもかかわらず連立に参加できた国民新党は、
最初から来年の参議院までの命だと(政党そのものが)思っているので、
無視しておけばいいのにと思いつつも、亀井さんがはりきるのでややこしい。

亀井さんについても同様で、大臣として不的確だと思えば、
そう言う声をネットを使って民主党に直接届ければいい。

これだけの声があったと、カウントできるもの(メールとかFAXとか)があれば、
民主党も「国民の総意」だと言えるでしょう。

コメント主さんは、ノイローゼになる暇があれば行動してはいかがなのでしょうか?
不安になることではなく、不快なものは不快だと言えばいいのです。

自分が発言する機会も、その発言を届けるツールも世の中にはあります。
だから、亀井さんが間違っていると思えば、そう発言し続けましょう。
それが、国民が政治家を監視する社会であり、デモクラシーなのではないでしょうか。

私がコメントをいただいたエントリの中で
>私たちが、政治家の活動に興味を持ち、彼らの政治活動を注目する時が来たのだ。
官僚を排除するのではなく、彼らを「上手く」使っているかどうかを監視するのだ。
気に入らなければ、さっさと意見を変えて、それを政治家に伝えることで、
方向性を変えてもらう。


と書いたのは、そういうデモクラシーを感じるから。
国民主権をネットで実現できるかどうか、そして民主党がそれを受け止める政党なのかどうか、
そこに日本の未来がかかっているのだと思います。

(2)この法案をどう思うか

中小企業の資金繰りを心配するのならば、モラトリアムよりも返済資金の貸し付けをお願いしたい。
もしくは、従業員雇用に補助金をうんと付けて、人を雇うと借金が返せるようにしたらどうか。
借金を返さなくてもよいとなると、中小企業のオヤジさんは仕事しなくなるかもしれないから。
低利に借り換えられるようにしてでも借金は必要。

借金は、貧乏人の努力のガソリンだから。

しょせん、人間は怠け者なんだから、努力目標が必要なのだ。
借金の返済という目標は、中小企業の勢いを生むのだ。
返せないほどの借金は生きる力を削ぐけど、返せると思う程度の借金は生きる力を生む。

国が低利で貸し出すことを含めた借金返済の相談に乗ってあげることでしょうね。
最近、やたらと「借金借り換え」だの「まとめて返済」だのという銀行の宣伝、
さらに、法律事務所の宣伝を電車の中や夜のテレビで見る。

あんなに宣伝しても元が取れると言うことは、儲かるんでしょう、借金借り換えのアドバイスは。
それを民間に任せず、賢いお役人に「無料」でやっていただきたいと思う。
そう言う方向で、いかがでしょうか?

追記
鳩山由紀夫氏のモラトリアム宣言@池田信夫blog
選挙前から鳩山さんが言っているらしい。
困ったなあ。

国連は何の為にあるのだろう

改めてニュースで見たのだけど、
鳩山さんの演説とか、オバマ大統領の演説とかもあったけど、
一番気になったのはカダフィ大佐の演説。

カダフィ大佐、国連で大演説 安保理をやり玉に@asahi.com
>国連総会で23日、初めての一般討論演説に臨んだリビアの最高指導者カダフィ大佐が、1時間36分にわたって熱弁を振るった。

なぜ、彼は「大佐」なんだろう?
それはおいておいて、
本当は15分の持ち時間をオーバーする演説。
しかも初めて国連で演説したらしい。

>「国連憲章の前文には『大小各国の同権』がうたわれている。拒否権を持つ安全保障理事会常任理事国は憲章違反だ」。大佐が真っ先にやり玉に挙げたのは安保理。「安保理は我々に安全を提供する代わりに恐怖と制裁を科してきた。金輪際、安保理決議には従わない」と主張。国連憲章の小冊子を投げ捨てるパフォーマンスも見せた。

ある国の為、もしくは数カ国の利益の為に国連があるのではないか、
という疑問もカダフィは投げかけていた。
彼の場合、ある国とはアメリカに決まっているのだけど、
そのアメリカに対する意識も変わったみたいだね。

>一方で、直前に演説したアフリカ系のオバマ米大統領については、「我々の誇りだ。永遠に米国の大統領でいてほしい」と称賛した。

通訳が演説が長過ぎて倒れたらしい。

「もう耐えられない!」、カダフィ大佐の長い演説に通訳ギブアップ@AFPBBNews
だいたい同時通訳って30分とか60分で交代する物なんだけど、
>米ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙によると、リビアの同時通訳者はカダフィ大佐の演説を1時間以上にわたり通訳していたが、演説が75分にさしかかったとき、「もう耐えられない!」と叫んで投げ出したという。

アラビア語を英語に直すのは大変そう。
それにしても、カダフィ大佐も老けたなあ。
埋め込めないので演説の一部をリンクだけ。

それにしても相変わらず鋭い言説とエネルギッシュな態度で、
先進国の矛盾をつくよね。

国連は誰の為にあるのか。そして何の為にあるのか。
カダフィの演説からそれを考えることは重要だと思う。

2日働いてまた休みでいいのか日本

そんな人ばかりではないのは知っているけれど、
連休のあと2日働いて、また土日休みな自分に、ちょっと嫌気もさしたりして。

妻は今日も仕事なので、本当世の中には、
休みな人を喜ばせる為に影で働いている人がいるなあと思う訳だけど、
そんな中で、この素晴らしくいい天気の中で、家でブログを書くと言うのもいいもんだ。
(ほんとか?)

天気がいいときほど、家の中で寝ていたくなると言うあまのじゃくな性格なので、
きっとこのあと寝てしまうなあ。

それにしても、日本の労働時間はこんなに減っていいんだろうか。
休日作りすぎではないんだろうか。
こんなに休日があるのに、その他に有休もあるなんて、夢のようだ。
と最初は思っていたけど、だんだん不安になってきた。
本当に仕事が終わるんだろうか。
なるべく休日出勤とか残業とかしないようにしているのだけど、
終わらないかもしれないと言う不安も出来てきた。

でも残業代つかないし、会社からでてもメールチェックしているし、
仕事に関する情報収集もしているし、結局、ただ遊んでいる訳ではないんだけどね。

といいわけしつつ、仕事が楽しくないと、人生楽しくないよなあと思う。
その辺の理由は、この本を読んでください(連続紹介か?)
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「幸福を科学する」とは、こういうことだ(追記あり0926)

政治を科学するといったのは(というかキャッチフレーズにしたのは)
鳩山首相だが、「幸福を科学する」といっても大川隆法さんではなく、
社会科学の手法で見つめ直したのがこの本。
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「パラサイト・シングル」「格差社会」「婚活」と社会の様相を鋭いフレーズで
視覚化してくれる山田昌弘先生が電通チームハピネスと組んで世に問う、
ディスカバー携書の新刊(だったんですが、紹介遅れました)

紹介が遅れたのは、読むたびに紹介した文章、考察したい論点があふれているから。
どこで書こうか、なにを書こうかと考えているうちに時間が経ってしまった。

「幸福の方程式」とあるけど、なにか●+▲=LOVE みたいな公式がある訳ではない。
「幸福=物質的豊かさ」を否定する声が多いけど、
たいてい「物質的豊かさ=幸福」では無い理由は、あまり科学的でも論理的でもない。
だから、「幸福≠物質的豊かさ」を証明する為に、
まず「物質的豊かさを求めるのはなぜか」から考えるという
「科学的な手法」をとっているところが出色なのだ。

ディスカバーHPの紹介ページで説明されている書籍の内容のなかで、
>物質的豊かさと幸福との関係について、社会学者のジグムント・バウマン(一九二五~ ポーランド出身の社会学者)は、「一人当たりGDPが一定水準に満たない場合は〈不幸〉だが、それが一定水準を超えると、一人当たりGDPと幸福度の間に関係は見られなくなる」と述べている。
 にもかかわらず、「幸福を生み出すと期待される商品を買い、消費することが、近代社会の幸福の基本」であり、「近代社会における貧困というのは、買い続けることができなくなった状態である」とも。


と、この「幸福と消費の物語」について説明されている。
そして、その「物語」が埋め込まれたのが「優れた広告」だったのだ。
幸福を考えるなどという抽象的なことに、なぜ広告界の巨人・電通が乗り出すのか。
それは、幸福と言う物語をマス媒体から提示し消費を促してきたのが彼らだからだ。
物語の核をつかみ損ねれば、消費行動にはつながらない。
つまり、広告で商品が売れない時代と言われる今、原因探しはいろいろあるが
端的なのは、幸福と言う物語を広告がつかみ損なっているからではないか。

そう考えた人がいるところが、電通と言う会社の怖いところ。
どうしようもなく古い考えの人が幅を利かせていながら、
とんでもなく最先端の考え方を提示する人が出てくるのもまた、電通。
その意味では、この本なんかと一緒に読むといいですね。

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)

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コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)

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ということで、この携書は、広告屋さんも読むべきなのだけど、
そんなことは置いておいても、山田先生の考察はあらゆる職種
(消費行動が関係ない職種は無いからね)に有効だと思う。

「パラサイト・シングル」から「婚活」から、なぜ現れたのか、何が変わったのか、
そうした過去の山田先生の考察が、この本の第1章に流れ込んできていますからね。

パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

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希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

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「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)

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つまり、山田先生の中では連続した思考の中で到達したのが、
「幸福の方程式」だということ。

そして、物を買うと言う物質的幸福の先に、幸福を得る為にお金を使うという
幸福消費の時代がきていることを指摘している。
精神的幸福のために、やはり消費しなければ得られないのだ。

さらに、電通チームハピネスは恐ろしいことを指摘する。

究極の消費としての仕事

と言う概念だ。
幸福の為に仕事をする、というのはまあいいでしょう。

仕事がまさに幸福の原動力

というのはどういうことなのか。
それは、本を読んでいただきたいのだけど。

ちょっと、オソロシイ本ですよ。

目次(ディスカバーHpより)

第1章 戦後消費モデルの変化と幸福の物語    
1 物質的豊かさと幸福との関係を探る
GDPと幸福/消極的幸福の社会/「商品の消費=幸福」の時代

2 消費社会の「物語」、ふたつの段階
豊かな家庭生活という物語の時代/「家族物語」の牽引役としての広告/ブランド消費──消費の個人化の時代/パラサイト・シングルの出現とブランド消費の時代

3 消費不安の時代
ブランド消費の行き詰まり/消費不安の時代の到来/目論見はずれたパラサイト・シングルと団塊の世代

4 脱・消費社会の幸福
ゼロ成長社会の幸福とは/新しい幸福のストーリー/幸福サポート産業への期待

第2章  幸福が見えれば消費が見える   
1 なぜ今、幸福ブームなのか
変わりゆく価値観/商品につけられた二つの値段

2 幸福を解く鍵は何か?
幸福の正体/他人との関係のなかにある幸福/「フローの幸福」と「ストックの幸福」/幸福を解く五つの鍵/幸福のペンタゴン・モデル

3 幸福のペンタゴン・モデルの考え方
�「時間密度」/�「手ごたえ実感」/�「自尊心」/�「承認」/�「裁量の自由」/五つの鍵を商品分析に使う/全部が揃わなくても幸福は得られる

4 消費の物語に代わる新しい幸福の物語
幸福の道具としての消費/�自分を極める物語/�社会に貢献する物語/�人間関係のなかにある物語

第3章 「自分を極める物語」の幸福と消費  
1 「揺れ」が消費を創造する
次世代の消費の天才は彼らだ/消費のパラレルワールド/「差異」から「揺れ」へ/オタクの消費視力が支えた食玩ブーム/はまれる人、はまれない人/「はまる」人が消費を牽引する

2 手ごたえ消費
脱・旧物語消費の始まり/無印良品の「シンプル」がうけるわけ/「手間や不便」を消費する/育てる手ごたえを楽しむ/身体の手ごたえを楽しむ/家事も趣味になれば楽しい/快適から素朴へ/手ごたえへの欲求/お金から解放される幸福

3 新しい萌芽
コミックマーケットの先進性/ロックフェスティバルの秩序

第4章 「社会に貢献する物語」の幸福と消費 
社会に貢献したい人々/社会を良くするための消費/ギルティ・フリーな生き方/デタッチメントで強くなる/サステナブルな社会のデザイン/生活をソーシャルにデザインする

第5章 「人間関係のなかにある物語」の幸福と消費  
わたしたちは「居場所」を求めている/「つながり」を消費する人々/人間関係を育むための消費/ネタを買う/相手の幸せを買う

第6章 究極の消費としての仕事   
仕事という「消費」/仕事を「買う」人が現れた/仕事を楽しむために自己投資する/仕事は幸福の五つの鍵を開く/お金から解放されたいと願う人々/ワークライフをバランスさせる/生活満足から人生満足へ/消費の方程式が変わる/みんなが機嫌よく働ける社会に

終章 つながりと幸福の弁証法的関係  


あ、あと、紳介が若手芸人に向かって、なぜ「10億円で買いたい」と言ったのか、
それについての答えも、この本にはあるな。
だから、これも一緒に読んでみて。
自己プロデュース力自己プロデュース力

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関連エントリ
負ける戦はしない:自己プロデュース力 島田紳介
今年印象に残った本
「明日の広告」読了


追伸
たまたま同じ日にdankogai さんが書評あげてる。
そちらもどうぞ。
幸福屋さんにご用心 - 書評 - 幸福の方程式@404 Blog Not Found
>だいたいあってる。

なのになぜ本書にこれほどのおぞましさを感じるのだろうか。

著者名から来る偏見に違いない。

しかしその偏見が、読者を不幸から遠ざけることもまた確かなのだ。


珍しく、歯切れが悪い。
内容はほめたいが、書き手が悪いと言うのだ。
だから、山田先生ののところだけ読めばいいのに。

自民党総裁選に興味はないが

野党の党首が誰になろうと知ったこっちゃない。

という、これまでの態度をマスコミは貫いているようで、
スポニチでも紙面での扱いは小さかった。

自民党・小泉JR「ネット住人」の声“代読”@スポニチアネックス
>自民党総裁選(28日投開票)に出馬した西村康稔前外務政務官(46)、河野太郎元法務副大臣(46)、谷垣禎一元財務相(64)の3候補は24日、都内の党本部で開かれた公開討論会に出席した。

総裁選の記事なのに、総裁選に出馬している人ではなく、
唯一の20代新人議員の名前がタイトルという滑稽さ。

さらに滑稽なのがその討論内容なのだけど。

>年金問題についての認識を問われ、谷垣氏は「今回の敗因につながっている。厚労相になった方(長妻昭氏)がコツコツと追及し、自民党というわら人形に五寸くぎを熱心に打って、そのたたりが出てきた」と指摘。

呪いか! 自覚がないというか、なんというか。

>「これを反面教師にし、民主党のアキレス腱を国会で丁寧に追及しなければいけない」と述べた。

まったくわかっていない。
自民党が、そんな「野党染みた事」して、人気が回復するか?

民主党の「足を引っ張る」のではなく、民主党以上に責任ある提案をしないでどうする。
さすがに「党のために身を捨てる」といった人だ。

>討論会は動画サイト「ニコニコ動画」で中継され、閲覧者からの質問を8月の衆院選で初当選した小泉進次郎衆院議員が代読。

民主党が記者クラブに戻したことで風当たりが強くなっていることを意識して、
「公開討論会」にしたつもりなのだろうか。
しかも、この人選の突っ込みどころ満載なことよ。
ニュースになるためなら何でもするといったところなのだろうな。

>質問は「歴代の自民党総裁の中で最も模範としている総裁は誰か?」で、父の小泉純一郎元首相を念頭に「私に対するお気遣いは全く必要ありません」と付け加え、笑いを誘った。

悲しいまでに自虐ネタだ。
与党から野党になるって、残酷だね。

>回答は西村氏が「吉田茂氏と岸信介氏」、河野氏が「私は私の道を切り開く」、谷垣氏が「歴史的には吉田茂氏、直接指導をいただいた方では宮沢喜一氏」。

いま小泉純一郎をあげるわけにはいかないとはいえ、あまりにも古い。
河野太郎も実父とはいえ河野洋平という野党党首をあげるわけにはいかないのだろうな。

西村康稔という人はよく知らないが、岸信介をあげるんだねえ。ふーん。

こういう人たちで、自民党はどうなるんだろうなあ。

記者クラブを問題にするのではなく、別のところから考えよう

民主党の歴史的大勝利を見て、叩きたくて仕方が無いマスコミは、
このところ、マイナス記事を書きたくて仕方が無いらしい。

これを「バランス感覚」というと思っているのだろう。

ただの、嫉妬と下衆のやっかみと、被害者根性だと思うが。

それが一番表面化しているのが「記者クラブ」問題ではないか。

民主党の会見は、すべてのメディア、ジャーナリスト(らしき人も含めて)に
解放されてたのに、与党になったとたんになんだ、と言う奴である。

しかも、記者クラブの廃止は間違いだと言う指摘も記者クラブOBから出始めた。

記者クラブ制度批判は完全な誤りだ@日経BPnet
> 記者会見の開放方針は、特定の媒体に定期的に執筆しているようなライターや著名ブロガーなどの「個人」を対象として想定しているようだ。記者クラブ加盟社以外にも開放しようというわけで、その限りにおいては結構なことなのかもしれない。
 だが、現在の記者クラブに所属しているメディアが日常的に行っていることと、フリーライターやブロガーらの仕事は性格が違う。記者クラブ所属のメディアは、その公的機関が持つ「第一次情報」に密着取材し、報道しているのである


簡単にいえば、記者クラブ所属メディアの方が「偉い」と言いたいのだ。

この記事に対する批判は、この方に任せておこう。

花岡信昭氏の「絶滅危惧種的メディア論」@池田信夫blog
>産経新聞の元政治部長だった花岡信昭氏が、日経BPで「記者クラブ制度批判は完全な誤りだ」と主張している。昨今の記者クラブ開放に反対する勇気ある発言、といいたいところだが、その論理があまりにもお粗末で泣けてくる

記者クラブがあることを信じてやまない既得権者である
花岡氏の「理屈」はどう読んでも納得出来るものではない。

>救いがたいのは、花岡氏が「より深い情報を取材する」方法が記者クラブしかないと信じ込んでいることだ。世界中でこういう奇怪な制度があるのは日本だけだが、彼の論理によれば他の国の記者は「濃密な取材」のできない気の毒な状況におかれているらしい。それなら「わが国にも記者クラブを設けろ」という新聞社が出てきてもいいはずだが、韓国のようにそれを廃止した国はあっても創設した国はない。

池田センセイの指摘する通りなのだが、それにしてもこの花岡さんとは何者か。
コラムの最後にあるプロフィールを見ると
>花岡 信昭(はなおか・のぶあき)
1946年長野市生まれ。69年早大政経学部政治学科卒、産経新聞東京本社入社。社会部を経て政治部。政治部次長、政治部長(日本の新聞社で戦後生まれの政治部長第1号)、編集局次長、論説副委員長などを歴任。2002年産経新聞退社、評論活動に入る。2007年産経新聞客員編集委員。現職は拓殖大学大学院教授(地方政治行政研究科)、国士舘大学大学院講師(政治学研究科)。政治ジャーナリストとしていち早くインターネットに注目、自身のブログ、メルマガで活発に独自の政治分析を発信している。


この人にコラムを書かせて、この問題を論じると言うことは、
日経bpも同様の意見だと考えていいのだろう。
個人の意見だと開き直るかもしれないが、
日本で一番早く政治部長になったということは、
今の政治と記者の関係も作った人ともいえるのだろうし、
その人が擁護する「記者クラブ」の話なのだから、
実に「政治記者にとっての真実」なのだろう。

それにしても、記者クラブを擁護し、
>ネットにニュースを提供しているのは、新聞社や通信社なのである。ネット自体が第一次情報の取材体制を持っているわけではない。

と書くのに、そのあとに、
>筆者は仕事の必要上、全国紙全紙を購読して毎日、目を通しているが、その一方でネットニュースも点検する。ネットでどう扱われているかを知ることも重要な示唆を与えてくれるからだ。

と続けるのは、どこか無理矢理な感じがしないでも無い。

ネットニュースが体制を組めないのは、記者クラブの問題ではないのか?

もう、記者クラブを問題にするのはやめてはどうか。
実際に問題なのは記者クラブと言う組織の問題ではなく、
きちんとセキュリティが保たれたうえでの、取材の自由が確保されていないことだろう。
花岡さんは文章の最後をこうまとめる。

>鳩山政権に要望したいのは、そうしたメディア状況を踏まえたうえで、「取材、報道の自由」をどこまでも守り通す構えを取ってほしいということだ。官房長官の初記者会見で「言論統制をするのか」といった趣旨の質問が飛び出すようでは、民主党政権の名が泣く。取材の機会は多ければ多いほどいい。それが、国民の知る権利の拡充につながるのである

取材の機会だけではなく、取材する記者も多ければ多いほど多様であるほどいいのだから、
記者クラブだけではなく、いろんな人が取材出来るようにしてほしいのだ。

しかし、誰でもいいとはいわない。
記者証を持っていればその会社の誰でも入れると言うのは
閣僚を守るセキュリティとして本当に正しいのか。

花岡さんも書いているように
>アメリカのホワイトハウスで記者証を取得しようとすると、徹底的に身辺調査が行われ、書いてきた記事を検証され、指紋まで取られる。そのため記者証取得には何カ月もかかる。大統領に近づけるわけだから、少しでも挙動不審なものは排除しなければならない。国家を代表する大統領の安全が最優先されるということをメディア側も理解している

これに比べて、
>日本の場合はどうか。内閣記者会には、日本新聞協会加盟の新聞社、通信社、放送会社に所属してさえすれば、簡単に入会できる。その社の責任において、入退会が頻繁に行われる。

これを誇っていていいのか?
会社を信じるやり方が、本当にいつまでも続くのだろうか。
私は、今後は、会社に取材許可を与える記者クラブではなく、
個人に許可を与えるようになってほしい。

そこに、真のジャーナリズムが生まれるのではないのかなあ。

早く寝れば早く目が覚める

シルバーウィークというなの連休が終わって、
今日から通常営業。

6日間も休めば(私は18日にゴルフに行ったので、一日多い)仕事も滞る。
朝からやることが満載だとわかっていたので、夕べは早く眠くなったのを良いことに、
22時に寝て、今朝6時に起きようと思ったのだが、5時に目が覚めた。

だからといって起き出すわけではなく、目覚まし時計を確認して、もう一度寝る。

このもう一度寝る、が、いけないことはわかっているけれども、
実に何とも気持ちよいので止められない。

結局、7時に起き出す。いつもと同じだ。
それでは何にもならないので、急いで支度をして、いつもより30分早く家を出た。

8時30分には事務所に着き始業。
メールの返事をだかだかと書く。

問い合わせの返事と、連休前のお願いの確認と、発注内容のチェックと返事、
修正依頼、その他諸々。

原稿作成1本。

11時30分には一通り終了。

午後は仕様のチェックを2件。
打ち合わせを2件。

これだけやれば、何とか通常営業に戻れそうだ。

それにしても、腹立たしい見込み違いがあったので、
今日はちょっと気分が悪い。

帰りにモツ焼きでも食べて帰ろう。

いつもこれくらい集中して仕事をすれば、もっと効率的に仕事が進むと思うが、
そうも行かないのが人間の面白いところというか、私のCPUの限界というか。

早く寝て、早く起きて仕事をだかだか片付ける、そんな人に私はなりたい。

柴又・浅草散策

22日は、新宿某店の常連仲間5人とウチの夫婦の7人で、柴又・浅草散策。

新宿三丁目駅で待ち合わせて、都営線で京成に乗り入れて青砥の隣、京成高砂駅へ。
ここで、京成金町線に乗り換えて、一駅で柴又駅。
IMG_0440.jpg

この可愛い電車が金町線の専用電車。
もともと金町駅から柴又まで、参詣する人を運ぶ為にが人力で押していた路線が始まり。
その帝釈人車鉄道が1899年開業だから、110年前。京成電鉄は1909年開業だとか。

柴又駅前には、帝釈天の方を振り返るように寅さんの像がある。
IMG_0432.jpg

作/吉田穂積

人物像の制作では定評のある作家で、
寅さん記念館の看板のところで作業している寅さんも同じ作家のてになるものである。

帝釈天の参道といえば、寅さんの実家である「とらや」の草餅。
有名なのは、こちら高木屋さん。
IMG_0435.jpg

買い食い用にバラで焼いたのと、あんこのついた草餅を1本づつ買って、
参道を散策すると、ほどなく帝釈天の山門が見えてくる。
IMG_0436.jpg

お参りついでに、有名な説話彫刻と庭園を見ようとチケットを買う。400円なり。
帝釈天の公式HPによれば、この説話彫刻は
>帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされているが、特に帝釈堂内陣の外側にある、 十枚の胴羽目彫刻は仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。
 この法華経説話彫刻は、当山第十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次朗氏の丹精協力を得て、 大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである。


思ったよりも最近のものだけど、それにしても見事な彫刻。
一見の価値あり。撮影禁止なので写真は無い。
さらにいいのがお庭ー邃渓園。
IMG_0437.jpg

回遊式庭園でなんとも落ち着いた感じがする。

庭と言えば、寅さん記念館そばの山本亭も見事。
昭和初期の庭園が残っているのは、都内では3件だけとか。
>建物は木造2階建て(1階120坪、2階15坪、地下防空壕、土蔵、長屋門)で、庭園は270坪で縁先の近くには池泉を、背後には緑濃い植え込みと築山を設けて滝を落とすという典型的な書院庭園です。
昭和初期における庭園様式を現在まで残した稀有の例で、同様の例は旧安田邸、徳富邸があります。


寅さん記念館は、私は3回目かな。

なかなか凝った展示で、来るたびに発見がある。
山本亭でセット券を買うと450円と50円割引になるので、おすすめ。

矢切の渡しはあきらめて、浅草へ。

浅草はやはり大賑わい。
IMG_0442.jpg

仲見世を冷やかして、新仲見世で安売りの靴を買い、
浅草寺をお参りして、さらに裏の方へ向かう。
浅草花月が入っている5656会館の脇を入ると、
弁天と言うそば屋がありました。

こちらで、つまみを頼んで、酒を飲んで、締めはそば。
なかなか江戸っ子な夕食のあとは、日が暮れた浅草寺を歩きます。
IMG_0448.jpg

ライトアップされた五重塔や宝蔵門は見事。
浅草寺はいま平成大営繕中ですが、やはり人手がすごいです。

このあと新宿まで戻って、軽く飲んで解散。
お土産もそれぞれ買い込んで、気の合う仲間と楽しい散策でした。

理学部博士はどこへ行くのか?

博士研究員(いわゆるポスドク)になるのか、それとも民間に就職するのか。

理学部の博士進学とその後@横山広美のお知らせページ
>私たち東大理では、学生の皆さんが博士課程進学を考える上で必要となるデータを収集し積極的に公開しています。博士進学の悪い面はもちろん、よい面も十分に理解し、冷静に判断したうえで進路を選択してほしい、進学を積極的に考えてほしいという想いからです。

ということで、例えば、物理学専攻/天文学専攻は、こんな感じ。
phy_ast.jpg

6専攻のうち、最も民間に行っているのは「化学専攻」
che.jpg

分析! 博士課程修了後の進路の傾向@リガクル
(該当ページの下の方にあるので、記事を読んで下の方までスクロールしてください)
>2004年度から2006年度まで、3年間のデータに基づいており、おもに修了時の本人からの報告によるものである。進路が確定していない、未回答、回答に不備があるなどのデータは母数から除外し、有効なデータのみを利用した。なお、ある職種に対して、1名のデータしか無い場合など、個人が特定できる情報も除外したため、職種は掲載した7種類(PD、教員、研究生、技術職員、官公庁、民間企業、他大学の大学院)のデータに集約している。

こういう調査は、継続して追いかけてほしいですね(コホート調査という奴ですか)。
意外に転職しやすいとか、5年の任期制で、そのあと苦労したとか、
思い切って起業したとか、いろいろな人生が見えてきそうです。

天文学博士で社長!@横山広美のお知らせページ
>科学コミュニケーション分野でも活躍された天文学出身の岡島礼奈さんに,現在の活躍の様子を理学部ニュースに書いていただきました.

ということで、元記事はこちら。

新興国で日本ブランドをつくる@理学部ニュース
>新卒でゴールドマン・サックス証券に入社したが,リーマンショックでの社内の変化,金融情勢を目の当たりにし,日本を含む先進国とよばれる国々の閉塞感を感じた。

というので、新興国と日本企業をつなぐコンサル会社を起業したと言う話。
>自分が外資系の,人材の流動性が高い分野の会社にいたからかもしれないが,終身雇用という概念はもうかなり幻想に近いと思う。おそらく今後の人たちは,より主体的に,自分のキャリアを考え,必要に応じて働く環境,手法を変えてゆくのだと思う。起業というのはその中のひとつの選択肢に過ぎないし,起業自体は目的ではなく手段である。私は起業を,働き方の選択肢のひとつとして勧める

こういう人材が、外資系にしか行けない現状をどう考えるか。
(博士課程での就職先が外資系しかなかったと語っている)

ポスドク問題は生き方の問題だなと、改めて感じるねえ。
その意味で、企業もありなのだよ。

>今は収益化の観点から,新興国にフォーカスを当てているが,もう少し余裕ができてきたら,理学,天文学に関するビジネスも興したい。そして日本ブランドの中の科学の濃度を高めてゆきたいと妄想している。そのための事業化のプランは現在策定途中であり,生涯をかけて実現したい。研究者は向いていなかったものの,やはり理学,天文学は心のよりどころである。

成功したら、元居た場所が良くなるように力を貸す。
それしか、日本が良くなる方法は無いな。
今いる場所を今いる場所から良くするのが難しいならば、
外から応援する、手を入れる、外圧をかける。
何でも出来ることをやってみる.
それには、まずは自分が成功するもしくは、一人前になること。
そうなってからならば、古巣に文句も言えると言うもの。

ポスドクの皆さんにも、こういう姿勢を考えてもらいたい。
それにしても、この記事の社長の写真、格好良すぎるなあ。

追伸
【話題】天文学研究者からスピンアウトして起業!@s&c

天文学博士で社長:岡島礼奈さん。 @けやきのき

ゴルフ合宿に行ってきました。

9月20日、21日と、栃木県のロイヤルカントリークラブで開かれたMixiで参加している「30-40コミュ」のゴルフ合宿に行ってきました。

連休中ということで渋滞を警戒し、花園神社前で4時待ち合わせ。
ところが、意外に順調に高速が流れていて、浦和を4時45分に通過。
結局6時15分くらいにはコースについてしまいました。

でも、そのあと宇都宮で事故とか渋滞も発生していたようなので、
結果正解と言えるでしょう。ツイテマス。

レストランは6時50分からということで、少々待って、朝ごはん。
練習場で2カゴ(60球)打って、パター練習しても、まだ余裕。

ようやくスタートですが、私は6組中の4組目。
羽黒コースINから始まります。
このコースは羽黒と鬼怒川の各アウト、インで36ホールあるのですが、
鬼怒川のアウトがグリーン整備でクローズ。
変形のラウンドになります。

Aグリーンはレギュラーティーで3271ヤード 。
ドライバーはそれほど悪くないのですが、100ヤード以内が駄目でした。
それでも5メートルくらいのパットが入って、凌いでいるうちに
14番パー3でOBを打って8の大たたき。
そこからボギー、ダボ×3という上がり。

パー0 ボギー2 ダブルボギー4 トリプル2 
+5 が1 
計57で、17パット、1OB。


午後は、鬼怒川INで3129ヤード。

10番のロングをボギー発進も15番16番と連続OBで、
やっぱりアプローチが怪しい感じ。
18番がボギー上がりなので、終わりよければすべてよしとしましょう。

パー1 ボギー4 ダブルボギー1 トリプル2 
+4が1ホール
計52で、15パット、2OB。

寝不足のせいか、テンション高めで大笑いしながらのゴルフでした。

夜は宴会。そして、部屋飲み。
記憶が定かではないので、まあ、楽しかったという感想だけで。

二日目は、朝ご飯を食べて8時集合。

午前は鬼怒川INをもう一度。
昨日やったばかりなのに、何も覚えていません。orz

いきなり右の木の中に入ったボールが見つからずロスト。
10発進。
11番、12番と連続OBで+5が連続3ホール!
久しぶりの60オーバーか、とビビるも、
ボギーで粘るゴルフになって、なんとか50台に戻せるかと思ったものの、
18番がトリプルでちょうど60。orz

パー0 ボギー4 ダブルボギー1 トリプル1 
+5 が3ホール 
計60で、21パット、2OB、1ロスト。


午後は、羽黒OUTで3143ヤード。

10番のロングをダボ発進、続くパー3を1オンでパー!
図に乗りかけるとOBでトリという、
これはまたかというパターン。
ところが、5番でグリーン横から5ヤードくらいをサンドで打ったところチップイン! 
でもボギー!
そこから俄然調子よく、千歳空港カントリーでの47に続いて40台が出ました!

パー2 ボギー4 ダブルボギー1 トリプル2

計48で、17パット、1OB。

OB打ってもトリで済むと何とかなるものですね。
パー5で崩れると言うパターンを克服できれば、もう少し良くなりそうです。

それにしても、47のときも前半は64。今回も前半60という別人パターン。
二つそろわないとスコアにはなりませんね。

今年に入ってからのラウンド内容をGDOのスコア管理に入れてみました。
どこでラウンドしたかを選んで、スコアとパット数などを入れていくと集計してくれます。
便利です。GDOのハンデキャップは特に必要ないのですが、
まあ目安として、31だそうです。

今年はすでに12ラウンド。平均110、平均パット37。
この10ラウンドでの平均は108で36パットと言うことで、
全くの煩悩ゴルフと言うか凡人ゴルフですが、次回はアプローチを工夫して、
今度こそ100切りを目指したいと思います。

それにしても、合宿は楽しいですね。
ラウンドのあと帰らなくていいというのが、こんなに楽しいとは思いませんでした。
思い切り飲めるのがいいですね。飲みすぎですか、そうですか。
すいません。

最後に、帰りに餃子を食べにいったらば、
お持ち帰り用の冷凍餃子しかなかったことは内緒です。

マルイアネックスを見てきました

新宿には丸井が6館

バルト9のあるビルは「マルイ1」が入っていたのだけど、
oneは別に出来たし、
元々、ここは本館の工事中の代役だったわけで、
本館が出来たのでリニューアルして「アネックス」になりました。
concept.gif

というわけで、マルイが弱い「メンズ」「ファミリー」の強化と、
バルト9にくるカップル、家族の取り込みというわかりやすいコンセプト。

でも、それが「当たっている」かと言うと微妙なんだな。
元々ある「メンズ館」は若者の店なので、少し上の「ヤングダディ」層を狙っていて、
伊勢丹メンズ館の客層よりも下の収入層を拾おうという感じなのはわかる。

でもその層が本当に消費行動が積極的かと言うと、そこは違うのではないか。
実際、開店して二日目だというのに、混雑具合はそこそこ。
入場制限するほどではなく、レジに客がいたのは、ユニクロだけだった。

新宿のマルイはカレンもそうだけどユニクロ頼みと言うことだろうか。
しかし、新宿に何店あるんだ、ユニクロ

関連エントリ:新宿マルイにいってみた

今日はユニクロ行ってきた。


AMNブロガー勉強会「ニュースリリースとブログ」に行ってきました

「ブログを書くまでがブロガー勉強会」というカイ士伝さんの言葉をかみしめて、
18日(金)渋谷まで行ってきた話を書きましょうね。

渋谷は久しぶり。ゴルフから帰って来て、ひと休みしてから副都心線で向かいます。
109から地上に出て、文化村通りを東急本店方面へ、
シティバンクが入っているビルの5階に行くのに、いったん地下に降りる訳です。

エレベーターを下りると、そこはデジハリ渋谷校。
あれ、なんか雰囲気が、と思ったらば、19時前についたのでまだ会場前でした。

19:30開始のAMNブロガー勉強会「ニュースリリースとブログ」は以下の通り。

■登壇者(敬称略)
・モダシン(Modern Syntax
・湯川鶴章(湯川鶴章のIT潮流
・ひらただいじ(News2U/dh memoranda
・甲斐祐樹(AMN/カイ士伝

■概要
・登壇者プレゼンテーション
・パネルディスカッション
・質疑応答
・参加型イベント
※イベントの後は徒歩圏内の別会場にて懇親会を開催します

ということで、懇親会込みで4000円というお得な価格。

なぜこのイベントが開かれたかと言うと、
このニュースリリースが理由。
AMN、ブロガー向けサービス「ブログクラブ」でブロガー向けにニュースリリースを配信@News2U
>カンバセーショナルマーケティングを手掛けるアジャイルメディア・ネットワーク株式会社(東京都渋谷区:代表取締役 徳力基彦、以下AMN)は、ネットPR事業を展開している株式会社ニューズ・ツー・ユー(東京都千代田区、代表取締役社長:神原弥奈子)と業務提携し、ブロガー向けのコミュニティーサービス「ブログクラブ」に登録したブロガーを対象に、企業のニュースリリース配信を2009年10月1日からスタートします

ということで、ブログクラブに登録した人とAMNで募集したのが今回の勉強会。

私もブログクラブに登録した上で申し込みました。

内容は、セミッターを用意したので、そちらで皆さんツダっているようです。
@amn_blogclub

詳しくはそちらを読んでいただくとして、
ここで考えてみたいのは、ブロガーとニュースリリースの関係。

>ブログクラブでは、AMNが実施するイベントやモニターなど、ブログを書くためのネタになる情報を会員向けに提供するサービスです。今回、ニューズ・ツー・ユーと業務提携することで、企業がマスコミなどに配信していたニュースリリースを、ブロガーも同じタイミングで受け取ることが可能になります。

ニュースリリースをマスコミと同じタイミングで受け取ったブロガーは、
本当に幸せなのか? 有効活用できるのか?

この点については、会場でも平田さんが立場を抜きにして触れてましたが、
ニュースリリースという一次情報からブロガーが記事を書くのだろうか?

マスコミの記者が記事を書く場合ならば、
なるべく「良く」書こうとするだろうけど、
ブロガーはそうとは限らない。
となれば、ニュースリリースを提供した会社にとってもいいことばかりとは言えない。

AMNにとっても、News2Uにとっても、ブロガーにとっても、企業にとっても
WIN-WINの関係にならなければ、この提携も成功にはならない。

結論から言えば、ブロガーに提供するニュースリリースを
News2uが配信した通りではなく、
ブロガー向けにAMNが「編集」する必要があるだろう。

ブロガー側の問題は、ニュースリリースを元ネタにしたことが無いということ。
一次資料に必ず当たるようなブロガー、大体もとジャーナリストだけど、
カイさんとか湯川さんのような一次資料に当たることが習い症の人ならば、
そのままでもいいだろうけど、
モダシンさんでさえ、一次資料にまで当たらないことが多いというのに、
ブログクラブに参加したブロガーが、
どの程度、ニュースリリースの特殊な文体を読み解いてまで記事にしてくれるだろうか。

そう、ニュースリリースの側にも問題がある。
ニュースリリースは、記者向けに有効な内容をなるべく短く提供する為に、
ニュースリリースの書き方の本などを読むとわかるけど
独特の構造や文体を有している場合が多い。
マスコミが思わず取り上げたくなるプレスリリースのつくり方・使い方マスコミが思わず取り上げたくなるプレスリリースのつくり方・使い方

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その辺を読み解いたり、さらに企業のことを調べたりするのは面倒くさい。

大体News2uのニュースリリースはRSS配信しているので、
受けようと思えば誰でも見られる。
最近は、twitterでも配信しているから、フォローすれば誰でも利用できる。
湯川さんは、記事を見ていち早く「つぶやいている」らしい。

つまりブログクラブならではのサービスにはなり得ないのだ。

>企業からのニュースリリースがブロガーにも届けられることで、ブロガーは最新の情報をより正確に書くことが可能になるだけでなく、記者発表会にブロガーを招待するといった施策も今後は予定しています。AMNでは今後もブログクラブやその他の施策を通じ、ブロガーや個人による情報発信を支援していきます

では、ブロガーに向けてブログクラブは何が出来るのか。
ニュースリリースは編集して提供されるべきだし、
それは時間的タイミングとの勝負だろう。

懇親会で湯川さんのブロガー名刺をいただき、平田さんと旧交を温め、
神原弥奈子社長にとなりに座ってお酌していただくと言う光栄に浴したので、
少しまじめに考えてみました。

東京国際ゴルフクラブでゴルフをしてきました。

今日は、ゴルフの師匠からの呼び出しがあったので、
有休(8月に土曜出勤があったので、その代休)東京国際ゴルフ倶楽部でゴルフでした。

メンバーさんが一緒じゃないと回れない名門(だった)コースですが、
一度つぶれて再出発したとか。1961年開場という歴史あるコースなことは確かです。

でも、近いのがいいですね。
8時スタートなので、7時15分頃着くように、家を出たのが5時30分過ぎで、
都営新宿線から京王線に乗り入れて、京王多摩センター下車。
そこからタクシーで1000円程度。
学校に向かう学生や、早い出勤の人たちの中を
ゴルフバックを持って電車に乗るのはちょっと恥ずかしい。

インスタート
レギュラーティーで3089ヤード 。
スタートからチョロで8。2番もOBという不出来。
ドライバーがなかなか当たりません。
それでも5メートルくらいのパットが入って、3番でパーをとるなど、
持ちかえしたと思ったらば、15番ロングで10の大たたき。
そこで踏ん張って、パー、ボギー、ボギーの上がりでなんとか取り返しました。

パー2 ボギー3 ダブルボギー2 トリプル0 
さらに+4 +5 が各1 
計52で、16パット、1OB。


アウトは3091ヤードなのですが、こちらの方がアップダウンがきつく、
距離のメリハリが利いていて、左右が狭くなります。

1番は、出だしはまたもチョロでOB。
今度はパットがカップを外れだし、ダボダボな感じ。
7番で8、8番で9と崩れながらも、9番で2オン2パットのパー!
終わりよければすべてよしです。

パー1 ボギー2 ダブルボギー3 トリプル0 
さらに+4が3ホール
計56で、19パット、1OB。

この間北海道でスルーを体験しましたが、
前半が終わったのが10時で、そこからお昼ごはんは何だか変な感じでした。
こちらでも、スルーがあるといいのになあ。
後半も10:55分スタートで、1時15分には終わっちゃいましたから。

それから、お風呂に入って、駅まで送っていただいて、電車に乗って、
3時にはウチに着いちゃいました。

今回は、アイアンが満足に当たらず、ドライバーが前半の途中から当たりだして、
何とかなってきましたが、やはり安定はしません。
アドレスから重心を下げて前傾を深めに変えているのですが、
コースに出るとやはり上半身が浮き上がってしまいます。
ボールをみたがるので、あたまがはやく動くんですね。
それで、トップ気味になる。
ボールの頭を叩いてばかりいました。

もう少し、右に頭を残して打てると安定すると思います。
そこが課題ですね。

まあ、このコースで110を叩かないのはいい方なので、
全体に良くなってきてはいると思います。

鳩山政権で、私たちと政府の付き合い方が変わるかも?

私たちが変えることが前提なのだけどね。

これだけ新政権の閣僚に注目したこともなかったなあと思いつつ、
テレビを見ていると、民主党って結構人材いるなあと思った。
自民党の時に、誰こいつ、とか、明らかにダメそうと思ったのに比べれば、
かなりましな感じがする。

明らかにダメそうなのは、亀井と福島だなあ。

亀井さんは、もうもろに昔の自民党が復活した感がある。
福島さんは、紫の服が似合わない上に、どこにしまってあったんだという感じ。

見た目ですけどね。

日本は再び「大きな政府」路線へ 鳩山「未体験ゾーン」内閣@Zopeジャンキー日記
>亀井氏というのは、まさに古い自民党のバラマキ型を象徴するような政治家だろう。小泉元首相が「自民党をブッ壊す」と言っていた、その自民党だ。

そうなんだよなあ。見るからに「古い」。
自民党がなぜ負けたかは、実は国民新党が今回伸びなかったことと関係があると思う。

その話は置いておいて、

>鳩山内閣に入った国民新党の亀井氏と、社民党の福島瑞穂氏という一見正反対にも見える2人は、実はそれほど遠くないということがわかる。民主党・国民新党・社民党はいずれも、「大きな政府」路線でつながっているのだ。

そこが問題なのだよね。
左派的と言うよりも「国家丸抱え的」な政策という意味では、
社会党も国民新党も同じで、それを民主党がつないでいる。
でも、それでいいのか?

未知との遭遇 @Joe's Labo
>今回の総選挙で、国民新党は勝った訳ではない。
代表と幹事長が揃って落選している点からも明らかなように、彼らの主張が
支持されたわけではないのだ。


その背景には、彼らが「古い」ことを嫌ったという有権者の判断があると思う。
政策のあり方も、有権者のとらえ方も何もかも古い。
メールで送った政党への質問にFAXで答えてくるくらい「古い」。

その「古さ」が頑迷固陋な感じを与えるのだが、頑迷固陋と「ぶれない」が同じだと思っている。
いまは、朝令暮改でいいのだ。

>良い方向にマニフェストを見直す分なら、いくらでもぶれて構わないですよ、鳩山さん。
と城さんが書くとおり、また鳩山さんが会見で言った
> 「多分、いろんな試行錯誤の中で、失敗することもあろうかと思います。是非国民の皆さんにも、ご寛容を願いたいと思っております。なんせまだある意味での未知との遭遇で、経験のない世界に飛び込んでまいります。政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中を作り上げていくためにさまざまな試行実験を行ってまいらなければなりません。したがいまして、国民の皆様方が辛抱強く、新しい政権をお育てを願えれば大変幸いに思っております」

という「理系の発言」とTwitter上で指摘があったけども、
正直な言い分を、有権者が受け止めることが必要だと思う。

「ぶれない」ことが正義かもしれないが、それよりも「良きもの」を探して欲しいのだから。

そこは、モジックスさんが良く指摘する「規制脳」ではいけないと思う。
>「規制脳」は「正義脳」といってもよく、経済の動きを無視して、「これが正義だ」という勝手な基準を強制的にゴリ押しする態度である。民主党はこの傾向が強いようで、この点では「古い自民党」よりもさらに悪い。

「純粋まっすぐ君」の良さもあるが、官僚と協働する柔軟さを見せないと、この国が上手く行かない。

だから、やはり鳩山さんが言った
>優秀な官僚のみなさんの国民のためにがんばっていただくものに対して、それをけしからんという術(すべ)は私たちは持ち合わせておりません。しかし、必ずしもそうでないものに対して、基本的に政治家が主導しながらですね、この役所の事業というものを、むしろ政治家が主導して意思決定を行っていくというシステムを作り上げていくと

このスタンスを持ち続けてもらいたい。
なぜならば、今起きているのは自民党政権下での
官僚支配ではなく「政治家の劣化」だったからだ。

デモクラシーのコスト@内田樹の研究室
>省庁を代表して公式な見解を述べるのは行政官ではなくて大臣であるべきだと藤井財務省が気色ばんで言っていた。
それを聴いて、「霞ヶ関支配」といわれる言葉が「行政官の横暴」ではなくむしろ「政治家の劣化」のことを指しているのだなあとしみじみ思った。


政治家が不勉強だから、官僚のレクチャーを受けなければならず、言いなりになってしまう。
大臣になったことに満足し、次の選挙での当選と地元の陳情のことだけを考えていては、
国民のために官庁で何をするかを考えている暇はないのだろう。

それが自民党政権の間に定常化してしまった。
そして、官僚もまた、この国のことを考えていたはずが(官僚たちの夏のようならね)
組織の存続と影響力の拡大と天下り先の確保に奔走するようになった。

その二つがもたれ合い、その間で業界団体がうごめき、ドメスティックな企業が生きながらえる。
それがもう、行き詰まっているのは、今さら言うまでもない。

>日本の官僚たちは、必ずしも有徳ではないが、多くの場合政治家たちよりも有能である。
そして、自分たちが構想した国家ヴィジョンが「民意」に従うよりも国益の増大に資すると判断した場合には、「民意」に抵抗することを厭わない。
何が悲しくて「有能な官僚」が「無能な政治家」や「愚鈍な選挙民」の風下に立たなければならぬのか、と官僚たちは不満げに言うであろう。たしかに理屈に合わない。
だが、それがデモクラシーなのだ。


私たちが、政治家の活動に興味を持ち、彼らの政治活動を注目する時が来たのだ。
官僚を排除するのではなく、彼らを「上手く」使っているかどうかを監視するのだ。
気に入らなければ、さっさと意見を変えて、それを政治家に伝えることで、
方向性を変えてもらう。官僚は方向を切り替えられない。
正しいと決めたことだから、守らなければならないからだ。

内田先生は、この点をとらえて書く。

>官僚の判断が仮に99%ただしくても、1%の誤りを犯すことがある。だが、そのとき彼らは「勝率99%」を理由にして、その1%の誤りを決して認めない。
民衆の判断は多くの場合誤るが、彼らは「何だかこの政策はうまく行っていない」と感じたら、100%の確率で意見を変える。
ビューロクラシーとデモクラシーの差はこの1%の差にしかない。そして、その1%が国家存亡の分岐点になることがあるという経験知が私たちをデモクラシーに導いたのである。


私たちのデモクラシーは、ネットを通じて実現できる。

Twitterで議員に直接つぶやいたり、メールやHPでロビー活動をしたり使ったり、
ネットメディアの取材記事を見て、だだ漏れに対して書き込んだりできる。

それには、記者クラブを廃止して、政府の議論をだだ漏れしてもらわないとね。

「副都心線の車窓から」第8回がアップされました。

オフィスフロッグスさんのサイトで連載させていただいている

「副都心線の車窓から」
Vol.8 K君へのメールあるいはブログが生んだ縁

がアップされました。

今回は、友人の息子に当てて書いたメールを元に、

今の高校生に伝えたいことを書いてみました。

よろしければどうぞ。

新型インフルエンザは肺に来るらしい(追伸有り)

どうも、私自身新型インフルをなめていた。

たいした毒性じゃないんじゃないの、と。

でも、こう人が死ぬ記事ばかり流れると
(twitterでニュースをフォローしていると流れる感じになる)
さすがに気が気ではない。

こういう時は、専門家の声を聞くに限る。

日本でも必ず大流行 河岡 義裕 氏(東京大学医科学研究所 教授)
記者レクチャー会「新型インフルエンザ」(2009年8月6日、科学技術振興機構 主催)講演から
@サイエンスポータル ハイライト

>今回の新型インフルエンザウイルスは、4種類の異なるインフルエンザウイルスが混ざり合ってできた。1918年のスペイン風邪のウイルスがブタに受け継がれてきて、ずっと今まで流行している古典的ブタ由来ウイルスと、北米の鳥で流行しているウイルス。それから、1968年に現れたヒトの香港風邪ウイルスだ。この3種類のウイルスのハイブリッドウイルスができて、1997年、1998年に、北米でハイブリッドウイルスがブタで流行し始めた。

一方、1979年に欧州のブタに鳥のインフルエンザウイルスが伝播して、欧州のブタで流行した。このウイルスと北米のブタで流行していたハイブリッド型ウイルスが、さらにハイブリッドのウイルスをつくって、それが今度、ヒトに伝播してきたのが、今回の新型インフルエンザウイルスだ。


えー、そうなの! 豚と人じゃなくて、豚と人とトリのハイブリッドなの!
それはヤバイ。
河岡先生は今、日本のインフルエンザ研究(予算)を一手に担っている最前線の研究者。
その人の発言だから、マスコミの推測記事とは違うよ。

>感染者数として今上がっているのは、ほとんど無意味な数字。米国でも州によっては全然報告していない。ポイントは、要するに数がどんどん増えて、特に南半球でウイルスが爆発的に流行していることと、この冬、日本で必ず大流行するということだ。

まあ、数はカウントされただけで、その影にどれだけいるかわからないからね。

>病原性は季節性のインフルエンザウイルスと同じぐらいではないかという間違った認識も国民の中にある。8月2日付のタイの新聞によると、65人死亡したうちの24人については特定の疾患を有していなかった。これぐらいの人が死亡しているということは、普通のインフルエンザウイルスとは違うということだ。

私も、この辺でなめてたんだけど、どうもそうではないらしい。

>新型インフルエンザウイルスというのは、季節性インフルエンザウイルスよりも肺でよく増える。だから、ウイルス性肺炎が起こっている。

この冬、何が怖いか。強調したい点は、大部分のヒトは軽い感染で終わっているが、ごく一部で症状が重篤化するということだ。


ウイルス性肺炎、インフルエンザ脳症 このあたりが怖いらしい。
季節性のインフルエンザでも肺炎になるけど、それは、細菌感染による肺炎がほとんどで、
新型インフルはウイルス性肺炎で症状が違うらしい。重篤になりやすいということ。

>今回、最初に関西で流行したときに学級閉鎖や保育園の閉鎖措置をとったことに、やり過ぎではないかという声が聞かれたが、そうした批判を気にして、この冬、ちゃんと学級閉鎖や保育園の閉鎖をしないと流行がかなり大きくなる。しっかり学級閉鎖をして流行を小さくしないと、医療現場が破綻する。流行をできるだけ小さくし、ピークをできるだけフラットにするのが重要になってくる。

大げさじゃなく、子どもと年寄りは気をつけないといけない。
そして、若者も自己過信せずに治療を受けた方がいいそうです。

タイムリーに「プロフェッショナル」で放送されるらしい。

第127回 9月29日(火)放送予定

新型インフルエンザを封じ込めろ
~WHOメディカルオフィサー・進藤奈邦子~

>番組では、感染爆発を少しでも食い止めるために奮闘する進藤さんに、緊急密着!!!
人類とウィルスとの闘いの最前線。果たして、そこではどんな格闘が繰り広げられているのか。
カメラは、WHOの内部に密着しました。


そのときに、この方の経験が役立ちます。

インフルエンザ相談センターに電話したまとめ@小鳥ピヨピヨ
>昨夜インフルエンザに感染している可能性がある人(発症してない)と接触したので、これを機に相談センターに電話して見ました。

こういう経験による情報のシェアというのは、ネット社会のいいところですよね。
リニューアルしたデザインも素敵ないちるさんです。

個人的に気になったのは、マスク関係ですね。
>マスクは、基本的にはすでに発症している人が他の人にうつさないようにするためにかけるが、空気中を飛ぶ相手の唾を防ぐという意味であれば、予防的にマスクをしていても全く無意味というわけではない

>家で感染者が出て、うつるのが不安だったら、とりあえず手やその他、家具などに触れる部分をアルコール消毒+20秒以上石鹸をつけて手洗い+うがい3回(口内、喉の前、喉の奥、各15秒以上)して、家族全員マスクして過ごすべし

マスクよりも、飛沫を消毒する方が有効なのですが、
咳やくしゃみをマナー無しでする人がいるので、そう言う人はマスクして欲しいですね。

これからが新型インフルエンザも本番です。
気をつけましょうね。

追伸(0917)

こんな本が出たとは。
パニック禁物、油断もっと禁物 - 書評 - インフルエンザ パンデミック@404 Blog Not Found
>これはすごい。内容もすごいが、タイミングもすごい。

最も人を殺したウイルスという点において、「人類最強の敵」であるインフルエンザを知るという点において、最高の一冊。敵を知り己を知れば百病危うからずということであれば、本書こそ最強の常備薬だ。


河岡先生に本を出させた出版社偉い!
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「視覚マーケティング実践講座」は、ブロガーだけのものじゃない!

じゃ、誰のためか。

ネット時代のみんなのためだな。

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ということで、セミナー会場で買った「視覚マーケティング実践講座」読み終わりました。

関連エントリ:『視覚マーケティング実践講座』出版記念セミナー行ってきました

セミナーで伺った挿話が満載のこの本ですが、多くのブロガーさんがすでに紹介中。

今日も書評ブロガーの第一人者smoothさんが取り上げてましたね。

【ブロガー必見!】「視覚マーケティング実践講座」はお役立ち!@マインドマップ的読書感想文
>◆今日ご紹介する本は、ブロガー&サイト運営者なら見逃せない1冊。

著者は、かつて「視覚マーケティングのススメ」で、デザインの重要性を説いてらしたウジトモコさん。

そのウジさんが、「ネタフル」のコグレマサトさんと組まれて、ブログデザインの勉強会を開催し、その過程がそのまま書籍化されたものが本書です。

参加されたブロガーの方々による、実際にブログをリニューアルされるまでの「汗と涙の記録」は、とてもリアルでした!


まさにその通りで、kogureさんやイシタニさんが苦悩する姿がリアルなのですが、
その辺を読んでいると「ブログ」をやっている人だけのものなのか、と思いがちです。

ブログを書くという行為がセルフブランディングにつながっている人はいいけど、
そんなブログではないし、とか、ブログをやる気がない企業の方とか、
そう言う方に関係ない本かというと、そんなことはないんです。

一応、長年広告制作に関わってきた経験から言わせていただくと
この本は、企業HPを作るに当たっても、
いわゆるCI(コーポレートアイデンティティ)の作業をやるに当たっても
大変重要なことを言っている。
そして、その実作業をブロガーが身体を張って見せてくれているのです。

CIの作業になるのは当然で、ウジさんはそうした仕事を手がける中で、
あまりに会社の偉いさんが自社のデザインを他人事だと思っているから
前著「視覚マーケティングのすすめ」を出版するに至ったわけですからね。

その実践編である本著は、ブロガーという「ブログの個人経営者」が
自分のCIをする過程を見せたものになっているわけで、
それと同じことを企業の経営者がやればいいこと。

そうした視線でこの本を読み直すと、また心に迫るものがあります。

果たして、kogureさんやイシタニさんやいちるさんやヤガーさんたちほど
自分の会社は自分のHP(もしくはブログ)を考えているかと問うことになるし、
また、cazukiさんは、独立に当たってmbdbをリニューアルしたから、
まさに仕事につながるブログにしたわけで、
このリニューアルこそ、各社、各人が行うべきことだと言えます。

所々に入っている「ブロガーの視点」というコラムで、
参加ブロガーさんたちが感想や意見を述べているのですが、
なかでもsotacafeさんが「デザインは思想かもしれない」と書いていて、
これがまさにウジさんの思うところではないかと。
しかも、いろいろ考えた末にsotaさんはブログタイトルを変えてしまうわけですしね。
まさに、考え方をデザインに落とすウチに、
自分のアイデンティティに行き着いてしまったわけです。

こういうことが起きるからこそ、
シナリオ、トンマナ、ゴールの3箇条は、
水戸黄門モデル以上に、この本の肝だし、実に有効なのです。

前のエントリでも
>だから、若手デザイナーは、この理論編を読んでウジさんの理論を「共有」し、
より大きな世界をつかんで、具体的に大きな数字をつかんでほしいですね。
デザインという仕事もデザイナーも
ビジネスの中でコモデティティ化してはいかんのですよ。
本来、デザインは「考え方」を形に示すものなのですから。


と書いたけど、本当に
デザインの勉強をしている若者、
会社のHPを何とかしろと社長から言われた中小企業の担当者は、
ブログと関係なく、読んだ方がいいですよ。

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最先端研究開発支援プログラムの記事が今頃、毎日新聞に

9月4日発表したのに、詳しい記事が15日というのは、遅いのか慎重なのか、
それとも、何か特別な後追い取材があったのか。

最先端研究開発支援プログラム:50代中心、30人に 研究費総額2700億円@毎日Jp
>総額2700億円という破格の研究費を30人の研究者に配分する政府の「最先端研究開発支援プログラム」の対象者が発表された。「3~5年で世界のトップを目指す」ことが目標。「実績と今後のさらなる伸びしろ」を重視し審査したというが、対象リストには世界的な著名研究者が並び、50代中心の「ベテラン志向」の選考となった。

内容はそれほど変わったものではない。

>今後、研究費の詳しい査定と助成額の決定を経て、経理や知的財産管理などで各研究者をサポートする支援機関の公募、選抜が行われる。研究者への助成が始まるのは最短で11月末ごろの見込みだ。

この11月頃という時期の話題くらい。

そうか、14日に何らかの動きがあったのだな。
と思って、内閣府のHPを見ると、こっそり付け加えられていた。
>○最先端研究開発支援ワーキングチームによる審査により「中心研究者候補及び研究
 課題候補」に選定された提案であって、最先端研究開発支援会議による審議・検討の結果、
 最終的に不採択となった提案
 ・研究課題名
 ・不採択理由
 また、以下の事項については、英語訳を掲載いたします。
  ○採択提案
  ・応募者の氏名、所属機関名及び役職名
  ・研究課題名


 ○不採択提案(PDF)
 ○採択提案の英語訳(PDF)

  ※最先端研究開発支援ワーキングチームによる審査により「中心研究者候補及び研究課題候補」に選定されたもの

そうそうたる提案内容が落ちたんですねえ。
こういう不採択提案の内容が公表されるのって、珍しくないですか?

民主党政権が近いからではないとは思うけど。


あ、毎日の記事のいいところは、最後に30の研究内容を列挙し、
しかもわかりやすい言葉で言い直しているところ。
これは他の新聞にはない、親切さです。
私もいち早く30乗せましたけど、そのままコピペでしたから。

これ、いいと思うので、すいませんがコピペさせていただきます。

■最先端研究開発支援プログラムに 選ばれた対象者と研究内容(敬称略)

 ◇合原一幸(東京大教授)
 数学を実社会に適用し、製造業のエネルギー効率向上などを目指す

 ◇審良静男(大阪大教授)
 免疫機構の全体像を解明し、感染症やがんのワクチン開発、アレルギー治療につなげる 

 ◇安達千波矢(九州大教授)
 世界最高性能の有機ELデバイスを開発し、省エネルギー社会を実現する

 ◇荒川泰彦(東京大教授)
 エレクトロニクスと光科学技術を融合し、大規模集積回路を現在の10分の1に小型化

 ◇江刺正喜(東北大教授)
 ナノテクノロジーを活用し、多様な集積回路を自在に作製するシステムを構築する

 ◇大野英男(東北大教授)
 電子スピンを利用し、エネルギーを使わずに情報を記憶できる半導体集積回路を開発

 ◇岡野光夫(東京女子医大教授)
 ナノテクを駆使して角膜、心臓、食道などの細胞シートを実用化し、再生医療を産業化

 ◇岡野栄之(慶応大教授)
 霊長類で言語や道具を使う能力など脳の高次機能を解明し、自閉症などの発症原因を探る

 ◇片岡一則(東京大教授)
 がんの精密診断やピンポイント治療を可能にする画期的技術を世界に先駆けて確立

 ◇川合知二(大阪大教授)
 血液中の1個のウイルス、病原菌を識別し、15分以内で検査可能なシステムを開発

 ◇喜連川優(東京大教授)
 従来の1000倍高速で大規模データベースを解析するソフトウエアを開発

 ◇木本恒暢(京都大教授)
 SiC半導体を実用化し、消費電力の少ない鉄道、自動車、家電製品を実現

 ◇栗原優(東レ顧問)
 世界最大の処理能力を持つ省エネルギー海水淡水化水処理・下水処理システムを確立

 ◇小池康博(慶応大教授)
 世界最高のプラスチック光ファイバー、低消費電力の高精細大画面ディスプレーを開発

 ◇児玉龍彦(東京大教授)
 コンピューターでがんのゲノム抗体医薬品を設計。副作用の少ないがん治療実現

 ◇山海嘉之(筑波大教授)
 ロボットスーツを高度化し、リハビリや高齢者の生活支援に応用。18年までに産業化

 ◇白土博樹(北海道大教授)
 呼吸で位置が変わるがんを自動的に追尾して治療する放射線治療装置を5年以内に開発

 ◇瀬川浩司(東京大教授)
 ナノ材料技術や印刷技術を駆使し、低コストで有機系太陽電池製造技術を確立

 ◇田中耕一(島津製作所フェロー)
 最高性能の質量分析システムを開発し、がんなどの新たな診断・治療手法を確立する

 ◇十倉好紀(東京大教授)
 電子の相互作用効果を利用して革新的物質を生み出し、電力利用のエネルギー効率を向上

 ◇外村彰(日立製作所フェロー)
 世界最高性能のホログラフィー電子顕微鏡を開発し、原子レベルで観察する

 ◇永井良三(東京大教授)
 スパコンとバイオ技術を駆使し、心臓病や難治がんのための革新的な医療技術を開発

 ◇中須賀真一(東京大教授)
 低コストで開発期間が短く、信頼性の高い重さ50キロ程度の超小型衛星を開発

 ◇細野秀雄(東京工業大教授)
 鉄系超電導物質を中心に超電導材料のための新物質を探索し、長尺線材作製技術を開発

 ◇水野哲孝(東京大教授)
 電気自動車に必要な世界最高のエネルギー密度を持つ新しい電池開発に向け材料を開発

 ◇村山斉(東京大特任教授)
 すばる望遠鏡を高度化し、宇宙の起源や進化の解明に不可欠なダークマターを観測

 ◇柳沢正史(テキサス大教授)
 睡眠、覚せいなどの高次精神活動の制御機構を解明し精神疾患や生活習慣病の予防に貢献

 ◇山中伸弥(京都大教授)
 日本人の9割に移植適合する再生医療用iPS細胞バンクを構築。前臨床試験も開始

 ◇山本喜久(スタンフォード大教授)
 理論限界を突破する量子コンピューター、量子シミュレーターを世界に先駆けて開発

 ◇横山直樹(富士通研究所フェロー)
 ナノテク応用で大規模集積回路を低電圧化・高集積化し、機器の消費電力を10~1%に


大久保駅前の土木土木でジンギスカン

『視覚マーケティング実践講座』出版記念セミナーの会場が大久保駅前だったので、
帰りに久しぶりに駅の出口としては反対側になる新宿よりの土木土木に行きました。

以前行ったのは、ジンギスカンブームの頃だから、2005年かなあ。
その頃は満杯で、時間を間違うと並ぶとかいわれていたのに、
今日は、誰もお客さんいません。
まずは、ラムとマトンを1人前ずつ。
IMG_0421_convert_20090914234348.jpg

1人前が冷凍スライス2枚です。
そう、この店は多くの東京のジンギスカン店のように、
生の羊肉をぶつ切りにしたものではなく、
道産子には昔懐かしい冷凍肉のスライスなのです。
しかも、ベルのたれがテーブルに備え付けという嬉しさ!

おいしくて、ついラムスライスをおかわりし、もやしも追加しました。
IMG_0423_convert_20090914234413.jpg

ラムもマトンも1人前500円。
もやしの追加が150円。
飲み物は生ビールが450円で、角ハイボールが400円。
ということで、2500円でした。

一人ジンギスカンはうまいなあ。

『視覚マーケティング実践講座』出版記念セミナー行ってきました

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ウジトモコさんの新刊『視覚マーケティング実践講座』出版記念セミナーに参加してきました。

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自分には珍しく会場から質問させていただきました。
トーン&マナーというのは広告デザインではよく使うんですが、
わかりにくい概念なんですよね。

次回作は、その話を書いていらっしゃるらしいので、楽しみです。

と、それに乗じて、終わってからも話しかけちゃいました。
ウジさんとは、実は土井さんエリエスブックセミナーの懇親会でお話ししたことがあるのですが、
まあ、覚えていらっしゃいませんよね。
という話をして、サインももらっちゃいました。

セミナーの内容は、ツイッターでツダっている方もいましたし、
ハッシュタグ#skmkで書き込まれてました。

ブログを考えることは、自分を考えることになり、
パーソナルブランディングの追求になったという、
参加ブロガーの皆さんの思わぬプロセスと結果の関係が面白かったですね。

そして、それに一番敏感に気づいたのが、言い出しっぺのkogureさんであり、
それが他の人とも共有できるものだと気づいたのが出版を促したイシタニさんであり、
思った以上に効果的だったのがいちるさんだったのかなと思いましたね。

それで、今日の講演を見ていても思ったんですが、
もう一度、この本を読み返して、
その上で、実践講座を読むといいかもしれませんね。
逆かな、実践講座を読んだら、もう一度、理論編を読むといい。
視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)

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ウジさんは、デザイナーが感覚で扱おうとしてきたことを、
きちんと言語化し、
デザイナーをプランナーやコピーライターと同等(それ以上)のマーケッターとして、
また広告提案のプレゼンターとすることができるような
基本的な言葉を開発した(している)人だと思います。

だから、若手デザイナーは、この理論編を読んでウジさんの理論を「共有」し、
より大きな世界をつかんで、具体的に大きな数字をつかんでほしいですね。
デザインという仕事もデザイナーも
ビジネスの中でコモデティティ化してはいかんのですよ。
本来、デザインは「考え方」を形に示すものなのですから。

それをウジさんは訴えている訳ですからね。

ぜひ、その辺をわかっていただきたいなと。



本の内容は、以下の通り。
■目次(インプレスのページから)

リニューアルのポイント
 ネタフル
 小鳥ピヨピヨ
 Creazy!(クリエイジー!)
 Heartlogic(ハートロジック)
 みたいもん!
 mbdb(モバデビ)
 アジアジン

はじめに

Prologue:本気でデザインリニューアル、します?
 人気ブログ「ネタフル」への献本から起こった化学反応
 本気でリニューアルしたい方、来てください

Chapter 1:デザインリニューアルの第一歩は自己分析から
 デザインをマーケティングのツールにするとは?
 「ブランド」を意識してブログのデザインを考えよう
 人気ブログのブランドとデザインを見てみよう
 「自分ブランド」をデザインで印象づけよう
 ブログデザイン勉強会 第1回
  自己紹介とゴールを決めるディスカッション
 まとめ
 自習しよう

Chapter 2:自分を印象づけるためのデザイン戦略を立てる
 デザインの持つ効果を使ってゴールを目指そう
 方向性を絞り込んで、印象づけたい自分を明確にしていこう
 デザインで意識するべき「クラス」、「タイプ」とは?
 ポジショニングを明確にするデザイン戦略を立てよう
 「トーンアンドマナー」は全体で揃えることが大切
 キータイプフェース=フォントを選ぼう
 色は組み合わせ=パレットで考えよう
 自分の世界観を表すキービジュアルを選ぼう
 デザイン戦略を明確にしていこう
 ブログデザイン勉強会 第2 回
  「テーマ曲」の発表とデザイン戦略の立案
 まとめ
 自習しよう

Chapter 3:作って叩いて ラフデザインをブラッシュアップ
 デザインの方向性を決めるために、ラフデザインを作ろう
 「ラフデザインは最低でも3案!」の狙いは?
 ブログデザイン勉強会 第3 回
  ラフデザインを持ち寄り皆でレビュー、皆で苦悩
 まとめ
 自習しよう

Chapter 4:ゴールを目指してデザインを仕上げていこう
 ゴールに向けてデザインを完成させていこう
 デザインで考えたい「視点誘導」と「シナリオ」とは?
 「グリッド」と「スペース」を意識したレイアウトでクラスを上げよう
 自分を表現する、相性のいいフォントを見つけよう
 気持ちよく読んでもらうための「パレット」を持とう
 素人っぽいデザインから抜け出すコツは?
 ブログデザイン勉強会 第4回&その後
  リニューアル完了! 新しいブログライフのスタート
 これからリニューアル! の皆さん
 まとめ

Epilogue:ブログデザイン勉強会を終えて
 勉強会で利用した主なツール、Web サービス
 参考文献など

話せば話すほど、分裂する話題

最近、長年の経験を生かした話を伺いたいと、
サイエンスコミュニケーションとか、科学と広報とかのことを
個人的にお話しする機会があった。
(講演とかに呼ばれるほどの人間ではないので)

で、記憶をたどりつつ話していると、様々な断片が出てきて、
それはなかなかに面白い経験だったから、良く覚えているんだけど、
それが、連続した話題として収斂していかない。

まあ、私の記憶なぞ、多寡がしれていると言うこともあるのだけど、
実際に連続した活動だとか、企画だとかにならなかったことが多いのだな。

非常に断片的に、組織内部で完結したり、担当者レベルで終わったり、
雑誌1号分だけだったり、予算1年分だけだったり、してしまって、
組み合わされて大きなうねりになったり、新たな組織が立ち上がったりした覚えがない。

「サイエンスコミュニケーション」という言葉で無理矢理くくるけれども、
その対象と、実施機関と、担当者の立場と、向いている方向等々が、
いつも、ばらばらで個別事例ごとに、重なり合うものがないからではないのか。

いや、実際には、その動きを束ねたり、横串を刺したりしている「個人」というのはいるのだけど、
その個人の「孤軍奮闘」レベルに終わっていることが多い。

だから、個人的話題だけではないのにと思いつつ話しているウチに、
どんどん話が拡散し、分裂し、収拾がつかなくなる。

土曜日もそんな話をしていたのだけど、目の前にある焼き鳥の串のようなものがないなと。
煮込みといっても店によって違う味だけど、まあ、煮込みだよなと。

串が欲しくて、横串会を作ったはずだし、
煮込みの具だけじゃなくて、皿が欲しくて今年もサイエンスアゴラに場所を設けるのだけど。

どう動いていいのか、なんだかよくわからなくなる、秋の夕暮れなのだった。

インスタントラーメンは、ラーメンじゃなくていいんじゃないの

夕べ、某店で飲んでいて、たわいもない話をしていた。

「赤いキツネが好きなんだけど、麺が良くなったって言う宣伝やってるじゃない? 
あれが気に入らないんだよね」

「インスタントらしい麺てあるよね」

「赤いキツネは、あのぼそぼそしたうどんらしく無い麺がいいんだよ」

まあ、どうでもいい話ですが、私も「禿同」ですね。
インスタントを超えた、とか、もはや生麺同様、とかいうけどさ、
結局はインスタントな訳だし、インスタントラーメンとかの初期の麺は
それはそれで独特の味わいがあって、
その食感に郷愁というか学生時代の記憶とかがあるわけで、
あまり勝手なコンプレックスで「良くなって」欲しくないなあと思う。

人造人間ベムが「早く人間になりたい」といいつつも、
自分たちらしさを追求することになるように、
インスタントラーメンは、
インスタントラーメンとしてのアイデンティティを持って、
生麺になりたいとか思わないでほしいなあ。

別の食べ物として、しっかりと生きてほしい。

そんなことを考えるほど、平和で平凡ないい天気の日曜日。

サマーウォーズの感想、その後

この間、鳩山さんも見に行ってましたね。

「殿堂批判」配慮? 鳩山代表がアニメ映画を観賞@中日新聞
>鳩山民主党代表は9日夜、連立合意後に幸夫人と都内の映画館に出掛け、アニメ映画「サマーウォーズ」を観賞した。

それが「アニメファンへの気配り」かどうかは別として、無難な感想でしたね。
>観賞後、鳩山氏は記者団に、「デジタルの時代になっても、一番大事なことは人間のきずな、愛だなと思った」と語った。

このアニメに文句を言う奴はいないのか?
私は以前書いた通りの感想な訳です。

関連エントリ:サマーウォーズ見てきました(追伸有り:2009.09.2)
>それがどうしても、「またかよ」「そこかよ」となってしまって、
最後まで馴染めませんでした。


追伸で書いたこの方の意見
サマーウォーズ@Investment BAKA
>なのになのに、あの主人公とヒロインの薄っぺらさと厭きれるほどのご都合主義はなんなのでしょうか。ついでに電脳世界はめんどくせぇだけですし。

に続いて、大物が同意見で嬉しい。
夏の終わりのサマーウォーズ(つづき・ネタバレ有)@たけくまメモ
>要するに、旧家のアナログでアナクロな人々が、電脳世界の戦争を最初から理解していて参加する映画の構図に自分は違和感がぬぐえなかったんですね。旧家の人々にも、警官はまだしも自衛官がいたり、おばあちゃんが実は政界の大物とつながっていたり、ちょっと都合がよすぎる展開だとしか思えなかったわけで

この辺は前の記事のコメントの再録。

夏の終わりのサマーウォーズ@たけくまメモ
>繰り返しますが、アニメとしてはすごくよく出来ているんですよ。貞本さんのキャラクターも、スタッフによる作画も、細田監督の演出も最高です。これを見るだけでも、入場料を払う価値があるといえます。

と書いたところ、コメント欄に同意が殺到。

まあ、おおむね同意なのは、まあたけくまさんのブログを読むような人だからだろうけど。

私も同意なのは、
>監督も、たぶん画面が地味になるのをなんとかしたくて、電気屋の親戚が大学に納品するために預かっていたスーパーコンピューターを勝手に持ち込んだりとか、自衛官の家族が基地から独断で電源車を運び込んだり(いいのか?)とか、一所懸命画面を派手にして盛り上げようとするんですけど、やればやるほど滑った感があるんですよ。


まったくですな。あまりにご都合主義がすぎる。

その上で原因を考えていくと
>これは、監督の責任というより、プロデューサーの責任ではないでしょうか。特に今回のように、原作が監督自身の場合、大本の方針に口を挟めるのはプロデューサーしかいないわけですから。しかし今回は監督が原作者で、実質的なプロデューサーも監督なんじゃないでしょうか。

やはり客観性を持って、修正を要求するヒトがいなかったと言うことでしょうか。
その辺が、日本の映画業界の問題なのかなあ。

実は、日本のクリエイティブとかコンテンツ全体の問題なのかもしれませんね。
プロデューサーとか編集者と言う存在の不在がね。
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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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