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2008年の総括

このあと、オールナイトのカウントダウンイベントの取材に出るし、
1日11時40分には成田エクスプレスに乗って台湾に向かうので、
早めの総括。

1年間のエントリ数 612

5月から爆発的に増えてますね。
4月末にこの記事(いまさら読んだ本:クチコミの技術)を書いてからブログを本格的にやろうと決めて、
それにはまずエントリ数を増やすことだと、がむしゃらに書いた。

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Google Analyticsを貼ったのが4月1日。
そこから今日まで9ヶ月間。275日。
27,048 ユーザー 
50,537 ぺージビュー

大体1日100ユーザー、185ページビューというところでしょうか。
目標としていた、100ユーザーを達成したかなという感じです。

一日あたりの最大が7月28日の1000ユーザー、1343ページビュー。
27時間テレビのことを書いたときですね。

記事別の最大が
まいご三兄弟クランクアップらしい。

参照サイトで最大が「桂吉弥のブログ」 http://kichiya.net/blog/index.html
なのは、その参照サイトだからでしょうね。

すいません。期待してきていただいた方、しょうもないブログで。

12月単月のまとめは、1月になってからにします。




2008年はブログに感謝の一年でした

大晦日ですね。

今年は、フリーランスになってどうしようかと思いながら
ブログに精を出した一年でした。

はじめたのは去年からですが、はじめておいてよかった。
今年になって、ブログから多くの出会いや新しい出来事が生まれました。

サイエンスコミュニケーションネットワーク横串会を始めることになったのもブログがきっかけだし、
それまでも知り合いだった人と、ブログを通してより親しくなって気がするし、
こちらとか、こちらとか)
ブログを通して交流が始まった人は他にもいろいろ。
こちらとか、こちらとか)
芸能人ブログも「ちりとてちん」が無ければ見なかったかも。
こちらとか、こちらとか)

そして、ブログをきっかけにして、自分が何が興味があり、どんなことを思い、
何に怒り、何に悲しみ、何に食いつくのか。
自分を知ることになりました。

年初には、日に20件程度だったアクセスも、100件が普通になっています。
来年は、月10000アクセスを平均してキープできるような内容に出来るといいなあ。

来年からは、フリーランスではなくなるので、
今年ほど自由に書けないことになるかもしれませんが、
ブログを続けていこうと思います。

そして、新しい出会いがあるといいなと思ってます。

来年もよろしくお願いいたします。

なお、1月1日から4日まで台湾に行ってきます。
更新できればしたいですが、多分帰って来てからになります。

確定申告に向けて:日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド

昨年末に、役員をやっていた会社を清算することになり、
急遽フリーランスになった私は、開業ものとか、個人事業ものを読んで備える訳ですが、
その中でも、はじめての体験が確定申告。

確定申告を青にするか白にするか、考えたすえに青に挑戦するために、
いろいろとそろえました。

12月いっぱいまではサラリーマンでしたから、今年3月の申告はしなくても大丈夫なんです。
つまり一年後の申告に備えて、昨年の今頃には本を読んでいた訳です。

店頭でいろいろ見て、ピンと来たのがこの本でした。

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フリーライターのはにわきみこさんが、自らの経験をもとに「同業」に向けて書いた本。

とてもためになるんだけど、ひとつだけ納得がいかなかったのは、
この本では、経理用にWINの機械を買ってはどうか(10万円以下も多いし)とあること。

確かに、WINの方が事務仕事がやりやすい。ソフトも多いし。
今年一年、銀座の事務所ではWINを使って仕事をしていたので、それはわかる。

でも、その頃には、MACしか使ったことが無い私は、探してマック用の申告ソフトを買いました。

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アマゾンのレビューも芳しくないけど、これしかないんだよ。

今年はとりあえず、伝票の整理とエクセルに一覧表を作ってきたので、
年空けたらば、確定申告ソフトに入力していこうと思います。

またわかったことがあったから、書きますね。

感情と情緒、情動の違いは何か:1冊でわかる「感情」

岩波書店の「1冊でわかるシリーズ」のなかから「感情」を読みました。

新しい仕事に就く宿題本。
情動って何よ? ということの基礎知識本です。

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いい本というのは大体そうだけど、前書きの冒頭で心をつかまれる。

「センティメント(scentiment)」という言葉は不遇な時代を迎えている。」

これは、虚をつかれますね。そして、こう続きます。

「だが、今から2世紀半前、啓蒙時代の終わりにさしかかろうとしている頃には、事情はまったく異なっていた。当時、センティメントという言葉の意味は、現在、情動(emotion)といい術語が意味するところとほぼ同じだったのである。」

さらに、教科書でも習った「国富論」で有名なアダム・スミスが出てきます。

「(アダム・スミスは)情緒心理学という「情にもろい学問」(sentimental science)を切り開くのにも一役買ったのである。彼は、処女作である「道徳感情論」(1759年)において、情動は社会という織物を編み合わせる糸であると述べている。」
などと書いてあるのを読むと、これは普通の本ではないなと期待が高まります。

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全くその通りで、情動と進化の関連を考察するのに、スタートレックのMr.スポックを持ち出して、
感情が欠落したスポックでは進化できなかったろう、と第2章のタイトルにするような本。
スター・トレック3~ミスター・スポックを探せ!~ [DVD]スター・トレック3~ミスター・スポックを探せ!~ [DVD]
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文化人類学からコンピュータサイエンスまで、縦横無尽の知識を駆使した総合科学の本である。
感情という言葉が、科学とどう結びつくのかを知る入門書であり、
人間の持つ「合理性」がどういう発展を生むかを考えさせてくれる。

訳者による解説も入門者には適切だと思います。
そこから読み始めてもいいかもしれません。

親子で同じところにほくろが出来る確率て?

すいません。休みなんでテレビばかり見てます。

なんだか、テレビ東京の「徳川風雲録」をみています。

配役がなんだかよくはまってませんが、面白いですねえ。
中村雅俊が吉宗はどう考えてもl似合ってません。

でも、まあ、いいんじゃないですか。


この年末に、嫌な話ばかり見ても何ですし。
こういう浮世離れした話が見たくなる年末です。

有馬記念の本命は?

競馬は年に一度、この有馬記念だけ買うようにしています。

冬の寒さの中、新宿の馬券売り場に集まる人々。
3時過ぎからアルタ前でビジョンの中継を見るために集まる人々。

いずれも、年末の新宿の風物詩です。

今年は、ダイワスカーレット、マツリダゴッホ、メイショウサムソンといったところが人気。

私は、やはり北海道競馬出身のコスモバルクにがんばってほしい。
5年連続の有馬出走ですし、最強と言われた7歳馬世代の生き残り。
なんとか今年は3着に入ってもらいたい。

そんな気持ちで馬券を買ってきました。
さて、どうなるか。

追伸
全滅でした(TT)

ダイワスカーレットはまだしも、2着にアドマイヤモナークとは。

ハロルド・ピンターの思い出

意外と言っては失礼だけど、ハロルド・ピンターの訃報をブログで見た。

訃報:ハロルド・ビンター氏:なぎのねどこ
>某MLに流れてきた訃報で紹介されていたblog

2005年のノーベル文学賞 受賞演説。


訃報:ハロルド・ピンターさん 78歳 死去=英劇作家、ノーベル文学賞受賞者:毎日.jp

ハロルド・ピンターと言えば、イギリスの劇作家です。

「部屋」とか「料理昇降機」何かは、日本でも上演されたことがあるような?
私は、昔どこかで「部屋」を見た記憶があります。

さらに私には、1995年にロンドンに行ったとき、何を考えたか飛び込みで
ピンターの新作を上演している劇場に入ったのはいいけれども、
英語が全く聞き取れなかったと言う苦い思い出があります。

その前にブロードウェイ行ったとき見たのは「キャッツ」だし、
ロンドンでも「クレイジーフォー・ユー」を前日に見たのに、なぜ、英語が聞き取れると思ったのか。
本当に誤解していましたね.自分を。

でも、ピンターかあ、と思ったんですよね。

しかもショックだったのは、田舎の高校生がバスで来ていて、
ごつい体で着ているのはブレザーの制服なんですが、
どう考えても優秀な学校じゃなさそうなグループが一緒だったんです。
ところが、始まるまでガム噛みながら話しているような子供たちが、
上演開始とともに、ぴたっと私語をやめてちゃんと見ている。

日本では見られない光景で、しかも見かけとは違う状況に、
イギリスの演劇文化を理解しようとする歴史の深さに打たれました。

しかし、私の英語力では全く歯が立ちませんでした。

ピンターの思い出でした。

百円ショップ大活躍

今日は、大掃除第一段です。

まずは、水回りからということで、
お風呂、洗濯機、台所です。

お風呂は、壁と床をざっと洗って、釜を洗浄する薬を使って綺麗にします。

その間に、洗濯機を洗浄する薬剤を使って綺麗にします。
家は、ベランダに洗濯機を置いているので、洗濯機本体も拭きます。

今日は寒いので、外での作業はかなりしんどい。

早々に家の中の作業に切り替えます。

ガス台を拭いて、ガス台を持ち上げて下も拭いて、
受け皿やら、魚焼きグリルの網などを浸けおき洗い。

洗剤革命を使います。
この会社も新宿区ですね。
食器桶に水を入れて、油まみれのガスレンジのパーツをつけて、
洗剤革命を振りかけてしばらくおきます。
コマーシャルほどは落ちませんけど、まあ綺麗になりますね。

台所を洗い拭きして、棚の中のシートを変えて、普段拭かないようなところまで拭きます。
こういうときには、百均で買った洗浄剤をしみ込ませた洗浄シートを使って拭きまくりです。
台所の棚シートも百均で、ゴミ袋からすべて買ってきました。

さすがに洗濯機の洗浄剤とか、お風呂の洗浄剤は百均にはありませんけどね。

あと衣装圧縮袋を正月旅行用に買いました。
掃除機を使わずに、丸めていくと圧縮できるやつにしました。
これも百均にあるんですね。

行き出すと癖になります。

私がよくいくのはシルク新宿中央口店か、シルク三平モア中央通り店

新宿でも百均が楽しめるんですよ。



事務所も今日まで

事務所への出勤は、今日まで。
銀座通いも二年になり、いろいろと楽しいことがありました。

来年も3月までは契約が残っているので時折来ますが、
1月からは、別の場所に事務所を構えることになりました。

自宅が変わらず新宿なので「新宿通信」は変わらないのですが、
今まで、丸の内線で出勤していたのが、今度は副都心線で出勤になります。

事務所は和光市になり、仕事の中身も変わりまして、
研究プロジェクトのマネージャーのような仕事をすることになりました。

広告制作から研究内容を社会に発信する仕事へ、受注側から発注側みたいな感じですが、
まあ、考えることは変わらないので、書くこともそれほど変わらないでしょうね。

いずれにしても、来年新しく事務所作りから始まるので、また面白いことがあったらご報告します。

まだ年内自宅から書き込みするでしょうから、ご挨拶はそのときに。
和光市方面の皆さん、来年はよろしくお願いします。

マイホームクリスマス

伊勢丹新宿店のデパ地下フードコレクションの今週のテーマは「マイホームクリスマス」

お家で食べるクリスマスということですな。
トリモモも名古屋コーチンとか、木曾美水鶏とかブランド鳥を取り揃えてます。

ケーキも自宅用の小さめなものがオススメ。

ホームパーティで集まってというよりはご家族でしっぽりと。

なんだかこじんまりとしているわけです。

伊勢丹のクリスマスといえばもうひとつ。
MERRY GREEN CHRISTMAS

catch.jpg

チャリティ用のクマサンタでございます。
すでに新宿店では売り切れたみたいですが,ヤフオクなどで出回っているらしいです。
いかんねえ。

今年のクリスマス、いかがお過ごしですか?
私は昨日、妻と焼肉を食べに行きました。
結婚15年、そんなものです。

いいなあ、コメントがあって

なんか、アクセス多いですね。

「勉強が出来る」と言われる、いわれない差別

で、dankogaiとpollyannnaさんの間に割り込んでみたら、それどころじゃなくなっている。

それって勉強じゃないよ:404 Blog Not Found
>勉強。努めて、強いる。

なぜこれが、学習の意味で用いられるようになってしまったのか。


言葉遊びもいい加減にしたら、という感じ。

「勉強ができる」ということは「努力し続ける力がある」ということ:ひがやすおBlog
>勉強の意味を狭く捉え過ぎていると思うな。「勉強ができる」ということは「努力し続ける力がある」ということですよ。学生のときの勉強だけが勉強じゃない。

最初は、この人の意見への反論で始まる。
そして、pollyannnaさんの意見に言及する。
でも、こう反論されている。

弾さん、それは詭弁です。:理系兼業主婦日記
>しかし、あまりの内容に愕然としました。

同感です。
反論の内容については、エントリを読んでいただきたいのですが、
(今朝見たら、pollyannnaさんが該当箇所を削除してました。まあ、むなしい内容だったからね)

どう考えてもdankogaiの意見はこじつけに見える。
pollyannnaさんの方が真っ当。

勉めて強いるのが勉強。というコンセプトに溺れ過ぎですね。
学習と勉強の違いはそこじゃないものね。
対象が自分と他者というところは正しいと思うけど、
それはどちらかと言えば「が出来る」という言葉に付随する問題ではないかと。
さっき書いたエントリのようにね。

それにしても、ハテナーって、すごいね。
なぜ、あそこまで無駄なコメントが書けるかね。

トラバよりも数段多いコメントのほとんどが意味が分からない。
自分の意見は、自分のブログで書いたら?

まあ、自分の記事にはコメントなんかつかないので、ひがんでるだけですけどね。




「勉強が出来る」と言われる、いわれない差別

先ほど書いたエントリの中で、私が書かなかったことをずばり書いていたブログを発見。

「勉強ができる」という蔑称:理系兼業主婦日記
>小学生のころ、学校のテストで苦労したことはなかった。

「勉強ができる」子供だったと思う。


という東大出の理系女子の東大に入るまでと、東大を出た後の悲劇。

>小学生の同調圧力はあなどれない。飛び抜ける子は、どうしても叩かれる。

(ちなみに、その後、これに近い思いを味わったのは、初めての東大卒・女性課程博士として前の会社に勤め始めたときだった。)


「頭がいい子」は都合がいい以前に、社会から「頭がいい」ゆえに差別もされる。
その意味の無さは、私も身をもって体験した。
その辺を書いてみようかなと。

最初から「別扱い」である不幸、というのもあるのだ。
幼稚園で知能指数140をたたき出すという生来の試験上手な私は、
当然のように小中高と田舎町では1番で過ごし、
共通一次試験で国立大学(東大じゃないけど)に現役で入学した。
知能指数の試験に向いているらしく、大学では満点を取ったりしていたが、
心理学科でそれを「頭がいい」と思うものはいないので、楽だったなあ。

「天才」といわれたけど、子供時代にいじめられた経験は無い。
それは私が世間ずれしていたからで、そういう意味でも「賢い子」だったからだ。

勉強が出来ても賢い子は意外に少ないのが、田舎町だ。
世間ずれしていた私は、普通の子と遊ぶよりも、勉強が出来ることが通用しない所で遊んでいた。

そうしないと遊べないほど、私の周りは私を特殊扱いしたから。

だから、この問いはよくわかる。

>ただ世間智に長けているだけで「自分は勉強はできないけど頭はいい」と思っている人は、頭がいいと言えるのか。


そういう人間は本当に多いけど、
そういう人間も完膚なきまでに叩き潰す(勉強だけではなく、そういう賢さでも上だったので)
のが趣味だったりする嫌な子供だったのが、私だった。
だから、polyannnaさんのように「ちゃんとしてない」んだな。

>「勉強ができる」=「要領がよくて小狡いやつ」としか見ない人たちには、私が本や教科書の中に、どれほど豊穣で、愉快で、ときに苦しくて、哀しい世界を見ているか、伝えたくてしかたなかった。

伝えるなんて面倒くさいことは嫌いなので、参考書が好きでテストの点数に汲々としているよりも
本やレコードやテレビの中の面白い世界を知っている少数派としか遊ばなかった。
だから、いわゆる「頭がいい」グループとは一線を画していたし、
本当に友人が少なかった。今でも少ないけど。

私が自由になったのは大学に入ったとき。
自分の話の背景説明をしなくても済む友人が出来てから。
田舎では、両親以外と自由に話すことは出来なかった。
なぜか、わが両親は中卒と高卒だが、きわめてフレキシブルで話の範囲の広い人なので。

だから、私のような偏屈がちゃんと育ったのだろうけど。

なんだか自慢のように読めたらごめんなさい。
でも、こういう高慢な人間でも、社会に出るととんでもない才能や知性に出会い、
謙虚にならざるを得ない。特に科学分野にはすごい人がたくさんいる。

だから、学生のときに「頭がいい」なんて思うことに意味は無い。
ましてや「勉強が出来る」のは、社会人の基本条件だ。
学生のときよりもどれだけ勉強しているか。
そして自分が「勉強が出来る」おかげで、どれだけ助かっているか。

「勉強が出来る」というのは「頭がいい」ことではなく、
努力と結果が結びつくのが早いということで、それ無しでは
次々と新たなジャンルのマーケティングやら、
プランニングやら、コンサルティングやら出来ないですよ、はっきり言って。

その辺がカツマーが受ける理由でもある。

さて、私の話はおいておいて、最後のフレーズを紹介したい。

>日本の科学技術の発展を妨げているもののひとつは、「勉強ができる」ことを蔑みの対象とするような、小学校から企業にも広がる精神風土なのではないか。

科学技術の発展を妨げているとは思わないけど、
科学コミュニケーションを妨げているのは、間違いなく、この精神風土だと思う。

科学がわからないと平気で言うコメンテーターの存在は、「勉強しろよ」の一言で済ませたい。

メディアを作るとき

ええ、そうです。
ブログの更新が多いときは、原稿から逃げているときです。

ということで、

今こそメディア事業の基礎固めのとき:湯川鶴章のIT潮流

>もちろん「メディア=コンテンツの配信」という感じのメディアには未来はないんだけど、「メディア=人と人がつながる場、インフラ提供者」という意味でのメディア事業は、今こそ大胆に動かないといけないんだと思う。

これって、事業だけではなく、今一番のテーマだと思う。
> 「人はほかの人とつながりたい、情報交換したい、と思っている。それが本能である」という信念を持って、そうした場を提供するには何をすべきかを徹底的に考え抜く必要があるのだろう。

それは、横串会の次の動きに関係のある言葉ではないかと。
つながりたい人たちに、つながる場所を提供したい。
その思いの純粋さが、新しいメディアを生むと思う。

理系コミュニケーションに役立ちそうな本

自分では読んでないのだけど(汗)

この方がすすめるなら間違いは無い!

【理系的コミュニケーション術?】「ブリッジマンの技術」鎌田浩毅:マインドマップ的読書感想文
>◆今日ご紹介するのは、「ラクして成果が上がる理系的仕事術」がアマゾンでも大評判だった、鎌田浩毅先生の新刊。

タイトルにある「ブリッジマン」とは、お互いの「フレームワーク」(考え方の枠組み)の橋渡しが上手にできる人のことを言います。


smoothさんといえば、勝間さん好きとして知られる(?)書評ブロガーの雄です。
まだお目にかかったことが無いのですが、すれ違ってはいるワタクシ(smooth風)。
会社も近いようなのに、書店も同じ所行くのに、なぜかお目にかかれていません。
でも、この方の書評は間違いない!
その言葉を信じて、買いです!

>これは、コミュニケーション系の本として期待できそうです!


特にサイエンスコミュニケーション業界(笑)の方に読んでいただきたい。
それは、この言葉があったから。

>■ブリッジマンになるために最も基本的な考え方は「相手の関心に関心を持つ」ということ

そして、smoothさんのこの解説も。

>◆おそらく、「コミュニケーション」がもとから得意な方ではなかったからこその、「問題意識」や「細かな解決法の列挙」ではないか、と思うワタクシ。

理系の教授が身につけた「ノウハウ」と「問題意識」は勉強しておいて損はないでしょう。
特に「関心に関心を持つ」というのは、目からうろこなお言葉です。

くわしい書評はエントリを読んでいただくとして、まずはポチッとしてみますか。
ブリッジマンの技術 (講談社現代新書)ブリッジマンの技術 (講談社現代新書)
鎌田 浩毅

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あ、smooothさんの方からポチッとしてください。
アフィリエイトがつきますから。

勉強が出来るに越したことは無いけど

22日に読んで、そのまま流していたのだけど、
なんだか急に気になりだしたので、エントリにしてみます。

勉強が出来る=何がいい?:404Blog Not Found
>それじゃあ、勉強が出来る人が何がいいのか。

頭じゃなくて、都合。

学校では教師にとって、会社では雇用主にとって。


身もふたも無い答えですが、まあ、そうだな、と思っていたのですよ。

元エントリははてな匿名だいありーで、36のトラバ、167のハテブがついている。
勉強が出来る=頭がいい?

でも、勉強が出来るの「勉強」って、何をさしているの?
まあ、提示された問題の回答を探すとかやり方を自分で覚えるとか、そういうことでしょうけど。

勉強って、そういうことなのかなあ?
と思い始めたら、なんだか、dankogaiの回答も面白くなくなってきた。

「出来る」に問題があるわけだよね。
「勉強をする」のは、誰でも出来るし、それは誰かのためでもない。

「出来る」というからには、評価があるわけで、そこに他者の基準が存在する。
つまり「誰にとって」勉強が出来るという状態なのかで、それが「所属する社会」にとって、
であれば、dankogaiの言うとおり。

でもさっき書いたように「勉強をする」のは誰でも出来る。「勉強は出来る」のだよ。
「勉強が出来る」という言葉が持っている「ゆがみ」が、そこにあって、
「問題が解ける」ということを「勉強が出来る」と言い換えているわけで、
だとすれば、その問題は誰が提示したものか、それは「社会システム」とか「為政者」とかになる。
その社会に属しているからには、得点が高いほうが優秀だと定義されるような問題を解く。
そこには「勉強」という言葉が、「学習の成果」と置き換えられている。

だから「勉強が出来る」という言葉は、「頭がいい」ということと無関係なんだな。
「頭がいい」というのも、無目的な状態では使わないわけで、
何かテーマがあって、それに対して「頭がいい」というわけでしょう。
問題が解ける、記憶力がよい、プレゼンがうまい、などなどその要素はいろいろ。

「勉強が出来る」というのも、こうした要素をクリアするために
「勉強」して、それが「出来る」となると、なんだかカツマーな方法だなあ。

「頭がよくなる」ために「勉強が出来る」ようになりましょうというと茂木先生みたい。

結局、言葉のあやだということだね。

ものすごく、意味の無いエントリを書いてしまった。

でも、なぜ、いま勝間本や茂木本が売れているかというと、
この「勉強が出来る」のに「社会でうまく行かない」人たちが多いからではないかな。
「社会でうまくいかないのは「頭がよくない」からではないか?
と短絡するから「頭がよくなる」「脳が活性化する」にいくし、
「社会でうまくいかない」のは「勉強が足らない」からだとすれば、「ノウハウ」「やり方」に行く。

結局、「勉強が出来る」=「頭がいい」ではなくなったことに気がついた人が多いことの証明が、
今のビジネス本のヒットなんだな。
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勉強法であって、学習法じゃないんだな。
なるほど、そういうことか。

年齢は節目だなあ

勝間さんのオレンジ本 起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術

 の帯で、「私は32歳が悩みのピークでした」

と書いてあるのを見ていて思ったんですが、
それって「厄年」ですよね。

厄年とはwikipedia では
>厄年(やくどし)は、陰陽道で教宣されている、厄災が多く降りかかるとされる年齢のことである。 平安時代にはすでに存在し、起源も曖昧だが根強い風習。

女性の厄年は、数えの33。つまり32歳のとき。

ちなみに男性だと数えの42歳。41歳のときですね。
私は、41歳のときに会社の役員になって、えらい目に遭いました。

>一般的に男性と女性の厄年は異なり、本厄は男性の場合は、数え年で25歳、42歳、61歳、女性の場合は19歳、33歳、37歳とされている。特に男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分な警戒を要するとされており、語呂合わせでも男性の42歳は「死に」、女性の33歳は「散々」に通じる。数えというのは、誕生日前だと +2歳、誕生日を迎えている場合 +1歳を足して計算する。

年末になると電車の中吊りに「佐野厄除大師」の広告が出ますが、
いまだに厄年には厄除という風習が残っているのがわかります。

迷信のように考えがちですが、大厄の時は、実はちょうど肉体的な変化の時期だったり、
社会的な地位の変わり目の年齢だったりして、何か起きがちな訳です。

勝間さんの場合は、それが管理職になって、壁にぶつかったときだったし、
私の場合は(まあ、比べるのもなんですが)社会的に変化のあったときだったと。

こういうのって、経験則からも大事にした方がいい時期です。
でも、人生ものびている訳だから、全く同じ年ということでもなく、
たとえば、還暦の60歳と定年が重なるのは、昔はもう寿命だった訳ですよね。

定年の60歳というのは終身雇用の象徴で、
死ぬまで働いていいということを示す年齢として60歳を定めていた。
とすれば、今ならば80歳定年でもおかしくないと言えますね。

以前、精神年齢は7がけでいいらしい というエントリを書きましたが、
昔の60歳を80歳に置き換えると、約1.3倍。

昔の33歳は、44歳。42歳は、56歳くらいと考えると、
女性は、出産に関する壁が見える年齢が厄年、
男性は跡取りができるくらいの年が厄年だと言えそうです。

つまり、昔ならば世代交代の年が厄年だったと。

今でも、無理が利かなくなる年齢。
気持ちが動いても、カラダが動かなくなる年齢ということでしょうか。

品川女子学院という学校では、28歳というのを節目と捉えているそうです。
>「大学進学をする18歳の時ではなく、28歳の時に社会で生き生きと活躍できる女性を育てることを目指し、未来から逆算してその土台づくりをしていく」

28プロジェクトと呼ばれる教育方針は、この目的から生まれていて、それは女性が28歳の頃が

>「仕事、結婚、出産といった自身の将来を考える上でのターニングポイントとなる」

からだとか。

エリエスの土井さんは、28歳をターゲットに38歳の著者が一番売れる。
勝間さんの本が売れだしたのも彼女が38歳のとき(2006から2007にかけてですね)
とセミナーでおっしゃってましたが、28歳、38歳というのも節目の年のようです。

私は、ある方から29歳のときに、そこから10年ガムシャラに働ける仕事をつかむと幸福だ、
と言われたことがあります。
私は、ちょうどその年で科学雑誌の編集をはじめて、今があるので、結構この説を信じてます。

同じ人に49歳で、70歳までの仕事をつかみなさい、とも言われました。
私は、その頃どうなるのか、後2~3年のことなので興味があります。

何が書きたかったかと言うと、
いつも、今、何をしているのかを考えるのではなく、何歳になったら何をしようか、
今こうあるのは、何歳のときに何をするためだ、と考えることが大事ではないかということです。

そして、どうしてもだめなときには、今何歳だから、ちょうどだめな時期なんだ、
ここをどう乗り越えるかだと、言い聞かせて耐えることも大事ではないかと。

28~29である程度つかんでも、33くらいで壁にぶつかり、
38までに立ち直って、次の10年を目指し、42歳でちょっと疲れて、
49歳までにまた何かをつかむ。そして、60歳、70歳と目標を立て直す。

今だめでも、2~3年で良くなるから、そのときのために努力を続け、改善していく。

結局、起きていることはすべて正しい、と。

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やっぱり、この本読まないとだめかなあ。

クリスマスはキリストの誕生日ではないかも

朝のワイドショーで、そんなねたをやってました。

見もふたも無いなあ。
子供が見てるかもしれない休日の朝にやるネタじゃないでしょ。

サンタクロースが赤と白でひげのイメージを作ったのは、コカコーラだなんて、
wikipedia調べりゃ良いじゃないですか。

というか、その説明を出たものでは無かったですね。

アレを見たお母さんたちは、どうするんでしょうね。
子供に薀蓄語るんでしょうか?
それはいかがなものかと。

M-1のアクセスはやっぱりYahoo

M-1に関する記事を書いたらば、アクセスがありました。

それはやっぱり、キーワード検索の結果だったりします。

yahoo対Google

yahooからの検索数が4倍でした(実数は悲しくなるから秘密)

やっぱり、今年のM-1を検索するにはYahooということでしょうね。

ナイツ
のおかげでしょうか。

それにしても、漫才のボケに使えるほど、Yahooの検索が人口に膾炙しているとは。

漫才のボケというのは、聞いた人が「間違っている」とか「何で今それを言うか」とか、
要は、「社会的公知」をはずす所に、笑いが取れる要素がある。

ということは、ある程度知られていないと「ボケ」として成立しないわけで、
Yahooをヤホーと読むのがぼけになるということは、
それだけ「ヤフーが知られている」ことを前提にしていることになる。

日本では、検索といえばYahooなんだなあ。
ある人が「私のパソコンにYahooって入っている?」
と聞いたという笑い話があるけれど、
日本でのウェブサイトの中でヤフーの位置づけは、別格なのかもしれないなあ。

横串会は焼き鳥ではなく鍋

いえ、昨日のメニューのことですが。

関東横串会説明会アンドオフ会に行ってきました。

なんか、やばい会のような名称ですが、そんなことはありません。

こちらにもすでに感想が出てますね。

サイエンスコミュニケータが井戸端コミュニケーション:Bサイエンスコミュニケーション
>私個人としては、横串会は公園か井戸端のような場所で、
ばらばらに動いているひとが、たまに寄ってみて、
・議論したり
・議論している様をのぞいたり
・悩みを打ち明けてみたり
・相談乗ったり
・待ち合わせて気の合う仲間と遊びに(活動しに)いったり

そんな場で良いのではないかと。


そうですね。
それぞれ活動をしていて、独りでは出来にくいこと
(たとえば大規模な広報とか、サイエンスアゴラとか)
を一緒にやる場で良いんですよね。

一人で悩むサイエンスコミュニケーターが多いからねえ。
悩むより話す場を作ろうという感じかな。

ま、その意味で、焼き鳥よりは、鍋な感じですよね。

【イベントレポート】関東地区横串説明会+横串オフ会に行ってきた:S&C

>というか,会場の予約から説明会の司会,オフ会の会場までの引率までほと
んど自分ひとりでやりました.さすがに,会場の後片付けやオフ会の幹事は
随分手伝っていただきましたが.


本当にお疲れ様でした。
黒豚しゃぶしゃぶおいしかったです。

皆様、またお会いしましょう!

M-1も曲がり角かもしれませんねえ。

今日は、M-1でしたね。

結局優勝は、Nonstyleでした。

決勝1本目が終わったところで、トップ通過が敗者復活からあがってきたオードリーだったときは、
昨年のサンドウィッチマンを思い出しましたよ。

勢いがあったし、何よりできが良かった。春日がはまっていた。

でも、正直、どうしようかと思った。オードリーが勝っちゃだめだろう.という思いがあった。

それはなぜなのか。
そして、上位3組の順番が、ナイツ、NONSTYLE、オードリーの順に決まって、さらに嫌な予感が。

ナイツが勝つことは無い。彼らは一番安定感があるが、安定感では突破できない。
何か、吹っ切れたような突き抜けたできじゃないと、この3組から抜けることはできない。

昨年のサンドウィッチマン、一昨年のチュートリアルがそれを証明している。

だから、オードリーのできが怖かった。結果からすると最初のネタの出来が良すぎた。
春日が二本そろえることはできない。それがオードリーの弱点なのだ。

そして開票の結果、NONSTYLE に決まった。
紳介、松本、上沼恵美子がほっとしたように絶賛していた。
彼らが支持する漫才の勝利だった。

オードリーを勝たせてはいけない。
第一次の得点が出たときに、紳介が焦ったように否定していた。
そして「のりおさん」じゃないんだから。と口にした。
計算できない笑いを認めるわけにはいかない。
爆発力だけのはまったときの笑いだけで、このM-1を勝たせる訳にはいかない。

それが、あの紳介の焦りだったように思う。そして、それがM-1の限界かもしれない。
笑い飯がかてず、キングコングが勝てない、M-1。

それは、何か漫才の「ある限界」を守ろうとする戦いのように見える。
それが何か言葉にはできないのだけど。

サイエンスパブに行ってきました

金曜日の夜は、四谷三丁目のマブチデザインオフィスで開かれたサイエンスパブに行ってきました。

どんなだったかは、すでにk_Tachibanaさんが書いている。

【イベントレポート】サイエンスパブに行ってきた:S&C
>新宿の若だんなさんが,ladylakeさんと師弟関係にあったということも,今回初めて知りました.

恥ずかしいですね。彼女は本当に優しい人で、昔のことを大げさに話してくれるのです。
まあ、あれだけ出世してくれると、師匠としてはうれしいです(汗)

>ホント,世間ってせまいものですね.

科学コミュニケーション業界(笑)のなかでも、決して主流じゃない人ばかりという気もしますけどね。

生パンチ

木曜日に東京国際フォーラムに行ったのは、
コンサートのためだけど、その前に、無料イベントを見た。

ごはんミュージアム
吉本ごはん笑

第3木曜日18時から、東京国際フォーラム1階のごはんミュージアムで開催されるお笑い。
なんで、そんなことをやっているかよくわからない。
偶然見たのは、ザ・パンチ、チョー、ものいい、藤崎マーケットという面々。

ちなみに来月は、1月15日開催でジョイマン、フルーツポンチ、少年少女、渡辺直美、くまだまさし

今月の方がよくねえ?

中でもうれしかったのは、今はまっているザ・パンチが見られたこと。

今年M-1決勝にも残った、今乗っているコンビ。

パンチパーマの兄ちゃんの妄想に、相方が「死んでー」とぼやきまくるネタで
レッドカーペットなどで人気爆発中ですね。

YouTube

最近、単に「死んでー」「気持ち悪い」という突っ込みから
嫌な思いをしてほしい内容にバリエーションが出てきて、面白くなった。

ブログ
もありますね。

ものいい もインタビューを受けた吉田君が「違うか」というコントでレッドカーペットなどでおなじみ。

生お笑いはいいですね。
最近のネタ番組は、1分とか、1ネタとか、短いものが多く、お笑い好きとしては不満があるんですよ。

きちんとネタやってほしいです。
それには、やはり生に限りますね。
吉本の小屋にも行けばいいんでしょうけど、若い人ばかりで行きにくい。

その点、フォーラムというのはいい場所でした。
また、行くかどうかは別として。

働く理由は何ですか?

非正規労働者の話など書いていると、こういう記事が目に付きます。

あのベストセラー「働く理由」の続編 登場! ●干場
>12月の新刊のご紹介の第4弾、ほかにもお知らせすることが多すぎて、遅くなっているうちに、なんと、土井さんのメルマガ、ビジネスブックマラソンに先を越されてしまった!

そう私も、ビジネスブックマラソンで読みました。
続・働く理由 99の至言に学ぶジンセイ論。続・働く理由 99の至言に学ぶジンセイ論。
戸田 智弘

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で、土井さんのメルマガの言葉にぐっと来たわけです。

>やる気のない従業員に、安易な首切りを行う無責任な経営者。これ
では、経済が良くなるはずがありません。

本書の著者も、われわれの甘えを許してはくれないようで、こんな
苦言を呈しています。

「もしもあなたが『働くことはお金を稼ぐ手段にすぎず、
会社はお金を稼ぐ場にすぎない』と考えるならば、
会社の経営者が『会社はお金を稼ぎ出す装置にすぎず、
従業員はお金を稼ぐための道具にすぎない』と
考えることを認めなければいけない」


いまの非正規雇用問題、派遣切り問題、そして高学歴フリーター問題は
この言葉に集約されるんじゃないかと。

就職できないという前に、「働く理由」を考えて見ませんか?

とまとめたあとで、干場社長のエントリで気になったことを。
>今年の新卒採用の面接の席では、ほとんどの学生さんが、
ディスカヴァーの本で好きなものとして、「働く理由」をあげていました。


本当のことでしょうが、その理由がなんだか「面接マニュアル」にありそうで嫌だなと。
分析したら、勝間さんが隙とかよりも、この本上げたほうが点数高そうだ物ねえ。

まあ、そこまで分析できるような優れた人員がディスカバーを受けているともいえますが。

ホールAはでかすぎる:シモン・ボリバルユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ

東京国際フォーラムホールAの定数は5000席。
日本最大級のホールである。

そこに、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ を見に行ってきた。
実は、広報誌の情報で知ってから気になってはいた。
ベネズエラの全国青少年交響楽団システム財団の頂点に立つ楽団。
どういう楽団なのか、天才指揮者・ドゥダメルはどんな指揮をするのか。

そこに昨日、さとなおさんのエントリを読んで、もう心が動かされてしまい、当日券を探した。

グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オケ初来日公演 初:さとなお.com
>昨晩、ボクは天才を目撃した。

グスターボ・ドゥダメル。

この人、21世紀を代表するマエストロになるのは間違いない。カラヤン以来の存在になるかもしれない。


とにかく熱い感想で、そんなにいいのならば、ぜひ行かなきゃと。

>※※ちなみに今晩のチケット、まだあるみたい。アルゲリッチとドゥダメル。見逃すと人生の損。

ここまで書かれて、行かないというのはないでしょう。
と思ったわけですよ。
熱狂的なファンを持つ楽団の初来日、会場のスペイン語率が高かった昨夜のホールだけど、
全席完売とは行かなかったようで、私も当日券をカジモトe+でネット購入した。

結果は、行ってよかった。

でも、きっと芸術劇場の出来にはかなわなかったろうなと思う。
たとえば、さとなおさん以外で見つかった17日の公演の感想。
この人は評論家らしく、18日の演目のリハも見ている。

グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ:LINDEN日記
>マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ルノー・カプソン(ヴァイオリン)、ゴーティエ・カプソン(チェロ)を迎えてのベートーヴェンの三重協奏曲。18日の本番のためのリハでした。至近距離で観たので実感できたことですが、ソリストの3人とも実にリラックスした表情。それなのに、出てくる音の存在感の凄さといったらない。

期待させますよね。

>18日の東京国際フォーラムと、19日の広島厚生年金会館、まだ彼らを聴いていない人は、万難を排して、ぜひとも聴く価値十分のコンサートだと思います。

やっぱりそうなのか。これは行くしかないなと。

私は、クラシックは本当に疎くて、長年、東京国際フォーラムの仕事をしていても、
取材以外でクラシックを聞くことはほとんど無いんです。
だから、いいのかどうか比べる基本が無い。
でも、そんな私でも、昨日の演奏はすばらしいとわかった。

シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ (SBYO)
指揮:グスターボ・ドゥダメル
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ、ヴァイオリン:ルノー・カプソン、チェロ:ゴーティエ・カプソン
曲目・演目:ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56
       マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

ソロの3人は、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも来日しているし、私でも顔を知っているクラス。
その3人とSBYOが一緒にやるとどうなるか。
バイオリンとチェロとピアノの掛け合いって、初めてみましたけど、面白いですねえ。
しかも、SBYOがうまい具合に背景となっている。

そう背景に感じるのは面白くないなと思ったんですね。
だから、休憩後のマーラーに期待したわけです。

とにかく驚くのはその編成の人数。200人来ているそうですからね。
ホールAのステージからこぼれんばかりのオーケストラですよ。
第1バイオリンが25人くらいいる。コントラバスが15人くらいいる。
普通は、全部で50人くらいですか?
曲にもよるんでしょうけど。

まずは、その数に驚く。
そして、演奏が始まると、その大人数が一糸乱れぬことに驚きますよ。
人数がいるから音も大きいしね。
なのに、ピアニシモがきれい。良くあんな音になるものだと思うくらい澄んだ音。

曲のでき不出来はわかりませんが、すばらしかった。
グスターボ・ドゥダメルとSBYOを見に来た私としては、こちらの方が満足でした。

5度の指揮者の出入りのあと、1瞬の暗転で楽団全員がSBYOの制服(?)に着替えて、
アンコールでは「マンボ」。
こんな感じ

17日は2曲だったらしいけど、18日は1曲。
理由は多分二つ。

ひとつは、もう「マンボ」だけで注目される楽団でいることをドゥダメルがやめたいのではないか?
もうひとつは、その晩のうちに広島までバス移動で、後がつかえていたからではないか?

両方とも推測ですけどね。バスは、フォーラムの前に止まっていたけど。

でも、楽団の皆さんが演奏前にしきりに客席を見ていた。
知り合いがいたりもするんだろうけど、
それ以上に、5000人入るホールが珍しくまた恐怖だったのではないだろうか。

舞台から見たら、でかいですからねえ、ここの客席は。
取材で1,2度上がったことがありますが、空でもでかいけど人が入ると圧迫感があるでしょうね。

東京芸術劇場大ホールは2000席。倍以上ですからね。
オケを聞くのは無理があるんじゃないだろうか。

その辺も出来に関係あるんじゃないかな。

でも、そんなことを割り引いても、すばらしい経験でした。
何列か前で指揮者の小澤征爾がいました。前半だけで帰ったけど。
その辺では独りスタンディングオベイションしてました。

日本・ベネズエラ交流70周年だそうで、こんなブログもありました。

野球以外で始めてのスターがドゥダメルだとか。
これから、何かと注目しておきたいなと。

追伸
さとなおさんが昨日のことを書いていた。
ドゥダメル初来日公演2日日

やっぱり、芸術劇場とは出来が違ったらしい。
そりゃそうだよなあ。
でも、それを差し引いても良かったと思いますので、広島の皆さんは期待してください!

銀座で音楽が聞きたいときに

年末ですね。
今日はちょっと、私が良く行くお店のことを紹介しますね。

銀座ルナ(Lunar)

Lunarはラテンミュージックを中心に、ジャズやポップスなど様々なミュージシャ ンによるライブと、おいしいお酒を楽しんでいただく大人の隠れ家的なミュージッ クバーです。
お一人のお客様はもちろん、カップルや女性だけでも安心して楽しめます。


というわけで、銀座のクラブというよりは、同好の士の隠れ家ですね。
音楽特にボサノバとかラテンが好きな方にはたまらない店です。

どうたまらないかというと、現役の歌手が小さい店で目の前で演奏・歌唱してくれるだけではなく、
そのステージの合間に和気藹々と音楽話をしながら一緒に飲める。

店の女の子たちは、色気よりは個性で売っている子ばかりで、歌手の卵や演劇・舞踏の若手。
ママはといえば、20歳からOLと銀座を掛け持ちしているうちにあるクラブでナンバー1に。
そのナンバー1の座を投げ打って、店を開くにあたって
自分がやりたいのは「音楽と会話」なんだと「銀座的じゃない店」を開いて早6年。

音楽好きの巣として、お客さんも腕に覚えの人が演奏したり、一緒に歌ったりと
楽しみ放題なところがまた、楽しいわけです。

22日は藤本暁子
24日は犬塚彩子
25,26日はsala

と、来週は連日の大セッションで盛り上がるらしいので、
お好きな方は、ぜひ行きましょう!

銀座でしょうというあなた。
男性は13000円、女性は5000円という良心的な値段。
ボトル入れて2万円です。ステージ行ったと思えばお安い感じ。ですよね。

東京都中央区銀座6-6-9 第一ソワレドビル4F
地図
電話:03-3574-7133

派遣社員の敵は派遣会社ではないんだよねえ

最近多いですねえ、派遣社員が、派遣されている会社に文句を言う姿を写すニュース。

労働組合が今後鍵になるのは間違いないけれど


連合は労働組合の代表だけど、労働者代表かどうか?

でも書きましたけど、非正規労働者と正規労働者の間で、何を解消すべきかと言う点とか、
この問題から考えることはいろいろあるのだけど、誰が敵か、という争点で言うと

派遣社員の敵は会社ではないのに:WEB2.0(っていうんですか?)ITベンチャーの社長のブログ
>このブログでは散々書いてきているので、このブログの読者は言わなくてももちろんわかっていると思うけれど、派遣社員の敵は会社ではないのだよ。派遣社員の敵はもちろん正社員。

という論調になる。
正社員に一度なってしまうと、その会社の既得権を使い放題で
給料よりもフリンジベネフィットが多いという日本企業の特徴が、
さらに「正社員であるだけで快適な生活が送れる」という状況を生み出す。

非正規社員と正規社員の仕事内容が同じならば同一賃金になるとして、
では正規社員になる「得」はどこにあるのか?
そのとき、このフリンジベネフィットがでてくるわな。

>そもそも、守られていることが正しいんじゃない。守られていないことが正しい。守ってもらうことはそろそろ諦めて、不当に守られている人間を守られていない土俵に乗せなくちゃ。

守ることだけを考えてきた労働組合は、この点では役に立たない。
それにしても、派遣労働者は、派遣先に雇用の継続を訴える権利を持っていないはず。

「正社員と同じ仕事してきた」派遣社員、契約打ち切り猛抗議:yahooニュース
>、「4年近くも社員と同じ仕事をしてきたのに、勤務年数や仕事ぶりと関係なく、契約を打ち切られてしまうのは納得できない」と怒りをあらわにした。

派遣登録している会社には訴えたんですかね?
大企業に文句を言う姿は一見かっこよいけれども、場違いだという気もする。
契約を打ち切りやすいから派遣社員を雇っているわけだから、
派遣社員だから首を気っても良いというのは違う、といわれても困るだろう。そういう契約だもの。

では派遣先は派遣契約を打ち切られて困っていないのだろうか?
数多い派遣会社は、これだけ派遣をストップされて立ち行かなくなっていないのか?
派遣会社の倒産とか、あまり記事見ないんですけど。

私は、正社員と契約社員の問題でいうと、給与は仕事の出来で払いたい。
出来で評価できる仕事であれば、別に社員でなくても、フリーの集団でもかまわない。

その意味で茂木健一郎さんが言うように、そういう違いに思いは無い。
わからない:クオリア日記
>ぼくは、「正社員」とか、「派遣社員」
とか、そのような区別のような
ものがある社会のあり方を、
感情の根底において受け入れていない
というか、何を意味しているのか
よくわからないでいるところがある。

極端なことを言えば、全員がフリーランス
であるような、そのようなものとして
社会を見ているらしい。


全員がフリーランスであることで成立するような社会がいいなと思う。
多分、派遣社員で調整をしている会社は、そういう社会が成立してない会社なのだろうけど。

今年印象に残った本

12月も半ばを過ぎましたね。
もう今年を振り返る時期かと思いまして、こんなエントリを。

書評ブログでもないのですが、チョコチョコ本を紹介してきました。
私が今年読んだ本で印象に残っているのは何かというと、
何と言ってもこれですね。
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書)明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書)
佐藤 尚之

アスキー 2008-01-10
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私などが言うまでも無く、広告とその周辺にいる人の必読書。
さとなおさんが本名で著した本業の本というのも話題でした。
紹介エントリ:「明日の広告」読了

同様に、ネット周辺で仕事をしている人が読むべきはこれでしたね。
次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの
湯川 鶴章

ソフトバンククリエイティブ 2008-09-27
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著者が広告の専門家ではなく、
さらにアメリカ取材で根本的に考えを改めたとか、ブログを執筆に使ったとか、
プロセスも話題でした。
ネットじゃなくて、足を使って取材をする大事さを感じました。
紹介エントリ:この本を広告の本だと思ったら間違う

かなり個人的なツボですが、dankogaiが紹介したというのもショックだった、この本。
限界自治 夕張検証―女性記者が追った600日限界自治 夕張検証―女性記者が追った600日
読売新聞北海道支社夕張支局

梧桐書院 2008-03
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出版社の方と知り合ったり、夕張に関する話題で新たにつながった人もありました。
紹介エントリ:読売新聞は、どうしてこの本を中央公論から出さなかったのだろう?

そして、今年はブログの面白さと怖さを知った年でもあり、この本も私には大きかった。
クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティングクチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
コグレ マサト

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お二人のブログは面白いよねえ。デモなんで筆者がコグレさんしか出てこないんだろう?
コグレマサト
いしたにまさき
紹介エントリ:いまさら読んだ本:クチコミの技術

まあ、勝間さんについては、この間エントリ書いたから省略ということで。
紹介エントリ:勝間和代を振り返る

来年も良い本との出会いで、新たな出会いが生まれますように。

科学者が気前が良いからと言ってそれでいいのか?ってこと?

科学者から話を聞いて記事を書いている人は、サイエンスコミュニケーターには多いはず。

でも、それは有料ですか?

「私は科学者ではありません」:科学と広告のブログ

>科学者が時間をさいて専門知識を快く教えてくれるのは、簡単にそういうものだからいいのだ、ということなのだろうか? 最近になって少しわかってきたのだが、科学者の中にはおよそ気前よく、その知見を分けて、教えてくれる人がある。

そうだよね。科学者は実に気前よく、自分の成果を時間を割いて教えてくれる。
科学の基本がわからないものにまでわかりやすく教えてくれる人も多い。

>私がギモンに思うのは、これだとどうも収支が合わない感じがしてしまう点だ。つまり科学者はいつも払うばかりで、一般向けに書く人というのはいつももらうばかりでは、私はたいへんな負債を積み上げてしまう。

この収支って、なに? と言うのが今日の疑問。
それで、私は書いたことに対する報酬を得るのに、
科学者に支払っているわけではないということなのだろうか?

>そこでひとつには共著という考え方だ。書いてあることが誰の考えかという点で、科学者でない者よりも科学者の考えが載っているほうがいい。もちろん話を聞いて納得したものを書くわけだけれども、もともとといえば科学者の考えにほかならない。だが、それが世の中に対してどのような意味を持つか、あるいはその考えのどの点に世の中は興味を示すだろうか、といったことは、私、つまり一般向けに書く人の仕事である。

まず第一に、発注者は、その原稿が出来上がるために発生する原価をどう考えているのだろうか?
科学者の言葉が、原材料だとすれば、原価を支払う必要を認めるのは発注者なのでは?

私は編集者として、取材謝礼を支払うようにしてきたけど、
それは当然研究成果に比べれば些少なものでしかない。

でも、ライターに聞いて来いといって、
ただで済ませ(させ)るのはライターに過大な負担ではないか?

まあ、自著の取材である場合には、
書きあがってようやく出版社に持ち込むわけだから原価の所在もあいまいになりやすい。

出来上がった本を差し上げるくらいでは、謝礼にもならないなあ、と思うのだろう。

第二に、科学者が背負うべき社会的負担ではないのか?
科学者は本来自分で、研究内容や科学の宣伝・広告をしなければならないのに、
専門家であるライターさんがやってくれるなんてラッキーと思っているのではないか?
そう、科学を世に知らしめるのは、本来ライターの仕事ではなくて科学者の仕事。
科学者は金を払ってでもライターに原稿を書いてもらうべき所なのだけど、
ただ話すだけで(しかも話しっぱなしで)社会に科学が伝わるならば、
その時間と労力は社会的負担として背負うべきではないのか。

つまり、ここでリョーシカさんが感じる「負債」というのは、
実は科学者が感じるべきものではないのかということだ。

共著にするのは当然、ひとつの解であるし、その点は出版社「が」考慮すべきだと思う。
つまり、ライターであるリョーシカさんが悩むことではなく、
科学コミュニケーションの社会との出口である組織(出版とかテレビとか広告とか)が
考えるべき問題ではないのだろうか?

と言うのが、私の疑問なのだけど。

連合は労働組合の代表だけど、労働者代表かどうか?

昨日書いた下記エントリ(アクセス数多し)に関連したブログ記事を発見。

労働組合が今後鍵になるのは間違いないけれど


苦渋の中身とは何か:Joe's Labo
>後半ではきっちりベア要求しているところをみると、既得権を譲る気はさらさら無さそうだ。
“苦渋”の中身なるものは経営側同様、まったく感じられない。
(あえていえばタバコ吸ってるくらいか)


労働組合の代表だけど、労働者の代表じゃないからねえ。

>この時期、こういうインタビューをとってWebにもアップした朝日は慧眼だ。
インタビュアーも「非正規拡大の責任」など、なかなか良いところを付いている。
そういえば連合に初めて「非正規の利用と偽装請負の黙認」を認めさせたのも朝日だった。
やはり新聞社としての地力は頭一つ抜けているのだろう。


と城さんは褒めるけど、朝日が「左翼」だと言うことを忘れてはいけない。
新聞社としての地力ではなく、「連合より左翼」なだけだ。

とはいえ城さんの指摘は正しい。
ぜひ、こういう質問をするジャーナリストが見たい。


・ベア要求と雇用維持は矛盾するのでは?(難易度1)

・連合も同一労働同一賃金の実現を提言されてますが、具体的に誰の水準に合わせるのですか?
正社員ですか?それとも正社員と非正規の中間ですか?(難易度2)

・正社員にあわせる場合、誰に合わせるんですか?
40歳なら40歳の組合員に合わせてくれるんですか?(難易度3)


まあ、40歳の非正規労働者が正規労働者と同じ「労働」をしていることはあまり無いとは思うけど。

ちなみに、先に上げた私のエントリで
>アメリカの労働組合を笑えない。

と書いているけど、その元ねたは、城さんの一つ前のエントリ。

「死んでも既得権は手放さない」は合理的な判断か:Joe's Labo

>ビッグ3救済案が否決された。
これを受けて、GMは年度を越えられないのではないかと言われている。
ちなみに法案が通らなかった理由は、労組が最後まで抵抗したからだそうだ。
税金使って救済する以上、労働条件の引き下げはやむをえない。
でも「それはイヤだ」と駄々をこねているうちに、会社がおじゃんになってしまうという
ギャグみたいな話が現実になりそうだ。


こちらのエントリも読んでいただけるとうれしい。

それにしても、正規労働者と非正規労働者が同一労働同一賃金になったときに、
違いはなんだろうか?

正規労働者がサービス産業ができなくなると言うことだったりして。
つまり、非正規労働者が首を切られたあとで起こるのは、
その分の仕事を正規労働者が代替することで、多分それは残業しないと終わんない。
でも、残業代など出ない「名ばかり管理職」とかが代替するので、
結局サービス残業が増えるだけのはず。

もしも、非正規と世紀が同一労働同一賃金だと、この矛盾は解消される。
だから、思い切ってシェアしようと言うのがオランダのやり方だよね。
(うーん、NED=WLTの酒井さんに伺ってみないと)

酒井さんが連合にコンサルして欲しいなあ。

書くことが多い人生の方が楽しい

アエラの勝間特集を読んで。

新奇的なことは無いですが、勝間さんによる来年の予想があることでしょうかね。

先ほど書いたエントリ
勝間和代を振り返る
Chaboファンイベントにも行ってきて、その報告が勝間さんにも取り上げられた
Chabo!イベントのほぼ完全な要約:私的な事柄を記録しよう
ママさん研究者suikyoさんがコメントを下さっていた。
>また、リンクに貼られているちえこままさんは私の大変お世話になっている身近な先輩なのですが、ちえこままさんが若だんなさんにリンクされる、というブログ時代にもびっくりです。

さきほどのエントリで書いた「サキヨミのまとめのリンク先」がちえこままさんですね。

カツマー効果でしょうか。

ここで一句。

「あちこちでリンクがつながるブログかな」

ブログに書く事があるとなんだかつながる。

それと、マインドマップにしないまでも、人生には書く事があったほうが楽しい。
勝間さんのように転職とか離婚じゃなくても、
社内での異動でも引越しでも、なんでもいいんだけど、
とどまるよりは動くほうが好きだなあ。

そして、それをキチンと書く事が出来るくらいに抽象化できていること、
そこから何かを自分でも抽出して言語化できていること、
それが大切だと思います。

ワタシ実は来年からまた働き場所が動くんですけどね。
その話は、また。
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プロフィール

fujita244

Author:fujita244
2000年から新宿在住。
21世紀とともに新宿を闊歩。
高度成長期の一億総中流育ち
頭も身体もサイズM。
フツーのオッサンから見て
フツーじゃなさそうな話を
書いています。

2011年12月に
「若だんなの新宿通信」から
「フジタツヨシの新宿通信」
に変更しました。

2012年12月20日にはてなブログも始めました。
「fujita244's field」です。
2013年2月1日からゴルフ専用のブログもはじめてます。
「fujita244のゴルフBK」です。
2つのサブブログもよろしくお願いします。

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