中国がヒマラヤ地域での領土拡張を続け、ブータンとの係争地に複数の建造物を設けたことが明らかになった。
ブータンの友好国インド国内では警戒の声が上がっている。中国が南シナ海のみならず、ヒマラヤでも強引な現状変更を目指していることが改めて浮き彫りになった。
中国は同時にインドへの軍事的圧力も強めており、中印の摩擦は今年も継続しそうだ。
200以上の建造物
ロイター通信は12日、衛星写真を分析した結果、中国がブータン西部地域の6カ所に計200以上の建造物を作ったと報じた。同地域は中国とブータンが領有権を争っている。建設は2020年初頭から始まり、21年に作業が加速した。当初は機械や物資を収納するための建造物が完成し、その後、次々と建物が作られていったという。