BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 02月号
毎度おなじみBLJについて、順不同で感想をば。
第1特集は、コメント等でほんの少しお手伝いさせていただいたのだが、全体を見て、やるなあ、と感心した(エラソーですいません(苦笑))。新刊本の紹介も大事だけど、古典というか古本屋でも探して欲しい本や定番についての目配りも忘れていないところや(とはいうものの、前者については、もう少し深堀りしてほしかったような。コメントを取った方2名のうち1名が法務以外の人というのは、内容以前にちょっとなあ…と思ってしまう。コメントの内容は真っ当だと思うのだけど…)、出版社や取次さんからコメントをもらっているところが、フットワークの軽さを感じさせて素晴らしい。これだけの切り口のネタを一気に使いきって大丈夫か、と変な心配をしてしまう。来年は来年で、更に練り上げた企画をしていただけるものと期待。
第2特集は、執筆者の顔ぶれからして凄いし、独禁法を「攻め」に使う場合、および「攻められた」場合のそれぞれについての実務的な解説も分り易い。ただ、独禁法を「攻め」に使うという発想自体に対して、個人的にはどうしても違和感が残る。相手方の独禁法違反行為による損害について、不法行為で請求するというところまでは理解しやすいのだけど…。某弁護士さんとご一緒させていただいたときに、「独禁法は、結果的に独占を作るツールになっている」という指摘をされていたことを思い出した。