プレップ環境法〈第2版〉/ 北村 喜宣 (著)
#事前の仕込みですいません。
製造現場のあるメーカーにいるので、環境に関する法令(個人的には一番縁があるのは土壌汚染対策法だけど)については、まったく知らぬ存ぜぬというわけにはいかない。で、用事のある都度実務書とか法令とかを見て何とか対応してきたのだが、正直あまり面白くない。
そこで、もうちょっとアカデミックなアプローチはないものだろうかという風に思い至って、とりあえず安価なこの本を買ってみた。司法試験の選択科目で環境法を選択した人向けなのだが。同じプレップ法学シリーズでも労働法のアレとは異なりスリムな本だし、実例を用いて噛み砕いて書いてくれているので、読みやすい。
様々な法規制について概観するというよりは、法令を見る視点についての解説に重点をおいていて、これからこの分野を学習しようとしている人が最初に読む本としては優れているのではないだろうか。こちらの用途との関係でも視点がタコツボ化することに対しての歯止めになるのかもしれない。
ともあれ、改めて応用行政法という色彩の強い分野だと感じたが、その一方で学際的視点(特に経済学的な視点)が日本では不足しているのではないかという著者の問題意識も感じた。ともあれ、巻末のブックガイドに従い次の一冊も読んでみようと思う。
製造現場のあるメーカーにいるので、環境に関する法令(個人的には一番縁があるのは土壌汚染対策法だけど)については、まったく知らぬ存ぜぬというわけにはいかない。で、用事のある都度実務書とか法令とかを見て何とか対応してきたのだが、正直あまり面白くない。
そこで、もうちょっとアカデミックなアプローチはないものだろうかという風に思い至って、とりあえず安価なこの本を買ってみた。司法試験の選択科目で環境法を選択した人向けなのだが。同じプレップ法学シリーズでも労働法のアレとは異なりスリムな本だし、実例を用いて噛み砕いて書いてくれているので、読みやすい。
様々な法規制について概観するというよりは、法令を見る視点についての解説に重点をおいていて、これからこの分野を学習しようとしている人が最初に読む本としては優れているのではないだろうか。こちらの用途との関係でも視点がタコツボ化することに対しての歯止めになるのかもしれない。
ともあれ、改めて応用行政法という色彩の強い分野だと感じたが、その一方で学際的視点(特に経済学的な視点)が日本では不足しているのではないかという著者の問題意識も感じた。ともあれ、巻末のブックガイドに従い次の一冊も読んでみようと思う。