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譲渡禁止条項について

タイトルがこれでいいのか不明ですが…。

例によってCLEの講義を聞いているのですが(当たり外れが大きいような気がしてます。あわない講義だと意識がなくなるのはこちらの問題ですが…)、その中で契約書の文言(当然英文契約ですが)についての話が出てきて、なるほど、と思ったのでご紹介をしてみようかと。

具体的には、定型的な文言で入っている譲渡禁止の条項について、なんだけど…。

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An Essential Guide to Attorney-Client Privilege and Work Product for the In-House Practitioner

インハウス向けのprivilegeとwork productに関する記事。CLEの講義の中で出てきた事項について検索していたら見つけたもの。ミズーリ州法ベースの議論が一部あるが、参考になりそうなのでご紹介してみる。僕自身それほど詳しいわけではないので、どこまで一般的に役に立つ話なのかは必ずしも確かではないが…。

米国での訴訟への対応という意味ではまずは関戸先生の本が最初に読むべきだろうと思うけど、法務部の「中の人」としては、attorney-client privilegeとかwork productの扱い方については迷うことが多いのではないだろうか。事業部門の人から相談も受けるだろうし。これらの点については、関戸先生の本では紙幅の関係もあり、カバーしている部分は限定的で、補足するものがあった方が良いと思うが、この記事はその意味で参考になりそうな気がする(もちろん、訴訟となれば、弁護士事務所がつくのが普通なので、費用はかさむかもしれないがそこに質問するのが普通だし、そうするべきだろうと思うけど、何も知識がないのもどうなんだろうと思うので…)。



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The Overlooked Arbitration Clause: How to Draft Them So They Work/Eric Fishman

Pillsburyのlitigatorの書いたもので、litigatorの視点から仲裁条項についてのコメントがなされている。

思う所あって、ぼちぼちとCLEの講義をwebで聴いている。その中でこの著者の講義があって、その講義自体は仲裁条項も含む種々の契約条項について、いざ訴訟になったらどう裁判所が条項を見るか、ということを踏まえて、よくある条項の問題点と修正案(当然長くなるわけだが…)を解説していて、それ自体個人的には非常に興味深かったのだけど、その講義の資料の中に含まれていたのがこの記事。この記事だけでも読んでおくと有用なのではないかと思ったので、ご紹介する次第。

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最近見た雑誌から

たまにはこういうのも(謎)。

休み明けで、勤務先で購読している雑誌を一気に受け取り(郵送先が僕の名前になっている)、かつ、米国側が休みに入っているということで、そこそこ手が空いていたので、この2日で目を通した記事について、一部については既に呟いたけど簡単に感想を。ぽえさん(@h_canceller)みたいな的確なコメントはできないが、まあ感想ということで。なお、いちいち記事の正式タイトルを書くのは煩雑に思えるので、特定可能な程度の略記で失礼します。

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本棚の作り方について

毎年BLJではこの季節に出る号でブックガイドを出しているということで、こちらも便乗企画をさせてもらったが、同様に便乗企画をはっしーさんがされていて、かつ、TL上での指摘を受けて(こちらもいくつかコメントさせてもらったけど:はっしーさん、お手数をかけましたm(__)m)、改訂も既になされている。ともあれ、一連のやり取りを見ていて感じたことをメモしておく。話がそれるのでコメントにはしないという次第。

そもそも企業の法務の書棚に本をどういう風に揃えるかという点では、前の勤務先で、自分の退職直前に本を揃えたときに、色々考えたこともあり、その関係で興味関心が有るわけです。
(その時のメモがこちらこちら

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BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 02月号 [雑誌]


出遅れたが、例によって気になった記事の感想をば。今回は何と言っても、年に一度のブックガイドでしょう。

BLJのブックガイドで、地味だけど便利だと思うのは、インデックスがついて、紹介されている文献の入手方法(サイトも含めて)が丹念に拾ってあるところ。結構大変な作業だと思う。

大手事務所の図書室の比較は面白いが、大手だからあれだけ揃える(本だけではなく、スペースや本棚、事務方、システムも含め)ことが正当化可能ということはあるし、というか、あれだけの費用がクライアントから取れるという見方をすると(以下略)。

個人的にはもっと中規模、小規模の事務所の本棚も見たかった(例えば高橋雄一郎先生や川井先生のところとか)かも。

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労働事件審理ノート〔第3版〕 / 山口 幸雄;三代川 三千代;難波 孝一 (編集)

#例によって事前の仕込み原稿ですいません。

労務系では評判が高い本、ということで、勢いで買っては見たもののしばらく積ん読だったのにようやく一通り目を通した。

労働事件の審理のあり方について裁判官が解説しているもので、要件事実論を踏まえて書かれているので、その辺に馴染みがない僕には正直とっつきにくかった(だから積ん読になっていた)し、特にそのあたりはどこまで理解できたのやら、という気がした。この本をもっと噛み砕いたような形の本がこちらの本ということのようなので、こちらから入ると多少はとっつきやすくなるのかもしれない。

ともあれ、それぞれの訴訟類型ごとに裁判官が何をポイントと見ているのか、何を早期に確認し、証拠として当事者に提出を求めるべきと考えているかがわかるので、それを押さえておくと会社側の初期対応には良いのではないかという気がした(よく考えると基本的なところばかりという気もするのだが、それでも抜け・漏れが出る可能性はあるので、チェックリスト的なものがある方が安心)。

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私家版法律実務書大賞2012?

#例によって逃亡中につき、仕込みエントリですいません。

BLJが出るはずですが、出先なので読めません。ブックガイドを楽しみにしているのに、とは思いますが、仕方がないですな。

代わりに、というと怒られますが、ひとつ開き直ってみることにしようと思い立って、11月までの間で読んで、特に印象に残って、かつ、こちらをお読み頂いている奇特な(謎)皆様に改めてお勧めしたいな、と思ったものを再度ご紹介という格好にしてみようかと。僕が読んだもの、という母集団の作られ方で既に偏っていますが、ともあれ、3冊選んでみました。基準は、有用なだけではなく、読んで面白く、個性的であるかどうか、という辺り、でしょうか(それ故に特に印象に残ったわけで)。時節柄、冬休みのお供にもお勧め、かもしれませぬ。

詳細は「追記」にて。

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環境法入門 第2版 (有斐閣アルマ) /交告 尚史 (著), 臼杵 知史 (著), 前田 陽一 (著), 黒川 哲志 (著)


行きの移動中に読み始めて、ようやく一通り目を通したので、雑駁だけど感想をば。

環境法という分野の全体像を要領よくまとめた本、ということになるのだろうか。学際的な要素があることもあって、一人の著者が無理に全部書くよりも、複数の著者がそれぞれの専門性を活かして書くことが上手く作用したのではないだろうか。一人で全部について説明をするにはあまりにも内容が広範過ぎると思われるので。

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選挙とか審査とか…

こちらは既に南の島(要するにハワイですが)で遊んでいるのだが、日本は選挙投票日。期日前投票は済ませてきたのだが、どういう結果になることやら…。

それともう一つ重要なのが最高裁の裁判官の国民審査。とりあえず全員×というアプローチもありだが(理由付けは色々あろう。個人的にはそのアプローチだが)、企業法務戦士さんのところで、対象者の判断事例についてまとめておられるので今更ながらご紹介

せっかくの意思表示のチャンスなのだから、まだの読者諸兄におかれては急いで行使されることを、僭越ながらおすすめする次第。

一つ気になったことをメモしておく。空港でNHKの番組で報じている中で言っていたのだが、昭和基地におられる方々については国政選挙についてはファクシミリでの投票は可能であるものの、最高裁裁判官の審査については、投票できるようになっていないらしい(こちらにもそういう記載がある)。何か理由があるのだろうか?技術的な理由はなさそうに見えるので奇異に思うのである。ご存知の方が居られればご教示いただけると幸甚ですm(__)m。
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