白い猫黒い猫
http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20060920/1158774001
に同意。結局のところ、弁護士の能力を計るのは個々の事件・相談等にどのように対応し、どのようなリーガルサービスを提供するかに尽きると思うからだ。どういう制度で弁護士になるかはクライアントには関係ない。良い(「良い」の定義が難しいことは認めるけど)仕事をする弁護士が良い弁護士で、それが旧司法試験で合格していようと新司法試験を経ていようとも関係ない。それが弁護士制度の良いところでもあると思うのだが。
このブログを書かれているFJneo1994さんにも経験があるのではないかと思うが、今までの司法試験で弁護士になった人たちの中にも、こういう書き方をすると語弊があるが、「バッジをよこせ。その程度のことしかできないなら代わってやる。」と言いたくなるような人がいることも否定できないと思う(法律論の出来が悪いというよりも、事実関係にまつわる専門知識についての不勉強とか依頼人との打ち合わせがろくに出来ていないとかそういうケースが印象に残っているが)。さすがに自分の会社が頼んでいる弁護士にそういうケースを見たことはないが、そういう弁護士が訴訟の相手方の代理人で、そういう弁護士の所為で無駄に期日を重ねる羽目になると被告側企業の担当者としてもやりきれないものを感じる。
司法試験制度をどうやろうと、クライアントから見て「出来の悪い」弁護士はなくならないと思う(経年劣化もあるだろうから)。クライアントになる人が、質の低いリーガルサービスをつかまされないようにしたいと思うなら、弁護士過誤の保険付保を弁護士側に強制して、保険金請求手続きを簡単で透明性の高いものにした方がよほどまともなのではないか、と思う。