図書館で目に留まって借りてきた一冊。外資系銀行マンから、司法試験突破、政策秘書を経て弁護士さんになった
ピエールこと石本弁護士の著書。
「ニュースと憲法を結びつける」という視点で、知識ゼロからやさしく学ぶ憲法の本!
とあるが、そのとおりの本。巻末に穴埋め式ドリルで前文から99条までのドリルもついている。
憲法なんて、企業法務で出てきたことはないし、こと日本について言えば、今後も関わりを持つとは言いがたいので、資格試験の勉強を別にすれば、勉強する機会も持ちにくく、一応大学で単位はとったので何か学んでいたはずだが、あまり記憶にないなあ…と思って読み始めてみると、なんだかんだと条文を覚えていた(就職後に勉強した某試験のときのなごりかもしれないが)のにちょっと驚いた(エライ低レベルですいません)。
うたい文句とおりに、ニュースから憲法の基本的な問題点に話をうまく繋いでいるのはさすが、という感じ(個人サイトを見ればわかるけど、文章が上手い人なんだと思う)。世の中との接点がこの科目にあるのか、と悩む受験生がもしいたらオススメかもしれない(いないと思うけど)。憲法の最初の第一歩をここからというのは悪くないと思う。
そうそう、9条のあたりについてはあまり立ち入った話は書いていないが、これはあちこちで触れられているから、ここで特に触れる必要はないということなんだろう(触れているとキリがないからかもしれない)。