LLMに持って行く本のBook Guide
#これまた事前の仕込みですいません。
2日連続で書籍関係のエントリですいません。
昔こういうエントリを書こうとして結局書いていないよな、ということを思い出したので、当時持っていった・持っていかなくて後悔した(ボストンからアマゾンで取り寄せた)・今見ると持っていくと便利そうに見える、という日本語の本をご紹介方々メモしてみる。
対象想定読者は僕みたいに純ドメで、USのLLMに企業派遣で行く日本人の企業法務の担当者の方ということで、自分の取った科目についてのみ、だけど。
詳細は「追記」で。
2日連続で書籍関係のエントリですいません。
昔こういうエントリを書こうとして結局書いていないよな、ということを思い出したので、当時持っていった・持っていかなくて後悔した(ボストンからアマゾンで取り寄せた)・今見ると持っていくと便利そうに見える、という日本語の本をご紹介方々メモしてみる。
対象想定読者は僕みたいに純ドメで、USのLLMに企業派遣で行く日本人の企業法務の担当者の方ということで、自分の取った科目についてのみ、だけど。
詳細は「追記」で。
まずは辞書ということで、普通の辞書はオンラインで頑張ればなんとかなるとしても、法律用語という意味では他にもあるけど、何よりも「英米法辞典」でしょうかね。CDROMの。前にも書いたが僕はBUの試験でPCが使えなかったので、両方持っていったけど、試験の時に紙の辞書を引く時間があるとは考えにくいので、割りきってCDROMだけ持っていくのがよいかと。PCを使って授業を受けながら、辞書も簡単に引けるのは便利だし、また、NYBarとかを受けるなら、特にPropertyとかで出てくる特殊用語を調べる際にも役に立つのではないかと思う。
次に英米法入門みたいな講義向けで考えると、有斐閣の英米法判例百選あたりがあると便利。紹介される判例についての概要とかが日本語でサクッと分かるのは便利(特にこの種の講義は最初のころにうけるわけで、英文を読むのに慣れていないこととか勘案するとこういうところで省力化するのもsurvive術としてはアリでしょう)。
(→なお、今般改訂されてアメリカ法判例百選になった模様。内容は見ていないのでなんともいえないのだが…)
次に絶版になっているけど、阿川尚之さんの憲法で読むアメリカ史(上・下)も読んでおくとこの種の講義との関係では有用ではないかと思う。
各論という意味では、まず弘文堂のアメリカ法ベーシックシリーズは、対象分野について出ているのであればとりあえず持っていくのが良いのではないかと思う。ただし、Corporationsの場合はagencyを含むので代理法の方を持っていくことになるけど。逆にLexisから出ているUnderstanding ....のシリーズの邦訳は分厚いし値段も高いことから、実物を見て個別判断ということになるのではないだろうか(翻訳が読みにくいならそもそも現地で原書を買ったほうが良いかもしれないし)。
契約法については、このエントリに出てくる本のうち、僕はアメリカ契約法ベーシックと契約の再生(バーゲン理論の補足)辺りを助けに乗り切ったので、平野先生の本までは要らないように思う(分厚すぎる)。
(Property lawは使った本で他人様にお勧めできるだけの本が結局思いつかないので、略。英米法辞典は役に立ったが)
会社法については、今ならミルハウプト御大のアメリカ会社法が、そもそも日本人向けに、日本人学生(日本の弁護士や法務担当者)の手を借りて日本語で書かれているので最適なのではないだろうか(その割に、僕自身は買ったものの通読できていないが)。
M&Aだったら、今だとアメリカのM&A取引の実務あたりを持っていくのだろうか。僕自身はビックディールの下巻とかM&Aのグローバル実務、とかを使ったが。
せっかく行くのだから、手抜きを唱導したくはないものの、ロースクールの授業だけが留学でないのも事実だし、不安がある面もあるだろうから、最後はご自身のご判断で、予算の兼ね合いも考えつつ、持って行く・行かないを決めていただくのが良いかと思う(そうはいうものの、英米法辞典のCDROMだけは持って行かれることを強くお勧めする)。
追記:英米法辞典について、ツイッター上で試験中に見るヒマがあるのか、というコメントがあったが、英語を母国語にしていない人間に対する割増の試験時間があることを考えると、理論上は不可能ではない。実務上あまりしないが。
寧ろ授業のときやBarの準備に役に立つもの、ということです。
次に英米法入門みたいな講義向けで考えると、有斐閣の英米法判例百選あたりがあると便利。紹介される判例についての概要とかが日本語でサクッと分かるのは便利(特にこの種の講義は最初のころにうけるわけで、英文を読むのに慣れていないこととか勘案するとこういうところで省力化するのもsurvive術としてはアリでしょう)。
(→なお、今般改訂されてアメリカ法判例百選になった模様。内容は見ていないのでなんともいえないのだが…)
次に絶版になっているけど、阿川尚之さんの憲法で読むアメリカ史(上・下)も読んでおくとこの種の講義との関係では有用ではないかと思う。
各論という意味では、まず弘文堂のアメリカ法ベーシックシリーズは、対象分野について出ているのであればとりあえず持っていくのが良いのではないかと思う。ただし、Corporationsの場合はagencyを含むので代理法の方を持っていくことになるけど。逆にLexisから出ているUnderstanding ....のシリーズの邦訳は分厚いし値段も高いことから、実物を見て個別判断ということになるのではないだろうか(翻訳が読みにくいならそもそも現地で原書を買ったほうが良いかもしれないし)。
契約法については、このエントリに出てくる本のうち、僕はアメリカ契約法ベーシックと契約の再生(バーゲン理論の補足)辺りを助けに乗り切ったので、平野先生の本までは要らないように思う(分厚すぎる)。
(Property lawは使った本で他人様にお勧めできるだけの本が結局思いつかないので、略。英米法辞典は役に立ったが)
会社法については、今ならミルハウプト御大のアメリカ会社法が、そもそも日本人向けに、日本人学生(日本の弁護士や法務担当者)の手を借りて日本語で書かれているので最適なのではないだろうか(その割に、僕自身は買ったものの通読できていないが)。
M&Aだったら、今だとアメリカのM&A取引の実務あたりを持っていくのだろうか。僕自身はビックディールの下巻とかM&Aのグローバル実務、とかを使ったが。
せっかく行くのだから、手抜きを唱導したくはないものの、ロースクールの授業だけが留学でないのも事実だし、不安がある面もあるだろうから、最後はご自身のご判断で、予算の兼ね合いも考えつつ、持って行く・行かないを決めていただくのが良いかと思う(そうはいうものの、英米法辞典のCDROMだけは持って行かれることを強くお勧めする)。
追記:英米法辞典について、ツイッター上で試験中に見るヒマがあるのか、というコメントがあったが、英語を母国語にしていない人間に対する割増の試験時間があることを考えると、理論上は不可能ではない。実務上あまりしないが。
寧ろ授業のときやBarの準備に役に立つもの、ということです。